白馬岳

週末の天気予報は今ひとつだったけれど、直前になって日曜日(8/25)の白馬地域は晴れ間も期待できそうになってきた。

と言うことで、このところ続けて敗退している白馬岳へ向かうことにした。

何度目の白馬岳かよく覚えていないのだけれど、初めて登ったのは高校1年生の時。中学校のワンダーフォーゲルクラブの夏山にOB面して連れていってもらった。蓮華温泉に下山して、露天風呂に入ったのを記憶している。

今回は白馬岳だけではもの足らないので、白馬三山を縦走して猿倉へ戻ってくるという計画にした。

土曜日の昼前に家を出て、420km ほど走って猿倉に到着した。

暗くなってから一時本降りの雨になったが、夜中にトイレに出た時は雨は止んでいた、ただし星はほとんど見えなかった。

朝2時に起きて、カップ麺とおにぎり、コーヒーで朝食を済ませて、2時52分に駐車場を出発した。星はチラホラ。

猿倉荘の前を通って少し登山道を上がって、林道に合流して少し行くと小日向山(おびなたやま)からの道に出会う。ここに下りてくる予定。

歩き出して1時間足らずで白馬尻小屋に到着。

小屋の前にあった案内板によると、大雪渓は下部は雪渓に入らずに右岸の秋道を行くとのこと。3年前に来た時もそうだった。

できれば夜が明けてから大雪渓のエリアに入りたかったのだけれど(3年前に暗闇の大雪渓で敗退しているので)、夜明けまではまだ1時間以上ありそう。

マーキングに注意しながら歩きにくいザレ道を登る。そうしたら何と雨。致し方なくジャケットを羽織って、ザックカバーをつけた。

白馬尻から25分ほど登ったら、雪渓にロープが張られている場所に出た。

これより上には行くなという印だと思う。しかしロープの先は雪渓が崩れている。ロープ伝いには進めない。

悩んだ末、少し下で雪渓を渡ることにした。チェーンスパイクを着ける。

雪渓を渡ってモレーンに這い上がって、そこから上に向かった。5時頃になってようやく辺りが見渡せるようになってきた。

ようやくまたマークを発見して、ザレた斜面を上がる。まだ上に小雪渓があるのでチェーンスパイクは履いたまま。

雨が止んで暑くなってきたのでジャケットを脱いだ。ふと振り返ったら戸隠連山の向こうから御来光。

天候も回復してきて、気分は上々。

しかし好天は長くは続かなかった。ほどなくまた雨。ジャケットを羽織る。

危うく違う沢に入り込んでしまいそうになったけれど、すぐに戻った。

雪渓を眺めると、どうも雪渓上にもルートがある模様。しかしそれも間も無く終わりなので、そのまま土道を行く。

ミヤマトリカブト。

雨は少しで止んだけれど、風が出てきたのでジャケットは着たまま進む。

岩室跡。

このあたりから下山者とすれ違うようになってきた。小雪渓はもう雪は無さそう。

シナノキンバイ。

6時41分、ようやく白馬頂上宿舎に到着した。

風が強くて寒い。雨具のパンツも履く。上は薄いジップシャツの上に雨具のジャケットだけなので寒い。薄い中綿ジャケットは持ってきているけれど、もうすぐ山頂なのでこのまま進む。

ウサギギク(?)。

稜線に出たら一段と風が強くなった。しかも眺望はまったく無し。もう白馬三山縦走は止めようという気分。

白馬山荘は通過。

7時16分、白馬岳山頂(2932.2m)に到着した。

写真を撮ったら早々に退散。白馬山荘に入って少し休憩した。ちょっと総菜パンをかじったけれど、あまり食欲が無い。

寒さは中綿ジャケットを羽織れば何とかなりそうに思うけれど、何せ眺望がまったく無い。こんな条件での稜線縦走は耐寒訓練にしかならない。往路を下山という判断に迷いは無かった。この稜線は何度か歩いているのでこだわりは無い。

稜線をはずれると風はマシになった。コオニユリ(クルマユリ?)。

チシマギキョウ。

ハクサンフウロ。

上から眺める大雪渓。暑くなってきたので雨具を脱いだ。

チェーンスパイクを履いて大雪渓に下りる。

しばらく下ったら、朝に迷った場所に出た。

写真ではよく見えないけれど、この真ん中あたりに向こう岸から手前に向かってロープが張られている。私はこの写真の左の下あたりを対岸にトラバースしたのだけれど、実はこの右側の斜面にマークが続いていた。

10時3分、ようやく白馬尻小屋まで戻って来た。

ここで腰を下ろしておにぎり休憩にした。林道終点まではあと少し。

エゾアジサイ。

サンカヨウ(?) ← 多分違う(8/28)。

長走沢(ながしりさわ)。

10時50分、猿倉荘に戻って来た。

まだ昼前。とは言っても3時前に出発しているので8時間歩いた。満足とは言えないけれど、標高差1700mを往復したのでまぁそれなり。

荷物を整理したら、一度行きたいと思っていた「おびなたの湯」に向かう。

小さな露天風呂だけれど、なかなかいいお湯でした。

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