菅平高原スノーパーク

この冬はスキーに注力している。

一度は諦めた山スキーだが、北海道の山を滑りたいという気持ちはどうしても抑えることができない。

昨年末から週イチのペースで国境高原スノーパークに通ってきたが、いくら練習目的とは言ってもさすがに飽きてきた。

なかなか思ったようには上達できないけれど、やはりここは集中的に滑り込むしかないと感じて、久しぶりに信州のスキー場に出かけることにした。

そうは言っても単に数をこなせば上達するというのものでもないので、一度自分の滑りを自分で見てみることが必要だろうと思った。

仲間と一緒に行けば自分の滑りを撮影してもらうことは簡単なのだけれど、常に単独行動の私の場合はそういうことができない。

いろいろと調べてみると、スキーなどの動画を撮影してくれるサービスがあることを知った。

長野のいくつかのスキー場で、予約した日時に撮影してくれる。動画データはネットでダウンロードするものや SD カードで受け取る方法などがある。30 分で 3000 円程度なので、さほど高額ではない。

しかしさらに調べてみると、ゲレンデにビデオカメラが設置されていて、スマホで操作して撮影する「ゲレロク」というサービスがあることを知った。無料で利用できる。

信州エリアだと菅平と野沢温泉に設置されている。それならということで、行先を菅平に決めた。天気予報を見て、2/18 から 22 までの4日間にした。

2/17 の夕方に家を出た。平日なので高速の深夜割引を使うために SA か PA で夜を過ごすことにした。

この日は北陸地方はかなりの荒天で、米原から関ヶ原のあたりは吹雪状態だったが、養老を越えたあたりからは回復して、この日は辰野の PA で夜を明かした。

予定通り8時くらいにスキー場の駐車場に到着して、リフト運行開始の8時半ちょっと前にゲレンデに出た。予報通りの快晴。

この写真は最終日の夕方に日の出ゲレンデの下から撮ったもの。

ゲレンデの上からは北アルプスの絶景が望めた。白馬などの後立山方面。

こちらは根子岳(左、ねこだけ)と四阿山(右、あずまやま)。

根子岳の麓も菅平スキー場のエリアで、ここから根子岳へは半日行程で山スキーが楽しめる。実は後半には行ってみようかと考えていて、シールなども用意してきたが、結局は行かなかった。

菅平スキー場は初めてだ。信州のスキー場に来るのは本当に久しぶりで、ここ 10 年以上は来ていない。

このところ国境やびわ湖バレイなどの小さなスキー場しか行っていないので、最初は大きくて楽しかったが、ゴンドラなどは無くて、何キロもあるようなロングコースは無い。

ラッキーだったのは、上田市が観光事業に補助金を出しているようで、その恩恵でリフト券が割引価格になっていて、シニア2日券が通常 7000 円のところが 5000 円になっていた。駐車場はタダなので、一日あたりわずか 2500 円。

さて目的のゲレロクだが、設置されている場所に行ってみたところ、かなりの傾斜のコブ斜面で、これは到底ムリと思った。下りるだけなら下りられないことはないと思うけれど、それを撮影しても練習のためのフォームチェックにはならない。あっさり諦めた。

この日は4時頃まで滑って、上田市方向に 20 分ほど走ったところの「ふれあいさなだ館」という温泉に行った。

このあたりは上田市真田町という地区で、真田幸村と関連があるもよう。スキー場の最上部にも真田幸村の看板が立っていた。

その後、近くの西友で食材を調達して、公園の駐車場で一人宴会にした。

その後の3日間もまったく同じパターンで練習に励んだ。おかげでゲレンデの滑りに関しては以前のレベルくらいまでは戻ってきたかなと思う。まぁもともと大したレベルではないのだけれど。

最終日は温泉に入ってから一路家に向かって車を走らせた。最後は時間調整のために京滋バイパスをゆっくり走って、午前0時01分に久御山淀 IC を出て深夜割引をゲットした。

そろそろ本来の目的の山スキーにも行ってみたいところだが、2年前に準備不足で失敗した経験があるので、次は白馬へ行って滑りを撮ってもらって、もう少しゲレンデ練習をやってから山デビューしようと思う。

鶴嘴山

2/14(日)は講座で竜野の鶴嘴山(つるはしやま)へ行ってきた。行くのはもちろん、名前を聞くのも初めての山。

姫路からさらに姫新線で 30 分近くかかる東觜崎(ひがしはしさき)駅に集合した。

しばらく車道を歩いて揖保川に出ると「寝釈迦のわたし跡」。背景がお釈迦様が寝ているように見えるということで、昔はここに渡しがあった。

そして、觜崎磨崖仏。

ハイキング道に入る。

播州の山は太古の火山の噴火によってできているそうで、標高は低いけれどゴツゴツしていて、道も結構険しいところが少なくない。

觜崎の屏風岩。実は揖保川岸から続く大きな岩。

タイコ岩からは瀬戸内海が見える(写真ではわからないが)。

岩陰に仏像。

少し登り返して鶴嘴山(263m)に到着した。ここで早めの昼食。

下山は稜線を途中ではずれて南東に下る。

下りたところには池に打ち込むゴルフ練習場があった。ボールの回収はどうしているの?

しばらく下道でまた揖保川に戻る。

朝に立ち寄った觜崎磨崖仏は川の対岸に遥拝場所がある。昔は橋が無かった。

ここから屏風岩を望む。

川沿いをしばらく歩いてから鶏籠山(けいろうさん)へ。

峠の石灯籠。

山頂(218m)は赤松一族が築いた龍野古城の本丸跡。

少し下って二の丸跡。

下りてきたところでは弓矢の体験ができるイベントをやっていた。

龍野城の門はずいぶん立派だった。

電車の駅まではまだ距離があるが、このあたりの旧街並みがこのあたりの見どころということでここで解散した。

京都一周トレイル深草コース

2/10(水)は京都一周トレイルの講座で深草コースを歩いてきた。先月で 16 回のコースが終了したのでまた最初から再開する。受講生の中には何度も周られておられる方もチラホラと。

京阪線の伏見桃山駅に集合してしばらく車道を歩く。

伏見桃山駅の駅前に起点の標識があるのだが、駅ビル工事のためにフェンスに隠れている。

御香宮神社でまずは簡単なご挨拶。この門はかつての伏見桃山城から移設したもの。

明治天皇陵をかすめて桓武天皇陵の参道へ。このあたりは平日でも散策している人が多い。

桓武天皇陵へは行かずに伏見桃山城跡へ。

お城は観光のために作られたもので歴史的な価値はまったく無い。私が子供の頃はここに遊園地があった。お城は今は入れない(耐震力不足のため?)。

北堀公園を抜けて車道を行って、八科峠。墨染と六地蔵を結ぶ道で、結構交通量が多い。

小堀遠州の墓に寄り道。

公園でトイレ休憩をとって、ようやく未舗装路に入る。ただし車は通る。この日はたまたま一台も通らなかったけれど、大型ダンプがしばしば通る。

15分ほど登って大岩山の展望台に到着して、ここで昼食にした。

展望台からの愛宕山方面。

こちらはポンポン山や天王山などの西山方面。

食後はハイキング道で大岩神社へ。これは堂本印象が寄進した鳥居。

参道の下の方にはもっと大きい鳥居もある。

このあとはまた車道に出て、仁明天皇稜。

深草北陵に立ち寄る。ここは 12 人の天皇が祀られており、十二帝稜とも呼ばれている。

しばらく山裾の車道を歩いて、いよいよ伏見稲荷のエリアに入る。

真ん中やや左の水の流れが「弘法の瀧」。滝と言っても自然の滝ではなくて修行のために作られたもの。こういう滝がこのあたりにはたくさんある。

伏見神寶神社。

そして表参道に合流した。

その後、千本鳥居を通って、本殿前で解散した。

天候に恵まれて気持ちのいい一日だった。

氷ノ山

この冬は雪山を楽しんでいる。山スキー復活に向けてゲレンデ練習も週イチペースで国境に通っているが、こちらはまだまだ前途多難な状況。

さて、昨シーズン購入した Altai skis The Hok

何度か試した感想としてはやはり前評判の通りで、滑りは非常に難しい。正直、これの練習をするくらいなら普通のスキーを練習した方がまだマシという感じ。

そうは言ってもせっかく買ったものなので、また一度使ってみたいという気になった。

しかしこれが使えるような山域は限られている(と感じる)が、これのために遠方に行くのは躊躇する。どうせそれほどは楽しめないだろうから。

日帰りエリアでどこか候補地がないかとあれこれ探って、氷ノ山なら下から雪があるだろうと思った。スキー場があるくらいなので。

氷ノ山は二年前の春に行ったが、この時は人が多くてうんざりした。冬なのでまさか小学生の集団がやってくることは無いだろうけれど、記録を見るとやはり人気が高そうだ。

西側から周回するコースが楽しそうだがアプローチが遠いし、スキー場のリフトを乗り継いで登山口まで上がるというのがおもしろくない。

若干物足らないかも思ったが、東側から前回登った東尾根を往復することにした。

2/7(土)、途中でカップ麺とおにぎり、コーヒーで朝食をとって、3時間ほどで氷ノ山国際スキー場に到着した。駐車料金 1,000 円なり。リフトの運行開始時刻まではまだしばらくあるのだが、すでにかなりの車が停まっている。

スキーとワカンを持って、7時55分に駐車場を出発した。

リフト乗り場の横を少し上がったところでスキーを履いて、林道のような雪道を進んだ。雪はガチガチ。

登り始めて 15 分くらいでゲレンデの途中に出た。リフトはまだ運行されていない。

大きなゲレンデの端を登るが、次第に傾斜が急になってきた。雪が柔らかければどうということのない程度の傾斜なのだが、このアイスバーンで、しかもシール部分が板の半分くらいしかないこのスキーでは次第に厳しくなってきた。アイゼンで登った跡もある。

直登をあきらめて斜めに行こうとしたが、このスキーはエッジがまともに効かないので、ずりずりと滑るばかり。

これ以上このスキーで登るのは無理と思ったが、この状態では身動きできない。

とにかく板を脱ぐしかない。

どうにかこうにか左の板をはずすことができた。離さないようにビンディング部分をしっかり持って、右の板もはずそうとしていた時、一瞬左手の握りが緩んだのか、持っていた板が流れだしてしまった。

シールがあるので普通の板ほど猛スピードにはならないが、それでもどんどん滑り落ちていくのを見送るしかなかった。

どこへ行ったのか見えなくなってしまったが、ゲレンデの下には平らな場所があり、リフト乗り場などの建物もあるので、そのあたりで止まるだろうと思った。しかしすでにスキーヤーが集まってきていたので、誰かに当たったりしないか、それが心配だった。

何とかゲレンデの端に戻って、残った板を置いてゲレンデを下った。

下の平らな場所であちこち眺めて、横の谷を覗き込んだりしてみたが、それらしいものを見つけることはできなかった。幸い、誰かに当たったりはしなかったようだ。

どうせまた戻ってくるので、取りあえずは先に進むことにした。

リフトが動き出す前にゲレンデの上まで行ってしまいたかったが、ゲレンデを登っている途中で上からスキーヤーやボーダーが降りてきた。

登り始めから1時間以上かかって、ようやくゲレンデの上部に到着した。鉢伏山がきれいに見えている。

ここからは登山ルートになる。ショートカットのようなトレースがあったのでそちらに向かう。

このあと、東尾根に上がるまではなかなかの急斜面が続いた。10本爪のアイゼンで来たが、12本爪にすれば良かったと思った。

ゲレンデ上から 35 分ほどで東尾根に出た。

尾根に出ると風が強くなってきたので、避難小屋の陰でジャケットを羽織った。

思ったよりも人が少ない。スキー場を越えてからは誰にも会わない。天気もどうも下り気味のようで、視界はあまり無い。

淡々と登っていたら、上から4人パーティが降りてきた。

樹林帯を過ぎて山頂エリアに来るとほとんど視界が無くなった。見えるのは足下のトレースのみ。あられのような雪が舞っている。

突然、避難小屋が見えて、山頂(1509.8m)に到着したことがわかった。11時29分だった。

小屋の中に入ると男性と女性が一人ずつおられた。男性は山スキーヤー。

おにぎりを食べて、さらにどら焼きも食べた。余計なアップダウンがあったので意外と疲れていた。

先の二人が出て行って、入れ違いに4人パーティが入ってきた。

早々に下山する。外は乳白色で何も見えず、風でトレースもあやふやになっている。足元のわずかな形状で方向を定めて下る。

樹林帯まで下りたら視界も少しマシになって、トレースもはっきりしてきた。

山頂から 45 分ほどで避難小屋まで下りてきた。小屋の前には山頂の小屋で出会った人のものと思われるスキーが立ててあった。

その後 20 分少々でスキー場に戻ってきた。

雪はすっかり緩んでいた。本来の下山ルートを見送って、またスキー捜索のためにゲレンデの下まで下った。

再度、あたりを見渡してみたが、やはり見当たらない。正直、見つからなくてもいいかなという気持ちもあった。もし見つかったとしても、今後これを楽しく使える時が来るとは思えない。むしろ無くなってしまった方が諦めがついていいかなと思ったりもした。

そんなことを思いながらあたりを見回していたら、リフト乗り場のそばのネットのところに立てかけてあるのを発見!!。このあたりは朝の捜索でも調べたところなのだが、この近くのどこかに落ちているのを誰かが見つけてここに置いてくれたのだろう。

やはり見つかるとうれしい。特に損傷も無かった。

せっかくなので最後にこれを履いて、登り口まで下りることにした。

ここの下にはコースは無いので、本来のルートまで少し登り返す。ここは問題無し。

そして林道のような緩い下りへ。ここはスキーコースではないのでスキーヤーはいない。

案の定、下りに入るとまるで制御が効かなくなった。少し下っただけでもう諦めて脱いだ。

そして午後1時50分、登り口のリフト乗り場まで下りてきた。

やはりこのスキーを使いこなすことは至難の技であるということを再認識した。もう当分使うことは無いだろう。

氷ノ山の山頂まで行けたのは良かったけれど、展望はまったく無かったし、HOK Ski は散々だったので、何となくすっきりしない気持ちで帰路についた。

歌垣山

2/1(月)は講座で北摂の歌垣山へ行ってきた。歌垣山は個人的には一度訪れているが、すでに6年前のこと。

亀岡からバスを乗り継いで、犬飼から出発した。

犬飼川に沿ってしばらく林道を歩く。この道は近畿自然歩道になっている。

1時間 20 分ほど車道を歩いて、ようやく登山口まで来た。

昨今の台風での被害が懸念されたが、やはり倒木が。

能勢の変電所のそばまで来るとコンクリートの道が出てきた。

少し車道を行ってから登山道に入るが、なかなかの急登が続く。

次第に穏やかな道になって、車道に出た。

またしばらく車道を進んで、山頂の手前でヤブ斜面に突入して山頂北の東屋に出た。

ここで昼食にした。この光景はかすかに記憶がある。

食後は少し南の三角点(553.4m)に行った。

そばの展望台から愛宕山(右)と地蔵山(左)。

少し北に戻って西の倉垣に下る。

30分ほどで集落に下りてきた。

少し時間があるので倉垣天満宮に立ち寄る。

境内に大きなイチョウの木があるのだが、逆光で真っ黒の写真になってしまった。

バス停のそばから歌垣山を振り返る。

本数の少ないバスで妙見口まで出て、その後は電車を乗り継いで帰ってきた。