先週末は恒例の夏山登山で白山へ行ってきた。
中学2年でワンダーフォーゲル部に入って、初めて登った大きな山が白山だった。生憎の天候で、室堂から山頂への往復は雨に降られたことだけを覚えている。
その後しばらく再訪の機会が無かったけれど、40 代後半になって山スキーをやるようになってからは春に何度か来て、ワンデイ登山でも何度か来て、近年はかなり馴染みの山になっている。つい6月にも北側のルートを周回したばかりだ。
四季を通じて(厳冬期は除いて)何度も来ているけれど、それにしてもこれほどの酷暑は初めてだった。まさかこれほどの高山でこんな天候に見舞われるとは思いもしなかった。
昨夏の仙丈ヶ岳も予想外の高温だったけれど、それとは比較にならないくらいの気温で、別当出合から登り始めてからの2時間くらいはまるで猛暑日の街中を歩いているような気分だった。
市ノ瀬から別当出合はこの時期は乗用車は入れないけれど、貸し切りのバスは入れるらしい。と言うことで、期待以上にスムーズな行程で、昼前には別当出合をスタートすることができた。
4月には板がはずされている恐怖の一本橋だが、今回は安心して渡れる。
1時間ほどで中飯場。もう汗びっしょりだ。体感的には 30 度を軽く越えている。
かわいい花がいろいろ咲いているけれど、花に詳しい人から離れて歩いているので、何の花かわからない。
これはシモツケソウ?
甚之助避難小屋でしばし休憩して、今日の宿泊地の南竜を目指す。
このあたりから雲が広がって、少しあやしい空模様になってきた。酷暑がやわらいだのはいいけれど、今にも雨が降ってきそうな感じ。
先週、美ヶ原でたくさん見かけたハクサンフウロ。
ニッコウキスゲ?
幸い、雨に降られることもなく、ちょうど4時頃に南竜山荘に到着した。
夜も気温は高くて、結局毛布を掛けることは無かった。
朝食はおにぎりの弁当にしてもらって、午前3時半に出発した。トンビ岩コースを行く。さすがに朝は寒い。
満天の星空で、うっすらと天の川が見える。これほどの星空を眺めるのは本当に久しぶりだ。
1時間ほどでトンビ岩に到着。かなり明るくなってきた。
展望コースの尾根に隠れてご来光は拝めない。
登り切ると御前峰が見えてきた。
5時20分頃に室堂に到着して、朝食にした。風が冷たくて寒い。
6時過ぎに室堂を出発して、45 分ほどで御前峰に到着。
360 度の絶景で、北アルプスも望める。
すぐ目の前にはそのうちに行きたいと考えている剣が峰。
20 分ほどゆっくりして、大汝峰に向かう。
血の池。どこが血の池なのかまったくわからない。
ミヤマダイコンソウ。
8時25分に大汝峰に到着。
6月に歩いた中宮道の尾根。
室堂に戻る途中、時期的にもう見られないかもと思われたクロユリに遭遇。
もうすでに歩き始めてから6時間以上経って、普段の一日分くらい歩いていて、お疲れモードの方も出てきたが、別当出合まで標高で 1000m 少々下らなければならない。
弥陀ヶ原は人が多かった。
黒ボコ岩は大混雑。
ここからしばらくの下り斜面はお花畑状態だった。
バスのお迎え時刻が迫っているので甚之助避難小屋は通過して行く。このあたりから気温が上がってきた。
トリカブト。
ヤマアジサイ(ガクアジサイ)?
中飯場の水道で顔を洗って、ようやく吊り橋が見えてゴールが近づいてきた。また前日のような天候。
別当出合に着いたのは午後1時半過ぎだった。
それにしてもまさか白山でこんな酷暑に出会うとは思っていなかったが、下界もかなりの高温だったらしい。
この酷暑、いつまで続くのだろうか。