アナウンサーの絶叫は不快

それにしてもどうして民放のアナウンサーは、スポーツ中継であそこまで絶叫したがるのだろうか。本当に不快である。
特に世界陸上でのフィールド種目などは聞くに堪えず、ほとんどの場合は音声を消して画面だけを見ている。NHK でも不快感を感じることはあるが、民放ほどはひどくない。
私は基本的にテレビはニュースしか見ない。あとはたまに、興味のあるスポーツ中継かドキュメントを見るくらいだ。それもほとんど NHK。民放はコマーシャルがわずらわしいので、他に選択肢が無い時以外はほとんど見ない。新聞の番組表で『これを見てみよう』と思ってチャンネルを合わせたが、コマーシャルばかりでいつまでたっても番組が始まらないので、うんざりして見るのを止めたというようなことは何度もある。
何とか耐えて番組が始まっても、とにかくアナウンサーがうるさい。特に試合が白熱してくるとそれが顕著になり、そこで音声を消して画面だけ見るということになる。
スポーツ中継の理想型はすでに随分前から存在している。それは NHK の BS のプロ野球中継の副音声だ。会場音声のみで解説は入らない。最近はプロ野球もあまり興味が無いので見る機会は少ないが、たまにこういう中継を見ると、どうして他のスポーツ中継でもこういうことをやってくれないのだろうかと思ってしまう。
地上波がデジタル化された時に、こういうサービスが増えることを期待していたのだが、まったくの期待はずれに終わってしまった。
どうもテレビ局側の視点では、良くできたスポーツ中継というのはここぞというタイミングでアナウンサーが名言を吐くことと思っているようだ。
私の感性はまったく正反対。ここぞという時は黙って会場音声のみにしてくれた方がよほど感動が大きくなる。会場で生を見る楽しみの一つは、もちろん臨場感というのが一番大きいが、余計な解説が無いというのも大きな魅力だ。
そういうチャンネルがあれば、有料でも契約したいと思うのだが、私の知る限りではそういうのは無さそうだ。