六甲縦走キャノンボールラン完走!!復路編

湯元台の広場では片道コースの参加者がたくさん集まっている。スペースを見つけて座ったところ、ちょうどその横にいたのはしばらく一緒だった男性。
コンビニでどん兵衛きつねを買ってきて、往復コース参加者のみサービスのおにぎりを食べてエネルギーを補給する。そして少しでも脚が休まるようにマッサージしておく。
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7時32分にいよいよ復路がスタート。天気は良さそうだが、ジャケットを着たままスタートした。
復路はすぐに上り坂になるので、最初から歩きで入る。集団の後ろの方からスタートしたつもりだったが、片道の人たちはスタートしたばかりで元気なので、どんどん追い抜かれる。
塩尾寺までは坂が結構きつい。みんなショートカットの山道へ行くので、一緒にその流れに入る。細い道で追い越しができないので、前から遅れないようについていくのが精一杯だ。車道に出たときはほっとした。
塩尾寺からはトレイルに入る。まだしばらく登りが続くが、このあたりになると身体が少し慣れてきたようで、脚は疲れているが、それなりのペースでは登って行ける。
道がなだらかになってくると、所によっては走れるようになってきた。思ったよりも楽に大谷乗越に着いた。
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所々現れる急な登りも以外とスムーズに登れて、2時間ほどでドライブウェイに出ることができた。そして一軒茶屋のエイドに到着。
おなかはまだ十分という感じなので、水分だけ3杯ほど補給した。
宝塚から須磨へ向かうのは初めてだが、ショートカットもしっかり辿れて、ほどなく次のエイドに到着。ここは往路でポタージュをいただいたところ。
コロッケがあって、みんなおいしいと言っていたが、さすがに油ものは避けて、草餅の大福と飲み物をいただいた。
日は差しているが、薄い雲がかかっているので、日射しはそれほど強くなく、絶好のコンディションという感じだ。自分ではあまり感じていないが、やはり汗をかいているようで、ノドが乾く。
自然の家で車道に出てから、アゴニー坂への山道に入るのを見落としたようで、そのままドライブウェイ沿いに掬星台まで行ってしまった。せっかくこれまでうまくショートカットをたどってきたのに、ムダをしてしまって残念。
掬星台のエイドではチキンラーメンと巻き寿司一切れをいただく。水分も補給したいところだったが、何と酒しかない。自動販売機があるが、高そうなのでパスする。
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ここからの下りは結構急なところもあるので、ここでトレッキングポールを出した。これは大正解だった。
市ヶ原への分かれをミスして少し大回りしてしまったが、大きなミスにはならずに市ヶ原を通過。そしてしばらく車道の登りを歩いて大龍寺へ向かう。
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大龍寺の少し上のエイドでの水分を期待して自動販売機をパスしてきたが、今度も酒しかなかった。
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豚汁のサービスがあったが、かなり塩辛かった。バナナがあったので、3切れほどもらって口直しした。
ここを越えると鵯越まで自動販売機が無いので、水分が不安だったが、仕方ない。鍋蓋山を越えて、ここは試練になるだろうと思っていた菊水山も思ったより楽にクリアできて、完走への希望が大きくふくらんできた。
ゴルフ場を左手に眺めて階段を下りていたところ、菊水山を下りきる手前に水場があったことをふと思い出した。さっそくそこへ行って、冷たくておいしい水をたっぷり飲んで、ボトルにも一杯補給した。
ほっと一息をついて、やれやれと安心して車道に出たところ、予想外のエイドに出会う。ここでははちみつレモン、オレンジなど、今日のコンディションには一番うれしいものが並んでいた。
ここまで来ると下り気味の車道でももうまともには走れない状態になっていたが、登りは相変わらずしっかり歩ける。これなら思ったよりも早くゴールできそうだといい気分になっていたところ、鵯越の駅を過ぎてからの住宅街で何度か道に迷ってしまう。GPS で地図がちゃんと表示されない状態になっていたが、復路なので大丈夫だろうと安易に考えていたのが間違いだった。運悪く、前後には誰も見あたらない。
明らかに間違いと気づいて戻っていたところ、少し先に何人かのグループが歩いて行くのが目に入った。やれやれと思って彼らを追うことにする。
追いつきそうで追いつかないという状態だっったが、高取山の登りの途中、月見茶屋手前の公園で彼らが少し休憩しているところで追いついた。往路でしばらく一緒だった男性もいる。関東から一人でやってきたらしい女性がいるが、どうしたことか片眼に絆創膏をしている。しかも往復コースだ。片眼でトレイル、しかも夜間走なんて信じられない。
その後、私を含めて5人のグループで、時には離れたりしながらもほぼずっと一緒に行くことになる。
妙法寺の私設エイドでコーラとポカリをもらって、いよいよ最終章の須磨アルプス、横尾山を越えて、旗振山へ向かう。
グループでしゃべりながら歩いているので、一人よりも疲労感が少ないように感じる。脚はまだ若干の余裕がありそうで、登りも何とか歩き続けられる。
少し薄暗くなってきたが、暗くなるまでにゴールできるだろう。
旗振小屋から瀬戸内海を眺めている時、女性が『苦しかったけれど、もう終わるのかと思うとちょっと寂しい』と言ったが、まさにそういう心境だった。
石段をリズミカルに下りて、最後は5人で手をつないで一緒にゴールした。17時48分。トータル19時間10分の旅が完成した。
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