甘南備山

どうしてもやらなければならない仕事ができたので、今日(6/29)は遠出はあきらめた。

しかし山田池のジョグでお茶を濁すわけにはいかないので、久しぶりに甘南備山(かんなびやま)へ行ってみようと思った。

前回、甘南備山へ行ったのはもう10年以上前だろうか。記録も残っていないが、かすかな記憶は片隅にある。

午後2時過ぎ、ポカリだけを持って家を出た。

穂谷川の堤防を走って、藤阪からR307に入る。

前方に甘南備山。ここを左に入る。


前回来たときは確か何の標識も無い山道に入ったはず。ここ?

道は以外としっかり整備されている。倒木もちゃんと伐採されている。

少し進むと道標が出てきた。やはりこれで合っていた。

出発して50分ほどで三角点(201.6m)に到着した。甘南備山からは結構離れている。

八幡の木津川方向を見下ろす。

ここから10分ほどで甘南備神社に到着した。

展望台から京田辺方面を望む。真ん中やや左の山は鷲峰山(じゅうぶせん)。右奥はおそらく童仙房の三ヶ岳。

本殿にお参り(221m)。奈良時代の創建と伝えられるが、この建物は昭和に改築されたもの。それでも結構劣化している。

前回来たとき、たしか山頂から少し下った所でR307に向かって下る道に入った記憶があったので、それらしい道を下ってみた。

しかしほどなくヤブが濃くなって前進を諦めた。

仕方無く元に戻って、三角点のすぐ下にあった分岐に入ってみたけれど、これも散策路をぐるっとまわって三角点を一周するだけで戻ってしまった。

もう元の道を戻るしかないと思っていたところ、氷室への標識を発見。

ひょっとしてこれだったかもと思って下ったところ、正解でした。トンネルでR307をくぐる。

そしてR307に出た。

あとは元来た道を戻るだけ。

約20km、2時間45分のショートコースだったけれど、それなりの満足感はありました。

生駒縦走 自宅から王寺

先月、弘法大師の道へ行った時、ずいぶん体力の低下を感じた。

それでなくても加齢とともに体力が低下してくのに、このところは普段のランニングも質量共に落ちている。

しかしながらもうレースに出ようという気分にはならないし、はっきりした目標が無ければ追い込んだトレーニングもできない。

そうは言ってもこのままずるずるとパフォーマンスが低下していくというのでは困る。今の自分のレベルなりにやりたいと思っていることはまだまだある。

追い込んだトレーニングはもうムリにしても、何か体力低下を極力少なく抑えられる方法が無いかと考えて、月に一度くらいは 40km 超のロング走をやるというのはどうだろうかと思った。

ロードや河川敷を追い込んで長距離走るというのはもはやムリなので、そこそこ走れるトレイルのロング走ならまだできるのではないかと考えた。

ちょうどおあつらえ向きのコースがある。

自宅発で生駒を縦走して王寺まで行くと 45km くらいになる。自宅発なのでアプローチの移動が不要で、今まで何度もやっているのでコースも熟知している。ただしアクシデント等で途中で降りなければならないような事態になるとエスケープルートはあまりよく知らない。

ちょうど昨日(6/23)は天気予報でも不安定と伝えていたので、初めてのエリアに行って雨に降られるよりは、練習モードで割り切った走りにしておいた方がいいだろうと思った。

曇り空の元、7時28分に家を出た。

穂谷川から津田のアルプラの前を通って、スパバレイへ。最近はこの程度の登りも走るのはちょっとつらくなってきた。

今日は練習モードなので国見山はパスして交野山(341m)へ。出発して1時間25分くらい。真ん中の緑のエリアは山田池公園。

くろんど園地の休憩所でぼたもち休憩を取って、ほしだ園地をかすめて飯盛霊園へ。水道を借りて顔を洗う。

住宅街を抜けて堂尾池へ。最近は釣り人を見かけなくなった。

出発して3時間40分くらいで、室池でおにぎり休憩にした。

出発してから4時間くらいでようやく阪奈道路の歩道橋まで来た。距離的には半分くらい。

ドライブウェイのそばの休憩エリアは団体が食事中だったのでパスして、生駒ボウルダーをキロ10分程度のスロージョグで進む。

生駒山山頂に上がる道はまだ通行止めだった。しかし昨年も登っていて様子はわかっているので入った。

登っていると、上からハイカーが下りてくるのに何度か出会った。いずれもわりと高齢のハイカーで、あの崩壊箇所を下りてきたのだろうかとちょっと不思議に思った。

登りが終わって右に曲がっていよいよ崩壊箇所というあたりにさしかかると、直進が通行止めになっていて、左から道が下りてきている。あのハイカー達はこの道を下りてきたようだ。

この石段を上がったらドライブウエイに出た。ここは通行止めになっていなかった。

山頂遊園地は結構賑わっている。三角点(642m)を探してみたけれどやはり見つからず。

少し進んで、自動販売機でコーラを買って休憩した。出発してからほぼ5時間、30km ほど来た。

生駒名物の電波塔。

パノラマ展望台から矢田丘陵を見下ろす。

暗峠は写真だけ撮ってすぐに通過。

ぼくらの広場から大阪市内を見下ろす。

昨年修復工事をしていた車道は完全に復旧しているようで、登山道も元に戻っている。十三峠の石仏。

午後3時前、ようやく信貴山(437m)に到着して、展望場所から金剛山地を望む。ただし霞んでいて遠方は見えない。

車道を走って、大和川にかかる明治橋から信貴山を振り返る。

午後3時42分、王寺駅にゴールした。

いつものように駅前の西友のトイレで着替えて、缶ビールを買って一人打ち上げをやった。

8時間15分、44.5km でした。

牛松山

昨日(6/16)は講座で亀岡の牛松山へ行ってきた。

JR山陰線の亀岡駅に集合して、バスで国分まで行く。そこからまずは愛宕神社に向かう。

ほどなく愛宕神社へ到着。

愛宕神社と言えば普通は愛宕山山頂にある神社を思い浮かべるけれど、歴史的にはここが本家らしい。

手前の石碑の新しさがいささか不釣り合い。

いよいよ登山道へ入る。今日は表参道は下山に使う予定。

なかなかの登り坂がずっと続きます。

登山道に入ってほぼ1時間で三角点(629m)に到着した。真の山頂はもう少し先。

山頂(636m)は電波施設があってあまり風情が無い。ここで昼食にした。

昼食後は少し下って金毘羅神社へ。

金比羅信仰というのは海運の神様だそうで、船のミニチュアが奉納されています。

表参道の風情は残っているけれど、参拝者は少なそう。

今日、初めての展望で亀岡盆地を見下ろす。

京都市内も見えた。正面の三角の山は山上ヶ峰。

表参道なので町石が置かれている。一番上が十八丁。

保津の集落に下りてきて、福性寺にちょっと寄り道。

その後は車道を歩いて、保津橋から牛松山を振り返る。

保津川下りの船の回収作業。

そして建設中のサッカースタジアム。

2時40分くらいに亀岡駅に着いて解散して、駅に入ったとたん雨が降ってくるという絶好のタイミングだった。

涼しくて(山頂あたりではちょっと寒いくらい)、歩きやすい一日だった。

「弘法大師の道」はこれ?

これはおもしろそうと感じて図書館で借りてきたのが、前登志夫氏の「吉野紀行」。

借りてきたのは1984年出版の新版で、最初に出版されたのは1967年。もう50年以上前になる。

これまでに訪れたことのある場所がたくさん出てきて、地図を見ながら楽しく読み進んでいる。

エリアごとに章が分かれていて、最終章に入った時、弘法大師のあの「吉野山から南に一日、西に二日」の文章が出てきた。

そこで示されていたのは、「南に一日」は洞川、もしくは天川村の川合あたり。そこから西へは天の川沿いに大塔町の阪本まで下って、野川道を辿ったと解説されている。

野川道というのがどの道なのかはっきりわからないが、おそらく野迫川村の中原川沿いの道だと思われる。この道の途中に「野迫川村旧野川小体育館」という施設がある。

地図でルートを確かめて、さらに例の「弘法大師の道」のかなりの部分を自分で歩いて体感した感じからすると、おそらく真の「弘法大師の道」はこちらだと思う。

緑のルートが Kobo Trail のコースで、赤が今回知ったコースを推測したもの。

2015年に開催された「弘法大師 吉野・高野の道」シンポジウムにおいても、プロトレイルランナーの横山峰弘氏(Kobo Trailのコースディレクター)が、かつて弘法大師がこの道を辿ったということは「正直、信じられない」と発言されている。

高野山大学名誉教授の村上保壽氏は「実際には山を良く知る狩人などが同行したはず」とおっしゃっているが、このシンポジウムの映像ではどこかすっきりしない感じがぬぐえない。みんな、本心では疑念を持っているのではないかという感じがする。

奈良県の本音は、このルートをハイキングコースとして集客したいというところにあるのではないかと思わざるを得ない。

そのためにトレランのレースを開催して知名度を上げて、ある程度のハイカーの往来が見込めたら本格的に整備していこうという狙いではないかと思われる。

しかし私がコースのかなりの部分を歩いた感じから言うと、ここはハイキングコースにはとてもならないと思う。ハイキングコースとしてはルートが厳しすぎる。しかも水場が無い。

さらにまともな公共交通機関があるのは両端の吉野と高野山だけで、それ以外は唯一、私がリタイアした天辻峠の1日3本程度のバスだけ。

車利用であれば2台で来なければ縦走できないし、その道も狭い林道だ。

まぁ、ちょっと話が横にそれてしまったけれど、つまり今から1200年以上も前に、弘法大師がこの道を辿って吉野から高野山へ行ったというのはちょっと信じられないということ。

もちろん、それよりも前に役行者は大峰奥駆道を開いているけれど、あちらは修験道の修行の道である。

やはり弘法大師が辿ったルートは前登志夫氏の説の方が説得力がある。もちろん、前氏がこれを書かれた時点では今の「弘法大師の道」はおそらく大半がヤブで道など無かったに違い無いけれど。部分的には植林で踏み跡があったかも。

そうは言っても Kobo Trail のルートはそれはそれで魅力的で、たとえ真の「弘法大師の道」ではなかったとしてもトレースしておきたい道であることには間違いは無い。

もう自分の中ではこのことは決着をつけたはずなのだけれど、なぜか後からまた新たな情報が出てくる。

いずれにしても前氏のルートは今は大半が川沿いの車道なので、ここを足で辿ることは絶対に無いけれど。

清水山

水曜日(6/12)は京都一周トレイルの講座で清水山を歩いてきた。

集合は東大路通りのバス停の馬町。まずは渋谷街道の車道を歩く。

裏から清水寺に向かう道から登山道に入る。

このあたりも昨秋の台風の被害がひどい。登山道にかなりの倒木が覆い被さっていたようで、通れるように切られた跡が散見される。

清閑寺山にある由緒不明の塔。

そして今日の最高峰の清水山(242.5m)。

高台寺の山林もかなり荒れているようで、以前は通れた道が通行止めになっている。

桂小五郎(のちの木戸孝允)の大きな碑。

そして東山山頂公園で昼食。

奥は比叡山。その手前は大文字山。

お次は西山方面の展望台。大阪市街も望める。

将軍塚の下のあたりもおそらく倒木が整理されたのだろう、以前は木が茂っていた場所がすっかり伐採されてしまっている。

尊勝院が開いているのは初めて見た。

旧東海道に下りて、粟田神社へ。

今度は北山の眺め。

その後、三条通を西に向かって、地下鉄の東山駅で解散した。

私はその後、京阪三条まで歩いて、すんなり帰路についた。

捻草峠、武士ヶ峯

捻草峠(ねじもちとうげ)は先日の「弘法大師の道」で通った峠。そして武士ヶ峯も弘法大師の道にあるピークだけれど、レースでは山頂は通らないので、私も先日は通っていない。

どうしてこんな所へ行ったのかと言うと・・・。

私は登山のガイドブックというものはあまり読まない。できるだけ新しい情報がほしいので、直近の情報は主としてネットから得ている。もちろんネットの情報をそのまま信じ込むわけではないけれど、複数の情報が得られればそれらからだいたいの状態を推測する。

とは言ってもガイドブックをまったく持っていないわけではなくて、新しい行き先を探す時などには利用している。先週の池木屋山は分県登山ガイドの奈良県版で知った山だ。ただしルートはヤマレコの記録を参考にして決めた。

その分県登山ガイド奈良県版を見ていた時、「弘法大師の道」が解説されているのに気がついた。行く前にはまったく気がついていなかった。

それによると天狗倉山の手前の捻草峠(ねじもちとうげ)から東の沢に少し下ると水が得られると書かれている。

本当だろうか? ここはちょうどルートの中間あたりなので、ここで水が得られればテント泊が可能になる。

先日は午前4時過ぎくらいに通過している。吉野を出発してから8時間半くらい。まだ暗かったので、どんな場所だったのかまったく記憶に無い。だいたい捻草峠の名前すら知らずに歩いていた。

これは確認に行かなければならない。

登山地図を見てみると、天川村の先の林道をつめて、天狗倉山に南から登る破線路がある。

もう一本、天狗倉山の少し西の方の稜線に突き上げる破線路もある。

しかしいずれも本当に道が残っているのかどうか疑わしい。ヤブ漕ぎはやりたくない。

距離は少し長くなるけれど、高城山の西で林道に下り立った所まで車で行ければ、先日歩いた道なので間違いが無い。

この林道はR168と天川村をつなぐ道なので、一般車も通れるようだ。

取り付きまでは五條から行った方が近いようなので、今日(6/9)の朝4時半に家を出て、途中でカップ麺とおにぎり、そしてコンビニコーヒーを飲んで、7時前にまだはっきり記憶のある登山口にたどり着いた。

準備を整えて、7時10分に出発した。ここは先日、林道へ出てからどこへ向かっていいのかわからなくてしばしウロウロしたところ。

木に張られているのは道標ではなくて、「熊が確認されています」という警告。そろそろ熊スプレーの購入を本気で考えている。

ガスっていていい雰囲気。

しかし思ったより急なアップダウンが多い。このあたりはそんなにきつかった記憶が無いのだけれど・・・。

まだ歩き出したばかりで身体が慣れていないのと、今日はポールを持っていないせいかも知れない。急斜面ではやはりポールがあると安心できる。ポールは現在、骨折で入院中。

出発して30分で高城山(1111.2m)。

高城山から35分で天狗倉山(1061m)まで来た。

ここからの下りはかなり急で、慎重に下った。前日の雨で滑りやすい。

天狗倉山から15分ほどで捻草峠に着いた。

ここからの大峰の眺めはなかなか素晴らしい。真ん中の突起は大普賢岳。少し離れた右は行者還岳。

しかし目的は水場。東斜面はこんな感じ。

とても水場があるようには見えない。もちろん道など無い。

少し下ってみたが、イバラが痛い。耳をすましても水の音は聞こえない。

下は沢なのでいずれ水は出てくるけれど、どれくらい下れば出てくるのかはわからないし、こんな斜面はそんなに簡単には下れない。

斜面に湧き水が流れているような所が時々あるけれど、そういう所はたいがい石がゴロゴロしているような斜面で、こういう草の茂った土の斜面に水が湧き出ていることはまず無い。

ガイドブックは2016年のものなのでさほど古くはないけれど、事前にネットで検索した限りでは捻草峠に水場があるという情報はまったく得られなかった。

やっぱり・・・というのが正直な気持ち。半信半疑だったので特に落胆は無い。

ヤマレコの記録で、3泊4日のテント泊で歩いた人がいたけれど、その人は途中二箇所、車で近づける場所に水をデポしていた。

天狗倉山に戻る途中に大峰山脈が眺められる場所がある。大峰を西から眺められる場所というのはなかなか無いと思う。東からなら大台ヶ原から眺められるけれど。

大普賢岳の右には弥山と八経ヶ岳。


大普賢岳の左には山上ヶ岳。

捻草峠から1時間半で車の場所まで戻った。

まだ10時過ぎなので、先日登らなかった武士ヶ峯に行ってみることにした。

しかし登り口がわからない。実は先日もこの道を探したのだけれど見つからず、そのまま林道を進んだ。

車を停めた場所の道路の反対側は何かの作業スペースのようになっている。そのそばのヤブを適当に登ってみた。

案の定、すぐに踏み跡が出てきたけれど、これはどこから来ているのだろう?

これまでの道に比べると踏み跡が不明瞭で、ほとんど歩かれていない感じ。あの「弘法大師の道」の道標も出てこない。

林道から15分ほどで武士ヶ峯(1014m)に着いた。

標識板も朽ちている。

実はこのピークは北峰で、もう少し南の南峰の方が少し高いようだ(1035m)。しかしどうせ行ってもただのヤブ山だろうからもうここで十分。

と言うことで、来た道を戻る。

不明瞭な踏み跡を戻っていたところ、随分すっきりした斜面になってきた。「あれっ、こんな道やったかな?」と思って gps を確認したら、やはり間違っていました。gps 様々です。

踏み跡を最後まで辿って下りたら、最後はこんな所で林道に下り立った。急斜面の高い段差に苦労した。

やれやれと思っていたら、何と近くに人が。ヘルメットをかぶったサイクリストだった。

車に戻ったら、シューズ(HOKA Challenger ATR)のソールの一部がはがれていた。どうもお疲れ様でした。それにしても寿命が短い。たぶん10回くらいしか履いていないと思う。

これで「弘法大師の道」は完全に諦めることになるのだろう。さすがに水をデポしてまでやろうとは思わない。

再度山

6/3 は講座で六甲の再度山(ふたたびやま)を歩いてきた。

集合は新幹線の新神戸駅。新幹線の駅のすぐ裏手から登山道が始まる。

まずはちょっとした広場でご挨拶。

すぐに登山道に入る。新神戸駅からほんの5分程度。

この道は以前に講座で歩いたけれど、よく覚えていない。

このあたりは城跡がある。

このあとしばらく歩くと一旦車道に出て、渡ってすぐまた登山道に入る。バスが運行されているのは土日のみ。

そして大竜寺の広場へ出る。全山縦走路はこの左側から入ってきて、舗装路を右下に向かう。

石段を上がって、大竜寺の本殿。

ここの右手から奥の院への道を登る。

弘法大師が彫ったと言われている亀石。

12時過ぎに再度山の山頂(470m)に到着して、ここで昼食にした。

前回来たときは展望が無かったように思うけれど、今日は近年の台風のおかげか、南側の展望が開けている。

ぐるっとまわってまた大竜寺の広場に戻って、全山縦走路を下って山門へ。ここはキャノンボールでいつもエイドがある場所。

さらにしばらく車道を下って、桜茶屋。今日は閉まっていた。

ここは須磨から全山縦走の時はこれから摩耶山の登りが始まるので、気合いを入れ直す場所だけれど、今日はこれから下る。

布引貯水池。ダム湖百選というのがあるらしい。

そして布引滝の雄滝と夫婦滝。

さらに下って雌滝。

ここから新神戸駅まではほんの10分程度だった。

六甲は山道に入るまでに住宅街の急坂をしばらく登らなければならないことが多いけれど、ここだけは特別。

新神戸駅で解散したあと、三ノ宮まで歩いた。

赤倉山、池木屋山

先週の弘法大師の道は快適だったけれど途中リタイアに終わってしまったので、満足感としては今ひとつだった。

しかしやはり山はこうでなくてはという感を再認識したので、静かな山で、まだ行ったことがなくて、充実感の味わえそうな山ということで探したのがここ、台高山脈の赤倉山、池木屋山。

どちらも南側から向かうと短い距離で登れるけれど、それではつまらない。

いろいろと記録を調べてみると、大又から明神平を経由して稜線を南下すると、片道10km少々くらいで池木屋山まだ行けそうだ。往復で20kmならそれなりの充実感も味わえそうで、台高山脈の稜線歩きに期待して、土曜日(6/1)の朝3時半に家を出た。

途中でおにぎりとカップ麺を食べて、コンビニコーヒーを飲んで、6時前に大又に到着した。到着した時は駐車場の車は1台だけだった。

準備を整えて、6時12分に出発した。今日のコースは私のニガ手な飛び石伝いの沢渡りが何カ所かあることがわかっているので、ポールを持参した。

ここから明神平までは講座で2回歩いたことがある。

おそらく昨秋の台風の被害。前回はこんなことはなかった。

沢筋に入ったらさっそく出てきました。しかしここはロープが張ってあるので問題無し。

この後も何度か沢渡りが出てきたけれど、ポールを持っている安心感か、講座で歩いた時ほどの不安感は無かった。

沢筋を離れるとつづら折れになる。静かで気持ちいい。

7時25分に明神平に到着した。バイケイソウが一面に。ただし花はまだ。


テントを張っている3人パーティがいた。駐車場に停まっていた車の所有者だろうか。

稜線に上がるとヤマツツジ?

穂高明神(1432m)には7時43分に到着した。出発してちょうど1時間半。ここに来るのは2回目。実は今日のコースの最高峰。

ここから先は未知の領域になる。ルートが多少不明瞭という情報もあって、期待と不安が半々。

古いテープに導かれて笹ヶ峰を越えたあと、なだらなかなピークでルートがよくわからなくなった。

gps のおかげで正規ルートに戻れて、8時半に千石山(1380.5m)を通過。この稜線は自然感がたっぷりで、非常に快適だ。

このあとぐんぐん下る。あまり下りたくないのだけれど・・・。その時、左のポールが木の根に引っかかって、「あっ!」と思った瞬間、ボキッという音。折れました。カーボンの軽量ポールなので横方向の力がかかると簡単に折れる。折れたのは2回目

標高1212mあたりが最低鞍部だった。こんな稜線のほんのちょっと下に何故か水が流れている。弘法大師の道もこんな場所が途中にあればテント泊で行くのだけれど・・・。

赤倉山への登りで来し方を振り返る。右の突起がおそらく千石山。遠方の稜線の一番高いのが薊岳。



9時23分に赤倉山(1394m、赤嵓山、コクマタ山とも言う)に到着した。ここで腰を下ろしておにぎり休憩にした。

数少ない展望場所から大峰方面。どの山かわからず。

霧降山(1360m)を10時ちょうどに通過。

このあとあたりから道に低木が生い茂るようになってきた。何の木か知らないけれど、今日は膝上までのスパッツで来ていて、ヒザの部分はムキ出しになっている(ふくらはぎはサポーターを着用している)。ちょうどその部分の高さあたりに枝が茂っていて、結構痛い。

池木屋山(いけごややま、1395.9m)には10時25分に到着した。出発してから4時間13分だった。

展望も無いので、ほんの3分くらいで踵を返した。何せ若干とは言え穂高明神の方がここより標高が高いので、復路の方が時間がかかる。

ピークから少し下った所に池があった。行きには気がつかなかった。

シャクナゲはもう終わっていた。

この先で、テント泊していた3人パーティにすれ違った。軽装で歩いていたので、おそらく荷物を置いてピストンなのだろう。

帰路も赤倉山で腰を下ろしてどら焼き休憩を取った。

最低鞍部からの標高差150mほどの登り返しはしんどかった。

このあたりでマットを背負った単独行の男性に出会って、さらにその後に、道から少し離れた場所に一人でテントを張っている人がいた。確かにこういう場所でテント泊するのは気分いいだろうとは思うけれど、水場は?

そして往路で少し迷ったなだらかなピークでまたもやロスト!!。今度も gps のおかげで助けられました。

だいぶ戻ってきた所から国見山を望む。

午後1時20分に明神平まで戻って来た。ここだけは人が多い。

人のいる場所はノンストップで通過して、つづら折れは走った。最後の林道部分も走って、明神平から50分、午後2時9分に駐車場に戻ってきた。駐車場は満車に近い状態になっていた。

このあと、やはた温泉に立ち寄って、汗を流してから帰った。

約24kmでほぼ8時間。コースも非常に気分が良くて、久しぶりにいろんな意味で満足できる山行きだった。