生駒山往復

はたしてこの時期に生駒山往復がきっちり走りきれるかどうかかなり不安だったが、とにかくスピードよりも長時間動き続けることだけを考えて、7時前に家を出た。

より大きな地図で 生駒山往復 を表示
朝の日射しはそれほど強くはなかったが、それでも走り出して10分もすると額に汗が浮かんできた。トレイルということで、ヒザまでのタイツを履いているが、あっと言う間に汗で湿ってきた。
いつもなら走る登りも、少しでも不安を感じたら歩くことにした。
そして、今日はしっかりと補給することも重要なテーマにしている。これまではどちらかと言うと、補給は必要最低限度にして、できるだけ軽快に走るようにしてきたが、ロングトレイルではそういう戦略は通用しないということを感じてきた。
そんなわけで、今日はジェルを4つ持って、カリカリ梅という新兵器も用意してきている。身体が欲しなくても、しっかりと補給するつもりだ。
まずは白旗池で水道水をしっかり飲んで、塩タブレットをかじる。そしてゆっくりと交野山へ。空気は霞んでいる。
KC3Y0015.jpg
ここで一つ目のジェルを補給。
くろんど園地のバーベキュー広場で、『飲まないように』という表示のある水をたっぷり飲んで、解毒のために梅干しをかじる。
ほしだ園地では小さな沢の水を飲んで、飯盛霊園では頭から水をかぶる。舗装道路は暑くて厳しい。
むろいけ園地で腰をおろしてキンツバを食べようとしたが、二口食べただけで口が受け付けない。スタートから3時間近くたっていて、疲れも感じてきている。
ようやく阪奈道路に出た。結構疲れているが、なぜかここで戻ることは考えなかった。コンビニには寄らずに歩道橋を渡る。
生駒のハイキング道路は、できるだけトレイルを行くようにする。その方が距離も短いし、気分も良い。この登りがきっちり走れるかどうか不安だったが、思ったよりもしっかり脚が出てくれる。
いつものショートカットから山頂遊園地へ向かい、長い階段を上がって休憩エリアに到着した。スタートしてからおおむね4時間半。思ったよりもしっかり走れた。
KC3Y0016.jpg
鏑木さんイチ押しのコーラを自動販売機で買って、ここでもしっかりと補給する。ただ、総菜パンは一口かじっただけで、ノドを通らない感じがしてやめた。
KC3Y0017.jpg
ここまで来られたのは良かったが、ここまで来てしまったら何が何でも戻らなければならない。トイレで頭を冷やして、早々に下る。
下りでは脚に負担がかからないように、あまりペースを上げないようにした。しかし、しばらくすると急激に疲れを感じてきて、舗装の緩い下りが走れなくなってきた。これはヤバイ!! まだまだ先は長いのだ。
往路でも休んだベンチに腰掛けて、少し時間をかけて休むことにした。
10分くらい休んだだろうか。おそるおそるスタートしたら、少し回復していた。コンビニでまたコーラを買おうと思った。
コンビニで500mlのコーラを買って、コースの脇に腰掛けてゆっくり休憩した。おかげで、また少し回復してきた。今日のテーマとして、『疲れからの回復』というのもあるのだが、おおむね期待通りにいっているようだ。ロングトレイルでは体調の波があるので、それをうまくコントロールすることも重要なテクニックだ。とにかく疲れを感じたら絶対にムリをしないこと。
下りてくるにつれて暑くなってくるが、おおむね曇りという天候に助けられている。これが快晴だったらとっくの昔にリタイアしていただろう。
飯盛霊園の登りも、何とかスロージョグで上がることができた。残るはゴルフ場とくろんど園地の長い登りだ。
ゴルフ場の登りは冬に生駒山往復をやったときには走れたが、今日はムリだ。足元を見ながら黙々と上がる。かなり疲れてはいるが、まだ気持ちは折れていない。しかしくろんど園地への下りでは、また緩い下りが走れない状態になってしまった。
くろんど園地の自動販売機ではちょうどコーラの500mlがあったので、これ幸いとがぶ飲みした。
バーベキュー広場への登りは歩いたり走ったりで、ようやく傍示まで戻ってきた。ここまで来ると気分的にはかなり近づいてきた感じがする。
白旗池の水場では今日4つめのジェルを補給して、最後の一踏ん張りへと重い腰を上げた。
津田のサイエンスヒルズに出ると、あとは舗装道路のみ。スパバレイの前を通過して、このまま最後まで行ってしまおうと思ったが、アルプラの前を通過する時に自動販売機が目に入って、吸い込まれるようにそちらに脚が向かってしまった。
またまたコーラ500ml。
残りは穂谷川沿いの約5kmだ。実はここが最後に走れるかどうかということをかなり心配していたのだが、思いの外しっかり走れている。おおむねキロ6分半くらい。どう考えてもこれはアルプラで飲んだコーラのおかげだ。もしあのまま水だけで進んでいたら、ラスト2kmくらいは地獄になったのではないかと思える。
いよいよゴールとなると、ほんの少しだけ、この状態をもう少し楽しんでいたいという気分になった。
トータル10時間05分、61kmの長旅だった。