御破裂山、竜門岳、音羽三山

昨日は大阪国際女子マラソンだったけれど応援には行かずに、またまた奈良の山へ行ってきた。
本当は山上ヶ岳へ再挑戦したかったけれど、午後から天候が悪化するという予報だったので、多少崩れても大丈夫なように、かねてから気になってきた竜門岳をメインにしたコースを設定した。

8時 15 分に近鉄の岡寺駅を出発。天気はいいけれど、朝は気温が低い。
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ウエアは上はクロロファイバーの長袖アンダーにトレラン用長袖ジップシャツ。下は冬用のトレランタイツ。シューズは HOKA の Stinson ATR。
しばらく車道で、今月4回目の明日香村。向こうの山は御破裂山?
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先日の大和三山の時に通った道に合流して、石舞台古墳はトイレのみで通過。
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県道からはずれて旧道に入って、さらに県道をショートカットしているハイキング道路に入る。なかなかいい雰囲気だが、あまり人が歩いていない感じ。
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「御破裂山」という道標はまったく見あたらなかったけれど、林道を上がって9時 40 分に御破裂山(ごはれつざん、618m)に到着した。
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談山神社(たんざんじんじゃ)に下ろうと思ったら、
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ということだったので来た道を引き返した。
談山神社の西端で県道を歩道橋で渡る。
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ここから竜門岳の稜線までの間が今日の核心部と思っていた。地形図には道が記載されているけれど、本当のところどんな状態なのかまったくわからない。
しかし実際は道標もしっかりしていて、アップダウンのほとんど無いなだらかな道で、ジョグで進める部分も多かった。
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そのせいか道路にはバイクが走った痕跡がある。それもかなり新しい。せっかく静かでいい雰囲気なので、エンジン音には絶対に出会いたくない。
冬野では畑仕事をしている人がいた。
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竜在峠の手前には「むかしの茶屋跡」。
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竜在峠はこのすぐ先だった。
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このあたりは山深い所に小さな集落が点在していて、そこを結ぶ道がたくさん残っている。次回はこういう道を辿ってみたいと思う。
が、ここから先がわからない。ここから東に向かなければならないはずなのだが、そういう道が見あたらない。
しかし目をこらして見ると、東側の急な斜面に登ったような痕跡が見える。そこでここを強引に上がって、ヤブをかきわけて進んでみる。
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かすかに踏み跡のようなものが残っているが、急にこんなに不明瞭になるのはちょっと変だ。
と思っていたら、前方に東屋のようなものが見えた。
こんな道に建物が残っているのは不思議だと思って近づいたら、何とさっきの茶屋跡だった。
さっき通った位置からは注意して見ないと見えない位置に分岐と道標が立っていた。ただし「細峠」と表記されてうぃる。こういう峠名は地図には無い。
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しかし方向としてはこちらしかないので、これを進むことにした。
竜在峠までの道に比べると荒れているけれど、部分的にはロープも張ってあって、手入れはされているようだ。
さらに進んだら突然、林道に飛び出した。
しばらくそのまま進むと次第に山道になってきて、細峠に到着した。
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あまり歩かれていない感じの道だが、道標は随所にある。
11 時半にようやく竜門岳への稜線に合流した。
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さて、これから竜門岳のピストンだ。しかしここまで来れば道はしっかりしているだろうと安心していた。
ところが、竜門岳方向に進むとにわかに道が悪くなってきた。ずいぶん荒れている。
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竜門岳までは結構距離があるので、こんな状態が続くと非常に時間がかかってしまう。
風の当たらない場所で今日初めて腰を下ろして、おにぎり休憩にした。
10 分足らずの休憩で再出発して、しばらく行くと道が良くなってきた。部分的には走れる箇所もある。
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そろそろ雪が出てきた。しかし足跡はおそらくシカで、人の足跡は見あたらない。
鉄塔を越えて、最後は急な雪の斜面をキックステップで這い上がった。
今日はこれまで山道では誰一人会わずに静かな歩きを楽しんできたのだが、竜門岳には年配の3人パーティがいた。
ちょうどこちらに下りてくる時で、入れ替わって山頂(904m)に到着した。稜線に乗った所から 47 分かかった。
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雪の斜面の下りに備えてポールを出して、早々に下山を開始した。
すぐに3人パーティに追いついて、先に行かせてもらった。
鉄塔の場所からは熊ヶ岳が望める。
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竜門岳ピストンは1時間 20 分かかった。
大峠には午後1時 12 分に到着した。
ここから先はこれまでに2度歩いている。この先はなかなかの急登が待ち構えているのを知っているので、ここでまた腰を下ろしてどらやき休憩にした。
熊ヶ岳周辺はいつも通りのクマザサ原で、足元が見えなくて歩きにくい。
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熊ヶ岳(904m)には午後1時 39 分に到着。
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経ヶ塚山(889m)には午後2時1分。道の雪を見ると今日は誰も歩いていない。
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音羽山(851m)には午後2時 14 分に到着した。
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空模様があやしくなってきたので、下山を急ぐ。
たまにぽつりとくることもあって、何とか電車に乗るまでは持ちこたえてほしいと願った。
展望台からの金剛、葛城は霞んでいる。
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昨年、随行で来た時に、登山道の下の方で、展望台を経由して音羽山へ上がる道標があったのを記憶していたので、展望台からそのまま下に下った。
植林の管理のための道のようで、山肌が苅られてまだ木が高く育っていない状態なので、開けて明るい斜面だが、まったく味気ない道だった。
尼寺の善法寺。
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濡れていると滑って危険なコンクリート急坂をジョグで下りて、県道に合流して今日のコースは実質終了した。
桜井駅まで走るつもりをしてはきたけれど、ここの車道はあまり走るには向いていない道だということはわかっていたので、もしバスの待ち時間がわずかならバスに乗ろうと思った。
下居(おりい)のバス停で時刻表を見たら、次のバスまでまだ 40 分以上あったので、予定通り車道をジョグで下った。幸い、雨は降ってきていない。
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桜井駅に到着したのは午後3時 25 分だった。
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結局、山中で出会ったのは竜門岳山頂での3人パーティだけで、本当に静かな山歩きを楽しむことができた。
随行で音羽三山には2回来ていて、そのうち昨年は日曜日だったけれど、いずれの時も他の登山者にはまったく出会わなかったように思う。
まだまだ静かで楽しい所はいっぱいありそうだ。
さっそく次のルート設定のために地図を眺めている。

競技場練習会

今日は練習会で競技場を走ってきた。
設定メニューはペース走だったので、10000m のつもりでスタートした。特にペース設定はしなかったけれど、おおむね 1000m を5分を目処にした。
最初の 1000m は設定通りの5分ちょうど。
これで気分が良くなって油断したのか、次第にペースダウンして 1000m が 5’20” まで落ちてしまった。
これではいかんと気合いを入れ直して5分ペースに戻して、5000m を越えてからはペースアップしようと思った。
順調にビルドアップして、最後の 1000m は 4’27″。
納得して終えることができた。
実は先週、ようやく UTMF のフィニッシャーズベストが届いた。ノースフェイスの製品だが、市販モデルでは無さそう。
今日は天気は良かったけれど空気が冷たかったので、本練習の時に長袖Tシャツの上にこのベストを羽織った。
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前面が薄いフリースのような感じで、ちょっと暑いかもと思ったけれど、ちょうど風が防げて快適だった。
さらに良かったのが背面。
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細かいメッシュのような生地で、蒸れないようになっている。
これはなかなかの優れものだ。
トレランでザックを背負った時などは特に威力を発揮しそうだ。
市販商品では見たことのない造りで、思いがけない贈り物をもらった気分になった。

高代寺山

24 日は随行で北摂の高代寺山(こうだいじやま)へ行ってきた。
今回も名前を聞くのも初めての低山だが、強い寒気の影響で適度な積雪があって、里山を楽しむことができた。

出発は能勢電鉄の妙見口駅。
ここまでも線路脇の樹木が雪化粧だったが、駅前も雪景色だ。
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しばらく車道を歩いて、吉川八幡神社に向かう。
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なかなか立派な神社。
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登山道に入って少し登ると、東側に妙見山とケーブルが見える。
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剣尾山から妙見山まで歩いたのは2年前だった。
吉川城跡はあまりはっきりした城跡は無かった。
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吉川高代寺五輪塔。
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高代寺の手前に檻があって、捉えられたクマが入れられているらしい。見えなかったけれど。
高代寺に到着。なかなかいい雰囲気の山道で上がってきたけれど、車でも来られる。
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樹齢推定 1050 年という菩提樹。
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不明瞭な山道を直登して高代寺山の山頂(488.5m)に到着した。三角点があるが、すぐそばに何やら電気設備のような建物が設置されていて、まったく風情が無い。
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少し早めの昼食をとって、昼からはしばらく車道を下る。
東側は妙見山と天台山(?)。
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南の方には大阪湾が光って見える。
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いったん住宅街に出て、しらかば公園で一休み。
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住宅街を抜けて城山への山道に入るが、ここは迷路のような道だった。
おそらくほとんど地元の人しか歩かないのだろう。踏み跡がたくさんあるのにはっきりした道標がほとんど無く、まさに里山の典型的なエリアだ。
何度か行ったり戻ったりしながらも 242.2m の三角点に到着した。
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最後のポイントの城山にも無事到着。
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後ろはたぶん六甲。
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車道に下り立ったが、道標は何も無かった。
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あとは車道を少し歩いて、山下駅で解散となった。
地図読みの好きな方には楽しそうな山域だったと思う。雪も適度にあって、冬山気分を手頃に味わえた一日だった。

天狗岳

昨日は随行で犬鳴山の天狗岳へ行ってきた。
後半の五本松から犬鳴山温泉までは昨年の秋に紀見峠から南葛城山、和泉葛城山を経て犬鳴山温泉まで歩いた時と同じコースだが、天狗岳というのは初めてだった。

まだまだ記憶がしっかり残っている犬鳴山のバス停で出発の準備を整える。今日も寒いが天候は安定していそうだ。
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昨年は速歩で駆け抜けた参道もゆっくりと。
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義犬の墓。
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登山道は不動明王のすぐ横から始まる。
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かなりの急登を滑らないように注意しながらヒイコラ登って、1時間ほどで天狗岳(558m、地形図では「燈明ヶ岳」と表記されている)に到着して、ここで昼食にした。
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少し戻って東に向かって、急なアップダウンを繰り返して大タワで車道に出た。
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ここから五本松まではしばらく車道。
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売店を通過してこのあたりの最高地点(747.7m)まで行った。
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南の方は霞んでいてあまり遠くまでは見えない。
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あとは犬鳴山温泉まで下るだけ。
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車道に出て、トンネルを越える。
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午後3時 15 分くらいに犬鳴山のバス停に戻ってきた。
山道を歩いた距離や時間は大したことは無かったけれど、結構楽しめるコースでした。

細野口から高雄

日曜日は大雪の中、登山講座で京都の山を歩いてきた。
当初の予定は京北の細野口から松尾峠、朝日峯から峯山を経由して高雄というコースだったが、積雪のために時間がかかって、松尾峠から高雄に下山することになった。

2〜3日前からこの日はこの冬最大の寒気団が下りてくることがわかっていたが、この講座は基本的によほどのことが無い限りは中止にならない。
土曜日の夜にはここ枚方でも雪がちらついてきた。
朝、外を見たら道路にはうっすらと雪が積もっている。ここでこれくらいなら京北の方はどうなのだろうと思ったら、何と京都市に大雪警報が出ている。
入山口の細野口は山間部を走るバスに乗らなければならないので、はたしてバスが運行しているだろうか。
決行されるかどうか不安な方から何人か問い合わせがあったけれど、どうもバスは遅れながらも運行しているようなので、とにかく行ってみると伝えた。
JR の運行がずいぶん乱れてバスの時間に間に合わない方が出てしまったけれど、バスは京都駅をほぼ定刻で出発した。
京都市内は車道もたっぷりの積雪で、これではおそらく今日の駅伝(都道府県対抗女子駅伝)は中止だろうと思った。
定刻よりも 15 分ほど遅れてようやく雪の積もる細野口に到着した。受講生の方の大半は同じバスだった。
前半のコースは昨年、別の講座で行った朝日峯と同じ。
車道以外は踏み跡はまったく無し。
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最近の京都北山でこれだけ雪が積もるのはめずらしい。
講座のタイトルは「ビギナーのための・・・」という名称なのだが、今日のメンバーはリピーターの常連さんばかりなので不安は無い。
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田尻の廃村でちょっと休憩。
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ようやく登山道に入ってきた。
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松尾峠到着はすでに午後1時だった。ここで昼食。
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予定のコースへ行くことは時間的にもはや不可能なのだが、朝日峯は雪が無ければほんのわずかの距離にある。
しかし今日の状況では往復小一時間が想定されるので、このまま直接高雄に下山することになった。
松尾峠のお地蔵さん。
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当初歩く予定だった峯山の稜線が望める。
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松尾峠から1時間足らずで林道に下り立った。
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単調な林道を 40 分ほど歩いて、清滝川の車道に出た。
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解散後はまた沢池に向かう道を歩いて太秦の方へ出ようと思っていたけれど、この積雪ではかなり時間がかかりそうなので、みなさんと一緒にバスで京都駅に向かった。
市内に入ると車道の雪はほとんど無くなっていて、駅伝も予定通り開催されたようだ。しかし後からニュース映像を見ると宝ヶ池のあたりでは吹雪状態だった。
我々が京都駅に向かう時も、京都駅に近づくにつれて雪が激しくなって、京都駅ではまたかなり降っていた。
京阪七条まで歩く予定は迷わず却下して、近鉄、京阪と乗り継いで帰宅した。さすがに枚方ではもう降っていなかった。

戸寺から鞍馬

11 日は今年初めての随行で、京都一周トレイルコースを戸寺から鞍馬まで歩いてきた。

すっきりしない天気で気温も低く、北の方はうっすらと雪がかぶっている。
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一周トレイルコースからは少しそれているけれど、ここを通る時は江文神社ははずせない。
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江文峠を越えて静原へ。
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静原神社のそばの公園で昼食。それにしても今日は寒い。
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ここには立派な杉の木が立っている。
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このコースは個人的には何度も通っているけれど、ここはいつも横目でチラッと眺めるだけで通り過ぎてきた。随分由緒のある神社らしい。
そして今日最大の登りの薬王坂へ。
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実は山道に入る前のコンクリート舗装の急坂が核心部で、路面にスリップ防止の溝が切られてはいるものの、濡れているとコケでずるずる滑る。今日はあまり濡れていなかったのだ大丈夫だったけれど。
薬王坂弥陀二尊板碑(いたび)。こんなものこれまで気に留めたことも無かったけれど、南北朝時代後期(数百年前)のものらしい。
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一頑張りして薬王坂へ到着。
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時間があるので、寄り道して竜王岳(506m)へ行った。
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ここからは鞍馬寺が大きなアングルで眺めることができる。
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鞍馬寺の山門に到着して、駅で解散となった。
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どうもこのあたりは水曜日が定休日の店が多いようで、観光客も少なくて閑散としていた。

大和三山

この連休は久しぶりに乗鞍あたりにでも遠出してみようかと思ったりしていたのだけれど、残念ながら不安定な天候のためにあきらめて、ここならこの天気でもそこそこ楽しめるだろうと思って、奈良の大和三山へ行くことにした。

スタートは畝傍御陵前を午前9時とゆっくりめだった。
駅前の道を真っ直ぐ西に向かう。
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一旦、神武天皇陵へ。
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畝傍山への登り口がよくわからなくて、道標の無い踏み跡を適当に南に向かった。
あまり人が通らない登山道のようだが、こういう場所は市街地のすぐそばだけれど自然林が残されているので気持ちいい。
山頂(198.5m)には人がいたけれど、静かで清らかな感じ。
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金剛山の上部は雲がかかっている。
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せっかくなので橿原神宮へ。
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お次はしばらく車道を走って、甘樫丘へ。
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展望台からの畝傍山は意外と遠くに見える。後ろは二上山。
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稜線(?)を縦断して南側に下りて、またしばらく車道を走って石舞台古墳へ。
入場料 250 円を払って入ってきた。
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休憩所のベンチに腰掛けていなりずし休憩。
県道を北上して岡寺へ寄ったけれど、ここは入り口まで。
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さらに北上して、つい先日、花の講座の下見に来た八釣地区を再度探索。しかし新発見は無かった。
次なる目標は天香具山だが、地図を見誤っていて変な所をウロウロしてしまった。
地元の人に道を尋ねて、ようやく山の麓に近づいてきた。
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道標の無い道を適当に行ったら、公園のような場所に山頂への道標が立っているのに出会った。
天香具山の山頂(152m)も静かだった。山頂の國常立(くにとこたち)神社。
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麓には天香具山神社。
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さらに天岩戸神社。
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また車道を走って耳成山を目指すが、雨が降り出してきた。車道も歩道の無い狭くて交通量の多い道で、一気に気分が憂鬱になってきた。
次第に本降りになってきたので、道路脇の畑のあぜ道に入って、雨具を上下とも羽織った。
藤原宮跡はただの広場という感じ。
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この車道を走り続けるのはたまらないと思って、畑のあぜ道を適当に北上することにした。
耳成山までは JR と近鉄を越えなければならず、交通量の多い道も渡らなければならないので、右に行ったり左に行ったりを繰り返すことになった。
ようやく耳成山がすぐそばに近づいてきた。雨も止んできた。
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耳成山の山頂(139.3m)は三角点はあったものの、残念ながら眺望はまったく無かった。
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静かな山を後にして、耳成山を振り返りながら大和八木駅に向かった。
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午後2時 35 分に大和八木駅に到着。
終わってみればなかなか楽しい行程だった。
何よりも良かったのは、思いのほか人が少なかったこと。
季節と天候のせいもあったと思うけれど、休日にこれほどの観光スポットめぐりがこんなに静かにできるとは思ってもみなかった。
このところたて続けに奈良に来ている。
京都人としてはちょっと悔しい気持ちがあるけれど、日本の歴史や文化の源はやはり奈良(大和)だと思う。
たまにはこういうのもいいものだと感じた。
歴史の勉強をして、予備知識をしっかり持って再訪したいと思う。

競技場練習会

今日は競技場で今年最初の正規練習会で、メニューは 3000m + 2000m + 1000m のレペティションだった。
練習メニューはペース走、ビルドアップ、変化走、インターバル、レペティションというのが基本パターンだが、私がもっとも苦手なのがレペティション。
本練習開始直前までこれをやるかどうか迷っていた。
でも最後にはせっかく練習会に来たので、ここでしかできないことをやるべきと思って、覚悟を決めてスタートした。
最初の 1000m は 4’28″。思ったよりいいタイムで通過した。
このままは続かないと身体が感じたのか、次は 4’36″。
最後はちょっと頑張って 4’25” で終えた。
最後の 1000m はこういうペースに少し身体が馴染んできたような感じがした。やはりやってみるものだ。
10 分ほど休憩して、次の 1000m は 4’21″。なかなかいい感じ。
しかしさすがにこれは続かず、次は 4’26″。そんなに悪くない。
最後の 1000m は 4’15” くらいでいければと思ってスタートしたが、久しぶりの苦しさを味わって、4’07” で終えることができた。
先日の早朝練習会もそうだったけれど、うまくリズムに乗ってペースを上げていければ、まだこれくらいは走れるということなのだろう。
以前のようにこういう練習を毎週繰り返していければいいのだけれど、残念ながら来週、再来週の練習会は山の仕事のために参加できない。
当面、ロードレースに出る予定は無いので、これでいいのだろうと思っている。

稲村ヶ岳

先月の八経ガ岳が非常に快適だったので、年始も大峰に行こうと決めていた。
計画は観音峯登山口から観音峯、稲村ヶ岳、山上ヶ岳、余裕があれば大天井ヶ岳まで行って洞川に下ろうというもの。
ヤマレコを調べたら年末に軽いシューズでこのあたりを周回している記録があったので、これなら今回もトレランシューズで行けると判断した。ただしプチラッセルを想定して HOKA ではなくて Salomon のゴアテックスのシューズにした。
昨日、先月と同様に3時に起きて3時半発。高速は京阪奈道路を使った。
道路状況は非常にスムーズで、時間的には先月とほぼ同じなのに高速料金は激安。途中のコンビニで朝食のうどんを食べ、そしてコーヒーを飲んで、6時過ぎに観音峯登山口の駐車場に到着した。車は1台も停まっていなかった。

ウエアは先月とほぼ同じだが、下はフリースのパンツの下にタイツを履いて、6時半に出発した。
駐車場のそばにかかった橋を渡って登山道に入る。
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いきなりダイトレのような木道が始まる。ダイトレよりもひどくて、土が流れて障害物になっている状態。こういう木道を登山道でしばしば見かけるけれど、どうしてこんな作り方をするのかまったく理解できない。何年か経てば土が流れてこうなるのは作る前からわかるはずだ。
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気温は高めで、タイツが暑い。
来る途中で一時降っていた雨はおさまっているけれど、天気はいまひとつの感じ。大峰と言えば雨というくらい多雨の地域なので、雨が降っていないだけでもまだマシかも知れない。
夜が明けて展望台に到着したが、展望はまったく無し。
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標高 1,000m を越えると雪が増えてくる。
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雪の量は先月とさほど変わらないけれど、雪質はまったく違う。先月は新雪でやわらかくて、あまり滑らない雪質だったけれど、今日は何度か融雪と凍結を繰り返したような雪質で、堅くて滑りやすい。早々にチェーンスパイクの登場になるだろう。
7時 45 分に観音峯(1347.7m)に到着した。三角点があるけれど、ほんのちょっとしたでっぱり程度。
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またすぐに登りになり、8時 11 分に三ツ塚(1380m)に到着した。
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そろそろ寒くなってきたのでここで帽子をかぶってジャケットの上を羽織って、ついでにチェーンスパイクを装着した。
ここから法力峠までは下りが多かったので、スパイクの着用は正解だった。
出発して2時間少々で法力峠に到着。ここで稲村ヶ岳への一般路の洞川からの道と合流する。
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緩い上り勾配の道で、右側が谷になっている。部分的には鎖があったり、若干注意が必要な箇所もある。
ここで今日初めて二人パーティに出会った。
稲村ヶ岳山荘のある山上辻には9時半に到着した。出発してちょうど3時間だった。
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風が強くなってきたのでトイレの陰で雨具のパンツを履いて、黒豆パンを半分食べた。稲村ヶ岳への稜線はかなり風が強そうだ。
西風が強くて、道が稜線の西側になると横風がまともに吹き付ける。木の枝に付いた霧氷の氷が風で飛ばされてきて顔に当たって痛い。完全な冬山の雰囲気になってきた。
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道も思ったより険しくなってきた。稜線の東側に入って強風からは解放されたが、左側が切れた斜面のトラバースが続く。
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これはもう完全にアイゼン、ピッケルの世界だ。しかし稲村ヶ岳のピークはもうすぐそこ。
稲村ヶ岳(1726m)には 10 時過ぎに到着した。ちょうど若い男性が一人おられた。展望台がしつらえられていて、風情が無い。
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展望が無いので近くの樹氷。
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稲村ヶ岳は山上ヶ岳(1719m)より少し高いので、今日の最高標高点。
下りに備えてポールを出した。
ポールのおかげで下りは意外と楽だった。
山上辻に戻って、山上ヶ岳へ向かう。
標高差は少ないので淡々と行けるのではないかと思っていたが、登山道の左側(北側)が意外と切れていて、不安定な斜面のトラバースが続く。
ちょとしたルンゼ状の所では流れてきた雪でトレースも消えていたりする。おそらく今日はこれまで誰も歩いていない。
これはもう完全にアイゼン、ピッケルの世界だ。チェーンスパイクではツァッケが小さいので雪面にしっかり食い込んでくれない。おまけに腕の支えは細いトレランポール。滑落停止には使い物にならない。
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敗退という言葉が頭に浮かんだけれど、これまでに越えてきた所をまた引き返すのも楽ではない。
雪がかぶっているので谷側の足元がどこまで地面なのかはっきりせず、ぐっと体重を乗せると崩れるというようなことが何度かあって、そのたびに肝を冷やした。
何とか山上ヶ岳までは行って、そこからは最短距離で洞川へ下ろうと思った。
そうこうしていると斜面に氷が出てきた。何とか雪の部分をつないでキックステップで足元を固めながら慎重に通過した。
位置を確認すると山上辻から山上ヶ岳への中間点くらいだ。まだまだ先は長い。
そして小さなリッジを越えて右側に回り込んだ時、目の前に絶望的な斜面が現れた。
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この真ん中の氷の部分は今日の装備ではもはや通過不可能と思った。アイゼン、ピッケルの装備でも楽では無い。
覚悟を決めて戻るしかない。
この正月には関東だったかで凍った沢を滑落して男性が二人亡くなっている。同じ過ちをやるわけにはいかない。
とくかく慎重に、慎重に、一歩一歩足元を踏み固めて下った。下りは登りより難しい。
そろそろ危険地帯が終わろうかという頃、稲村ヶ岳の山頂で出会った男性がこちらに向かって来たので、敗退してきたと伝えた。
彼はアイゼンはまともなものを履いていたと思うが、ピッケルは持っていなかったように思う。ポールを両手に持っていた。無事に通過できただろうか。
稲村ヶ岳山荘でちょっと食べようと思って小さな休憩スペースに入ったら、親子のような二人が食事していたので、地図を確認しただけでそそくさと退散した。
法力峠で腰を下ろしてゆっくりしていたところ、何と観音峯の方向から単独行の男性が下りてきた。せっかく一人でゆっくりしていたのに・・・。
しかもすぐそばにザックを置いて、私が見ている地図をのぞき込んでくる。
この人、地図は持っていないの???
何やらスマホをいじっている。
どうも山上ヶ岳を越えて南の方へ向かうつもりらしい。
もう午後1時に近いというのにどういうつもりなのかと思ったけれど、荷物がわりと大きかったのでテント山行なのだろう。
ここからは来た道ではなく、洞川へ下ることにした。
何となくモヤモヤした気持ちを心の底でころがしながら、単調な道を下った。
母公堂へ下ると早く車道に出てしまうので、五代松鍾乳洞の方へ下る。
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五代松鍾乳洞は冬場は公開されていないらしい。
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午後1時半に登山道入り口に下り立った。
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洞川温泉は初めて来た。
正月だと言うのにこの閑散とした街並みは何??。みやげ物店もほとんど閉まっている。
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温泉街のはずれからはみたらい渓谷遊歩道を歩く。
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駐車場に戻ってきたのは午後2時半過ぎだった。
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大峰の冬は甘くは無かった。
久しぶりにかなり本気でビビッた。
これくらいのことは乗り越えないと山に行った意味が無いと思っていた時期もあったけれど、もうそういうのは卒業した。
ただ、私にとって魅力的な山の風景は、きれいな花の咲くお花畑ではなくて、岩と雪の世界だ。
今日のルートにしても、天気が良くて雪が少し緩んでいれば、何と言うこともない雪山ハイクの世界だ。
もう少しコンディションをきっちりと判断して、ぜひまた再訪したいと思う。

新春早朝練習会

今日は恒例の新春早朝練習会で、まだ暗い中、山田池6時集合に向けて家を出た。
これに参加するのは2年ぶり。昨年はまだヘルニア手術から十分に癒えていなかった。
5年ほど前の初回は参加者がたった3名だったけれど、次第に定着してきたのか、今日は少し遅れてきた人を含めると 10 人ほど集まった。
体操も無しに6時過ぎにスタート。キロ6分くらいのペース。
散歩の人はすでにおられるけれど、こんな時間に一人で走っている人が何人かいるのにはちょっとびっくりした。まだ真っ暗だ。
足元がはっきりしないので、広い道が続く最も大回りのコースを行った。
予想通り、ペースは徐々に上がってきた。いつまで着いていけるか。
南側のエリアにちょっとした丘があって、日の出のタイミングでそこへ行こうということになった。
大回り約 3.1km のコースの4周目でこの丘の周りを周回して時間調整して、ちょうど日の出の7時 18 分くらいに丘の上に登った。
4周目に入るとペースは一段と上がって、緩い下りではキロ4分半くらいになった。今の私にとってはほとんどインターバルのようなペースだが、何とか日の出までは着いていこうと頑張った。
天気も良く、東側の京田辺のあたりから上る日の出は美しかった。
ここからスタート地点まで戻って、私はこのあと1周、何人かは2周行った。
8時頃に終了して、リーダーに御神酒をふるまってもらって、また家まで走って帰った。
家に帰ったのは8時半。約 25km の早朝ランだった。