朽木の山

昨日は朽木の山へ行ってきた。
本当はもっと長い距離を踏んで、鞍馬までは行くつもりだったのだが、思いがけない序盤のルートロストで変なところに下りてしまい、予定の半分にも満たない状態で終わってしまった。
ルートの前半は昨秋にトレイルレースが開催された場所なので、まさかこれほどコースが不明瞭とは思わなかった。

朝5時半に家を出て、朽木の道の駅をスタートしたのは3時間後の8時半だった。
今日は久しぶりに gregory のザックで、ボトルポーチにボトルを入れてショルダーハーネスに付けたのだが、はやりボトルが揺れて具合が悪い。以前にも何度か同じ思いをしているのだが、また懲りずにやってしまった。
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登山地図のルートに従って車道を進むが、明護坂への登山道がよくわからない。山へ入って行く雰囲気の道が左にあるが、道標などは何も無い。このまま車道を進むと下って行きそうだったので、ここを左へ行ってみることにした。
山に入るあたりに『近畿自然歩道』という標識があり、少し登ると明護坂への標識が現れた。
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なかなかの急登だが、急登は以外とすぐに終わった。
このあたりからイワカガミが出てきた。
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9時過ぎに最初のピークの東山(417m)へ到着。
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なかなかいい雰囲気のエリアで、昨秋のトレイル大会は『フェアリートレイル』という名称になっていたのだが、なかなかいい名前の付け方だと思った。本当に妖精が出てきそうな雰囲気だ。
次のピークは行者山(571m)。
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登りはあまり急ではないので、快調に距離が稼げる。おまけに誰にも出会わず、今日は素晴らしい一日になりそうだとテンションが上がった。
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次なるピークは雲洞谷山(622m)。9時40分。ここでボトルポーチをはずしてサイドポケットにボトルを入れた。
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次のピークは頂上を経由せずに西側をトラバースする道の方へ入った。所々に現れる赤テープに導かれて行った。
結構な傾斜の斜面をトラバースしていく。落ち葉がかぶっていて足を滑らせたらずり落ちて行きそうだ。しかし明らかに踏み跡に見える。
頂上経由の道に合流したらまた赤テープが現れた。そしてほどなく送電線の鉄塔に出会う。
送電線は2本通っているのだが、2本目を過ぎてからの道がまったくわからない。gps を見ると本来のルートからは少し西にずれているようだが、この尾根の東側はわりと急に切れ込んでいて、そちらに道があるとは思えない。
よくわからないまま強引に下ってみたが、本来のルートからはさらにはずれていくので、ヤブを適当に東側に向かって進んだが、なぜか切れ込んだ沢が見える。
結局ヤブをかき分けて鉄塔の所に戻った。そして赤テープのある場所まで戻って、もっと東へ向かう道があるのではないかと探してみたが、それらしい踏み跡は見あたらず。
鉄塔からの斜面は植林で、人手が入っている。下生えはあまり無いので、行こうと思えばほとんどどこでも行ける。
それらしい雰囲気の方向へ下ってみるが、やはり gps のルートからははずれる。
またまた鉄塔まで戻って、何となくこれがルートではないかと思える踏み跡を発見して、そこを下った。ここも gps のルートからは西に外れていくが、もうここくらいしか考えられない。
少し下ると下の方に車道が見えてきた。はやり西側の谷に下りてしまったと思ったが、もはやまた登り返してルートを探す気持ちにはなれなかった。
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時間は11時。今日は適当なところで切り上げてバスで戻るしかないと思った。
ひとまず道路脇に腰を下ろして、おにぎりで休憩する。
地図を見るとこの車道はR367と鯖街道で走る車道の間に位置していて、鯖街道の車道に出るにはまだそこそこの距離がある。しかも出るのは平良より北で、そんな所に出たら鞍馬まで行くのも大変だ。
北へ向かうと朽木に出られる。これなら距離的にも問題無さそうだが、それではあまりにつまらない。それに、今日のコースはぜひ再挑戦したいが、ロストした場所の確認をしておかなければまた同じことを繰り返しそうだ。
登山地図を見たところ、今休んでいるあたりから本来のルート上の大彦峠へ出る道がある。これを辿って峠へ出て、そこから北上すれば今日来たルートにどこかで合流できる。そうすれば間違った箇所がわかるはずだ。
そう考えてこの道へ行こうとしたのだが、これがまたさっぱりわからない。地図で見る限りではまさにこのあたりから東へ道が書かれているのだが、うろうろしたがそれらしい道も道標もまったく見あたらない。
ただ、このあたりの山肌も植林なので、尾根状のところを強引に東へ向かって登って行った。結構な急登だったが、期待通り20分ほどで稜線の本来のルートに合流した。
ここから南に向かってせめて白倉岳だけでもという考えもチラッと浮かんだが、梅の木からのバスの時間もまったくわからないし、それに何と言っても今日のミスの原因をはっきりさせておかなければならない。
と言うことで本来のルートを逆に戻ることにした。大彦峠はすぐだった。
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登山地図にあった車道からのルートは、もっと北にあったのかも知れない。
しばらく登ると送電線の鉄塔に出た。うろうろ迷った場所とは明らかに違う。つまり鉄塔に出た時にはすでにルートをはずしていたのだ。実は gps でも少し西側にずれてはいたのだが、それまでのテープ表示などなどでそこがすでに違っているという考えは浮かばなかった。
さらに登って行くと gps のトラックに近づいてきた。ちょっとしたピークを越えて少し下った所で、gps のトラックに合流した。
左側を見ると赤テープが2カ所見えた。
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あのテープに導かれて進んでしまったのだ。あのトラバース道だ。昨秋の大会ではここは北上しているので、それならまず間違うことはない。
間違った場所がはっきりと特定できて、気分がすっきりした。これで次回は大丈夫だろう。
戻る時に鉄塔から北の方向を眺めると、先ほどうろうろしていた箇所が見えた。
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向こうの尾根の鉄塔で迷っていたのだ。
大彦峠からはR367の岩瀬に下りることにした。そしてR367を梅の木まで行こう。そうすれば出町柳へのバスがある。ただ、一日に2本しかなく、時間はまったくわからない。いずれにしても夕方だ。結構待たなければならないだろう。
UTMF を意識して、車道は普段よりはちょっと気合いを入れて走った。このところ車道の下りなどで思い切った走り方がぜんぜんできなくなっているので、そのあたりを少し練習しようと思った。とは言ってもキロ5分半くらいのペースだが。
岩瀬に出たのはほぼ午後1時だった。ここからは前方左に蛇谷ヶ峰。
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右には釣瓶岳が望める。
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R367は交通量が多い。こんな道を走るのはうんざりだが、ここはロードの練習と割り切って、緩い登りでキロ6分少々、下りでは5分後半くらいのペースで梅の木を目指した。このままのペースで何時間も走り続けるのはムリだが、これくらいは巡航速度と感じられるようにはしておきたい。
1時間少々で 10km ほど走って、午後2時過ぎに梅の木に到着した。ここでのんびりバスを待とうと思った。
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が、バスの時間を見てみると、出町柳行きは何と5時過ぎ。いくら何でもこれは遅すぎる。しかし堅田行きが3時43分にあるらしい。これで帰ることにしよう。
停留所のそばの休憩エリアの自動販売機でコーラを買って、トイレ脇のベンチに座ってサンドイッチを食べた。
そしてこのあたりでのんびり時間をつぶそうと思ったのだが、持って生まれた貧乏性で、何もせずにぼんやりと時間を過ごすということができない。かと言って、もはや気持ちも切れているので、もう一度走ろうという気分にはなれない。
そこで、時間つぶしとバス代節約を兼ねて、南を目指してR367を歩くことにした。
結局、中村の学校前まで 5km ほどを1時間ほどかけて歩いた。バスの時刻まではまだ20分ほどあるが、この先を目指すとバスに追い越されてしまう可能性があるので、ここでバスを待つことにした。
何とも締まらない一日だったが、まぁこんなこともあるだろう。

淀川80km走

昨日はクラブの練習会だったが、クラブの若手スピードランナー(フル2時間22分)がウルトラに向けた80km走を淀川でやるということで、それに参加してきた。
彼は初ウルトラの3月の淀川で7時間6分で優勝した強者で、キロ6分で行くと言ってはいたものの、きっと走り出したら5分くらいに上がってしまうだろうと予想していた。
で、私はおそらく序盤から単独走になるという想定で、おにぎりやおはぎなど、補給食をしっかり用意して、先日のマラニックの再現にならないようにだけはしようと思った。
スタートゴールの枚方市駅まで電車で往復するのは癪なので、自宅をスタートゴールにしようと思った。
参加したのはクラブから3人と、クラブ外の人2人。そして自転車で伴走してエイドして下さる2人だった。
クラブから参加したもう一人もウルトラのベスト7時間7分という猛者で、まさにピンとキリという組み合わせとなった。

枚方市駅に8時集合で、まずは淀川に出る。距離稼ぎのために樟葉手前まで一旦遡って、穂谷川を越えたあたりで折り返す。
予想に反してキロ6分少々くらいのペース。天気も良く、これならしばらくついていけそうだ。ただ、かなり暑くなりそう。
ダベりながら走ると2時間くらいはすぐに過ぎる。
クラブ外の人が一人、大日のあたりで早期下車。午後から実家の高知で親族の葬儀とか・・・。
毛馬で少し休憩。コーラがおいしい。
距離稼ぎのためにここから大阪城まで往復する。
大阪城公園の噴水でまた休憩。ここでクラブ外のもう一人も下車となった。結局クラブの3人だけが残ることになった。
そろそろ40km近いが、まだまだ余裕がある。キロ6分少々なら大丈夫だ。
ところが毛馬に戻るあたりからスピードランナーの彼が足の不調を訴える。何せウルトラの翌週に韓国でマラソンを走って、2時間30分少々で優勝してきているので、さすがに疲労が溜まっているのだろう。
想定のコースは毛馬から淀川を下って舞洲まで行って折り返す予定なのだが、彼はここから戻るとのこと。
我々はどうするかという判断を迫られたが、私はせっかくここまで来たのでやはり予定のコースを走りきりたいと思った。私の方がはるかに走力が低いので、最後まで持たない可能性は少なくなかったが、やはり限界まで行ってみたいと思った。
と言うことで、自転車1台でサポートしていただいて、ピンとキリの二人で舞洲へ向かう。ようやく全行程の半分というところ。
次第に川幅が広くなって、潮の香りが漂ってきた。遠方に阪神高速の湾岸線が見える。あれを越えたあたりが折り返し地点だ。向かい風が強くなってきたが、日射しが強いので、しんどいやらありがたいやら・・・。
午後3時頃、ようやく折り返し地点に到着した。約50km。ついにここまで来てしまったという感じ。あとは戻るしかない。もちろん、最悪を想定して帰りの電車賃くらいは持ってきているけれど。
まだ若干は余裕がある。キロ6分少々は維持できている。毛馬から舞洲までは遠かったが、帰路になると気分的には随分楽だ。毛馬に戻ると少しほっとした。が、まだ20km以上残っている。
毛馬から再スタートすると、急に脚が重くなってきた。キロ6分半くらいに落ちて、さすがに相棒はしびれを切らしたのか先に進んで行った。その方が私も気が楽だ。
寝屋川あたりまで来ると走り続けるのがかなり厳しくなってきた。もうキロ7分以上だ。
このまま走る続けるのはムリと判断して、公園の水道で水を飲んだり、顔を洗ったり。そして歩きながらぼた餅を食べたりして、復活を期待した。
サポートの方にいただいたぶどうもおいしかった。
枚方市まで残り数キロというあたりで、サポートの方と別れた。私はこのまま家まで帰るつもりだが、他の人は枚方市で風呂へ行って打ち上げをやるので、むしろ放っておかれた方が気が楽だ。
寝屋川のあたりでは最後まで走れるかどうか不安を感じたが、多少復活してきたようで、ペースは上がらないものの家まで走り続けられるだろうと感じにはなってきた。
この後もずっとキロ7分台後半あたりのペースで、おおむね予想通りの6時半頃に家に到着した。
約86km。休憩も入れて約11時間だった。

山田池ペース走

今月の前半はほとんどまともに走れていなかった。
先月末のキャノンボールランでの右膝打撲の影響や、登山教室の随行で新しいシューズを履いたおかげで靴擦れを作ってしまったり、おまけに天候も雨が多くて、20 日までの走行距離が 150km という体たらくだった。
UTMF 参加が決まって気持ちだけは盛り上がっているものの、実態がまったく伴わない状態だった。
しかしここにきて天候の回復と共に、ようやく練習の内容も上向きになってきた。
UTMF という目標が決まってから、普段のジョグに取り組む気持ちがはっきりと変わった。スピードを上げる必要は無いが、スロージョグというような走りはやめて、多少なりとも足に負荷のかかる走りを心がけるようになった。
おかげで普段の軽いジョグはキロ6分かそれ以上というようなペースが多かったのが、6分は切るようになった。しかし体感的には頑張っているという感じはまったく無い。
昨日の山田池も(トータル 10.6km くらい)平均 5’13” くらいで行けた。個人練習では序盤はアップという気持ちでスタートするので、平均でキロ5分台前半というのは後半はそこそこのペースで行っている。
今日も同じコースを行ったが、昨日よりはペースが落ちても構わないというくらいの気持ちでスタートしたのに、終わってみれば平均 5’05” というペースだった。後半はキロ5分を切っていた。しかし体感的にはそんなに頑張ったという感じは無い。
一昨年くらいまでは個人練習でもそこそこペースアップして走ることがあったが、それでも平均ペースではせいぜい5分を少し切るくらいで、5分少々ならわりと頑張っている方だった。
今日くらいのペースなら、以前ならもっと頑張っている感じがしたはずだ。
このところ意識しているのは、息が切れるよりは少し手前で、まだまだ余裕があると感じられる上限のペースで走ること。心拍数で言えば 150 ちょっとくらいだろうか。
月の前半があまりまともに走れなかったせいもあって、非常に良い感じで走れている。
何とかこういう状態を維持して、とにかく故障だけは起こさないように注意して、適度に休みを入れながら UTMF に向けて準備して行きたいと思う。

大文字山、如意ヶ岳、長等山

今日は登山教室の随行で、大文字山、如意ヶ岳、長等山を歩いてきた。火曜日に続いての雨だったが、幸い、午前中の小降りだけで済んだ。

大文字山は何度も踏んでいるが、いつも東山トレイルコースから南北に山頂、火床を辿るルートばかりなので、今日のような東西に抜けるコースは初めてだ。
スタートは地下鉄の蹴上駅で、少し歩いて南禅寺へ。
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しばらくは街中の道を歩く。
哲学の道には八重桜。
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鹿ヶ谷の登山道に入ると、桜門の滝(ろうもんのたき)。
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しばらく登って東山トレイルの道に合流して(実は鹿ヶ谷のコースは東山トレイルのコースの一部)、大文字山の山頂を目指す。
昼前に頂上に到着して、ここで昼食にする。何とか市内が望める。
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昼食を終えて、少し戻って如意ヶ岳への道へ分かれる。
雨社はかなり最近、何らかの原因で倒壊した模様。ブルーシートがかけられてる。
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さらに進んで、如意寺跡。とは言っても建物の痕跡はまったく無い。
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このあたりは地形も複雑で道もいろいろあり、道標もあまり整備されていないので、よく知らない人が初めて来たらかなり迷いそうだ。
少し進むと車道に出て、如意ヶ岳山頂(472m)近くまで行く。
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本当の山頂には大阪航空局大津航空無線標識所が設置されているため、入ることができない。
車道を戻る。このあたりからは音羽山が望める。
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車道のガードレールをくぐって長等山への山道へ。
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長等山の頂上(408m)は小さなテープの表示以外は何も無い。
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しばらく東へ行って、三井寺への道を分けて北上する。わずかで三等三角点(370.1m)。このあたりはミツバツツジ。
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皇子山カントリークラブのコースを左に見ながら次第に急になる道を下ると、早尾神社に到着した。
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ここから京阪皇子山駅、そして湖西線大津京駅までは10分程度だった。
市街地から近い割には山深い雰囲気の場所が多く、天候が今ひとつだったとは言え日曜日なのに大文字山以外はほとんど人に会わず、なかなか味のあるいいコースだった。

藤原岳藤原小屋まで

昨日は雨の中、登山教室の随行で鈴鹿山系の藤原岳を目指したが、時間切れで藤原小屋までで終わってしまった。

朝から終日の本降りを覚悟していたが、朝出かける時は雨は止んでいた。しかし京都駅で集合する頃には雨が降り出し、登山口へ着くまでほぼずっと雨だった。
登りは聖宝寺から。雨は小降り程度だが、雨具を着て歩き出す。気温は高めで、なかなかの急登なので、かなり汗が出る。上着のジッパーを開けて通気をはかるが、それでもかなりの汗。
このルートは頂上までの標高差が約 1000m あって、登山教室のコースとしてはなかなかのアルバイトだ。
4月から新しいコースになって、新顔の方も何名かおられる。そのうちの一人の女性が、徐々に遅れてきた。しばしば座り込んで休憩しないと進めない状態になったので、私がその人に付いて、他の人たちは先行してもらう。
急登を何度も休憩しながら登り切ると、徐々に調子を取り戻して来られたようで、遅いながらもあまり休まずに歩き続けられるようになってきた。
稜線に上がった所には小屋があって、そこで昼食にする予定。上部に来ると所々雪が残っている。3時間半ほどかかってようやく小屋に到着した。
おそらく先行メンバーは食事を終えて山頂に向かっているだろうと思っていたら、何とまだ小屋で食事中だった。
どうも先行メンバーも上部になるとかなりペースが落ちたようで、我々もさほど大きくは遅れなかったようだ。
もうすでに午後1時で、天気も悪いので、今日はここまでにして下山することにする。山頂には到達できなかったが、1000m は越えることができた。
下山は表登山道を西藤原駅の方向へ向かう。それでなくてもこのあたりはいつも足元が悪いそうだが、昨日は雨なので一段とひどく、足を滑らせて雨具を泥だらけにしている方も少なくなかった。
午後4時頃に登山口の休憩所に到着して、そこの水道で靴や雨具のドロを洗って、お迎えのバスで京都に帰ってきた。
一日中ほぼ雨だったが、本降りのような状態の時間帯はあまり長くなかったので、覚悟したよりはマシだった。おまけに昼食が小屋で摂れたので、雨の中で立っての食事という最悪状態は避けられて、たまにはこういうコンディションを経験するのも悪くはないだろうという感じで終わった。
天気も悪く、遅れた方のサポートなどがあって、写真はほとんど撮る余裕が無かった。

音の花温泉マラニック

昨日はクラブの有志恒例の音の花温泉マラニックだった。
昨年はヒザの故障で不参加だったので2年ぶり。このところ連日の雨だが、昨日だけは絶好の好天だった。
UTMF 出場が決まってから、個人練習も少し気合いが入っている。ただしスピード練習のようなものではなく、普段の軽いジョグの時に若干スピードを上げること。特に下り坂では意識してスピードを上げることだ。
昨日は河内森駅の集合だったが、いつも通り家からジョグで行く。朝7時過ぎに選挙を済ませて、11km あまりをおおむねキロ6分くらいのペースで河内森駅へ行った。
このマラニックはクラブ全体の行事ではなく、一部有志だけで行っており、そのために参加メンバーのレベルはなかなか高い。
マラニックと言うものの、先頭の方は結構なスピードのトレランという感じで登り坂も走って行く。
せっかくなので私は練習モードで行くことにした。
まずはほしだ園地に入って、星のブランコを渡り、飯盛霊園へ向かう。一人なら歩くような登りもジョグのリズムで行く。
堂尾池への登りもジョグで上がりきる。
室池を越えて、阪奈道路のコンビニで大休止。ここまででおおむね 20km くらい。家からスタートした私にとっては半分くらいだ。
持参したドーナツをほうばるが、これまで結構頑張ってきているので、これだけで最後まで行けるかどうか若干不安を感じた。しかしこれからは鳴川峠からの下りを除いてはほとんどが舗装道路でアップダウンもきつくないので、何とかなるだろうと思った。
少しトレイルを行って、舗装された生駒のハイキング道路へ入る。一人の時はトレイルの方へ行くのだが、昨日はみんなに合わせて舗装道路を行く。こちらの方が距離は長いが、今日は練習モードだ。
ずっと先頭グループで行く。いつものショートカットもせずに、一気に登り切る。一人では絶対にできないようなペースで走り続ける。まるで生駒チャレンジの大会に参加しているような気分だ。ただし下りはみんなそれほど飛ばさない。
暗峠を越えて、府民の森の休憩所で小休止。ちょっとガス欠ぎみになってきた。
この後、展望エリアへの登りに入るが、このあたりから明らかな疲労感を感じてきた。疲労と言うよりはエネルギー切れだ。空腹感が襲ってきて、力が入らなくなってきた。
口に入れられるものは小さなクエン酸タブレット一つと残りわずかのスポーツドリンクのみ。後は下りだけなので、頂上エリアでこれらを口に入れる。
鳴川峠への下りになるといよいよあやうくなってきた。明らかなエネルギー切れの症状で、頭が少しぼうっとして目の前が白んで見える。連日の雨で道がぬかるんで滑りやすいので、余計に負担がかかる。
鳴川峠からの下りはさらに道がどろどろのずるずるで、ここはいつもこうなのだ。
距離的には千光寺まではもうわずかだが、千光寺から音の花温泉までのロードが残っている。このロードが走れなくなると大幅に遅れてしまうので、何とかそれだけは避けようと、山道はもう早歩きくらいにしようと思った。
途中で湧き水が取れる所があったので、これ幸いと水で空腹感をまぎらわせる。
前回はトップスピードで駆け抜けたフラットな部分もスロージョグという感じで、ようやく千光寺に到着した。
ここはそこそこの観光地なので、きっと自動販売機くらいはあるだろうと探してみたら、案の定小さな自動販売機が見つかった。
なるべくカロリーの高そうなものということで、アズキ入りおしるこというのを飲んで少し回復した。これだけではまだ先が不安なので、甘そうなミルクティーも買って、これを手に持って飲みながらみんなを追いかけた。
ここが走れなかったらどうしようと思っていたが、何とかそれだけは避けられた。
少し遅れていた二人に追いついて、ようやく這々の体で1時半頃に音の花温泉に到着した。
一人だったり、キャノンボールランのような時には絶対にやらないようなスピードで行ったので、この結果は当然と言えば当然かも知れない。ただ、このところは『ちょっとやばいな』と感じると、その後急速にパフォーマンスが落ちてしまう。
元々あまりエネルギーを蓄積できない体質のように感じているが、それがさらに進んでいるような気がする。
UTMF などでもいい結果を出している人はたいていエネルギー補給をしっかりやっていて、時計はそのために持っているというような人さえいるくらいだ。
昔はフルマラソンは水とスポーツドリンクだけで走っていたし、六甲全山も大福一つくらいで走っていたので、その頃のイメージがどうしても拭いきれなくて、ついついあまり補給せずに行ってしまうことがあるのだが、もはやそういうやり方ではダメということをはっきりと認識させられたマラニックだった。
今朝になっても筋肉痛のようなものはほとんど無いので、やはりエネルギー切れだったと思う。
まだまだ準備時間がたっぷるある時期だったので、こういう経験ができて良かったと思う。

UTMF 完走プロジェクト

六甲で痛めた右膝の痛みがまだ残っている。ここでムリをすると尾を引きそうなので、きっちりと治してから練習に戻りたいと思う。幸い、今日は雨だ。
UTMF は入金も済ませて、出場できることが確定した。抽選前の弱気な気持ちはまったく無くなり、今は意欲全開という感じ。こういう気持ちになるのはおそらく 30 歳台半ばに別大を目標レースにしていた頃以来だと思う。
その頃の別大は今よりもはるかに出場資格が厳しく(私が出場した時は2時間45分以内)、私は制限ギリギリのタイムだった。本番はゴール制限は3時間なのでその当時なら問題なかったが、30km の関門が非常に厳しくて、2回目に出場したときは1時間52分だった(本番では1時間52分30秒くらいでかろうじて通過した)。
レース前の秋の走り込みの時期には月間 650km くらい走っていた。常に別大でのゴールを頭にイメージしながら。
強いモチベーションというのはピンかキリかという所で現れるように思う。つまり優勝を狙えるような位置にいるか、完走できるかどうかギリギリという位置にいるかということだ。
私は当然、キリの位置。しかしだから意欲が湧いてくるのだ。もし完走はできると思えるくらいの力があれば、もっと軽い気持ちで臨んでしまうと思う。
と言うことで、これからの半年足らずはしっかり準備して本番に臨みたいと思う。
具体的な練習方法としては、行動10時間程度の練習はこれ以上いくらやっても本番には効果が無いと思うので、最低でも20時間、できれば24時間以上の練習を何度かやろうと思っている。
ただしこの練習は長時間行動が目的なので、ルートファインディングを伴うような未知のルートはできるだけ避けて、走ることに集中できるコースにしたい。しかしマンネリを避けるために、多少はアレンジして新鮮味を出したい。
今のところ想定していのは、
・京都一周トレイルを伏見稲荷スタートでぐるっと廻って上桂まで。そしてそこから桂川、淀川を経由して自宅まで。終盤は平坦なロード。おおむね 100km くらい。
・鯖街道を小浜スタートして出町柳を越えて鴨川、桂川、淀川で自宅まで。終盤は平坦なロード。これも 100km くらい。
・槇尾山をスタートしてダイトレ、そして信貴山につないで生駒を北上して自宅まで。これは 100km を少し越えそう。
・宝塚スタートゴールで一人キャノンボール。これは 90km くらい。
・比良山系を、和迩をスタートして金糞峠から武奈、釣瓶、蛇谷、そして東側へ下りて岳山から釈迦、そして金糞で往路と合流して和迩まで。これも距離的には 100km くらいだと思うが、この中では一番厳しいコースだと思う。
UTMF は平均すれば1時間に 4km のペースで続けられれば完走できるので、上記のコースを平均で1時間 5km くらいのペースで行けるようにしたい。もしこのペースで行くとすべておおむね 20 時間くらいということになるが、100km 超のコースはまた改めて考えてみたい。

運命の日

今日は昨秋から半年間待ち焦がれた運命の日だった。
これまで3回のウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)は春の開催で、前年秋にエントリーと選考が行われてきた。
私もトレイルランナーの端くれと思っているので、UTMF は一度は参加してみたいと思って、昨年はその参加資格を得ることを第一目標に大会に参加していた(本当はそういう動機での大会参加は好ましいことではないのだが・・・)。
何とか期限ぎりぎりの9月で必要ポイントをクリアしたのだが、10 月になると何と 2015 年の UTMF は9月の開催で、エントリーは3月になると発表された。
それ以来ずっと、頭の隅にはこのことがどんよりと淀んでいて、何をやるにもすっきりできない精神状態が続いていた。しかも昨秋から故障が続いて、モチベーションは下がる一方だった。
3月のエントリーになって、一年前のような前向きな気持ちはすっかり影を潜めてしまっていたが、せっかく資格をクリアしたのにここでエントリーしなければ将来きっと後悔すると思って、エントリーだけはしておくことにした。
そしてようやくやってきたのが今日の抽選発表。
キャノンボールランのリタイアの精神的ダメージは大きく、本心で抽選にはずれてほしいと願っていた。
結果発表のメールが送られてきたのは今朝の 10 時過ぎ。
恐る恐るランナーズのページを開いてみたら、何と『当選』という文字!!!!!!!!!
一瞬、とまどいの気持ちが頭を過ぎったが、次の瞬間には参加を決心していた。そしてすぐに、大会に向けた準備のスケジュールを考え始めた。
発表から半日近くが経過した今、もはや迷いはまったく無い。
こういう気持ちで大会に臨むことは 40 歳を過ぎてからは無かったので、おそらくこれが人生最後になるだろう。
これからのほぼ半年、どんな結果になっても悔いがないと思えるような準備をやって行きたいと思う。