三草山、多田銀銅山跡

昨日は登山教室の随行で、北摂の三草山、そして多田銀銅山跡を歩いてきた。

今日のコースは午前中は三草山の登山、午後はハイキングというメニューで、気分的には楽だ。本当はこういう時こそ注意が必要なのだが、天気も良いのでどうしても気持ちが緩む。
いつものように京都駅からバスで、亀岡経由で三草山登山口の長谷へ向かう。このあたりは日本の棚田百選に選ばれているとか。
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登山口にあたる慈眼寺のそばで準備をしていたら、近所の人であろうお年寄りが三草山の歴史などを蕩々と解説してくれた。
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予備知識をたっぷり入れて(私は半分くらいしか聞いていなかったが)出発。
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ゼフィルスの森を通って1時間ほどで三草山(564m)に到着。頂上からの眺めは素晴らしい。
大阪市内はあべのハルカスや南港のATCなどが見える(携帯のカメラでは識別できないが)。
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六甲もほぼ全景が眺められる。
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下山は西の方へ。サイノカミ峠は8本の道が交差している。
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南の方へ下りて、稲が刈られた後のような棚田で昼食。
そのすぐ下までバスが来てくれて、次の目的地の多田銀銅山跡へのハイキング道へ向かう。
途中で猪名川の屏風岩に立ち寄る。
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かつては名勝だったようだが、今は訪れる人もあまりいないようだ。
後半戦は、南田原から多田銀銅山跡を目指す。途中、『ずり(採掘された残石が捨てられたところ)』で落ち穂拾いに励む。
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私の収穫は孔雀石。
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多田銀銅山跡を一通りめぐる。
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立派な神社も残っている。
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最後は『多田銀銅山悠久の館』で展示物を見学。係の女性が丁寧に説明してくれた。
ここは奈良の大仏のための銅を寄進したという伝承があるくらい古くから採掘されていた鉱山で、そういう時代にどうやって鉱脈を見つけていたのか不思議だったが、鉱脈のある地上は植生が独特だそうで、そういう場所にしか生えない植物、そういう植物にしか卵を産まない蝶などがあるそうで、それらを見つける専門の人たち(ヤマ師?)がいたとのこと。
文化度の低い私にはなかなか貴重な一日だった。