篠山マラソン

昨日は篠山マラソンだった。
毎年、枚方の他のランニングクラブのチャーターするバスに便乗させてもらって、会場近くの料理旅館で準備をして、レース後は風呂に入って猪鍋を堪能するという楽しいツアーになっている。私は昨年に続いて2回目。
現地へ向かうバスの窓から見える風景は、山は白く雪がかぶっており、畑や家の屋根にはうっすらと雪が残っている。天気は良さそうだが、気温はかなり低そう。ウェアの選択に困るパターンだ。
日射しがあるとそれほど寒くないので、だんだん気温が上がると予想してランパン、ランシャツにアームウォーマーで準備したが、確認のため外の様子を見てみたら空気がかなり冷たく感じられたので、上はロングTシャツを下に着ることにした。
今回はさほどタイムにはこだわっていないとは言え、今シーズン最後のマラソンなので、何とか気持ち良く終えたいとは思っていた。今シーズンで最もタイムの良かった淀川市民マラソンの縁起を担いで、ウォークマンをつけて走ることにした。
まぁこんなくらいかなと思って走り出したペースは、キロ4分40秒くらいだった。体感温度は高くなったり低くなったりという感じで、結果的にはTシャツを着て良かったと思う。
中盤は結構アップダウンが多くて体力を消耗する。できれば3時間20分以内と思っていたが、中間地点で1時間39分台で、終盤やや下り気味のコースとは言え、目標タイムクリアは無理と思った。
30kmの折り返し手前はずっと登り基調で、おまけに冷たい向かい風でキツかった。ここまでは少しのペースダウンくらいで持ちこたえてきたが、コースが楽になってペースを持ち直そうと思ったのが良くなかったのか、いつものように脚が重い状態に陥ってきた。
今回はパワーバージェルと、アミノバイタルのタブレットをウェストバックにしのばせて、これまで予定通りに補給してきたが、その効果もあまり感じられない。
35kmを過ぎるとさらに脚が重くなって、空腹感も感じてきたが、この大会はエイドでバナナやパンのようなものが無い。2カ所で猪汁のサービスがあるが、さすがに走っている途中に猪汁を食べる気にはならない。それにすでに通過してしまっている。
途中でトイレに行って少し脚を休めたおかげでその直後は少し持ち直せたが、それも長くは続かなかった。『あと5km』の標識のところで3時間を少し越えていたので、3時間30分は切れないだろうと思った。
40kmあたりでは沿道の私設エイドのような人からアメとチョコレートをもらって口に入れるが、チョコレートはなかなかうまく食べられない。
41kmあたりで応援に来てくれていたチームメートの声援を受けるが、力なく反応するだけ。
最後の1kmは本当に長く感じたが、結局3時間32分台で何とかゴールした。加古川とほぼ同タイムだった。
今シーズン最初の淀川市民マラソンでは1週間前に40km走をやったりして、あまり調整を考えずに走って3時間22分台だったので、これなら今シーズンは3時間20分を切れるだろうと思っていたが、結果的にはこの後はタイムが落ちる一方で、結局昨シーズンと変わらない結果でしかなかった。
昨シーズンは夏に鎖骨骨折のアクシデントがあったりしたので、今シーズンにはかなり大きな期待をかけて臨んだのだが、結果は期待を大きく裏切るものでしかなかった。
昨シーズンから全部で7レース。50歳を過ぎてからは10レース少々走ったが、どれもこれも納得のいかない結果しか得られなかった。50歳を過ぎてから内容が悪くなったのは練習不足のせいだと思っていたが、今シーズンの結果を見るともはやそういうものではなく、もっと本質的な体力低下が原因だと考えざるを得ない。
これだけやってもダメならもう諦めるしかない。ここまでやれば現実を受け入れざるを得ないという心境だ。
どうせどれだけ頑張ってもベストを更新するなんてことはあり得ないので、残されたランニング生活を充実したものにするためには、これまでできなかったことにチャレンジした方が良いだろう。
幸い、昨秋のクロスマウンテンマラソンでは終盤、久しぶりに気持ち良く走り切れたし、マラニックの大会では最後まで登りも走れて、望む結果に徐々に近づいてきている。
もう迷ってはいけない。