朽木から鞍馬

昨日、先月ルートミスで序盤で終わってしまったコースに再挑戦してきた。
好天に恵まれて、快適なトレイルが楽しめた。

先日と同じ電車でまずは安曇川へ。
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バスの待ち時間が 20 分ほどあるので、できるだけ出発の準備をしておく。
バスの乗客は高齢の女性と私の二人だけ。この女性が途中で降りて私だけになったが、その先の集落で学生が何人か乗ってきた。
先月同様、好天の休日だと言うのに、ハイカーのような人は誰もいない。蛇谷ヶ峰は結構登山者が多いのだが、みんな車で来ているのだろう。
朽木学校前の終点で降りて準備をして、前回より少し早い8時20分に出発した。
快晴だが、すぐに樹林帯に入ることがわかっているので、帽子はかぶらない。
ザックは最近新たに購入した Ultimate Direction の PB Adventure。Salomon の Skin Pro とよく似たベストタイプだが、ショルダーハーネスにちょっとした小物入れがついているのと、サイドポケットにジッパーがついているのが少し違う。実はこれがなかなか便利なのだ。
ボトルホルダーが前面に2個ついていて、600ml ボトルも2本付属しているが、今回は1本はこのボトルにスポーツドリンクを入れて、もう片方は Salomon のソフトフラスクに水を入れてきた。前回のようにボトルが揺れないので快適だ。
序盤はコースもはっきりわかっているので、登山道入り口のフェンスを開けて入って行く。
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明護坂を上がって、8時50分に東山を通過。
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行者山は9時1分。
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雲洞谷山は9時20分だった。
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木の間から蛇谷ヶ峰。
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ここから数分で、前回間違えた箇所にさしかかった。
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登山地図を見ると前回間違えた方も一応ルートにはなっているようで、鉄塔に出る前に左へ曲がっているのだが、前回確認のために戻ってきて見回した限りではそういう分岐は見あたらなかった。
9時40分に大彦峠。前回の終了地点までわずか1時間20分だった。
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ここから先は未知のルートなので、地図を手に進むことにする。
稜線は開けた植林で、まだ植えられてあまり年数が経っていない感じ。
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このあたりで林業の仕事をしている人に出会って、わざわざこんなところまで大変だなぁと思っていたら、林道がすぐそばまできていた。
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地図をしっかり確認せずにこの林道を進んでしまったが、少し行ってこれはおかしいと感じた。稜線からどんどん離れてくるのだ。
林道に出たところまで戻ったところ、案の定、道をわたった反対側に登山道があった。
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また鉄塔に出会ったところで道がよくわからなくなったが、道標を発見して一安心。
人手の入った植林をしばらく進んでいたら、次第に雰囲気がおかしくなってきた。道には違い無いが、しばしば現れるテープが出てこないし、稜線をトラバースするようになっている。結構な傾斜の斜面で、トレイルのレースが行われたとは思えない感じだ。
古い木の橋があったりするので道には違い無いと思うが、やはりここは稜線を目指してヤブを這い上がることにしよう。
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5分ほど上がると稜線の道に出会った。
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ここも後から登山地図で見ると一応はルートになっているようだ。gps のトラックを見るとちょうどこのルートを辿ったように見えるが、私は最後はヤブを這い上がってきた。
少し行くと鷹ケ峯の標識が現れたが、登山地図とは位置が合わない。
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しばらく行くと村井への分岐。ここも地図の位置より少し南にずれている。
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烏帽子岳を10時50分に通過。
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そして小川へ下りる分岐。ここを下ると鯖街道ウルトラマラソンでエイドがあった箇所に出る。
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もうあとわずかで白倉岳というところで今日初めて二人の女性登山者が下りてくるのに出会った。
白倉岳の到着は11時ちょうどだった。
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今日初めて腰を下ろしてジェルを補給する。しかしまだまだ先が長いので、数分程度で出発する。
数分で中岳。
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そして南岳。
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東尾根はまさにトレランのためにあるような快適な道で、どんどん攻めて11時52分に栃生に下りた。出発して3時間半だった。
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ここからはしばらくR367の車道を行く。今回はロードをしっかり走るということも大きな狙いなので、気持ちを引き締めて走る。登り以外はおおむねキロ5分台後半なので、これなら上々だ。
当初は梅の木の自動販売機でコーラ休憩にしようと思っていたのだが、さほど汗もかいていないので坊村まで行くことにする。
道ばたにはいたるところにシャガ(たぶん?)が咲いている。
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坊村には12時30分に到着した。鎌倉山登山口の手前の神社でおにぎり休憩にした。
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神社の水で顔を洗って、10分ほどの休憩で後半戦のスタートだ。最後の登りだが標高差が 650m くらいあって、なかなかのアルバイトになりそうだ。
休憩後にいきなりの急登はなかなかこたえる。林道と交差してさらに高度を稼いで、ようやく少し傾斜が緩くなってきたと思ったらぶな平という場所だった。
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だいぶ上まで上がってきたあたりに、今日初めての山での花で、ミワカガミがあった。
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今日は、山で出会った花はこれだけだった。ほんの二日前の横山岳とは大きな違いだ。そんなに遠く離れている山域でもないのだが。
必死で登っていると、上から子供の大軍のような声が聞こえてきた。30人か40人くらいの大軍が下りてきた。挨拶してくれるのはいいが、こちらは一人で、おまけに登りなので、本音はわずらわしい。指導者と覚しき大人が数人いたが、下りが道を譲るというマナーにはまったく無頓着の大人ばかりだった。
もうあとわずかで鎌倉山というあたりで、かなり疲労感が強くなってきた。少し頭がぼうっとしてきて、このところたまに起こる低血糖状態だ。しかし何とか頂上までは持ちこたえて、坊村を出発してちょうど1時間で鎌倉山の頂上に到着した。
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腰を下ろしてどら焼き休憩にする。随分涼しくなってきた。
もう大きな登りは無く、八丁平を過ぎるとあとはほとんど車道だ。
オグロ坂峠を目指して下って行くと、千年杉というのがあった。
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ちょっとした登りが何度かあったが、何度も通ったオグロ坂峠に到着した。このルートでオグロ坂峠に来るのは初めて。
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1年ぶりの八丁平。
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中学や高校の頃の秘境のイメージはもはやまったく無い。
しばらく林道を下って、懸案のフジ坂へ向かう。分岐に通行不可の案内が出ていたが、何とかなるのではないかと思って向かったところ、予想をはるかに超える悲惨な状況に唖然とした。
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さすがにこれは戻るしかないかと思ったが、地図で元の道を見るとこの谷の左岸を下りているので、何とかなるのではないかと思って、とにかく突入してみることにした。
上部では所々道の痕跡が残っていたが、そのうちそれも無くなってしまい、ヤブの斜面を強引に下りるしか無くなった。もはやここからまた戻る気にはなれないので、崩れた部分から若干の距離を取りながら、急なヤブ斜面を強引に下った。
ほぼ下りきって小さな沢を渡ってからは、おおむね崩れた部分を行った。少しは踏み跡のような痕跡も伺える。
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流木の上を行ったりしながら、何とか下の林道まで下ることができた。
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いやはや、とんでもないところだった。登山地図の 2014 年版にはこのルートが残っているが、この崩壊は 2013 年秋の台風の影響なので、2015 年版では訂正されるだろう。
もうあとは車道のみ。このあとのロードをしっかりと走りたいところだ。
尾越の集落を越える。
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この後、前坂峠への急登が待っていた。ここは鯖街道ウルトラでも走れなかった箇所。今日は何とかと頑張ったが、最後の方は歩いてしまった。
しばらく下って、今日は百井へ向かう。大見尾根の道はもう何度も通っているし、さほど気持ちの良い道ではない。今日は課題のロード走のためにあえて車道を選んだ。
百井への分岐に道標がまったく無かったので少し大見方向へ行ってしまったが、gps のおかげで大きなロスにはならずに済んだ。
ここからヒノコまでは緩い下りなので、キロ5分半から6分以内のペースで進む。ここまで来てのこのペースは自分としては悪くない。
ヒノコは15時40分。当初はできれば出町柳までランと考えたりしていたが、時間的にも体力的にも鞍馬がゴールだ。
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ここから百井峠へは登りが続く。百井の集落はたくさんの人が畑仕事だった。
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ここで鞍馬まで 8.7km という標識が現れる。あと 5km くらいかなと思っていたので、予想外の距離にちょっとがっかりする。鞍馬は17時くらいになりそうだ。
16時20分にようやく百井峠に到着。このあたりから鞍馬温泉の手前まで、山道を歩いて下ったことが以前にあったので、その分かれがないかどうか注意しながら下ったが、結局見つからなかった。よく考えたら天が岳の方に少し入ってからだったかも知れない。
花脊街道に合流してからの下りはおおむねキロ4分台のペースで走った。翌日に大腿四頭筋の筋肉痛が出るくらいの気持ちで攻めた。
ここからが以外と長くて、鞍馬駅にゴールしたのはちょうど17時だった。
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gps の表示では 50km、帰ってからカシミールで確認したら 48km ほどだった。
鞍馬ゴールに日和ったのが多少心残りだったが、おかげで最後までロードの走りをしっかりできたので、おおむね満足の一日だった。
一晩明けたが、期待した筋肉痛はほとんど無し。まだまだ頑張りが足りないということだろうか。