カメの子駅伝

日曜日のカメの子駅伝は、これまでの走歴でも記憶に無いくらいの悲惨な走りになった。
1区間4kmを4人でつなぐ。今回、私は3区。他の3人は私より10歳ほど年下ばかりだが、走りの実績では彼らをはるかに上回っており、おおむねいつも最高タイムで走ってきた。
今回の1区はその中でも高校時代は陸上部という経験者で、マラソンも何度か走っている。彼が昨年あたりからまたランニングに熱を入れているようで、今回も15分少々という好タイムで帰ってきた。
これを上回るのは到底ムリとは思ったが、はやり刺激を受けて、たすきを受けるなりトップスピードで飛び出した。身体の調子をはかりながら、限界ぎりぎり手前くらいのつもりで走り出し、少し下ってからの上り坂を息を荒げながら駆け上がった。
まだ少しは余裕があるつもりでいたが、坂を上り終えると冷たい向かい風にあおられて、一気に体力消耗!!。ほんの少し前までの勢いはどこへやら、『これはえらいことになった』と不安が頭をよぎる。
早くもペースダウンし、折り返してからは『ゴールまで戻れないのではないか』と本気で不安になり、リタイアが頭に浮かぶ有様。
とにかく何とかゴールまでという思いだけで、もはやペース云々ではなく、とにかく倒れてしまわないようにということだけを考えて重い脚を前に進めた。
何とかたすきを繋げそうという気持ちになったのは、中継地点手前30mほどの折り返しを過ぎてから。たすきを渡したらその場で倒れてしまうのではないかと思ったが、何とかこらえてコースの横に出てうずくまった。18分以上かかった。
止まると胸が苦しくなってきたので、ウエアを着てしばらくあたりをうろうろと歩き回っていた。かなり心臓に負荷がかかったようで、一歩間違えれば危ない状況だったように思う。
レース後はいつものようにプチ宴会モードで、寒風の中、ビールとモツ鍋、おでんなどで歓談した。
それにしても悲惨な走りだった。どうもクラブでの練習を始めてから、自分の本当の能力以上にスピードがついたようで、短い距離でついオーバーペースで飛び出してしまうようになったような気がする。ペース感覚が以前とは随分違ってきているようだ。自重しなければ。