鉄山、弥山、八経ヶ岳

最近、大峰の鉄山(てっせん)のことを知った。実は何年か前に買った奈良県の山のガイドブックに記載されていたのだけれど、国道(R309)からのピストンしかルートが載っていなかったので注目していなかった。
調べてみると鉄山からの尾根を南方向に辿ると弥山(みせん)に出られる。公式ガイドではここは立ち入り禁止で、登山地図にもルートは書かれていないけれど、実はそこそこ歩かれている模様。となるとちょっとおもしろい周回ルートが取れそうだ。
2年ぶりの弥山、八経ヶ岳、そして2年前は眺望が得られなかったので割愛した明星ヶ岳にも足を延ばそうと思った。雪も期待して。
日曜日(11/25)、4時半に家を出発した。途中のコンビニでカップ麺、おにぎり、コーヒーの朝食をとって、7時頃には川合まで来た。ここからの R309 は初めてで、大川口(おおこぐち)は思いのほか遠かった。しかも駐車スペースを通り過ぎてしまって、道が狭くて戻るに戻れない。しかし予定していたコースはこの道を戻ってくるので、さらに進んだ場所にあったちょっとした駐車スペースに車を停めた。
何だかんだで出発したのは7時40分くらいだった。

しばらく車道を戻って、登山口はここ。ガイドブックに載っているくらいなのでいいのだろう。
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いきなりの急登。木の根を持って這い上がる。ポールが邪魔。
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ルートは不明瞭だけれど、時々思い出したようにテープマークが出てくる。古いロープや古い鎖などもあって、ガンガン高度を上げる。
ザンゲ平から正面にコブを見る。これが鉄山かと思ったのだけれど、実はもう一つ先でした。
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9時14分、鉄山(1563m)に到着した。右奥は大普賢岳。
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急なアップダウンを繰り返して、ここが鉄山平?
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かすかな踏み跡と古いテープを辿る。次第に傾斜が緩やかになってきた。
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香精山(こうしょうざん)と修復山はどこかよくわからないままに通過した。
弥山が近づいてくると尾根が広くなってきて、踏み跡が一段とわかりにくくなった。踏み跡をはずすとヤブがうるさいので、木の間を迷路のように行き来しながら進む。ようやく弥山小屋の屋根が見えてきた。
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しかしここから以外と苦労した。ヤブに入ると小屋が見えなくなって、進む方向がわからなくなる。ヤブがうるさいので真っ直ぐには進めない。ウロウロしていたらネットが現れた。
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ネット沿いに行って、ようやく弥山小屋に到着した。2年ぶり
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そのまま弥山の山頂(1895m)に直行した。10時54分、出発してから3時間14分でした。
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このあと目指す八経ヶ岳。そしてすぐ右に明星ヶ岳。
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小屋の前のベンチに腰を下ろしておにぎり休憩にした。今日は雪がほとんど無くて天気が良いせいか、登山者が多い。
それから八経ヶ岳に向かった。小屋に荷物を置いて空身でピストンする人が多い。小屋から20分ほどで八経ヶ岳(1914.9m)に到着した。
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大台ヶ原の方の山はまったくわからない。
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大和葛城山、金剛山はわかります。
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今日、最後の目標の明星ヶ岳はすぐそこ。行くしかないだろう。
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弥山辻。前回来たときに明星ヶ岳へ行くかどうか迷ったので覚えている。
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11時43分、明星ヶ岳(1894m)に到着した。後ろは八経ヶ岳。弥山小屋もチラっと見えている。
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あとはただひたすら下るだけ。弥山小屋から行者還トンネル方向への道は初めて。ダイトレのような木の階段が出てきた。そう言えば狼平へ下った時も同じようだった。
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この道は奥駆道なので靡(なびき)の跡が随所にある。ここは聖宝の宿跡。
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弁天の森。
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石休の宿跡。
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ここで奥駆道とはお別れ。酒饅頭休憩にした。
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30分ほどで R309 の車道に出た。
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ここは行者還トンネル西口。車がたくさん停まっていた。
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ポールをしまって車道をひたすら走る。途中で正面に見えたのはたぶんバリゴヤの頭と右に稲村ヶ岳。
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14時34分、無事駐車スペースに戻ってきた。
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鉄山はなかなかワイルドな山だったが、一度行けばもういいかなという感じ。誰にも会わなくて静かなのは良かったけれど、もう少し歩きやすい道をスタスタと行けた方が気持ちがいい。ただ、そういう道は往々にして人が多いので、最近はルート設定に苦労している。

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