キャノンボールは DNS

散々悩んだあげく、キャノンボールは棄権することにした。
天候のことはもちろんあったけれど、最大の理由は思いがけない故障!!
昨日の朝、いつもののんびりジョグをやっていたところ、終盤に近づいたあたりで突然左膝に強い痛みが出て、立ち止まってしまった。
このところの練習は質も量も低めだし、最近の練習で強い負荷を与えたのは日曜日のレペティションくらい。それももう数日前のことだ。その後はただのジョグしかやっていない。
走っている時に突然、どこかにちょっとした痛みが出ることはまれにあるが、ほとんどはしばらくすると何事も無かったかの様に消えてしまう。しかし今回の痛みは少し様子が違った。
しばらく歩いても痛みがあまり引かないし、痛みの質がそういう一時的なものとちょっと違う感じ。キャノンボールを直前にしてこういう事態はまったく想定していなかった。
その後は歩いて家に帰って、さっそくアイシングをしてケアに努めた。
夕方、おそるおそるスロージョグに出かけてみたところ、ほんの数分でまた同じ症状が!!
しかしまだキャノンボールを棄権するつもりはまったくなかった。
今朝のヒザの感触はどうも怪しげな感じ。走り出したら痛みが出てきそうだ。
それよりも天気予報によると今晩から明日にかけて、相当天気が荒れるとのこと。明日朝の予想天気図を見ると、二つ玉低気圧がちょうど近畿のあたりをはさんでいる。こんな時に山へ行くなんて自殺行為でしかない。
悪天候で大会が中止になるのではないかと思ったりしてみたが、どうも決行されるようだ。
やめておこうという気持ちと、こんな時に夜中に山を走るなんて、滅多にできることではないという興味もあったりして、なかなか決心がつかない。
午後3時頃、そろそろ最終決断が必要な時間になってきたので、少し走ってヒザの具合を見てみようと思った。
着替えもせずにそのままシューズだけ履いて出かけたところ、ほんの数分で昨日と同じ状態になってしまった。この瞬間、決心が付いた。多分登りは大丈夫だろうが、下りになったらすぐに痛みが出てくるだろう。
悲惨な状況になっても行動し続けるというトレーニングも必要かも知れないが、そうなるとわかっている所に飛び込んで行くというのもいかがなものかと思って、今回は諦めることにした。
明日は練習会も行かずにのんびりしようと思う。

山田池ジョグ

このところ若干意欲低下気味なのと、何年ぶりかの大きな仕事が入ってきたのが相まって、平日の練習で走る距離がぐっと減っている。
週末にはキャノンボールなので、今さら距離を踏んでもマイナスにしかならなさそうだが、たまにはまともに走ってみたいという気になって、今日は山田池へ向かった。とは言っても周回2周でトータル 10km 少々だが。
それほどスピードを意識するわけではないが、あまりチンタラにはならないようにというレベルで、キロ6分くらいでスタートして、徐々に自然にペースアップして終盤はキロ5分台前半。平均で5分半というところだった。体感よりは少し速かったかなという感じ。
週末は予想通りと言うか予定通りと言うか、天気は良くなさそうだ。
私が参加したここ2回はいずれも雨には出会わなかったのだが、それ以前の7回はすべて雨や雪という大会で、今回もいよいよそのパターンを踏襲という感じだ。気温はそれほど低くはならなさそうなのだが、六甲と言えど最高地点は 900m ほどあるので、風が強くならないことを祈りたいと思う。

競技場レペティション

今日の練習会は競技場。メニューは苦手なスピード練習の 3000m + 2000m + 1000m のレペティション。
一昨日の湖南アルプスの影響か、昨日から股関節の具合が良くなかったので、キャノンボールを控えていることも考慮して、別メニューで少し速めのジョグくらいにしておこうと思って出かけた。
そんなこともあって、アップのジョグではアップとは思えないようなペースに上がったグループについて行って、半分本練習気分で走った。
しかしそれで身体が暖まったのか、股関節は違和感が無くなって、少し気持ちが前向きになってきた。
せっかくの競技場での練習会なので、行けるところまで行ってみようと思い直して、レペティションに取り組むことにした。
キロ4分台前半のようなスピードはもう2ヶ月ほどやっていないので、グループや誰かに着いて行こうということは考えず、きっちり走りきれるくらいの感覚のペースで出た。
最初の 1000m は 4’10″。思ったよりいいペースだ。余裕は無いが、徐々にこういうスピードに身体が馴染んでくるのを感じる。しかしながら次の 1000m は 4’21″。まぁいいだろう。
久しぶりのトラックの 3000m は 12’52” だった。タイムはさておいて、こういうペースで何とか走り切れたことが少しうれしかった。
次の 2000m は 8’25″。平均ペースで最初の 3000m よりは少し上がったので、ほっとした。
最後の 1000m は 4’04″。これなら悪くない。
幸い、股関節の違和感は出ず、このところしばしば現れる、突然足の力が抜けるような症状も今日はまったく無く、気持ち的にはしっかりと走りきることができた。
これからの競技場の練習会ではまたスピード練習にしっかり取り組みたいと思う。
練習会が終わってからは久しぶりにクラブの人とスパバレイへ。ゆっくりと温泉につかってたっぷり汗をかいて、久しぶりのビールを堪能してきた。
天気も良く、楽しい一日だった。

湖南アルプス再挑戦

今日は予定通り、湖南アルプスに再挑戦してきた。天気予報は今ひとつだったが、キャノンボールが悪天になる可能性もあるので(可能性大?)、多少の雨は覚悟で出かけた。
寒くて風が強いという予報だったが、朝の冷え込みは前回や2月の六甲の頃に較べるとマシだった。ウエアは上は半袖Tシャツの上に長袖のジップシャツ、下はロングタイツにした。

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前回と同じ電車で出かけて、石山駅そばで準備をして出かけたのはほぼ8時。気にならない程度の小雨がぱらついている。予報通り風が強くて寒い。
今回のシューズは NorthFace の Single Track Hayasa。ロード部分が多いので軽いタイプにした。おかげでロードはやはり普通のトレイルシューズより走りやすい。
いつの間にか小雨は止んで、身体が暖まってきた。
今日は石山寺からは東海自然歩道を行くつもり。
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石山寺のすぐ前の道を南へ向かう。住宅街のさほど広くない道だが、結構車が通る。安全という意味では歩道のある幹線道路の方が安全だ。
道標がまったく見あたらず(実は2カ所ほどあったのを帰りに気付いた)、あまり西に行かないように進んでいたところ、東海自然歩道から離れてしまって少し早めに幹線道路に出てしまった。しかし南郷の洗堰はもうすぐだ。
道がわかっているというのは気分的に本当に楽だ。しかし今日は関津からの東海自然歩道の山道を行くつもり。先日、峠からの道で途中で出会った道だ。
すんなり見つかるかどうか若干不安だったが、これも問題無くすんなり入れて、これで今日は成功間違い無しとその時は確信した。
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道はしっかりしているが、溝のような道で、このところの雨で落ち葉が濡れて所々水たまりのようになっている。しかしほどなく先日合流した場所を過ぎて、9時半過ぎには笹間ガ岳に到着した。前回より30分ほど早い。
頂上の岩の上は風が当たって寒いので、琵琶湖方面と堂山の写真を撮って早々に下りて、岩の下で少し休憩する。
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腰を下ろしてジェルを補給。
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迷うこと無く矢筈ガ岳への分かれを目指すが、時折雪が舞う。途中の池糖の写真を撮る余裕も。
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早々と例の分かれに到着したが、今日は土砂崩れの看板が無い。復旧したのかと思ってそちら方面へ向かうが、この道はかなり荒れていて、歩く人が少ない感じ。GPS のルートからは少し離れているが、道はこれしかない。
しばらく行くと大石富川へ向かう朽ちた道標が現れた。このまま行くと南の方へ下山してしまうが、道はこれしか見あたらない。少し進んでみたが GPS のルートからますます離れるので、一旦戻る。
しかし他に道は見あたらない。コンパスで方向を確認したが、やはり目指す方向はこの道しか考えられないので、再度そちらへ向かう。
しばらく行ったがずっと下るばかりで、矢筈ガ岳と思われる方向からはどんどん離れてくる。これはやはり大石富川へ向かう道に違い無いと思って、またまた引き返す。今日もまた敗退かという気持ちがよぎる。
引き返して少し行ったら右方向へ踏み跡程度の道があり、木の枝にテープが貼られているのを発見。よくわからないが、方向としてはこちらに行くしかない。
少しすると雪が激しくなってきた。雨は覚悟していたが、まさか雪になるとは。しかし雨よりは雪の方がマシだ。ジャケットを着る。
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かすかな踏み跡をテープに導かれて進む。何度かテープを見失って戻ったりしながら進んでいたら、突然しっかりした道に合流した。GPS のルートでもちょうどルート上に戻っていた。と言うことは、この道をどこかで見失ったということなのだが、そんなところがあったのかどうか、まったく思い出せない。
雪は激しくなるばかり。まさか今日、こんな風景に出会うとは思いもしなかった。
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急登を駆け上がって11時ちょっと過ぎに矢筈ガ岳へ到着。
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展望も無く、寒いので、写真を撮っただけで早々に戻って太神山方面へ向かう。少し休憩したいところだが、この天候では止まって給食する気にはなれない。
少し行くと例の土砂崩れの看板が現れた。逆方向なのでもはや関係無いのだが、まだ崩れているのだろうか。
矢筈ガ岳から30分ほどで東海自然歩道に合流した。不動寺には休憩できる場所があるのではないかと期待して、先を急ぐ。
さすがにこのあたりは登山者に何度か出会う。
期待通り不動寺に休憩場所があったので、そこで腰を下ろして大福餅をほおばる。雪が一段とひどくなってきたので、雨具のパンツとオーバー手袋を着けて、太神山へ。
太神山(599m)まではほんのわずかだった。今日の最高地点だが、ピークには祠がある。
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ここまで来ればもう大丈夫と安心した。東海自然歩道をしばらく下って車道に出ると、前回来た鎧ダムへの分かれはすぐだった。
途中、例の崖崩れの看板が二度ほど現れた。詳しく見てみると崖崩れ箇所は今日通ってきた場所のはずなのだが、ひょっとしたら崖崩れ箇所をエスケープするためにあの道があったのかと思ったりした。
天候が少し回復してきたのでジャケットを脱ごうかと思ったが、今日は天候が不安定なので汗ばむくらいになるまでこのまま行くことにする。
鎧ダムはあっさり通り過ぎて、堂山への登りに入る。ここはつい先日来たばかりなので、地図はしまって気楽に進む。
記憶にあるザレ場を下ってどんどん行く。GPS のルートから少し離れてきているが、きっと表示がうまく更新されていないのだろうと思って軽快に進んで行った。
何かちょっと様子が違うな感じてあたりを見回したところ、右方向の谷を隔てた先に堂山が見える。いつの間にか下山路に入ってしまっていた。
一瞬、堂山は先日登っているのでもうこのまま下りてしまおうかという考えが頭に浮かんだが、まだ時間もたっぷりあるのでやはり戻って完走しないと後悔すると思い直した。
このあたりのメンタリティは昔よりは少しタフになったと思う。昔の自分なら矢筈ガ岳への道がわからなくなった時点で早々に下山したかも知れないし、このミスは間違い無くそのまま下山していたと思う。体力が落ちたが、メンタルは若干強化されているように感じる。と言っても元々弱かったのが少しマシになったという程度だけれど。
1時半頃に堂山に到着。前回が12時くらいだったので、ぐるっと廻ってきたわりには1時間半くらいしか余分にかかっていない。
頂上では琵琶湖方面と笹間ガ岳、矢筈ガ岳、太神山の写真を撮る。
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堂山からの下りは以外とやっかいだ。頂上エリアは風化花崗岩で滑りやすいし、沢に下りると今度は岩が濡れていてまた滑りやすい。前回は沢筋で何度となく足を滑らせた。
今日も沢筋では何度か足を滑らせたが、前回の教訓があったので慎重に行動して、転倒するほどのことは一度も無かった。
最後の木の橋も慎重に渡って、無事車道に出た。
あとは車道のジョグだけなので、ここで雨具上下とオーバー手袋、帽子を脱ぐ。が、走り出してすぐにまた雪、と言うかアラレが降り出した。強くなってきたので取りあえず帽子だけかぶった。
アラレも結局ほんの数分で止んで、記憶に残る車道を石山へ向かう。前回終わった時は、全コースを行っていたら帰りの車道はかなり厳しいかも知れないと感じていたが、今日は快調だ。短かった前回よりも楽なくらい。やはり目標ルートをクリアした満足感からだろうか。
帰りも行きと同じ東海自然歩道の道をたどって、午後3時17分に石山駅に戻ってきた。前回石山に戻ったのが午後2時くらいだったので、ぐるっと廻ってプラス1時間17分だった。堂山のチョンボが無ければたぶんプラス1時間以内だっただろう。
今回は久しぶりに満足のいく内容だった。ルートミスは何度かあったが、本当に重要なのはそのミスをどうリカバーするかということ。ノーミスでいければそれに越したことはないが、現実的にはなかなかそうはいかない。そういう意味では今日は中身が濃かったと思う。
帰りの車道もおもったよりしっかり走れたし(と言ってもキロ6分半から7分くらいだが)、不安定な天候もほとんど気にならなかった。
それにしても今日は寒かった。この冬のトレイルでは今日が一番寒かったと思う。当初はライトジャケットで荷物を軽くしようかと思ったりしていたのだが、結果的にはしっかりした雨具を持っておいて良かった。あの天候でライトジャケットでは厳しい状況になったかも知れない。あの踏み跡程度の場所で厳しい状況になればそれこそ遭難騒ぎになる。
まぁ、今日は自己満足のおだやかな気持ちで眠れそうだ。

トレランの話題を二つほど・・・

昨年、97km の関門で収容された八ガ岳スーパートレイル。今年は開催されないことになったそうだ。
まったく気にしていなかったのだが、この大会は茅野市がからんでいて、コース上のいくつかの市町村の観光関係者が前向きの姿勢で開催されていたようだ。しかし大会運営の安全性の確保などに主催者のパワースポーツが懸念を表して、来年度以降に模様替えしての開催を目指すということになったらしい。
一昨年の第1回大会は10月開催で、夜間に非常に気温が下がって、エイドステーション(と言ってもポリ容器に入った水が置かれているだけ!!)の水が凍っていたり、低体温症で動けなくなったランナーが何度か救急車で搬送されたりした。
昨年はこの長野日報の記事にもあるように、たくさんのランナーがスズメバチに刺された。かく言う私もその一人。
今年は少なくとも100マイルにはエントリーするつもりはなくて、出るなら100kmの部かなくらいだったので、開催されないことに関しては特に落胆の気持ちなどはない。
実際のところ、これだけの規模のアウトドアイベントを事故無く運営するのは大変だと思う。ロングトレイルの参加費が高いのはある程度致し方ない面はあるとは思うが、それにしても高いなぁ〜(ちなみに昨年の八ガ岳100マイルは2万5千円)。
もう一つの話題は、「トレイルランニングの未来を考える全国会議」というイベント。来月、山梨県の河口湖畔のホールで行われるらしい。
発起人の名前を見ると、ここ数年のトレランブームの立役者がほぼ勢揃いという豪華メンバーだ。しかしその議題は前向きのものではなく、トレイルレースに対する世間の厳しい見方が大きくなってきていることに対する対策を考えようというようなもの。
私自身、これまで何度かここで表明しているが、基本的に登山路はレースを行う場ではないと思っている。上記の八ガ岳や神流のように地域や行政が関わって前向きに開催されているレースはある程度地元で受け入れられていると思うが、そうではない大会も少なくないと思う。
『不用意なゴミ捨てやトレイルからの踏み外しで自然環境保護に反した行動をとっている』という指摘に関してははっきり言って、登山者も似たようなものである。しかし『トレイルにおいて近隣住民の皆様やハイカーに危険を感じさせたり』というのは大いにあると思う。
自然保護団体のような立場の人たちがトレイルランニングに否定的な意見を述べられることがしばしばあるが、その人達が否定しているのはレースのことで、個人的に山を走ること自体は一般登山者に迷惑がかからないようにしてくれれば、それまで止めろというつもりはないというのがほとんどだ。
六甲全山なども、閑静な住宅街では走るなとか言われていて、かつて私も何度か参加した全山縦走タイムトライアルの大会が無くなったのも、こういうことが原因だったように思う。
おそらくキャノンボールも本当はあまりよろしくない大会なのだと思うが、参加人数が抑えられていることによって(全部で600人くらい?)、何とか継続できているという状態なのだろう。
トレイルでレースはよろしくないと言いながら大会を楽しみにしてい私も私なのではあるが・・・。

山田池ペース走

今日の練習会は久しぶりに山田池。月末にキャノンボールを控えているので、遅めのペースで10周行こうと思っていた。
1周目は 12’52″、2周目は 12’29″。決して速くないペースなのだが、あまり余裕が無い。ちょうど先日の長居のレースの時のような感覚で、ペースは遅いのに身体の余裕がさほど無いという状態だ。
その後 12’20” から 12’30” くらいで周回を重ねたが、身体は重くなる一方で、おかげでモチベーションも下がるばかり。
このところいささか意欲の減退を感じていて、ひょっとしたら疲れがたまっているのかも知れない。
こんな日にムリをして追い込んでもダメージを残すだけと思って、結局6周で終わりにした。
レースやペース走のような時は、序盤のペースで身体が慣れてしまうのか、遅めのペースで入っても期待したほどの余裕が感じられない。心拍数は明らかに少ないので、この程度の負荷でそれほどの疲れを感じるはずがないのだが、現実には速いペースの時とさほど変わらないくらいに疲れてくる。
速いペースで出ると終盤大きくペースダウンするので、少し遅めのペースで余裕を残しておこうと考えるのだが、結果的には終盤のペースダウンは大して変わらず、タイム的には速いペースで出た方がまだましという感じだ。
さすがにキロ5分半くらいになると余裕があるが、このペースは4時間走や 40km 走のペースなので、普段の練習会でここまでペースを落とすことはできない。
春分の日には湖南アルプスに再挑戦しようと思っているが、序盤のロード部分は前回より速めのペースで入ってみようかと考えている。ただしその1週間後にキャノンボールがあるので、あまり疲れすぎない程度というあたりで。

三峰山

昨日はカルチャーセンターの登山教室の随行で、奈良県の三峰山(みうねやま)へ行ってきた。

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※GPS のスタートボタンを押すのを忘れたので、最初の車道部分の軌跡が抜けています。
怪しげな天候の中、貸し切りバスで京都駅を7時過ぎに出発する。
奈良県の山は京都方面からは道路事情が悪いため、距離の割には非常に時間がかかる。3時間以上かかってようやく登山口のみつえ青少年旅行村へ到着して、歩き出したのはすでに11時前だった。
目指す三峰山方面を見上げると、上部は雪でかなり白くなっている。金曜日の雨が山の上では雪だったようだ。
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しばらく車道を歩いていよいよ登山道へ。早くも所々雪が出てくる。
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少し登ると不動滝。流れの端の方はほんのちょっとだけつららになっていた。
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1時間ほど登って尾根道と合流した所に避難小屋があって、そこで昼食にした。風があって寒いので、小屋の中で食事がとれるのは本当にありがたい。
食事を終えたらいよいよ三峰山の頂上を目指す。冬の三峰山や霧氷が有名だそうだが、時期的にはたしてどういう状況になっているか、不安半分期待半分という気分だった。
しかしほどなく辺り一面の霧氷郡が現れた。
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前日にかなり気温が下がったようで、立派に発達している。
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みなさん、感動の声を上げながら頂上(1235m)へ到着。
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下山は八丁平の方を回って、避難小屋から尾根道を下ってきた。
往復のバスに時間がかかるので、山での行動は5時間足らず程度だったが、思いがけず素晴らしい霧氷を楽しむことができた。曇りがちだったので展望はあまり得られなかったが、冬ならではの美しさを味わうことができた。

湖南アルプス

今日は予定通り、湖南アルプスへ行ってきた。が、想定外のことで目的のコースの半分くらいしか行けなかった。

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今朝は寒かった。6時過ぎに家を出たが、先月末の六甲の時よりも寒く感じた。ウエアは上下とも六甲の時と同じ。しかし下着と靴下が今回はファイントラックのものにヴァージョンアップされている。
石山駅をスタートしたのは8時前。天気は良い。今回はまったく初めてのコースなので、片手に地図を持って走る。どうも最初から股関節の違和感がある。
石山寺を過ぎると東海自然歩道が車道を避けた所にあるようだが、今ひとつよくわからず、結局車道をそのまま南へ向かう。しばらく行くと瀬田川のずっと向こう側に湖南アルプスの山並みが見えてきた。
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予定では笹間ガ岳から矢筈ガ岳、太神山、そして堂山を周回するつもりだ。
8時半過ぎに南郷の洗堰を渡る。
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今回の懸念は序盤で、予定の関津峠から笹間ガ岳へのルートが本当にあるのかどうかよくわからない。記録もほとんど見つからないのだ。しかし枝からのルートはずっと車道なので、ここは避けたい。
地図と GPS を頼りに、歩道が無くそこそこ車の通る道を進むと、いかにも峠への登りという坂になってきた。
一日の終盤ならたぶん走れないだろうというくらいの坂を登ると、左に山へ向かう道があるのに気が付いた。ちょうどこの先、車道は下っているし、GPS のルートもここで曲がるように表示されている。石山からちょうど1時間くらいだった。
心配した関津峠があっさりと見つかってほっとしたが、どうもこの道はほとんど歩かれていないようだ。ほんの踏み跡程度で、枯れ枝などが道に散乱している。
しばらく行った鉄塔の先で、とうとう道がわからなくなった。GPS を頼りに道無き道を適当に進むが、fenix の地図は表示の切り替わりが遅くて、今の画面が本当に正しいのかどうかわからない。
時々古いテープが出てきたりするが、どうにもこれは方向がおかしいと思って、戻ることにした。
結局、鉄塔の所まで戻って、方向だけを頼りにヤブこぎ状態で進んで、しばらく行って尾根に上がると、ようやくまた踏み跡が現れてきた。古いテープも所々にあって、これで一安心。しかしこの道はもうほとんど廃道状態だ。
しばらく行くと突然、左からしっかりした道が合流してきた。何と『東海自然歩道』の標識が立っている。
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私の持っている古い東海自然歩道の本ではここはルートになっていない。しかしルートはこれで正しいようなので、これでもう大丈夫と安心した。
一旦車道に出て、すぐに笹間ガ岳の三角点への道に入る。
頂上の大岩はハシゴで登って、
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岩の上からびわ湖方面を眺める。
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さすがに湖南アルプスというだけあって、花崗岩の崩壊した歩きにくい斜面が次々と出てくる。
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また車道に出た。すぐに左側に東海自然歩道で枝へ降りる標識があったが、降りるのは困るのでそのまま車道を行ったところ、ルートから大きくずれてきた。
結局、戻って東海自然歩道を行くことになったが、やはりこちらが正解だった。
途中で左に分かれて下って行く標識があったので、そちらへは行かずにそのまま直進したが、ここもほどなく道が無くなった。結局また戻ることに。
東海自然歩道の標識を目印に進むが、矢筈ガ岳へは途中で右へ分かれなければならない。
随分道の荒れたところに道標があって、どうもこれがその分かれのようだ。しかし行くべき方向には大きな看板が立っていて、この先の沢で道が土砂崩れで崩壊していて通れないとのこと。
こういう標識はどの程度の崩壊なのかわからないので、本当なら崩壊箇所まで行ってみるべきなのだが、昨年生駒でこういう標識を無視して行ったらとんでもない崩壊だったことがあったので、ムリはせずにこのまま東海自然歩道を下ることにした。
この道は本当に歩きにくい道で、沢筋なのでいたるところに水が流れていて、濡れた岩が非常に滑りやすい。おまけに下りなので、なんどかスリップして尻餅をついたりしながら下る。どうも今日のシューズ(サロモン)のソールは濡れると非常に滑りやすいようだ。
天神川の車道に出たのは11時くらいだった。いくら何でもこのまま帰るわけにはいかないので、取りあえず上流へ向かう。ほんの10分ほどで鎧ダムへの取り付きに着いた。
ここで腰をおろしてアンコロモチを食べながら、これからどうするか思案した。せめて太神山まで往復と思ったりもしたが、往復となると結構距離もあるし、あまりにも単純な往復ルートなのでどうもモチベーションが上がらず、結局このまま鎧ダムから堂山を経由して下山ということにした。
15分ほどで鎧ダムに到着。
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ダムの上はまるで砂漠のよう。
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堂山への登山路に入るが、上の方に上がるとさすがに『アルプス』という道になってきた。花崗岩の崩壊した滑りやすい道で、須磨アルプスよりははるかにスケールが大きい。
どうもアイゼンで歩いているような足跡がたくさんあったが、上部でアイゼントレーニングのようなことをやっているグループがいた。おそらく彼らが練習のためにアイゼンで歩いたのだろう。
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こんなところも何カ所かある。
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堂山の頂上に着いたのはちょうど12時だった。向かいに笹間ガ岳が眺められる。
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あとは天神川まで下るだけ。滑りやすい道を慎重に下って、最後に川を渡る。置き石をいくつか飛んで、2本の木の上を歩いていく。あと一歩で対岸と思ったところ、右足が滑って完全に沈没!!。その拍子に尻餅をついて、左足も半没。身体が浸からなかったのがせめてもの幸いだった。それにしてもこのシューズはよく滑る。
渡り終えて車道の手前で腰をおろして、濡れた靴下を絞る。幸い、今日はファイントラックのメッシュ靴下を履いているので、濡れても不快感はほとんど無い。
あとは車道を石山へ戻るだけ。まだ1時前だが、このあと約1時間の舗装道路ジョグが残っている。
ちょうどバス停に石山駅行きのバスが止まっていたが、迷うことなく無視する。
途中で行きの道に合流して、あとはただ淡々と走るだけ。舗装道路になると股関節の調子が悪くなる。今日、もし予定通りのルートへ行っていたら、帰りの舗装道路ジョグはかなりきびしいことになったかも知れないと感じた。
2時くらいに石山駅へ到着。約6時間、30km 足らずの行程だった。気分はビミョー。

地図を眺める

昔から地図を眺めるのが好きである。地図とは言っても道路地図ではなくて、国土地理院の地形図。登山者がよくお世話になるものだ。今はネットで公開されているので、簡単にタダで見ることができる。
ロードレースはしばらく止めると書いたが、実はトレイルもレースに対する興味がこのところ減じてきている。
トレイルランニングブームと言われているが、実際のところはレースに対する世間の目線は決して暖かいものばかりではない。神流のように、限界集落の地域活性化に貢献したということで文部科学省(?)から表彰されたようなレースも生まれてはいるが、自然保護団体などからの圧力によって大会中止に追い込まれたレースもいくつかある。
今年のウルトラトレイルマウントフジ(UTMF)はもう来月に迫っているが、いまだにコースが決定できないらしい。富士山が世界遺産に登録された影響で、道路の使用許可などで難題が発生しているらしい。
私も自分がレースに参加する身でありながら、大人数が山道を集中的に走るということに対してはあまり好ましいことではないと感じている。自然破壊という面に関してはどれほどの影響があるのかはよくわからないが、一般路と違って完全に独占することはできないので、たまたまその時に居合わせた一般登山者やハイカーにとっては極めて迷惑な存在であろう。個人的にトレイルを走る時も、登山者とすれ違う時は必ず歩くようにしている。
そんなわけで、すでにエントリーしているレースの後のことは今は具体的にはまったく考えていない。当初は来年の UTMF を目指してエントリー資格を得たいと思っていたのだが、そういう意欲もかなり減退してきた。
今年は100km超の本格的なロングトレイルのレースがいくつか新しく始まるようだが、それらもあまり魅力を感じない。まぁ、これらのほとんどが関東方面で、参加費がかなり高額というせいもあるけれど。
私はもともと登山をやっていたので、はやり登山者としての感性が根底にあるように思う。登山の楽しみ方として絶対にはずせないのは、地図を眺めてルートを決めることである。これの無い登山は私に言わせれば登山とは言えない。単なるツアーである(カルチャーセンターのお客様の前では言えませんが)。
このところはトレイルとは言っても縦走のメインストリートのようなコースばかりを走ってきたので、そろそろトレイルランナーにはあまり出会わないようなおもしろいコースを設定してみたいと思っている。
今度の週末は、湖南アルプスへ行ってみようと思っている。実は湖南アルプスはこれまで行ったことが無い。石山駅をスタートゴールにすれば距離も30km超のコースが設定できそうなので、フルマラソン翌週のイベントとしては適度なコースになるだろうと思っている。

大阪42.195kmマラソン

今日は篠山の日だが今年は止めて、長居の周回道路を15周するという大会に参加することにした。ずいぶん以前に2回ほど参加したことがあるが、久しぶりだ。新体蓮の主催で、こぢんまりした私好みの大会。とは言ってもフルの参加者は800人くらいになっていた。かつては300人くらいだったと思うのだが。
雨の予報だったが、朝には止んでいた。おかげで傘を持ってでるのを忘れた。気温もさほど低くない感じ。ちょうど木津川と同じようなコンディションだ。
今日のテーマは、フルをきっちり走りきれるペースを見つけること。キロ5分くらいで入って、余裕があれば30kmあたりからペースアップしたいと思う。
ウエアは木津川と同じく、ランパン、ランシャツにアームウォーマー。ただしチームのユニフォームは避けた。
以前は時計台の所からスタートして、そこがゴールになっていたのだが、ゴールが第2競技場のトラックになって、その分の距離調整のためにスタート地点が時計台から少し先へ行った場所になっている。
1周を14分で行くと3時間半くらいになるので、これが基準タイム。1周目はおおむね予定通りの13’53″。しかし予想外に余裕が無い。心拍数も木津川の時より10くらい低いのに、そんな余裕はまったく感じられない。これでは終盤ペースアップどころか、このペースをキープするのも難しいのではないかと感じざるを得ない。
おおむねこのペースを維持していたが、10kmあたりから股関節の違和感が出てきた。突然、力が入らなくなって足がガクガクする症状だ。木津川でも一時症状が出たが、ほどなく消えたので、今回もそのうちに消えてくれるだろうと思っていたが、以外としつこい。もしひどくなるようであれば走り続けることはできない。
早くも意欲が減退してくるが、ペースはあまり落ちていない。ただ、このペースを最後まで維持するのはもう絶対にムリだろうと思った。となると、木津川のタイムをはるかに下回るということになる。
そんなことを考え出したら一気にモチベーションが下がって、15kmあたりからは本気でリタイアを考え出した。こういう周回コースはどこで止めても簡単に会場に戻れるのが難点で、調子が悪くなるとリタイアの誘惑との戦いが厳しくなる。
20kmでは木津川よりも5分近くも遅いのに、余裕はまったくない。最近のダメレースでも30kmくらいまでは何とかペースを維持しているのだが、目一杯遅いペースで出たはずの今日は、すでにペースダウンが始まっている。
股関節の症状はちょっと小康状態という感じ。たまに出現するが、続くことはない。ここであの症状が続けば間違い無くリタイアだが、何とかギリギリで持ちこたえている。
ただ、心の中ではロードレースはもうこれを最後にしようという気持ちが固まってきた。クラブに入ってまともな練習を再開して3年少々。いくら練習してもまったく結果が出ない。さすがに気持ちも折れてきた。
そう決めると、最後のレースがリタイアで終わるのは何とか避けたいという気持ちが出てきた。もうタイムはどうでもいいので、ゴールだけはして最後にしたい。
時々足がガクっとしてよろけそうになるが、何とか踏ん張って走り続ける。ここで転倒などしたらおそらくそこで終わってしまうだろう。
いつも通り、最後の5kmはキロ6分まで落ちて、結局3:44:34でゴールした。ここ3年で最悪タイムだった。
こんなレースばかりではまったく楽しめないし、レース前の心境ももう期待感などほどんど湧いてこない。キャノンボールの前に感じるようなわくわく感など微塵も無い。
もはやこれが潮時だと思う。レースはいつでもあるので、また走りたくなったらその時に走ればいいだろう。
今日のところは自分に『お疲れさんでした』と言ってやりたいと思う。