三郎ヶ岳

先の日曜日(7/22)は登山講座で亀岡の三郎ヶ岳だった。
「不要不急の外出は控えて下さい」という警告の出る酷暑が続いているというのに、登山講座は中止にならない。文化センターの他の屋外講座では酷暑のために中止になったものもあったらしい(この日かどうかは不明)。

亀岡駅からふるさとバスに乗って池尻停留所で降りて、しばらく暑い車道を歩く。
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近くの池がハスの自生地らしい。
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まだ少し早かったけれど、咲いているものもありました。
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いよいよ登山道へ。
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それにしても暑い!! 暑いというよりは「熱い!!」
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休憩をはさみながら2時間ほどで山頂(616m)に到着した。
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山頂から少し下った所にパラグライダーの飛び立つ場所がある。下からここまで車で運んでくれるらしい。
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このあたりで昼食にした。今日もいつもどおりのおにぎりとカップラーメン。そして熱いコーヒー。
下山は登った道を下りた。下りてくるとやはり上は少しは暑さがマシだったということに気付く。
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見上げるとパラグライダーがたくさん飛んでいた。聞くところによると長い人は5時間くらい飛んでいるとか。
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予定したいたバス便が実は平日しか運行していないということがわかって、時間つぶしに出雲大神宮に参拝に行った。立派な神社で、このあたりの一之宮だった。
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奥には磐座。
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出雲神社前のバス停から千代川駅に向かった。
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横高山、水井山

7/18は京都一周トレイルの講座で比叡山北方の横高山、水井山を歩いてきた。
京都では連日 38 度超が続いている。とても低山の山歩きをするような日ではないけれど、講座なので行かざるを得ない。さすがに酷暑を理由に参加を取りやめた人が何人かおられた。賢明なご判断だと思う。

今日の集合地は前回解散した横川のバスターミナル。いくら酷暑とは言え、バスで行く訳にはいかない。
前回下山した道を登山口のバス停から登って行く。
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序盤に渡る沢の状況が心配だったけれど、まったく問題無し。
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ただし少し登った箇所に前回は無かった倒木があった。
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せりあい地蔵まで約 50 分、横川までは1時間少々だった。前回より数分余分にかかった。暑さのせいもあるけれど、やはり加齢による体力の低下。
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暑さは心配したほどではない。コースは大半が木陰で、日射しが照りつけている時間は少ない。
そしてみなさんと一緒にせりあい地蔵に戻る。
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30分くらいでせりあい地蔵へ。
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15分ほど急登を上がって横高山(767m)に到着した。
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一旦下ってから登り返して、昼前に水井山(793.9m)に到着。ここで昼食にした。ここは京都一周トレイルの最高標高地点。
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私は講座の時はいつも昼食はおにぎりなどのご飯ものとカップラーメンにしている。真夏でもこのパターンを踏襲している。しかしさすがにこの酷暑では暑いラーメンは厳しいのではないかと心配したけれど、以外と抵抗無く食べることができた。食後はのこったお湯で熱いコーヒー。これもいつものパターン。
昼食後は稜線を下って仰木峠へ。
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そしていつもの展望台へ。暑さのせいで遠方は霞んでしまっている。
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大原へ行く道から分かれてボーイスカウト道を下りる。
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この道はなかなかの急坂で、下ってくると山の上は少しは涼しかったのだと実感する。
戸寺のバス停そばに出て、ここで解散した。

鈴鹿縦走3日目 御在所山から綿向山

夜は薄いシュラフに入ってちょうどいいくらいの気温で、熟睡することができた。
昨夜もそうだったのだけれど、深夜にシカがテントのすぐそばまでやってきて、鳴き声を上げてしばらく様子を窺っていた。シカなので襲ってくるようなことは無いと思うけれど、あまり気持ちのいいものではない。

昨日よりは少し早く、5時25分に出発した。今日も暑くなりそうだ。しかし2本ずつ持ってきたビールと日本酒、そして食料もほとんど無くなって、背中は軽い。
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しばらく舗装道路を歩いて、石段を上がって御在所山山頂(1209.4m)へ。
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しかし真の最高地点はここから少し先に見える所にある。
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当然、こちらにも立ち寄る(1212m)。
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西側にはこれから向かう雨乞岳。
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武平峠へは下らずに、主稜線から南西に下る不明瞭な道を目指す。この道は長者池のそばから出ているので、まずは長者池へ。
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池のそばの木に古いテープが巻かれていたので、これが目印かと思ってその方向に入ってみたけれど、すぐに道は無くなった。それにこの方向は沢筋で、目指す道は尾根筋のはずなので、ヤブの斜面を適当に尾根に向かって上がったところ、御岳大権現(おんたけだいごんげん)に出た。ここには木曽の御岳権現の分霊が祀られているらしい。
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ここの裏あたりに道があるはずと思って背後に出たところ、テープマークを発見。この道が見つけられるかどうか心配だったのだけれど、これで一安心。その後はテープマークに導かれてのんびりと下って行った。
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30分ほどで武平峠の下から東雨乞岳に向かう道に合流した。ここから東雨乞岳へはなかなかタフな登りが続いた。歩く人が少なそうで、踏み跡も所々不明瞭な部分がある。1時間15分くらいでようやく開けた稜線部分に出て、雨乞岳が見えた。
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7時54分に東雨乞岳(1225m)に到着した。
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雨乞岳(1237.7m)には8時5分に到着した。鈴鹿山脈2番目の標高の山で、今回の最高峰。個人的にも初めてだ。
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東側には昨夜を過ごした御在所山。右の突起は鎌ヶ岳。
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これから先が今日のふたつめの不安ポイント。綿向山まで不明瞭な破線ルートになっている。大峠への道標に従ってヤブ原に突入したが、それはそれはとんでもない状態だった。地面には数十センチ程度のヤブが苅られた道があるとは言うものの、背丈くらいの濃いヤブに覆われていてどこが道なのか目ではまったくわからない。
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ヤブをかき分けて足元の道を確認しながら一歩一歩進むという感じで、いったいいつまでこれが続くのだろうかと不安になる。
しかしこんなに濃いのはほんの数分程度で、ほどなくうっすらと道が判断できるくらいの丈になった。
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またこんなヤブが出てこないことを祈りながら足を進めたが、このあたりは展望の開けた気持ちいい稜線歩きだった。ただし暑い!!
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そして清水頭に到着。
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このあとは次第に樹林帯に入って、最後は一気に下って大峠に出た。ここが雨乞岳と綿向山の間の峠。
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綿向山への登りの道はよくわからなかったが、方向を見定めてしばらく登ると古いテープが出てきた。
次第に傾斜がきつくなって、木の根などをつかまないと上がれないくらいの斜面が続く。さらに稜線の左側はこんな斜面。
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稜線の少し右側の斜面を這うようにテープマークがあったけれど、あるところで先のテープが見えなくなった。踏み跡もわからない。直登は難しそうに見えたのでトラバース気味に進んでみたけれど、どうにもおかしい。また戻ってそのあたりをうろうろしてみたけれど踏み跡は不明。先ほどのトラバースをさらに進んでみたところ、斜面が崩壊してとても進めない場所に出てしまった。
これは困った。ルート的に、安全な場所に戻るとしたら雨乞岳まで戻らなければならない。大峠からは簡単に下れる道が無い。雨乞岳まで戻っても公共交通機関があるのは一番近くて三重県側の湯ノ山温泉。そこまで行くとしたら5時間くらいかかるだろう。何が何でも前に進むしかない。写真を撮る余裕などまったく無い。
gps のルートからはさほどはずれていないので、また戻って急斜面を這いずり上がって稜線に向かって進んだところ、踏み跡に合流できた。胸をなで下ろした。
ほどなくイハイガ岳(964.1m)に到着した。立派な標識が場違いな感じ。
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ここから先は穏やかな稜線になった。暑さは厳しかったけれどこれで最後の山場を越えたという感じがして、気分的に余裕が出てきた。
遙か彼方に見えた綿向山も指呼の距離に近づいてきた。左奥が綿向山。
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竜王山への分岐に出て、もうあと一息。
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ブナの珍変木。気持ちに余裕が出てきたのでくぐっておいた。
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綿向山の山頂はすぐそこ。滅多に無い心の高ぶりを感じた。
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11時18分、綿向山の山頂(1110m)に到着した。
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東側の奥に見えるのは御在所山かと思ったら実は雨乞岳だった。御在所は雨乞の後ろに隠れている(雨乞の方が標高が高いため)。あそこから3時間少々で来たというのは自分でもちょっと意外な感じがした。
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気分的にはもう終わった感じだけれど、ここは標高 1000m 超なので、まだたっぷり下りが残っている。しかし道はしっかりしているはずなので不安は無い。
少し下った所に金明水。がぶ飲みして、ボトルを満タンにした。
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緩い傾斜のつづら折れが続く。こういう道は気持ちが緩むので意識的に気を引き締める。
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行者コバでは消防隊員が訓練をやっていた。祝日だと言うのにご苦労様です。
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うんざりする単調な道を1時間10分ほど下って、登山道末端のヒミズ谷出合小屋まで来た。
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しかしまだ車道がたっぷり残っている。下界に下りてきたので気温はさらに高い。御幸橋では河原で水遊びをしている家族連れが何組かあった。
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昼下がりの炎天下の車道歩きは苦行以外の何物でも無い。平日は一日何本かのコミュニティバスが運行されているけれど、休日は歩くしかない。体力的にはこの3日間の中で一番苦しかった。
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近江鉄道バスの北畑口に着いたのは1時36分だった。3日間の鈴鹿縦走が完成した。感無量だった。
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ここから近江八幡駅へのバスは1時間に1本ある。次は2時24分。待合室の陰で濡れタオルで身体を拭いて着替えて、自動販売機でコーラを買ってカロリーメイトで小腹を満たせた。
昨年の小辺路で久しぶりに山中1泊をやったけれど、山中2泊というのは本当に久しぶりだった。山スキーで麓にベースキャンプのような形でテントを張って複数日過ごしたことはあったけれど、テントを背負って次のテント地まで歩くというのはいつ以来か思い出せないくらいだ。
それにも増して今回、大きな満足感が得られた要因は、この酷暑で最後まで歩き通したこと。
私は昔から暑さが苦手で、若い頃は夏になると食欲が落ちて体重を減らしていた。とは言ってもその頃は暑いと言ってもせいぜい33度くらいで、今のような酷暑ではなかった。アルプスなどの涼しい高山に行っても食欲が出ず、まともに歩けずに下りてきたこともある。
今回、途中敗退にならずに済んだ原因は、途中下山後の交通機関の不便さが最大の歯止めになったのだけれど、それにしても何とか最後まで歩ききる気力と体力があったということは素直に喜びたいと思う。
ただし歩くスピードは期待したほどでは無かった。今回は暑さの影響があるにせよ、昨秋の黒部五郎や今春の乗鞍などにしても、おおむね標準コースタイム10時間くらいのコースを8時間くらいで歩くというのが一日の行動の基準という感じがする。
次に泊まりで行けるのは秋になりそうだけれど、このあたりを基準にコース設定しようと思う。

鈴鹿縦走2日目 石榑峠から御在所山

石榑峠の標高は 700m くらいだけれど、さすがに夜の暑さは下界よりはマシで、しっかり寝ることができた。
少し明るくなってから起きて、準備を整えて出発したのはちょうど6時だった。

しばらくは車道を行く。ただし一般車は入れない。
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車道を上がりきると広場があって、その奥に登山道のテープマークがあった。
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この時間だとまだ暑さはマシ。しかし幸か不幸かピーカンの晴天。鈴鹿にはこんな箇所がたくさんあります。
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なかなかタフなアップダウンを繰り返して、7時50分に三池岳(971.5m)に到着した。ここで大福休憩にした。このあたりから多くの登山者と出会うようになってきた。
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八風峠に向けて下る。正面に次なる目標の釈迦ヶ岳。御在所はさらにその奥。
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八風峠を8時13分に通過。
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この先で細い沢水が流れている箇所があったのだけれど、運悪く数人のパーティが到着したばかりの様子で、こんなのを待っていたらどれだけ時間がかかるかわからないので、諦めて先に進むことにした。水分は多めに持っている。
気温さえ低ければ最高の稜線漫歩なのだけれど、今日はただただ苦行でしかない。三重側に下りてしまおうかという悪魔の囁きもチラッと出てくる。
しかし三重側に下りると帰りの交通機関が大変というのが歯止めになって、9時15分に釈迦ガ岳(1091.9m)に到着した。
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当初の計画では武平峠から鎌ヶ岳をピストンするつもりだったのだけれど、それはもう諦めて、今日は御在所までにしようと思った。
鈴鹿にもあった猫岳(1057.7m)。
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国見岳がはっきり見えてきたけれど、御在所はまだその先。
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この先で水場に遭遇して、ボトルに満タンにした。ちょっと気分が落ち着いた。
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ようやくハト峰(823.1m)に到着。もう勘弁してほしい暑さ!!
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見下ろすとハートマーク。あれは何?
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ハト峰峠。朝明渓谷への道標がうらめしいが、ここで下りたらさらに酷暑に見舞われる。
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登り返して金山(906m)。背景は釈迦ガ岳?
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横道にそれて水晶岳(954m)にも寄っておく。北アルプスの水晶岳を思い出す。
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ようやく根の平峠。
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さて、ここから今日最後の厳しい登りが始まる。slow but steady で黙々と足を運ぶ。
国見岳北面の巨岩が目に入ってきた。
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1時52分、ようやく国見岳(1175.2m)に到着した。山頂から伊勢湾方面の眺め。暑さのせいでかすんで遠くは見えない。
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ようやく御在所の山頂エリアが近くに見えてきた。スキー場のゲレンデもはっきり見える。
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石門に寄り道。自然にしては出来過ぎという感じがするけれど、このあたりにはこういう巨岩の重なったものが随所にある。まさか古墳の跡ということは無いだろう。
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国見峠に降り立った。
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ここはかつては何度も通った峠なのだけれど、それももう20年以上前のこと。過去の記憶はまったく無い。御在所山の山頂に直接向かえるのではと思っていたのだけれど、そういう道は無くて、ロープウェイの山上公園駅までまだ結構な登りが残っていた。
山上エリアのどこかでテントを張ろうと思っていたので、汗まみれになって最後の登りをふんばる。2時27分に突然、舗装道路に飛び出した。
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場違いな観光エリアに一瞬とまどったけれど、テントを張れそうな場所と水場を探しながらロープウェイの駅舎に向かった。
まだ2時半だけれど今日の行動はここで終わりにする。朝6時にスタートしているので、実は8時間半歩いている。
駅の建物に入って自動販売機を眺めたら、ソフトドリンク類はほぼすべて売り切れていた。致し方無く(というのは口実で)、ビールのロング缶を買って、日陰で極上のビールを味わった。
まだ観光客がいっぱいいてテントを張るわけにはいかないので、トイレの水を浄水器に通してボトル満タンにした。
そして眺めのいい場所で早めの夕食にした。辿ってきた山々を振り返りながら。
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そして公園の片隅にテント。標高が 1200m 近いので日が陰るとさすがに過ごしやすくなってきた。
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持ってきたビールと日本酒でいい気分になって、まだ残照の残るうちに心地よい眠りに落ちた。

鈴鹿縦走1日目 藤原岳から石榑峠

先の三連休(7/14〜16)は晴れ続きの予報だったけれど、好天というよりは各地で35度超の酷暑予想だった。
せっかくの晴れ続き予報なので家でクーラーという訳にはいかないけれど、かなりの高山まで出かけないと涼は期待できない。ところが例の豪雨災害からまだ1週間で、山やアプローチの林道の状況がよくわからない。わざわざ遠くまで出かけて行って登れずに帰ってくるというようなことは避けたいので、それほど遠くないエリアでどこか適当な行き先が無いかと考えて、かねてからぼんやり考えていた鈴鹿山脈の縦走をターゲットにすることにした。

家から5時間かけて10時前にようやく西藤原駅に到着した。近鉄特急は使わなかった。使っても1時間くらの短縮にしかならないし、テントを背負っているので水さえあればどこでも泊まれる。
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車なら2時間くらいで来られる。前に考えた時は車で来て休憩所の駐車場に停めて、御在所から湯の山温泉に下りて電車で戻るという1泊2日行程だったけれど、今回は2泊3日で滋賀県側に下山の予定だ。
人気の藤原岳なので登山者がたくさんいるかと思ったけれど、時間が遅いせいか下車した客は私を含めて3人で、登山者は他には無し。準備を整えて10時13分に駅を出たけれど、すでにかなりの気温だ。
休憩所の駐車場はまだ多少の空きがあった。
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登山道に入ると木陰になって多少はマシだけれど、暑さでバテないようにゆっくり登る。それでもすぐに汗が噴き出してきた。
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11時半に8合目に到着した。
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9合目の展望台から伊勢湾方面。
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藤原小屋に到着して、山頂まであとひと登り。
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藤原岳山頂(1140m)には12時15分に到着した。駅からほぼ2時間だった。
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これから向かう方向を眺める。真ん中あたりの草原のようになっているのが竜ヶ岳。
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登山地図ではここから先が破線の不明瞭ルートになっている。山頂に竜ヶ岳方向への道標が立っていたけれどその方向にはまったく道は無く、しばらく周囲をうろうろして、ようやくピンクのテープを発見した。
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これで一安心して、少し進んだ木陰でおにぎり休憩にした。
しかしこれまでのしっかりした道とはうって変わって、急に不明瞭な歩きにくい道になった。テープを見落とさないように進んで、治田(はった)峠の道標に従って下ったが、途中でついに斜面が崩れて通れなくなっている箇所に出てしまった。
少し手前の何とか登れそうな斜面を、木や岩をささえに強引に這いずり上がって、何とか上の道に出た。
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さっきの治田峠への道標は実は古いものだったようで、今は稜線伝いがしっかりした道になっているようだ。藤原岳まで結構いいタイムで来たのでいい気分になっていたのだけれど、これで一気に意気消沈してしまった。
コースタイムより多くかかって、2時前にようやく治田峠に到着した。
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このあたりからは道がはっきりしてきたけれど、それにしても暑い。気温さえ低ければ快適至極のコースなのだけれど、今日は苦行だ。
もう二度と来ないかも知れないので、銚子ヶ岳(1019m)に寄っておく。
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そして静ヶ岳(1088.5m)。
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竜ヶ岳が近づいてきた。
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稜線に上がると笹原になって日が照りつける。たまらん暑さ!! シカは暑くないのだろうか。
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4時26分にようやく竜ヶ岳(1099.3m)に到着した。
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御在所ははるか彼方だ。
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石榑峠より先まで進めるかもと思ったりしていたけれど、今日は石榑峠で打ち切ることにした。ここは水があるはずなので、そこでゆっくりした方がいいだろう。
少し下って、重ね岩。鈴鹿にはこういう巨岩が積み上がったようなものが随所にある。
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ようやく石榑峠に下りてきた。
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三重側に少し下りた所に水場。
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5時10分、今日の行動をここで終わりにする。すぐそばの平坦地にテントを張った。
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まずは冷たい(というほどではないのだけれど・・・)水をがぶ飲みして、頭からかぶって汗を洗い流して、さらにシャツとアームカバーも汗を洗い流した。
そしてポリ袋に水を満たしてビールを冷やして、夕食の準備をした。
やはりかなりの汗をかいていたようで、夜中に何度も水を飲んだ。

高尾山

月曜日(7/2)は随行で生駒山系最南端の高尾山へ行ってきた。こういう山は私の場合は「行くのはもちろん、名前を聞くのも初めて」となることが多いのだけれど、この山はかつて目標として行ったことがある。
※gps を起動するのを忘れていたので途中から。

集合は近鉄の堅下駅。暑い一日になりそう。
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少し車道を歩いて鐸比古鐸比賣神社(ぬでひこぬでひめじんじゃ)へ。
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ぶどう畑のそばから登山道に入る。
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南パノラマ展望台から大阪市内を眺める。あべのハルカス(見えにくい?)の向こうは六甲。
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少し登ると車道に出る。結構、車が通る。
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また登山道に戻って山頂を目指す。結構な急登。
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11時過ぎに高尾山山頂(277.6m)に到着して、早々と昼食となった。実はあべのハルカス(300m)よりも低い。
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祠の中身は倒れていた。
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山頂直下の岩場は素晴らしい展望台。
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そして下山。このあたりは古墳がたくさんある。
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ホタルブクロ。
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ほどなく車道に下り立った。
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自然のものか人工物かよくわからない滝。
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若倭彦神社。ここも式内社。
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高尾山を振り返る。どっちが高尾山?
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近鉄の法善寺駅で解散となった。
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正直言って、以前に来た時の記憶はまったく残っていなかった。上り下りした道はほとんど違うのだけれど、山頂の印象が少しくらい残っていても良さそうなものの、山頂直下の祠も完全に忘れていた。それほど印象に残らなかった山ということか。

ナッチョ、雲取山

先の土曜日(6/30)も不安定な天気の予報で、前日夜までどうするか悩んだあげく、午前中は何とか持ちそうな予報だったので京都の北山へ行くことにした。
変わった山名の山はただそれだけで興味がそそられる。「ナッチョ」のことは昔から知ってはいたけれど、おそらく行ったことは無いと思う。「天ヶ森(あまがもり)」という別称もあるけれど、地元ではナッチョの方が一般的らしい。

ナッチョへの登山口は小出石のバス停が最も近いのだけれど、ここまで来るバスは本数が限られる。そこで、大原から車道を走ることにした。
バスは出町柳から乗車する。京阪電車で出町柳駅に到着して改札に向かったところ、何と「人身事故のため電車の運行を休止しています」という案内。あと1本遅い電車に乗っていたらここまでたどり着けなかっただろう。
大原のバス停で準備を整えて、出発したのは8時半だった。
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旧道を行く。少し本道に合流してから百井方面に入る。正面に見えているのがおそらくナッチョ。
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約30分のジョグで登山口に到着した。
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ようやくルンルン登山路になると思いきや、いきなり道がわからなくなる。登山路に入ってすぐに林道が横切っていて、どちらへ進んでいいのかわからない。そのまま真っ直ぐ谷沿いに踏み跡があるけれど、登山地図ではもっと左の方に向かうはずだ。
そこで林道を左に進んでみたけれど、ほどなく沢に出会って終点。地図ではこの沢の右岸の尾根を上がっているようだけれど、とても道があるようには見えない。しかし沢沿いにかすかな踏み跡があったので、それを辿ってみた。ほとんど人が通っていない感じ。
しばらく進むとこの道も土砂崩れで消滅してしまった。
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今さら戻るのは面倒なので、gps を頼りにここを強引に登ることにした。不安定な急斜面で、ここを登ったらもはや戻ることはできない。
古い切り株などを頼りにしながら何とか這いずり上がること約25分。ようやく登山道に合流できた。
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10時18分、何とかナッチョ(812.5m)に到着した。
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西に向かって百井へ下山。
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思子淵神社。高島や久多など、安曇川流域の地域にいくつかある神社。
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ちょっと道を間違えて戻って、百井青少年村に入る。キャンプに来ている家族がいたけれど、こんな蒸し暑い日にテントなんてたまらんだろうと思う。
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青少年村から20分少々で大見尾根へ上がる。佐和谷峠という名称が付いている。ここに来るのは鯖街道ウルトラマラソン以来。
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そして花脊へ。車道を渡ってすぐに林道へ向かう。
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林道を上がるとスキー場跡。
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この先で今日初めて腰を下ろしておにぎり休憩にした。
12時16分に寺山峠に到着。
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5分足らずで一ノ谷へ。
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少し進むと山小屋が。立命のワンゲル小屋は確かニノ谷だったはずだけれど・・・。
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気持ちのいい清流をつめていく。
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突然、開けた雲取峠に出た。展望はありそうで無い。
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そして12時46分。雲取山(911m)に到着した。
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雲取山は私が中学2年で初めてテント山行をした時に登った記念すべき山。その時は芹生から三ノ谷を登ったことは覚えている。
写真を撮ったら早々にニノ谷を下りる。立命のワンゲル小屋。
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私が高校生の頃、立命の学生だった高野悦子さんという方の日記が本になった「二十歳の原点」が話題になった。3年生の時に山陰線の列車に飛び込んで人生を終えられたのだけれど、この方はワンダーフォーゲル部に所属されていて、この小屋にも何度か来られている。もちろん建物はその当時のものではないと思うけれど。
京都の荒神口にあったジャズ喫茶(1階はクラシックだったような?)の「しあんくれーる」もこの本で知って、私自身も何度も足を運んだけれど、この店ももう今は無い。
そんなことを思い出しながらニノ谷を何度も右岸、左岸と渡って、一ノ谷との合流点に下り立った。
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林道は走る。芹生(せりょう)に近づくと勢竜(せりょう)天満宮。ここが菅原道真の忠僕武部源蔵隠栖の邸址と云われるところで、彼はここで寺子屋を開いたと伝えられている。歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」の「寺子屋の段」の舞台となった場所。
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芹生はなかなか味のある雰囲気の集落だけれど、こういうのはどうなんでしょうか?
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しばらく車道をスロージョグで上がって、芹生峠へ。この頃から雷が時々鳴るようになってきた。安全のためにこのまま車道で貴船へという案もちょっと浮かんだけれど、雷はそれほど近くではなさそうなので予定通りここから山道に入って滝谷峠に向かう。
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急斜面を上がって、今日初めて展望らしい展望。ただし山名はまったくわからず。ここでどら焼き休憩にした。
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ここから滝谷峠へは緩い下り基調のトレランのためにあるような道。
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14時17分、滝谷峠に到着した。ここは人がいるんじゃないかと思ったけれど、誰もおらず。
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二ノ瀬ユリは先日下ったばかりなので、今日は貴船に下りる。ところが貴船への道を大きな倒木が完全に塞いでいる。もちろん巻き道はできているけれど。
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何とか降らずにきた雨がついに本降りになってきた。ザックの中の着替えが濡れると困るので最近買ったザックカバーを着用した。
沢筋は結構荒れていた。ロープも随所に。
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滝谷峠という名称の由来は峠へ向かう道の入り口に滝があるからということらしいが、そうだとしたらおそらくこの滝がそれ。
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車道に下りると雨は一段と強くなって、どしゃぶり状態になってきた。雨のせいか床も客は無し。
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が、あっと言う間に雨は小降りになってきた。しかし貴船神社は素通りする。
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車道を20分ほど走って、貴船口駅には15時9分に到着した。幸い、雨は止んでいたので、鉄橋の柱の陰に隠れて着替えをして、速攻で家に向かった。
山中では誰にも会わず、静かな登山を楽しむことができた。大満足と言いたいところなのだけれど、帰ってからシャワーを浴びていたら下肢の何カ所かに血のかたまりが。ヒルにやられたようだ。噛まれた箇所が痒くて夜に熟睡できなかった。ヒルには何度もやられているけれど、こんなに痒いのは初めて。