堂満岳から蓬莱山、霊仙山

久しぶりに比良山系を歩きたいと思って 11/3(火)の文化の日に出かけてきた。

8時過ぎに比良駅に到着したが、準備に時間がかかって出発したのは8時半近くだった。

今日はまず堂満岳に登るのでイン谷口方面には行かずに昨年下った道で登山口に向かう。

このあたりから見る堂満岳はなかなか格好がいい(真ん中)。

30分足らずで登山口に到着して、ここでポールを出した。

ノタノホリ。比良にはこういう沼地や池がたくさんある。

写真を撮っていた単独行の男性を追い抜いて、斜面をトラバースしていく。このあたりで昨年クマに遭遇した。今日は熊スプレーを持っている。

しばらく沢をつめて、いよいよ急登が始まる。上部ではロープも出てくる。道に落ち葉がたくさん落ちていて滑りやすい。

10時35分、おおむね予定通りの出発から2時間少々で堂満岳の山頂(1057m)に到着した。

びわ湖の眺めは雄大だが鈴鹿などの遠方はかすんでいる。

誰もいないので岩に腰掛けてチョコレートを少しかじってから縦走路へ向かう。

少し北に向かってからヘアピンカーブで南下する。ショートカットして縦走路で出られる道があったように思ったが、はっきりした踏み跡が見つけられず、またヤブに突入するのは避けたいので、素直に本来の道を辿った。

ここから木戸峠まではずいぶん久しぶりだ。おそらく5年前に安曇川から和邇まで行った時以来。どんな道だったのかよく覚えていない。

南比良峠までは平坦だった。

少し登って下って荒川峠。

こんな道標がまだ残っている。

比良ロープウェイは私も何度も利用したが、2004 年に運行が廃止された。比良山スキー場はなかなか楽しかったが、八雲ヶ原が静かになって自然が戻ってきたのでこれで良かったのだろうと思う。

この頃からなぜか左足のアキレス腱の上部に痛みが出てきた。こんな所に痛みを感じるのは初めて。堂満岳の急登のせいかも知れないが、あれくらいの急登は最近でも何度も登っている。

先週は土曜日に山科から宇治まで 35km ほど歩き走りして、翌日曜日に陸上クラブの練習会でレペティション。月曜日一日休んだだけでまた山に来たので、少し疲れが残っていたのかも知れない。

12時少し前に烏谷山(からとやま、1076.5m)に到着。

北には武奈ヶ岳。

山頂でおにぎり休憩にしようと思っていたら、先客の単独行の女性がいたので先に進んだ。

少し下って眺めのいい場所があったので、そこで腰を下ろしておにぎり休憩にした。びわ湖バレイがすぐそこに見えるが、実はまだまだ遠い。

烏谷山を下って葛川越。「越」と名付けられているのでかつては東西に抜ける道があったそうだがもはや廃道で、廃道マニアが探索するくらい。

ひと登りして比良岳へ。比良岳のピークは縦走路からは少し西にはずれていて、私はまだピークを踏んだことが無い。こんな機会でも無ければ立ち寄ることもなさそうなので、踏み跡を辿ってピークまで行った。

同じところに戻るのはうれしくないので、ヤブ斜面で南の方に下った。

前方にテープが張られていたので何事か思ったら、スズメバチの巣があるとのこと。もう大丈夫だと思うけど念のためにテープは避けて通過した。

午後1時ちょっと前、木戸峠に到着した。

ここからはしばらくゲレンデ斜面を登る。左足アキレス腱が痛い。予定通り和邇駅まで行けるだろうか。

午後1時11分、びわ湖バレイのある打見山山頂(1108m)に到着した。

武奈ヶ岳。

そしてこれから向かう蓬莱山。

ここに来てから急に冷たい風を受けるようになったが、思いのほか観光客が多い。リフトは長い行列ができている。

ゲレンデ斜面を下って登って打見山から 20 分ほどで蓬莱山の山頂(1173.9m)へ。

これから向かう方向。ずっと奥には比叡山。

しばらく下って小女郎峠へ。

小女郎ヶ池は行ったことがあると思うが、はっきりした記憶が無いので立ち寄っておく。

誰もいないのでここで腰をおろしてようかん休憩にした。

左足の痛みが不安で、もしこれ以上ひどくなったら小女郎峠から蓬莱駅に下りようと思ったが、下りになると小康状態になった。これなら予定通り和邇駅まで行くしかない。

縦走路に戻って小女郎峠から少し登ったところにあるお地蔵さんにおまいり。

山岳会で一緒だった女性のもので、もう10年以上前になるけれど、ガンで亡くなられた。彼女を偲んで山岳会の仲間と設置したもの。酒好きだった彼女のために今日はビールを用意してきた。

さらに南へ向かってホッケ山。

そして午後2時44分に権現山(996m)に到着した。

昔は花折峠からここに登り上げることが多かったけれど、その頃の道はもう残っていないのではないだろうか。花折トンネルが開通してバスが峠を通らなくなったので、そんな道が残っているとは思えない。

遠くには愛宕山。昔はこのあたりは木が生い茂っていたように記憶している。

びわ湖の雄大な眺めもこれが最後。

写真を撮ったら霊仙山に向かって急坂を下る。15分ほどで林道に出会うが、残っている登山道を拾って下る。そして霊仙山に向かう。

午後3時21分、今日最後のピークの霊仙山(750.5m)。木の間からびわ湖がちらっと。

チョコレートを少しかじって、20分ほどの下りで車道に出た。

ここでポールと尻当てを片付けて、車道をスロージョグで下っていく。

栗原の集落に出て、バス停が無くなってしまったのかと思ったらまだありました。

湖西道路のそばの道の駅。

実はお腹が空いてきているのでコンビニに立ち寄りたい気分にかられるが、ここで休憩すると気持ちが切れてしまいそうなので先に進む。

午後4時45分、ようやく和邇駅に到着した。

すぐそばに平和堂があるのだが、もう涼しくてビールを飲みたいという気分でもないので、駅のそばの駐車場で装備の片付けだけをして、ジャケットとパンツを羽織って5時1分の電車に飛び乗った。

久しぶりの比良は期待通りの快適さだった。堂満岳は登りごたえがあったし、稜線は展望も素晴らしく、部分的には紅葉もしていて、非常に満足のいく一日だった。

ただ、5年前にやったようなことはもうできないということを身をもって感じた日でもあった。

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