シール・エミコさん

昨日はシール・エミコさんの報告会に行ってきた。久しぶりに地平線会議の人たちとも出会って、アフターの一杯も楽しんできた。
エミコさんは自転車ライダー。元はバイクライダーで、世界を走り回っていたところ、のちのパートナーとなるオーストラリア人の自転車ライダー、スティーブと出会って自転車の楽しさに目覚め、それからはスティーブと一緒に自転車で世界を回ってきた。
ところが旅の途中で体調を崩し、診断を受けた結果はかなり進んだガン。帰国して大きな手術を受けて、一時はカムバックして旅の続きも再開したが、またしてもガンが再発し、その後はずっと治療生活を続けている。
手術、抗がん剤、放射線など、ありとあらゆる治療法を試したが、芳しい結果は得られず、医者にも見放されて昨年オーストラリアに渡り、そこで大きな手術を受けて、ようやく少し体力が回復してきたということで、今回の報告会のはこびとなった。
腹部の内臓はほぼ全摘出で、骨盤もかなり削られたようで、普段は車椅子。杖をついて何とか立ち上がれるという状態だが、それでもまた自転車に乗るという希望は捨てていないとのこと。
彼女と初めて出会ったのはちょうど10年ほど前で、一度目のガンから復活して間もない頃だった。
その後、何度か会う機会があったが、再発して以降は初めてで、おそらく数年ぶり。しかもずっと闘病生活なので、さぞかしやつれていることだろうと思っていたが、思いの外明るく、表情も以前とまったく変わらない。
とにかくどんな話題を話す時も笑顔で明るいのが彼女の特徴で、それはまったく変わっていなかった。表情だけを見ていればとてもそんな大病を患っている人間とは思えない。
それにしてもガンと戦う闘志は常人離れしていて、それは医者も驚くほどだったようだ。
あの小さな身体のどこにそれだけのパワーがあるのか、とても不思議に思える。
私は死ぬならガンで。もしガンになったら何も治療せずに、と思ったりしているが、あれだけ本気でガンと戦って、余命半年と言われてからもう12年も生き続けている彼女を見ていると、そんなことは軽々しく言うべきではないという気持ちになってくる。
とにかく、彼女が一日も早く体力を回復して、また自転車に乗れるようになることを願ってやまない。

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