福知山マラソン

昨日は福知山マラソンだった。朝から雨だったが、福知山地方の天気予報ではちょうどレースの時間帯は曇りとなっていたので、それを期待して車で福知山へ向かった。
相棒を乗せて高速へ向かうが、こんな時間なのに早くも部分的に渋滞している。ようやくスムーズに走れるようになっておしゃべりに夢中になっていたら吉川のジャンクションを見落として、福崎まで行ってしまう。料金所の手前が開いていたので反対車線にUターンして戻って、福知山へ降り立ったのはすでに8時頃。雨はいつしか止んでいた。
ここから駐車場に入るまではまたまた大渋滞で1時間ほどかかり、会場でも受付を済ませてからアリーナへ入るのがまたまた大渋滞。雨でみんな中へ入ってくるので、入る人と出る人が交錯して、ほとんど満員の通勤電車状態だ。
何とか無理矢理なスペースに荷物置いたが、もうスタートまであと1時間しかない。スタート地点に入る時間を考えると、もうトイレに行って準備を整えるのは絶望的な時間になってしまった。
相棒は体調の悪さもあって、もうほとんどあきらめ気分になっているし、こちらも半ばあきらめ気分だったが、おにぎりを食べながらとにかく着替える。気温をそんなに低そうではなかったのでランシャツとランパンにして、薄い手袋をする。
トイレは大はもうあきらめて、行きたくなったらコース上のトイレに行くことにして、路の脇に入って小用をすませてスタート地点に入る。受付でもらったビニールのことをすっかり忘れてきてしまって、ランシャツだけだった時に雨が降って身体が冷えてくる。一旦着替えに戻って、最後尾から練習モードでの走りにしようかという気持ちにもなったが、せっかく並んだのでとにかくこのままスタートすることにした。
2番目のブロックからのスタートだったので、ロスタイムは1分くらいでスタートゲートを越えることができた。寒くて少し身体が震える。スタート直後はまだまだ混雑していて自分のペースでは走れないが、オーバーペースにならなくてかえって良いかも知れない。
最初の1kmはほぼ5分ちょうど。まぁこんなものだろう。昨年はもう少し後ろのブロックからのスタートだったので、自分のペースで走れるようになるまで15分くらいかかったが、今年はもうほとんどスムーズに走れるようになった。
2kmを越えたあたりだったろうか、前方に相棒の姿が見えた。どうしているか非常に気になっていたので、前を走っているのが見えて本当に安心した。この先どうなるかはわからないが、とにかくきっちりとスタートはできたようで、これで自分もほっとすることができた。
5km通過は23分少々だったが、相棒を確認できた安心感で、徐々にペースが上がってきた。キロ4分30秒くらいになっている。心拍数は160少々で、これは明かなオーバーペースだが、今回はあえてこのまま押してみようという気持ちになった。横浜国際女子マラソンの日本選手にもがっかりしたし・・・。
このコースはところどころ小さなアップダウンがあるが、登りはあまりムリをしないようにして、今のリズムを維持することを心がけて走った。ペースはおおむね4分30秒から25秒くらい。ちょっとペースが落ちたかなと感じて時計を見ても、実際は4分25秒くらいという感じだった。
18kmくらいだっただろうか、前方に相棒の姿が見えた。もうペースダウンしてきたのかと思っていたのだが、後からタイムを見てみるとぼく方がペースアップしていたようだ、追いついて一緒に走れば気分的に楽になれるかもしれないと思ったが、一気に追いつくにはまだ距離がありすぎる。ここはぐっと抑えてペースを乱さないようにする。
19kmくらいでは相棒のほんのすぐ後ろまで来たが、相棒のそばにはちょうど同じペースで走っているランナーが二人ほどいて、横に並ぶことができないので、そのまますぐ後ろに付く。
中間地点は1時間35分台。昨年以降のマラソンでは最高速で、このまま最後まで行けるとはとても思えないが、終盤つぶれるのを覚悟で行けるところまで行くことにする。
25kmを過ぎたあたりでようやく相棒と並んで少し言葉を交わしたが、相棒が給水を取ったタイミングでぼくが少し前に出る。しかしほどなく相棒が前を行くようになって、結局最後までじわじわと離され続けることになった。
30kmに近づくとさすがにペースが落ちてきて、25kmから30kmは23分台になった。わずかな登りがつらくて、これまでのオーバーペースのつけが一気にやってきた感じだ。しかし相棒も同じような状況のようで、前を行くとはいうもののじわじわとしか離れていかない。
30kmから35kmまでは24分以上かかって、キロ5分までペースが落ちてきた。35kmを過ぎてからは気持ちも弱気になってきて、足が硬直して、ゴールまでたどり着けないのではないかという不安が頭をよぎるようになってきた。
歩いてしまいたい気持ちを必死でこらえて、かわりにエイドポイントでは止まってチョコレートを口に入れたり、スポーツドリンクをゆっくり飲んだりした。
40kmを過ぎてからはあと少しという気持ちよりも最後の登りがどうなるかという不安の方が大きく、ちょうどトイレがあったので、トイレに行きたい状態ではなかったが、少しでも足を休めてリズムを変えたいという気持ちでトイレに入って、再び走り出した。
このトイレ休憩はたぶんほんの20秒くらいだったと思うが、気分転換の効果はあったようだ。
最後の登りはやはりきつかったが、上に歩道橋が見えた時には何とかあそこまでがんばろうと、必死でこらえた。昨年はもっときつかったように思う。
坂を登り切って右にまがると、すぐ前にゴールが見える。この大会のゴールは他には無い独特の感激がある。ゴールタイムは3時間24分22秒。ゴール直後に縁石に腰を下ろしていたら、ゆっくりでも前に行くように案内されて、致し方なく立ち上がって先へ進んだ。
完走証と完走Tシャツをもらったら、相棒が待っていてくれた。3時間20分ほどでゴールした模様。良かった良かった。
サービスのぜんざいと豚汁で身体を温めて、お互い完走できた安堵感を漂わせて、荷物を置いているアリーナへ入った。
3時間20分以内という目標には届かなかったが、キロ4分30秒のペースで25kmまで行けたことは少し自信にはなった。終盤ペースダウンしたものの、2月の木津川の時ほどひどくなかったし、ほぼ限界という状態だったが何とか最後まで気持ちを切らさずに走りきることができた。
ただ、キロ4分30秒はやはりオーバーペースだということははっきりわかった。心拍数160はやはり追い込みすぎだ。おそらく淀川の時のように155くらいで、ペースとしてはキロ4分35秒から40秒くらいが限界という気がする。来月の加古川ではこれで行ってみたい。