旭岳

3/27(土)は北海道最高峰の旭岳を目指す。

好天の土曜日なのできっと人が多いだろうと思って9時始発のロープウェイ山麓駅に8時過ぎに到着した。しかしすでにかなりの人と車。予想を超える混雑ぶりだ。

*赤が登り、青が滑り。

2便目のロープウェイで姿見駅に上がった。

準備を整えて、9時半に出発した。スキーヤーとスノーシューやツボ足の登山者が半々くらいだろうか。

20 分足らずで避難小屋。

噴火口からは噴煙が舞い上がっている。硫黄のにおいが漂ってくる。

稜線を辿るが、スキーだとクトーを履いていても苦労するような傾斜がしばしば出てくる。クラストしているので滑りやすいし、キックターンも簡単ではない。写真ではそんな風には見えないけれど。

結構、岩が出ていて、私の技術ではとてもこの稜線を滑ることはできない。

標高 2065m の標柱のところでここにスキーをデポすることにした。上部は岩も出ているし、どうせ滑れない。

アイゼンに履き替えて山頂を目指す。

あと少しで山頂。

11 時 45 分、北海道最高峰の旭岳山頂(2290.9m)に到着した。快晴無風。

360 度の絶景だが、どれが何山なのかまったくわからない。これは黒岳方面。

トムラウシ方面。

デポ地に戻って、おにぎりと和菓子でエネルギーを補給した。

登ってきた稜線は岩が出ていていやらしいので、横の斜面を滑る。

何とかロープウェイ姿見駅まで戻ってきた。

あとは山麓駅までコースを滑り降りる。一般的なスキー場のようなゲレンデにはなっていなくて、10m くらいの幅で整地されているだけ。横の非圧雪の斜面も滑れるが、初めてで地形がわからないのでコースを下まで滑った。

午後1時過ぎに山麓駅に戻ってきた。

ゆっくりと荷物を整理して、「森のゆ花神楽」へ。露天風呂から旭岳が望めるという素晴らしいロケーションだった。

このあとはまた富良野へ戻る。途中、スーパーで買い物をして、一昨日の駐車スペースを目指した。ナビを使わずに走っていたらいつの間にやら随分行き過ぎていて 10km ほど余計に走ってしまった。

三段山

3/26(金)はいよいよ北海道山スキーデビューの日。しかしながら朝起きた時は小雨がぱらついていた。

山は雪かもと期待してとにかく登山口の吹上温泉に向かう。いつの間にやら雨は止んで、路面には雪が出てきた。

曇り空の下、吹上温泉白銀荘に到着した。

*登りが赤、下りが青

準備を整えて、7時半に出発した。

1ヶ月前に新調したシールを初めて着けて、まともな山スキーは 10 年以上ぶりのぶっつけ本番。天気もすっきりしないので期待よりも不安感の方が大きい。

ガイドブックによるとここは初心者コースなので登りは何とかなると思うが、問題は滑り。二年前のようにならないことを祈るのみだ。

今日は三段山に向かう。トレースはいっぱいあって、迷うことは無いだろう。

ジャケットを着てヘルメットも装着して出発したが、ほどなく暑くなってきて、ジャケットを脱いでヘルメットもザックに付けた。

なだらかで広大な斜面が続く。十勝岳は雲に隠れている。

一人、黙々と登り続ける。

部分的に傾斜のきつい場所が出てきたのでクトー(スキーアイゼン)を装着した。

かなり先に先行者が二人見えた。山頂直下の稜線まであと少し。

稜線に登り上げたら山頂が見えた。先行した二人が山頂に見えた。

山頂手前にスキーをデポして、10 時ちょっと過ぎ、三段山(1748m)に到着した。初の北海道山スキーで何とか山頂まで到達できた。セルフタイマーで自撮り。

十勝岳の全貌は見えず。

さて、いよいよ問題の下り。ジャケットにヘルメット、流れ止めの完全装備。雪面は結構堅い。

傾斜がそれほどではないので何とか制御できている。しかし下るとともにガスが濃くなってきた。

風の当たらない場所で腰を下ろしておにぎり休憩にした。

下るにつれて雪質が非常に悪くなってきた。おそらく黄砂のせいだと思う。昨日の富良野スキー場の雪もひどかった。

雪質は悪かったけれど 11 時 13 分、思ったよりもすんなりと白銀荘まで下りてきた。

本当に久しぶりの山スキーで、しかも二年前の失敗の悪夢がまだ頭にこびりついている中、いきなりの北海道で本当にどうなることかと不安ばかりだったが、何とか予定の行程をクリアできてほっとした。

今日は夕方に旭川で人と会う予定があるので、旭川に向かう。

途中、美瑛の道の駅でコロッケ定食を食べた。おいしかった。

実は今日はホテルをとっている。前日の夜に楽天トラベルで予約したもので、一泊 4060 円なり。

旭川の駅は新幹線でも停まるのかと思うほど立派だった。

星田山

4/5(月)は講座で交野市の星田山へ行ってきた。昨年冬にこのあたりを一人で歩いた。

集合は JR 星田駅。しばらく車道を歩く。

まずは星田新池へ。昨年行った時はこの池のちょうど向こう側に下りてきたように思う。

ここからの高槻ポンポン山方面の眺め。

しばらく沢沿いに歩く。昨年歩いたのとは違う道。

聖滝。

ミツバツツジ。

意外と厳しい場所があります。

出発して1時間半ほどで星田山山頂(278m)に到着した。

一蓋被の嶺(いちがいかぶりのせ)からの京都方面の眺め。真ん中あたりが天王山や男山。愛宕山も見えていたが、写真ではわかりにくい。

少し戻ってちょっとしたスペースで昼食にした。

午後はほしだ園地の方に向かう。

西茨尾山(にしいばらおやま、257.5m)。

弁財天山(258.8m)。

大谷山(266.4m)。

ほしだ園地に入った。ここは陸上クラブのマラニックでいつも休憩したところ。

星のブランコを渡る。

午後3時過ぎ、京阪の私市(きさいち)駅に到着して解散した。

ほしだ園地は一昔前はしばしば来たが、随分久しぶりでちょっとなつかしい感じだった。

富良野スキー場

北海道初上陸2日目の 3/25(木)は予報通りどんよりした曇り空だった。

朝5時に起きてカップスープと惣菜パン、コーヒーで朝食をとって、6時前に富良野の向けて出発した。

道の駅ウトナイ胡の向こう側にはちらっと湖面が見えた。この写真には写っていないけれど。

今日はあまり天気が良くなさそうで、初北海道の実質初日でもあるので、足慣らしに富良野のスキー場で滑ることにした。

しばらく高速を走ってから国道を走る。周りの風景が本州とは随分違う。もちろん私は東北はほとんど知らないし、九州も実質的にマラソンでしか行ったことが無いので、それらの地方の自然がどんなものなのかは知らないのだが。

なだらかな大きな丘陵のような地形が至る所にあり、国道脇にシラカバ林が点在している。丘陵は今は雪に覆われているので無雪期はどうなっているのかわからないのだが、とにかく雄大な風景と言うしかない。

富良野スキー場には8時頃に着いた。8時半営業開始と思っていたが、実際には9時開始だった。

ロープウェイで上に上がる。このあたりに自衛隊の駐屯地があるのか、自衛隊のユニフォームを着て、古いタイプのウロコ板を持った隊員がたくさんいる。指導員というワッペンを着けているのでみんな上手なのだろうと思ったが、実は訓練だったようだ。それにしてもこの訓練はどういう実戦を想定しているのだろうか。

ひとまず下まで滑ってみる。そこそこ距離もあり、私にはちょうどいいくらいのレベルの斜面だが、途中のリフトが営業していないので下りるたびにロープウェイに乗らなければならない。つまりそのたびに板を脱がなければならないということ。

またタイミングによっては 10 分くらい待たされる。客は少ないのですぐに乗れるのだが、正直わずらわしい。

後日行く予定の十勝の山々は見えない。まぁ見えても山座同定はできないのだけれど。

ロープウェイの上にもう1本リフトがあって、斜面はそこそこ楽しいのだけれど、いかんせん短い。ただ、コースの横の非圧雪の樹林帯部分に入れるので、今後のためにそこに何度か入ってみた。

やはりと言うか、ゲレンデ斜面を滑っているようにはいかない。おまけに重い湿雪なのでなおさらのこと。しかもかなり黄砂が降っている模様。先行きに不安を感じる。

ゲレンデスキーに来た時は昼食はいつもカップ麺やおにぎりを持参して車に戻って食べているのだけれど、せっかく北海道まで来たので地元の食べ物を食べてみようと思っていた。

ゲレンデ下にラーメンの旗が立っていたのでそこへ行ってみたところ、何と営業していなかった。少し離れたところにプリンスホテルがあるが、いくら北海道まで来たとしてもそういうところへは行きたくない。

ロープウェイの上にレストランがあるので致し方なくそこへ行ってみる。うどんやカレーなどのありきたりのメニューしかなく、スパゲティミートソース 1200 円を注文したが、値段の割にはどうということもないシロモノだった。

昔の経験でスキー場のレストランのほとんどは高くてまずい(まずいと言うよりはいかにも業務用のパックを温めているだけ)という印象があって、そういうものに高い金を出して食べる気にならなかったのだが、残念ながらここも同様だった。

午後になるとさらに雪が緩んできて、まるで砂場を滑っているような状態になってきた。

3時半くらいでお終いにして、まずは富良野の温泉へ。街の銭湯という感じの風呂だった。

そして近くのスーパーで食料を買い出しして、道の駅白金ビルケに向かった。

白金ビルケまでは結構距離がある。しかし国道から分かれて少し行ったところにトイレのある駐車スペースがあった。どうせ道の駅で店に入るつもりは無いので、ここで十分だ。ただしトイレは閉鎖されていた。

明日は夕方に旭川で人に会う予定があるのだが、午前中は十勝の三段山へ行くつもり。ただ、天気予報はあまり芳しく無い。

北海道へ

長年の夢だった北海道での山スキーを実行する機会がようやくやってきた。

今冬はゲレンデ練習は 10 日以上行って、二年前の失敗を繰り返さないようにという準備はしてきた。

ゲレンデでの滑りは二年前よりはマシという感覚はあったが、山スキーは結局一度も試すことができなかった。長野のスキー場に行った時に試せるように道具だけは用意していったけれど、天候とスケジュールがうまく合わなくて、一度もシール 歩行をすることも無く今日まで来てしまった。

念願の北海道での山スキーという期待感と共に、大きな期待感と同じくらい大きな不安を抱えながらの出発となった。

3/23(火)夜に敦賀発苫小牧行きのフェリーに乗った。

フェリーは 20 代前半くらいの頃に四国へ行くために2回ほど乗った記憶がある。その頃はまだ本州とは橋では繋がっていなかったと思う。

それにしても 20 時間超は長い。仕方ないのだが。

私は中学生の時にユネスコ主催のツアーで日本返還前の沖縄に行ったことがある。これまでの人生でただ1回の沖縄経験である。

その時は京都から夜行列車で鹿児島まで行って、そこから船で那覇(たぶん?)に行った。どれくらいの時間がかかったのか、もはやまったく記憶に無いのだが、20 時間ということはなかったのではないかという気がする。

今回乗ったフェリーは本当に大きかった。

むかし乗ったフェリーは雑魚寝状態だったが、今回は一番安いクラスでもかつての夜行寝台車くらいのベッドは用意されている。

火曜日の夜というせいもあるのか、10 人くらい入れる部屋に私一人だった。

レストランは朝昼夜の食事時1時間だけしか営業していない。おおむねファミリーレストランレベルの値段と品質。高価なグリルもあるが、そんなものは眼中に無い。

航行中はほとんどネットは繋がらない。時間潰しの本を用意していったが、それにしても退屈。列車旅なら外の風景を眺めることもできるけれど、船では外は海。

高価なクルーズ船や高級列車での旅が富裕層には人気があるそうだが、私は到底そういうものを楽しむことはできない。

24 日(水)の夜8時半くらいに苫小牧に到着した。

まずはガソリン(軽油)を給油しようと思って、あらかじめ探しておいたガソリンスタンドをナビで行先設定したら、何と十数キロもある。そんなはずではなかったのだが・・・。

実は苫小牧にはフェリーターミナルがいくつかあって、当初想定していた苫小牧港からはずいぶん東に離れた場所に到着したのだった。

しばらく他にはまったく車の走っていない道を行って、ようやく苫小牧の市街に近くなってきて、予定のガソリンスタンドで給油してから近くの道の駅ウトナイ湖に車を停めた。