水曜日(12/12)は京都一周トレイルの講座で清滝から六丁峠あたりを歩いてきた。山間部では霧雨が降ったり止んだりですっきりしない天気の一日だった。
清滝集合の時はいつも保津峡駅から歩いていくのだけれど、今日は嵯峨嵐山駅から歩くことにした。実は先週の金曜日に突然腰痛が再発した。そのうちに収まるだろうと思っていたのにどんどんひどくなる一方で、貴重な好天の週末を家でおとなしく過ごすことになってしまった。
念のために月曜日に病院へ行ってみたところ、骨には異常は無いということで、痛み止め薬は断って手ぶらで帰ってきた。どうせ効かないので。
一時はどうなるかと心配したけれど、月曜日からはかなり改善してきて、何とか今回のコースくらいなら歩けるだろうと思って一安心した。
そんなわけで、まずは整備された車道で行くことにした。
嵯峨嵐山駅で下車して、清滝への車道を行く。
山間部に近づいてくると霧雨が強くなってきたので致し方なく傘をさした。
清滝トンネルには入らずに旧道で試峠(こころみとうげ)に向かう。講座でもまた午後にはここを歩く予定。
峠を下って、集合地の清滝バス停に到着した。保津峡からよりも楽なんじゃないかと思っていたけれど、それほどでもなかった。帰りは保津峡に向かうことにしよう。
バス停に集合して、まずは駐車場そばにトイレに立ち寄って、橋を渡って愛宕山表参道入り口の鳥居のそばの愛宕ケーブル跡。ケーブル跡や山頂エリアの建物の跡は、廃墟マニアには人気があるらしい。
橋を渡って一周トレイルコースに入る。
与謝野晶子の歌碑。
「ほととぎす嵯峨へは一里京へ三里水の清滝夜の明けやすき」
右岸の岩場を行く。霧雨で岩が濡れていて滑りやすい。
落合の河原で昼食にする。せっかく陽の当たる場所で腰を下ろしたのに、ほどなく小雨が降ってきた。
昼食後は車道に出てから一周トレイルルートをちょっとはずれて、水尾へのトンネルをくぐって保津峡の展望台へ。正面の岩場は書物岩。川から見ると本が並んでいるように見えるらしい。
松尾芭蕉の歌碑。
「清滝や 波に散りこむ 青松葉」
一周トレイルコースに戻って、車道を上がって六丁峠へ。
坂を下って、鳥居本。昔はここが愛宕山表参道の入り口だった。
ここから試峠を経由して清滝バス停に戻るというのが今日の予定ルート。バスは1時間に1本なので、時間調整のためにそばの店でだんご休憩となった。お茶と抹茶とだんごで840円とか。私はこういうのは食べません。おいしいものに出会ったことが無いので。
個人的には今日2回目の試峠。峠のミラーは下向きに設置されている。
その後、清滝バス停に戻って解散した。そして私はもう一度清滝川沿いの道を行って、保津峡駅に向かった。
一人なので気楽にホイホイと歩いていたら、あの滑りやすかった岩場で足を滑らせて、右手に持っていた傘とともに地面に手をついたところ、いやな感触が・・・。
案の定、骨が曲がっていました。
約1年前に骨を折ってしまって、幸いわりと安く修理できたのだけれど、あまりにも簡単に壊れてしまうので、また修理しようという気持ちにはなれなかった。
モンベルに限らず最近の登山用品は軽量化されている代償か、耐久性はずいぶん落ちているように思う。耐久性だけではなく、労働単価の安い国で大量生産しているものが多いせいか、細かい造りが雑になっていると感じる。
昔の Made In France のミレーのザックなどは内側の縫い目にロウのようなものが塗布されていたけれど、そういう丁寧な造りの製品は普及価格帯ではもはや得られないのだろう。
国産でもファイントラックなどは高いけれどそれ相応の品質になっているようには感じる。多分モンベルとは競合しないようにしているのだろうけれど。
高くても質の良いものを長く使うか、割り切って使い捨て感覚で安いものを選ぶか、懐に余裕のある人なら悩む必要は無いのだろうけれど、私などには悩ましい問題だ。ただし登山用品に関しては場合によっては命に関わるので、アマゾンでよく見かけるようなチャイナブランドの超安価商品は手を出さないようにしている(皆無ではないけど)。
と言うことで、品質には定評のあるユーロシルムの傘に買い換えることにした。実は以前、ユーロシルムの折りたたみ傘を持ったことがあるのだけれど、重くて、さらにオートマチックの使い勝手が悪かったので、オークションに出して処分してしまった。
登山用なので手動で軽量モデルがほしいけれど、いつ探しても売り切れている。ユーロシルムは折りたたみではないタイプで非常に頑丈なものが有名だけれど、ホンマ?
折りたたみではここまでの強度は期待できないと思うけれど、ネットを探しまくって真っ赤っかのラスト1本を見つけたので、山用と割り切ってそれを注文した。日曜日(12/16)の講座に間に合えばいいのだけれど・・・。