湖南アルプス

今日は予定通り、湖南アルプスへ行ってきた。が、想定外のことで目的のコースの半分くらいしか行けなかった。

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今朝は寒かった。6時過ぎに家を出たが、先月末の六甲の時よりも寒く感じた。ウエアは上下とも六甲の時と同じ。しかし下着と靴下が今回はファイントラックのものにヴァージョンアップされている。
石山駅をスタートしたのは8時前。天気は良い。今回はまったく初めてのコースなので、片手に地図を持って走る。どうも最初から股関節の違和感がある。
石山寺を過ぎると東海自然歩道が車道を避けた所にあるようだが、今ひとつよくわからず、結局車道をそのまま南へ向かう。しばらく行くと瀬田川のずっと向こう側に湖南アルプスの山並みが見えてきた。
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予定では笹間ガ岳から矢筈ガ岳、太神山、そして堂山を周回するつもりだ。
8時半過ぎに南郷の洗堰を渡る。
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今回の懸念は序盤で、予定の関津峠から笹間ガ岳へのルートが本当にあるのかどうかよくわからない。記録もほとんど見つからないのだ。しかし枝からのルートはずっと車道なので、ここは避けたい。
地図と GPS を頼りに、歩道が無くそこそこ車の通る道を進むと、いかにも峠への登りという坂になってきた。
一日の終盤ならたぶん走れないだろうというくらいの坂を登ると、左に山へ向かう道があるのに気が付いた。ちょうどこの先、車道は下っているし、GPS のルートもここで曲がるように表示されている。石山からちょうど1時間くらいだった。
心配した関津峠があっさりと見つかってほっとしたが、どうもこの道はほとんど歩かれていないようだ。ほんの踏み跡程度で、枯れ枝などが道に散乱している。
しばらく行った鉄塔の先で、とうとう道がわからなくなった。GPS を頼りに道無き道を適当に進むが、fenix の地図は表示の切り替わりが遅くて、今の画面が本当に正しいのかどうかわからない。
時々古いテープが出てきたりするが、どうにもこれは方向がおかしいと思って、戻ることにした。
結局、鉄塔の所まで戻って、方向だけを頼りにヤブこぎ状態で進んで、しばらく行って尾根に上がると、ようやくまた踏み跡が現れてきた。古いテープも所々にあって、これで一安心。しかしこの道はもうほとんど廃道状態だ。
しばらく行くと突然、左からしっかりした道が合流してきた。何と『東海自然歩道』の標識が立っている。
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私の持っている古い東海自然歩道の本ではここはルートになっていない。しかしルートはこれで正しいようなので、これでもう大丈夫と安心した。
一旦車道に出て、すぐに笹間ガ岳の三角点への道に入る。
頂上の大岩はハシゴで登って、
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岩の上からびわ湖方面を眺める。
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さすがに湖南アルプスというだけあって、花崗岩の崩壊した歩きにくい斜面が次々と出てくる。
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また車道に出た。すぐに左側に東海自然歩道で枝へ降りる標識があったが、降りるのは困るのでそのまま車道を行ったところ、ルートから大きくずれてきた。
結局、戻って東海自然歩道を行くことになったが、やはりこちらが正解だった。
途中で左に分かれて下って行く標識があったので、そちらへは行かずにそのまま直進したが、ここもほどなく道が無くなった。結局また戻ることに。
東海自然歩道の標識を目印に進むが、矢筈ガ岳へは途中で右へ分かれなければならない。
随分道の荒れたところに道標があって、どうもこれがその分かれのようだ。しかし行くべき方向には大きな看板が立っていて、この先の沢で道が土砂崩れで崩壊していて通れないとのこと。
こういう標識はどの程度の崩壊なのかわからないので、本当なら崩壊箇所まで行ってみるべきなのだが、昨年生駒でこういう標識を無視して行ったらとんでもない崩壊だったことがあったので、ムリはせずにこのまま東海自然歩道を下ることにした。
この道は本当に歩きにくい道で、沢筋なのでいたるところに水が流れていて、濡れた岩が非常に滑りやすい。おまけに下りなので、なんどかスリップして尻餅をついたりしながら下る。どうも今日のシューズ(サロモン)のソールは濡れると非常に滑りやすいようだ。
天神川の車道に出たのは11時くらいだった。いくら何でもこのまま帰るわけにはいかないので、取りあえず上流へ向かう。ほんの10分ほどで鎧ダムへの取り付きに着いた。
ここで腰をおろしてアンコロモチを食べながら、これからどうするか思案した。せめて太神山まで往復と思ったりもしたが、往復となると結構距離もあるし、あまりにも単純な往復ルートなのでどうもモチベーションが上がらず、結局このまま鎧ダムから堂山を経由して下山ということにした。
15分ほどで鎧ダムに到着。
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ダムの上はまるで砂漠のよう。
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堂山への登山路に入るが、上の方に上がるとさすがに『アルプス』という道になってきた。花崗岩の崩壊した滑りやすい道で、須磨アルプスよりははるかにスケールが大きい。
どうもアイゼンで歩いているような足跡がたくさんあったが、上部でアイゼントレーニングのようなことをやっているグループがいた。おそらく彼らが練習のためにアイゼンで歩いたのだろう。
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こんなところも何カ所かある。
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堂山の頂上に着いたのはちょうど12時だった。向かいに笹間ガ岳が眺められる。
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あとは天神川まで下るだけ。滑りやすい道を慎重に下って、最後に川を渡る。置き石をいくつか飛んで、2本の木の上を歩いていく。あと一歩で対岸と思ったところ、右足が滑って完全に沈没!!。その拍子に尻餅をついて、左足も半没。身体が浸からなかったのがせめてもの幸いだった。それにしてもこのシューズはよく滑る。
渡り終えて車道の手前で腰をおろして、濡れた靴下を絞る。幸い、今日はファイントラックのメッシュ靴下を履いているので、濡れても不快感はほとんど無い。
あとは車道を石山へ戻るだけ。まだ1時前だが、このあと約1時間の舗装道路ジョグが残っている。
ちょうどバス停に石山駅行きのバスが止まっていたが、迷うことなく無視する。
途中で行きの道に合流して、あとはただ淡々と走るだけ。舗装道路になると股関節の調子が悪くなる。今日、もし予定通りのルートへ行っていたら、帰りの舗装道路ジョグはかなりきびしいことになったかも知れないと感じた。
2時くらいに石山駅へ到着。約6時間、30km 足らずの行程だった。気分はビミョー。

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