ボストンマラソン

私が一度は走りたいと思っている唯一の海外マラソンはボストンマラソン。そこで今回、テロ(おそらく・・・)が発生した。多くのマラソンファンが大きな衝撃を受けたことと思う。私もその一人だ。
ボストンマラソンは田中繁樹さんに始まり、山田敬蔵さん、君原健二さん、瀬古利彦さんなど、日本人優勝者も何人かいて、日本人には馴染みの深い大会でもある。
もう20年ほど前になるが、出張で3日ほどボストンを訪れたことがある。歴史を感じさせる街並みで、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学などがあり、文化性の豊かな街でもある。ニューヨークが東京だとすると、さしずめボストンは京都と言ったところだろうか。
あまりテロの舞台にはならなさそうな雰囲気の街がそのターゲットに選ばれたということは、ある意味ニューヨークのテロよりもアメリカ人にとっては衝撃が大きいかも知れない。
こういう行為はいかなる理由をもってしても許されることではないし、オバマ大統領も容疑者割り出しに強い姿勢で臨むことを表明している。
アメリカの大統領は常にテロとの闘いを大きなメッセージとして掲げてきているが、いくら事件の容疑者を逮捕して処分したとしても、そんなモグラ叩きのようなことをいくら繰り返してもテロは決して無くならないだろう。
アメリカ人はこれを機会に、アメリカ軍の無差別爆撃で殺されたイラクやアフガニスタンの何万人という一般市民の気持ちも、少しは考えてみたらどうだろうか。
今回のテロの容疑者がどういう背景なのかはまだわかっていないが、こういうことが起こるたびにそんなことを考えてしまうのだ。