南葛城山、和泉葛城山

11 月 3 日というのは好天特異日らしい。20 年ほど前はこの日は毎年、丹波高原マラソンに行っていたが、確かに雨に降られた記憶は無い。
昨日も好天になりそうだったので、先月ロストのために序盤で終わってしまった和泉山地のコースへ再訪することにした。
紀見峠をスタートして最長で山中渓までを予定していたけれど、内心では犬鳴山温泉まで行けばもういいかなという気持ちもあった。目安としては午後2時までに犬鳴山温泉に到着したら先に進もうという感じ。

先月と同じく始発で出かけて紀見峠駅を7時前にスタートした。
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上は半袖シャツ1枚とアームウォーマーと指出し手袋。下はヒザ下タイツにカーフサポーターで、少し寒かったけれど歩き出したらちょうどいいくらいになるだろうと思った。
序盤は道ははっきり記憶があるので気分は楽だ。岩湧山三合目への登りでは朝日の木漏れ日がきれいだ。
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岩湧山三合目まで 40 分ほどで到着して、ほぼ1時間でダイトレとの分かれの林道に出た。
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南葛城山(922m)までは以外と遠く、ここから 50 分ほどかかった。本日の最高地点。
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ここから先は若干注意が必要。先月は稜線伝いに行こうとしてロストしたので、今日は大畑へ下る道を行くつもりだ。
地図を見ながら現在地を慎重に確認しながら下る。そして分岐点に到着。
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先月はここを右に行ったのだ。今日は左を下る。
人通りの少なそうな荒れた道を下って、先月下りてきた所に出た。
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少し車道を下って、地形図にあった山道で稜線に向かう。ここも踏み跡程度だったが、無事稜線に合流できた。
ただ、登り返しが以外とあったので、時間的には先月のコースの方が早かったかも知れない。と言っても大差は無さそうだが。
蔵王峠に9時半に到着した。先月は 11 時半だったので、2時間のロスタイムだった。
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ようやくスタート地点に到着した感じ。
ここからはしばらく車道を行く。
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燈明岳への分岐がはっきりわからなくて少し手前の工事道路のようなところを入ってしまったが、ほどなく本来の林道に合流した。ここで今日初めて腰を下ろしてぼたもち休憩。
舗装された林道にうんざりしてきた頃、燈明岳への朽ちた道標が現れた。今日は小さなピークはパスして先へ進もうと考えていたけれど、いざそばまで来ると、もうここへ来ることは無いんじゃないかという気がして、せっかくなので山頂へ行っておこうと思い直した。
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山頂(856m)まではほんのわずかだった。
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さらに先に進んで林道の先の方に下りようと思った。ほどなく不明瞭になったが、下に林道が見えている。そこに向かってヤブを下りて、林道が登る方向に進んだ。ただしここは舗装されていなくて、先ほどの林道とちょっと様子が違う。
少し進んだら前の方に人が見えた。この道で正しかったんだと思いながら近づいたら、何とオフロードバイクの3人組だった。
そばを素通りしたら道があらぬ方向にカーブしている。gps で確認したらやはりロストしていた。今日初めての道に入ったら早速のロストだ。
引き返したらすぐに本来の林道に出会った。ロスト時間は数分程度。
まだしばらく林道が続く。どうもこのあたりはオフロードバイクの人気エリアのようで、その後も何度かバイクとすれ違った。
和泉葛城山はまだまだ遠い。
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七越峠へは 11 時ちょうどに到着した。ここはさらに立派な車道だった。
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ここに来るまでは三国山へも行こうかと思っていたのだが、結構距離がありそうで、それよりも車道でまたバイクに出会いそうなので、今回はパスすることにした。多分もう来ることはないだろう。
この車道はバイクはおろか、車まで入れるようだ。
しばらく進むと経塚山への道標が目に入った。せっかくなのでこれは行ってみることにした。
これが山頂(825m)なのだろうか。
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ピークがもう少し先なのかどうかはっきりしないのでさらに進んでみたが、次第に下ってきた。
また車道に出ることを期待して進んでいるのだが、不安なので登山地図を開けてみた。しかしここに登山路は書かれていなかったし、進んでいる方向も車道から離れてきている。
ところが地図を片付けて歩き出すやいなや、前からラジオをかけて歩いてくる人に出会った。
今日、登山者に出会ったのは、紀見峠をスタートしてしばらくして、駅で先行された人を追い抜いてから初めてだ。
これで正しかったんだと思ったら、その後すぐに道が無くなった。あの人はどこからやってきたのだろう。
ヤブはあまり濃くなかったので、適当にあたりをつけて下ることにした。
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しかし次第にヤブが濃くなって、傾斜も急になってきた。
このまま下るのは難しいので、元来た道に出会うような方向に進んだ。ひどいヤブこぎになった。
ヤブと格闘したのは 10 分くらいだっただろうか。ようやく元の道に出会って、また車道に戻った。またまたムダな時間を使ってしまった。
鍋谷峠には 11 時 53 分に到着した。ここから車道を2回ほどヘアピンカーブしてようやく登山道へ入る。
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このあたりから登山者とチラホラ出会うようになった。途中でおにぎり休憩。
1時間ほど登って、と言ってもほとんどなだらかな道だったが、和泉葛城山に到着した。
ここも山頂直下まで車で来られる。ただ、好天の休日だがそれほど(生駒山頂よりは)人は多くなかった。
石段を上がって山頂(858m)に寄っておく。少し手前にここより若干高い(865m)三角点があったようだが、気付かなかった。
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少し下った所に展望台が設置されている。ここを上がると素晴らしい眺望が得られる。
関空方面。
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六甲方面。
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高野山方面。
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ここからはまた紀泉高原スカイラインの車道を行く。車道なのになぜか近畿自然歩道。
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車よりもバイクや自転車の方が多い。
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30 分足らずで五本松に到着。
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さらに車道を先へ進む。「五本松→高城山→犬鳴」と表示されている標識に従ってどんどん下る。
しばらく下って、どうも様子がおかしいと感じてきた。gps で確認したところ、随分北へ行ってしまっている。
これは高城山へ向かう車道だったのだ。犬鳴という文字ばかりが目に入っていたのだが、またまた大ロストだ。
このまま下ってしまおうかという思いも浮かんだけれど、犬鳴のどのあたりに出るのかわからなかったので、諦めて戻ることにした。
15 分ほど登り返して、ようやく分岐に戻った。
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実はこの分岐は先ほども気付いていたのだが、ちょうどハイキングの大集団を抜いた直後だったので、またこの集団を抜き返さなければならないのが煩わしいと思って、しっかり見ずに通過してしまったのだ。
ちょうど午後2時。今日は犬鳴山でお終いにしようと決心した。
トレイルに入ってしばらくは急な石段だ続く。歩きにくい道なのだが、4人づれの家族で、お母さんが小さな子を前に抱いて下っているのに出会った。
思わず「大変ですね。気を付けて下さい。」と声をかけて通り過ぎた。あの後も滑りやすい部分が続いたけれど、大丈夫だったのだろうか。
ほどなく車の入らない車道に出た。
しばらく行くと犬鳴隧道。ヘッドランプがいるかと思ったが、蛍光灯が点いていた。
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トンネルを出たら何と何度も見たあの標識が!!。
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さっきの道をあのまま進んでいたらここに出たのだ。だから行き先が犬鳴になっていたのだ。
戻った地点から 30 分少々で七宝滝寺に出た。ちょうどご本尊のそばに休憩所があったので、そこでぼたもち休憩にした。
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休憩所のテーブルにバスの時刻表が貼ってあった。1時間に1〜2本あるが、次は3時7分。あと 30 分で、早歩きで行けばちょうど間に合うくらいのタイミングだ。
さらに先に向かう気力は無いけれど、体力的にはまだ若干の余裕がある状態だったので、バスの時間によっては駅まで走ることも考えていた。
しかしもしこのバスに間に合えば乗ってしまおうと思った。
参道を走るのは失礼なので、早歩きでバス停に向かった。真言宗犬鳴派の本山というだけあって、なかなかの風格がある。しかし滝は素通りした。
温泉旅館のそばのバス停には午後2時 53 分に到着した。
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身なりを整えるにはちょうどいい時間だった。
バスに乗りながら、こんな道を走らなくて良かったと思った。
本日の行程約 37km。約8時間でした。

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