クリスマスチャリティーマラソン

以前に勤めていた会社で同僚を誘って駅伝を始めたのは 30 年前のこと。

その時はそれを続けようというような気持ちはまったくなくて、単に一回限りのつもりだったのだが、なぜかその後、毎年走ることになって、出場する大会はいろいろと変遷してきたが、いつの間にか 30 年が経っていた。ただ、諸般の事情で走れなかった年もあるので、30 年連続ではない。

さすがに今年はちょっとムリなんじゃないかと思っていたが、直前の大阪自粛勧告にも拘らず、この「クリスマスチャリティーマラソン」が長居公園で開催された。

長居公園は本当に久しぶり。おそらく 2014 年の大会以来だと思う。

主催者から規模を最小限にして行うという案内があったが、それにしても参加者が少なくて、個人種目もいろいろとあったようだが、ハーフのリレーマラソンの参加チームは数えるくらい。何とか二桁というくらいの規模だったのではないかと思う。

今回初めて知った大会だが、2012 年から開催されていて、大会名が表しているように、参加費は東北大震災や熊本地震などの被災地に寄付されているらしい。でもそれほど高額ではなかった。

一周約 2.8km の周回道路を7周半走るというレースで、ウチのチームは5人で参加したので、3人が複数回走った。私は1周のみ。

私自身は今回を最後にしようと思っていて、メンバーにもそのことは伝えておいた。

ロードレースは 2015 年の篠山が最後で、トレイルは 2017 年のキャノンボールが最後。

その後の大会参加は年末恒例の駅伝のみだったが、それも今回で最後にしようと決めていた。

大会参加をやめる理由はきわめて単純で、大会でめいっぱい走るということが楽しいと感じられなくなってきたから。

私は極めて利己的な性格の人間なので、自分が楽しいと思えないことはやらない、やれない、やりたくないのだ。

ナンバーカードを着けての最後の走りは意外と淡々としていた。そのせいか今としては予想外にいい走りができた。

一周が 13’20” で、キロ4分台で走り切れた。

チームとしてのタイムは 1°35’17″。順位は不明。

スタートが午後で、終わったのがすでに3時を過ぎていたので、コロナ禍の大阪市内を避けて枚方の居酒屋で打ち上げ兼忘年会をやった。

5年前にロードレースに終止符を打った時、また走りたくなれば走ればいいと思っていたが、幸か不幸かその後またレースを走りたいという気持ちは起こっていない。

今はもう、他人が決めた枠の中で争うよりも、登山のようにすべてを自分で決めて実行するようなことの方がはるかに楽しいと感じている。

もちろんレースのように決められた枠だからこそ限界まで頑張れるという楽しみ方もあるのだが、もうそれはいいかなという感じだ。