スポーツ中継の理想型

クライマックスシリーズなんてアホらしいと言いながら、楽天とロッテの試合は何度かテレビで観戦した。つい先ほど無事、楽天が優勝を決めたところだ。
クライマックスシリーズはシステムとしてはアホらしいと思うが、やっている選手は完全に本気モードだ。しかしそういったヒリヒリする雰囲気を味わおうと思うと、やはり会場に足を運ばなければならない。
しかし、それに近い雰囲気を味わえるテレビ中継が一つだけある。それは、
NHK BS プロ野球中継の副音声である。解説無しの会場音声のみ。
もう随分以前からやっているが、これはテレビのスポーツ中継の理想型だ。NHK なのでコマーシャルも入らないし、もうこれ以上求めるものは何も無いという理想の姿。
民放のスポーツ中継は試合かコマーシャルかどちらが主役なのかわからないくらいのコマーシャルが流れるので、耐えられなくなって切ってしまうことが多いし、何とかそれに耐えてもアナウンサーの不快な絶叫に気分が悪くなって、たいがい音声を消して画面だけを見ている。
それに較べるとこの NHK BS のプロ野球中継副音声は本当に素晴らしい。これならあまり興味の無いクライマックスシリーズでも見てみようかという気になる。
しかし日本シリーズはジャイアンツと楽天の対戦になって本当に良かった。これで NHK BS で中継があれば見てみたいと思う。ぜひ初戦、おそらく楽天は田中の先発だと思うので、NHK BS で中継してほしい。
余談だが、やはり星野監督の采配は私にはよくわからない。かなり浪花節的な性格の人なんだろうか。ファンは喜ぶかも知れないが、こういうところで田中を出すのはいかがなものか。レギュラーシーズンの優勝決定試合もそうだったけれど、こういう1イニングはいろんな意味で疲れが大きいと思うし、元来が先発完投型のピッチャーなので、やはり普段通りの押さえのピッチャーで締める方が、押さえのピッチャーにとっても良いと思うのだが。

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