祭りのあと

燃え尽き症候群である。
レースの終盤は自分でも信じられないくらい脚が残っていて、ゴール後はまだ余裕がありそうなくらいだった。
しかし電車を乗り継いで家にたどり着いて玄関に座り込むと、それまでの緊張感が一気に緩んで、ショーズも脱げずに横たわってしまった。空腹感があったので何とか着替えて食事を済ませたが、そのまま床で横になると、もう朝まで起きることができなかった。
筋肉痛はそれほどではなかった。終盤にポールを使ったせいか、大腿四頭筋にはほとんど筋肉痛が残らず、むしろ大臀筋やハムストリングなど、背部に大きな疲労が残った。これはいい身体の使い方ができていた証拠だ。
翌日は当然のごとく完全休養。その次の日も朝は走りに出かける気分にならなかった。
その後、軽いジョグは再開しているが、まだまだ身体の芯に大きな疲れが残っている。
今週末は温泉旅行の予定なので、ちょうど良かった。ここでゆっくり疲れを取ってこようと思う。
六甲往復を終えて思ったのは、自分にとってはおそらくおんたけウルトラトレイルよりも充実感のあるコースだったであろうということ。これならおんたけがエントリーできなかったこともさほど残念ではないと本気で思えた。
おんたけはトレイルとは言っても実際はコースのすべてが林道で、山道の部分はまったく無い。私が目指す高山のロングルートとは性質の異なるコースだ。
そういう意味では、今回完走できたことで、今夏の水晶往復の可能性が大きくふくらんできたと言える。次回は新穂高からの往復で再チャレンジしようと思っている。