北海道へ

長年の夢だった北海道での山スキーを実行する機会がようやくやってきた。

今冬はゲレンデ練習は 10 日以上行って、二年前の失敗を繰り返さないようにという準備はしてきた。

ゲレンデでの滑りは二年前よりはマシという感覚はあったが、山スキーは結局一度も試すことができなかった。長野のスキー場に行った時に試せるように道具だけは用意していったけれど、天候とスケジュールがうまく合わなくて、一度もシール 歩行をすることも無く今日まで来てしまった。

念願の北海道での山スキーという期待感と共に、大きな期待感と同じくらい大きな不安を抱えながらの出発となった。

3/23(火)夜に敦賀発苫小牧行きのフェリーに乗った。

フェリーは 20 代前半くらいの頃に四国へ行くために2回ほど乗った記憶がある。その頃はまだ本州とは橋では繋がっていなかったと思う。

それにしても 20 時間超は長い。仕方ないのだが。

私は中学生の時にユネスコ主催のツアーで日本返還前の沖縄に行ったことがある。これまでの人生でただ1回の沖縄経験である。

その時は京都から夜行列車で鹿児島まで行って、そこから船で那覇(たぶん?)に行った。どれくらいの時間がかかったのか、もはやまったく記憶に無いのだが、20 時間ということはなかったのではないかという気がする。

今回乗ったフェリーは本当に大きかった。

むかし乗ったフェリーは雑魚寝状態だったが、今回は一番安いクラスでもかつての夜行寝台車くらいのベッドは用意されている。

火曜日の夜というせいもあるのか、10 人くらい入れる部屋に私一人だった。

レストランは朝昼夜の食事時1時間だけしか営業していない。おおむねファミリーレストランレベルの値段と品質。高価なグリルもあるが、そんなものは眼中に無い。

航行中はほとんどネットは繋がらない。時間潰しの本を用意していったが、それにしても退屈。列車旅なら外の風景を眺めることもできるけれど、船では外は海。

高価なクルーズ船や高級列車での旅が富裕層には人気があるそうだが、私は到底そういうものを楽しむことはできない。

24 日(水)の夜8時半くらいに苫小牧に到着した。

まずはガソリン(軽油)を給油しようと思って、あらかじめ探しておいたガソリンスタンドをナビで行先設定したら、何と十数キロもある。そんなはずではなかったのだが・・・。

実は苫小牧にはフェリーターミナルがいくつかあって、当初想定していた苫小牧港からはずいぶん東に離れた場所に到着したのだった。

しばらく他にはまったく車の走っていない道を行って、ようやく苫小牧の市街に近くなってきて、予定のガソリンスタンドで給油してから近くの道の駅ウトナイ湖に車を停めた。