比叡山トレイルレース試走

今月末、比叡山でトレランレースが開催される。

陸上クラブで今回初めて参加される方がおられて、試走に付き合ってほしいと頼まれた。S女史はかつて大阪国際女子マラソンに10回以上出場されて、国体の山岳競技にも出場された経歴の持ち主で、今でもフルマラソンで3時間半を切る走力を維持されている。昨冬にも京都一周トレイルコースを伏見稲荷から鞍馬まで一緒に走った

実は2年ほど前にも同じような状況で試走している

個人的にはこの2年ほどの間に練習の質も量もかなり落ちたので、はたして自分自身が走れるかどうか不安だったけれど、前回と同じルートを取って、本番50kmのうちの序盤の約30kmを行ってみることにした。

前回同様、叡電の修学院駅をスタートして、雲母坂を水飲対陣まで登って本来のコースに合流する。

爽やかな好天で走りやすい天候。

雲母坂も昨秋の台風の影響で倒木がたくさんあった。

水飲対陣で本来のコースの京都一周トレイルコースに合流して、しばらく南下する。

そして無動寺川に下りて、比叡アルプスを登る。

前回とほぼ同じ、2時間ほどで一本杉の展望台に到着して、ここでちょっと休憩した。ここでようやくびわ湖が望める。

ここからはしばらく東海自然歩道を辿って、延暦寺のエリアを少しかすめて大津の坂本へ下る。このあとの登り返しが大変なので憂鬱だけれど、そういうコース設定なので仕方無い。

比叡山高校のグラウンドのそばからケーブルの延暦寺駅に向けてひたすら登る。

1時間少々の登りでようやくケーブル延暦寺駅に到着した。

ここでおにぎり休憩にした。

人混みの延暦寺エリアを通り抜けて、また京都一周トレイルコースに合流。

そして青龍寺に向けてまた下る。このあたりから脚筋疲労を感じるようになってきた。距離的には25kmくらい。S女史が先行する。

お地蔵さんの所まで下って、横高山への登りにさしかかる。

S女史はほどなく見えなくなった。

黙々と足を進める。予定の大尾山まで行けるかどうか、不安を感じてきた。仰木峠から一周トレイルコースで戸寺へ下山というアイディアが頭をかすめる。

小一時間で横高山麓のお地蔵さんの所まで標高差約500mを何とか上がって、腰を下ろしてどら焼き休憩にした。

このあと、登りらしい登りは横高山までと水井山への登りだけ。いずれにしても標高差はほんの数十メートル程度なので、もう行くしかない。

少しでも歩く距離を少なくするために横高山のピーク(767m)はトラバースでカットして、下りはできるだけ走る。

ふと右の方に目をやると、何か林道のようなものを造ろうとしている。こんな場所にどうしてこんなものが必要なのだろうか。

水井山(793.9m)まで、以前に比べると随分木が少なくなって疎林になっている。

仰木峠からはさらに北に向かう。展望エリアも素通りで、しばらく進むと林道に出た。大会のコースマークのテープが随所に張られているので、それに従って林道をそのまま進む。

そろそろ林道から分かれて山道で大尾山に向かうあたりで、少し不安になって左のかすかな踏み跡に入った。

しかし少し進むとまた林道が近づいてきて、そこで山道に入るコース設定になっていた。

山道に入ってしばらく進むと大尾山(681.1m)に到着した。2時ちょっと前。おおむね前回と同じくらいのタイムだと思う。もっと遅れているかと思ったけれど、それほどでもなかった。

S女史はまだまだ余裕がありそうだったけれど、この先、コースは滋賀県側を行く。しかも電車の駅まではかなり遠い。適当なリタイアポイントがほとんど無いので、コースの下見は前回と同じくここでお終いとさせていただく。レースコースとしてはおおむね30kmくらい試走したが、実はここから先の20kmがかなり厳しいという話も聞いている。

ここから三千院までの下山路もなかなかの難路である。特に下部の沢筋は危険箇所がいくつかある。歩く人も少ないので、あまり整備されていない。

案の定、昨秋の台風の影響と思われる倒木が次々と出てきた。倒木と格闘しているうちに、道がまったくわからなくなってしまった。

あまり斜面を上がりすぎるとまずいので、沢筋に近づいてみたところ、対岸(右岸)に道らしきものが見えた。幸い、まだ水量がそれほどではなかったので、無事、トレースに戻ることができた。

しかしこの先もわかりにくくて滑りやすい所が何カ所かあって、苦労させられた。音無の滝を見に来た人影が見えた時はほっとした。

ゴールデンウィークの好天の日なので観光客が多く、人混みの中をそそくさとバス停に向かった。3時過ぎにバス停に到着して、すぐのバスで出町柳まで戻った。

いつもの百万遍の東山湯に向かったところ、何と金曜日が定休日とのこと!! 致し方なくスマホで近くに銭湯が無いか調べて、ここから数分の別の銭湯に行くことができた。学生街のせいか(京都大学)、以外と銭湯がいくつかある。

打ち上げは王将へ。混んでいたせいもあるけれど、店員の要領が悪くてなかなかビールが出てこなくてイライラさせられたけれど、お腹いっぱいになって帰ることができた。

後半は体力の低下をすごく感じたけれど、帰ってからgpsのデータを前回と比べたところ、実はほぼ同タイムだった。遅かったのは最後の下山で倒木に苦しめられた部分くらいで、横高山への登りも前回も同じくらいのペースだった。

とは言っても、この大会に自分が参加しようとは思わないし、参加しても完走はまずムリだと思う(制限11時間)。今日、大尾山まで7時間半くらいだったので、荷物を軽くしてレースモードで走ったとしても、おそらく12時間以上はかかるだろう。

2年前と今回と、2回試走に付き合ったことになるけれど、それも来年はもうムリという感じ。最後の思い出ということにしておこうと思う。

「比叡山トレイルレース試走」への4件のフィードバック

  1. 試走お疲れさまでした。
    S女史さんは流石ですね~
    私も先日フルコースを試走しましたが、
    疲労困憊で本番が嫌になりました(笑)

    1. コメントありがとうございます。

      kenさんならもう試走はいらないように思いますが。

      アプローチは車でしょうか?

      1. 山慣れするために試走しましたが、
        全然動けませんでした。
        日頃のロードばかりでは対応できませんね(^^;

        アプローチは車です。
        東山湯の近くの駐車場に停めて、
        バプテスト病院横から山へ入りました。

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