行者還岳、大普賢岳

7/8 は2〜3日前までの天気予報では降水確率が高かったので、雨でも大丈夫な街中ラン中心のコースを考えていた。
ところが前日になると予報が変わってきて、降水確率が下がって、かなりの高温になりそうとのこと。
しかし天気は不安定なので、局地的に急な大雨や落雷が発生する可能性がありそうで、特に山間部では注意が必要そうだ。
さんざん迷った挙げ句、街中ランを避けて、涼を求めて高い山を目指すことにした。
天候が不安定と言いながら、多雨で有名な大峰を目指すというのもちょっと変なのだけれど・・・。

いつもの大峰パターンで、3時起床ですぐに出発した。
途中のコンビニで朝食、そしてモーニングコーヒーを味わって、今回は初めて道間違い無しに6時ちょっと過ぎに和佐又ヒュッテに到着した。
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6時 25 分に出発。キャンプエリア横のフェンスに扉があるのが見えたので、そこが登山口ではないかと思って近づいたところ、正解でした。
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すでに標高は 1100m を越えている。いつもと同じく、gps にルートを入れたらあとは細かい下調べはせずに来たので、今日は楽勝ではないかという気分になってきた。
20 分で和佐又山山頂(1344m)に到着。
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大きな山は釈迦ガ岳あたりだろうか。
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一旦少し下って、交差点のコルから無双洞方向に向かう。
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しばらく平坦、やや下り基調の道が続いて、これなら大普賢岳から山上ヶ岳がピストンできるかもという気分になってきた。
ところがいつまでたっても道は登りにならず、むしろぐんぐん下って行く。おまけに鎖やロープまで出てきた。
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「滑落注意」という看板がたくさん出てきた。
ついに標高が 1000m を切ってしまって、ガラガラの荒れ沢を渡った。
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しかしまだ荒れた道はしばらく続いて、沢音が近づいてきたと思ったら、大きな滝が現れた。水簾滝と言うらしい。
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帰ってから調べたら、無双洞というのはこの上にある洞窟のことだった。たぶん目に入る場所にあったのだとおもうけれど、標識も無く、ルートがわかりにくくてそんな余裕も無かった。
ようやく登りになったけれど、これがまた激登り。これまでに落とした標高を一気に取り返すような登りで、よくこんな道を造ったものだ。
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これでは山上ヶ岳はムリだと思った。
稜線に出たのは8時半。出発して2時間ちょいだった。標高 1600m 弱なので、無双洞からの標高差約 600m を 35 分くらいで上がった。
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七曜岳(しちようだけ)は後回しにして、まずは行者還岳を目指して南下する。奥駆道に出れば人に会うのではないかと思っていたけれど、まだ誰にも会わない。
歩きにくい木の階段を慎重に下る。
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このあたりはルンルン気分。ただし展望はあまり無い。もうちょっと涼しいかと思ったけれど、それほどでも無い。
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奥駆道からちょっとはずれて、行者還岳(1546.6m)にはちょうど9時半に到着した。
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木に遮られて展望はあまり無い。木の向こうが八経ガ岳だと思うけれど。
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ここで腰を下ろしておにぎり休憩。
さて、大普賢岳を目指して元に戻る。
途中、ちょっと展望が開けて大台ヶ原方面。
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七曜岳(1584m)には 10 時 17 分に到着した。そんなに急いだつもりは無いのだけれど、行きよりも随分早かった。
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左の大きい山が稲村ヶ岳だと思う。
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写真を撮ったら早々に出発。
このあたりで今日初めて、単独行の登山者にすれ違った。
右前方に大普賢岳。
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修験道の山なので、鎖場はしばしば登場する。
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国見岳は縦走路からちょっとそれている。道標があったので登ってみたけれど、何も無い山頂だった。
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弥勒岳も何も無かった。次にここを通る時はたぶん奥駆道を縦走していると思うので、横道に寄り道する余裕は無いと思う。
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笹原にシカが2頭。
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水太覗(みずぶとのぞき)は恐ろしくてこれ以上覗けない。
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大普賢岳のちょっと手前で少しルートをはずしたようで、急に不明瞭になった。どうもトラバースルートに入り込んでしまったようだ。
右上の方から声が聞こえたので、ヤブを適当に這い上がった。
ルートに出たら、ちょうど上から二人パーティが下りてきた。「山頂に救助を求めている人がいますよ」とのこと。ケガではなくて、どうも疲労で歩けなくなってしまっていて、携帯で救助連絡をしているらしい。
山頂ではちょっとゆっくりしたいと思っていたのだけれど、できればこういうのにはあまり関わりたくない。
大普賢岳山頂(1780.1m)には 11 時半に到着した。
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中年(と思われる)女性がこちらに背を向けてマットに座っていて、男性が携帯で電話をしている。
急いで何か手助けしなければならないような状況では無さそうなので、男性が電話をしている間に通り抜けた。
山頂を味わっている余裕はまったく無かった。稲村ヶ岳と山上ヶ岳だと思う。
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少し下って分岐を和佐又へ向かう。
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小普賢岳の標識が出ていたので立ち寄ってみたが、ここも小さな標識が付いているだけだった。たぶん二度と来ることは無いだろう。
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「石の鼻」は自然の展望台。大台ヶ原方面。
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「石の鼻」を下から見ると、
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日本岳のコル。
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この下あたりから窟が次々と出てくる。
まずは鷲の窟。
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笙の窟。
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朝日窟。
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大普賢岳の方向からヘリの音が聞こえてきた。おそらく先ほどの女性の救助に向かっているのだろう。
後はなだらかな下りを淡々と行くだけ。
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キャンプ場はテントが張られていて、車座になって楽しんでいる人達がいたけれど、こんな蒸し暑い日によくそんなことができるなという気持ち。
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車に戻ったのはちょうど午後1時。歩行距離約 15km、6時間半の行動でした。
スーパーで買い物をして、5時前には家に帰り着いて、随分気楽な一日だったように思ったけれど、思いのほか身体は疲れていたようだった。

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