京北トレイル

先日、登山講座の講師をされている方から最近出版された本をいただいた。

京都一周トレイルのガイドブックはもう10年以上前に出版されたものを所有しているけれど、その後、深草ルートや京北ルートが追加された。この本はそれらも解説されている。

深草ルートはすでに講座で何度も歩いているのでいいとして、京北ルートがどんな道なのか一度歩いてみたいと思っていた。

ちょうどガイドブックをいただいたので、それを参考にしてコース設定をしてみた。

支線ルートや分岐ルートもあるけれど、それらにこだわらずにメインの部分を周回すると概ね 37km くらい。距離はそこそこあるものの車道部分が多く、アップダウンもそれほどではないので、伏見稲荷から鞍馬までよりはずっと楽だろうと思った。

とは言ってもこのところ体力低下が著しいので、多少の不安はある。

バス便はあるけれど、始発で出てもスタートが8時を過ぎるし、1時間に1本しか無いので、車で行くことにした。

ルートの起点は南端の細野なので、できれば細野から出発したいけれど、適当な駐車場所のメドが立たなかったので、北端の常照皇寺(じょうしょうこうじ)の駐車場に置いて周回することにした。

昨日(1/26)、まだ暗い中を走って6時45分くらいに常照皇寺に到着した。まだ少し薄暗かった。(これは帰りに撮ったもの)

準備を整えて6時55分に出発した。まずは車道を井戸峠に向かう。

少し行くと車道から分かれてトレイルに入る。あまり歩かれていない感じ。

出発してから25分くらいで井戸峠(標高430mくらい)に到着した。

このあとすぐにまたトレイルに入って、しばらくして車道に合流。その後はずっと車道を走って、熊野神社。今日は先が長いので参拝はせず。

R162を渡って、上中の集落を走る。

上中城跡。平安時代の城跡らしい。

しばらく弓削川沿いを走って、矢谷上橋でルートが川沿いと周回に分岐する。私は橋を渡って周回ルートへ行く。

途中から未舗装路になって、合併記念の森へ入る。「合併記念の森」は平成17年に京都市と旧京北町が合併した時に京都市が引き継いだ土地。

散策マップの看板などが設置されていたけれど、トレイルコースを行く限りではそれほどきっちりと整備されているようには見えなかった。

合併記念の森を出たら弓削川コースと合流して、熊田川沿いをゆっくり走る。

この後少し車道を行って、黒尾山に向かっての山道に入る。今日、初めての山道らしい山道。しかしやはり歩いている人は少ない感じ。ここで大福休憩にした。

今日の周回コースでは黒尾山の山頂は通っていないけれど、山頂らしい山頂はここくらいしか無いので山頂に向かう。なかなかの急登。

9時半、黒尾山の山頂(509.3m)に到着した。三等三角点がある。

山頂からはほんの少し展望がある。愛宕山方面らしいけれどよくわからず。

下山路の下谷林道も荒れている。

車道に出て、しばらく桂川沿いを走る。

枝垂桜の吊り橋を渡って、高瀬の道に向かう。起点の細野がようやく近づいてきた感じがする。

また山道になるが、ここもあまり歩かれていない感じ。ヤブが繁ってちょっとわかりにくい。

しばらく登ると林道に出て、今日初めて展望らしい展望が得られる場所があった。足元は周山。山々はまったくわからず。

この少し先でヘアピンカーブで細野に向かう。最初はどこが道なのかよくわからなかった。

下山路は一部迂回路になっていて、降り立った林道も荒れていた。黒尾山と高瀬の道の連チャンは予想以上にしんどかった。

少し車道を走って、11時1分、出発してから4時間少々で南端の細野に到着した。多分半分は過ぎていると思う。春日神社の境内でおにぎり休憩にした。

さて、後半戦はまずは滝又の滝に向かう。

少し進むと「滝又の石佛」という石門があって、その先には真新しい石仏がたくさん並んでいる。

何度か沢を渡って、滝又の滝に到着した。

右岸の巻道で上に上がるが、階段はあるもののなかなかの急登。あまり下りたくない。

その後、林道で余野に出て、少し北に向かう。ここは2年前に反対向きに走ったのを覚えている。

そして伏見坂への道に入る。

峠の手前の標識がよくわからなくて少し間違った。直進すべきところを右カーブの林道を進んでしまった。

伏見坂は初めてと思っていたが、帰ってからgpsのトラックを見ていたら、実は先ほどの2年前に余野を走った時に、反対側から峠を越えていたことに気がついた。

大森に下りて、西ノ川右岸の車道を茶呑峠に向かう。しばらく進んだら車止め。

次第に傾斜が急になってきて、さらに道がトレイルになってきた。そして前方に一人のハイカー。今日出会った最初で最後のハイカーだった。

さらに上りが急になって、12時49分に茶呑峠に到着した。

ここも2年ぶり。峠の地蔵菩薩。モロに逆光。

古い標石の「右山国ゆげ」に進む。

この後しばらく標高がほとんど変わらない状態で山肌をトラバースしていく。今日のコースで初めて、歩いていて気持ちのいい道が出てきた。

15分ほど進んで鳴野堂(なるのどう)の二石仏。江戸中期のもの。その頃は大森からのこの道は小浜街道として賑わっていた。ここの前で腰を下ろして大福休憩にした。

ここから一気に下って、上桂川そばの車道を進む。

今朝、車で走った車道をしばらく進んで、そのまま川沿いに光厳古道に入る。北朝初代天皇の光厳法皇が通われた道だそうだが、川べりギリギリの踏み跡も不明瞭な部分もあって、歩きにくかった。

川べりから少し離れて東に向かうと「光厳法皇安らぎの腰掛石」。

車道に出て常照皇寺の参道を上がって、午後2時半、駐車場に戻ってきた。

もう来ることは無いかも知れないので常照皇寺の参道を上がってみたが、あまりにも誰もいなくて、受付の人に出会ってから引き返すのはきまりが悪いと思って、中には入らずに戻ってきた。

正直言って、あまり楽しい道ではなかった。車道部分が多いし、トレイル部分もあまり歩かれていない。途中にいくつか集落はあるけれど、コンビニのような店は全く無く、せいぜい自動販売機が何箇所かあるだけ。

私は周回したので元に戻ってこられたけれど、途中で区切るとすると交通の便が非常に悪い。

一度行っておけばもう十分という感じでした。

加西アルプス

前の日曜日(1/19)は講座で加西アルプスを歩いてきた。もちろん初めて。

集合は北条鉄道の播磨下里町駅。家から遠路はるばる3時間をかけてやってきたが、受講生の中にはもっと遠い方も少なくなかった。駅舎は登録有形文化財になっている。

これが加西アルプスの山々。

しばらく車道を歩いて、登山道に入る。なかなかの人気エリアのようで、好天のせいもあってか登山者が多い。

ほどなく岩がゴツゴツしたアルプス地形が現れた。兵庫県南部には播磨アルプスなどこういう地質の山が多い。

結構な傾斜の部分もあって、ロープや鎖が取り付けられている所もある。

11時半に善防山(251m)に到着した。室町時代には城があった。

ここで昼食にした。なかなかの展望場所で、真ん中奥は六甲。

昼食後は笠松山を目指す。

吊り橋を渡る。下は細い車道。

笠松山までの道、そして歩く人たちが見渡せる。

善防山から1時間足らずで笠松山(244.4m)に到着した。

展望台からは淡路島が見えた。

下山は北側へ。

しばらく下って、熊野神社。

車道に下山。

畑の畦道のような道を長駅(おさえき)へ向かう。

午後2時半ちょっと前、予定よりも早く長駅に到着した。この駅も登録有形文化財。

天候にも恵まれて楽しい一日だった。

星田三山

「星田三山(北山師岳、星田山、日高山)」というのがあるというのを知ったのはわりと最近のこと。さらに「星田60名山」というものもあるらしい。

日曜日(1/19)は講座の仕事があるので、前日の土曜日(1/18)の午後に軽い気持ちで出かけた。

自転車で出かけて星田駅そばの駐輪場に置いて、午後1時50分に星田駅を出発した。

しばらく車道を星田妙見宮に向かう。

その後ほしだ園地に向かうが、途中で山路に入る。ここは標識も何も無くてわかりにくかった。

急登をぐいっと上がって、数分で石橋山(179.8m)。

右下にはグラウンドがあって、野球少年の金属バットの音が響いている。

ほんのちょっとした里山程度と思っていたけれど、以外とアップダウンは急だ。木の根をつかまなければならないような場所もある。

風化した花崗岩の滑りやすい道が続いて、宗円山(207.3m)。

送電線の鉄塔に向かって上がる。

上がってすぐに弁財天山(258.8m)。

相変わらず急なアップダウンが続く。左側はゴルフ場。

階段をぐいっと上がって、北山師岳(269.5m)。星田三山の一つ。

ここからは北側の展望が得られる。真ん中はポンポン山。

お次は地獄谷山(241.5m)。

午後3時ちょっと前、星田山(278.0m)に到着した。

ここから先の道がよくわからず、たまたま着いた星海山(264.6m)。

道は結構荒れているが、それなりに整備はされている。

ぼって谷に下りて、さらに登り返して今日最後のピークの日高山(260.7m)。

少し引き返して、荒れたぼって谷を下る。

道はあるような無いような・・・。

道が穏やかになってきた。道端にツツジ。

星田新池。

ほどなく住宅街に出た。

この後は車道をジョグで、午後4時11分に駐輪場へ戻ってきた。

思いのほか楽しい道だった。間にもたくさんの道があるので、また日を改めて歩いてみたいと思う。

天狗山、奥守岳

この山名を聞いてすぐに場所が特定できる人はかなりの通だと思う。

先の三連休は土曜日が講座になってしまって、日曜日は天候が今ひとつだったので、月曜日(11/13)に日帰りということにした。

このところ HOK スキー目的の山行きが続いていたので、久しぶりに普通の歩きで行こうと思った。しかしながら日帰りエリアで魅力を感じられる行き先がなかなか見つけられなくなってきた。

地図を眺めながらいろいろと物色した結果、大峰の釈迦ヶ岳の南の稜線が候補にあがった。

実は昨年の4月に少し歩いている。普通ならこの季節は積雪でかなり厳しいはずだけれど、今年なら雪も少なく、トレラン装備で行けるのではないかと思った。

南奥駆道には「涅槃(ねはん)岳」とか「証誠無漏(しょじょうむろう)岳」とか、惹かれる山名の山々が点在している。

太尾登山口からは昨年二度歩いているので、ちょっと遠いけれど前鬼(ぜんき)から稜線に上がって、涅槃岳を目指してみようと思った。できれば証誠無漏岳まで行きたい。

そんな計画で13日の朝4時半頃に家を出て、一路前鬼に向かった。

途中でカップ麺とおにぎりの朝食をとって8時前にようやく前鬼に到着した。R169から分かれた道はこれまで車で走った林道の中でも最難の部類だった。道そのものはそれほどひどかったわけではないけれど、クネクネと曲がる道なのにカーブミラーがほとんど無く、離合場所も非常に少ない。

これまでなら先に民家などがまったく無い林道でもだいたいはカーブミラーがそこそこ設置されていたのだけれど、前鬼には宿坊があって、年中住んでいる人がいるというのにどうしてという感じ。前鬼に着いた時は精神的にかなり疲れていた。

釈迦ヶ岳へ行く人がそこそこいるのではないかと思っていたが、着いた時は他には車は無かった。しかしすぐ後に1台やってきた。

コーヒーを飲みながら準備を整えて、8時過ぎに出発した。後から来たのは若い男性二人だったので、先に出てくれることを期待したのだけれど、残念ながら先発してもらえなかった。

車止めを越えて、しばらく車道を行く。実はうっかりしてポールを持ってくるのを忘れてしまった。上部でどうなるかちょっと心配。

前鬼には1300年を越える歴史があります。ここは大峰を歩く者なら一度は訪れておかなければならない場所だと思っていた。

車道を30分ほど歩いて宿坊へ。建物のそばには車が停まっていて、煙突からは煙が上がっていた。

この少し上には五鬼熊の住居跡。

しかしここから先の道がよくわからない。とにかくこの正面の斜面を上がってみるが、どう見ても道ではない。

このまま上がれば本来の道に出会うのではないかと思って登ってみたが、次第にルートからはずれてきた。仕方無くルートの方向に向かって下ったところ、何とか正しい道に合流することができた。実は住居跡をそのまま左に行けば良かったのだった。

標高1000mを越えてもまだまともな雪は出てこない。雪のかわりに階段が出てきた。何と853段あるらしい。もちろんずっと続いているわけではないけれど。

100段ごとに印が付けられている。

出発して1時間半ほどで二つ岩。

このすぐ前には役行者腰掛け石。俗人が腰掛けることは許されません。

次第に道が厳しくなってきた。鎖やロープがしばしば出てくる。ポールを持って来なかったことを後悔したが、もはや後の祭り。

沢を渡る。ちょろちょろと水が流れていて、そのせいで岩に薄い氷がはっていてちょっと緊張する。

出発して2時間15分ほどでようやく稜線の太古の辻に到着した。

ここで一息入れようと思っていたけれど、西からの冷たい風が吹き付けるので、もう少し先に進むことにした。少し登れば確か樹林帯だったはず。

仙人舞台石で腰を下ろしてぼた餅休憩にした。ここでジャケットを羽織って、チェーンスパイクを着けた。

石楠花岳は前回訪れているので今日はパスして先に進む。それにしても雪が少ない。ただ、西からの強い風でかなり寒い。

11時20分、今日の最高峰の天狗山(1537.2m)に到着した。

北を望むと釈迦ヶ岳。その右は八経ヶ岳方面。その手前の突起が大日岳。

それから15分ほどで奥守岳。

涅槃岳どころか次のピークの地蔵岳もまだ少し先。

引き返すリミットを12時と考えていたのに、すでに11時40分。地蔵岳までは嫁越峠まで100mほどガツンと下って、さらにガツンと上がらなければならない。

次が涅槃岳ならまだしも、その手前でここよりも標高の低い山にそこまでして行く意欲は湧いてこなかった。ここで引き返そう。

この少し先の風が避けられる場所でおにぎり休憩にした。天気は良いので風が無ければさほど寒くない。これは東側の大台ヶ原方面の眺めだけれど、山名はさっぱりわからず。

チェーンスパイクに雪がダンゴになって歩きにくい。ポールを忘れたことを本当に悔やんだ。

今度は正面に釈迦ヶ岳。そしてその右に大日岳。

往路をひたすら下って、前鬼の宿坊から下の車道はスロージョグで走って、午後2時20分、駐車スペースに戻ってきた。雪面の足跡からあと何人かの登山者が来ていたと思ったのだけれど、戻ってみたら私の後に来たもう1台の人たちだけだった。山中では誰にも出会わなかった。

帰り道でまさかの対向車。しかし運良くトンネルの中に離合場所の用意されている近くだったので事無きを得た。家までは時間がかかるので、今日は温泉無しで帰ることにした。

結局、目的の涅槃岳には遠く及ばずだった。石楠花岳の先には山名通りにシャクナゲの群生地があったので、5月あたりにまた来てみたい気はするけれど、前鬼までの道はもう走りたくない。

このルートの最大の精神的障壁は、稜線へ上がってからが下り基調になるということ。つまり目的地に到着してからの復路が上りになってしまう。

できることなら逆ルートでコース設定したいのだけれど、それでなくても交通の便の悪い大峰で、南部となるとさらに条件が厳しい。

悩ましいところだ。

三輪山

昨年の4月に、文化センターの女性向け講座の随行を頼まれて京都の高雄山へ行った

担当の方がケガをされたそうで、またもや代役が回ってきた。あまり気が進まないけれど致し方ない。行き先は奈良の三輪山。

個人的には三輪山はあまり印象が良くない。とは言っても仕事なので行かないわけにはいかない。

家から三輪へは京都経由と大阪経由の両方の経路がある。時間的には乗り継ぎの状況で若干の差が出る程度で、金額的には京都経由が少しだけ安い。

この日(1/11)は出発時刻の関係で大阪経由にした。当初予定していたより少し早い電車に乗れたので、桜井駅から三輪駅まで歩いた。

三輪駅は大神(おおみわ)神社があって、利用者は多いはずなのだけれど、何故か駅はまともな駅員のいないほぼ無人駅。駅におられるのはボランティアのような案内人だけ。

三輪駅に集合して、まずは参道から大神神社へ向かう。正月明けの快晴の土曜日なのでまだまだ参拝者が多い。

まずは本殿でお詣り。と言うか、大神神社は三輪山がご神体なので本殿は無い。これは拝殿。

その後、三輪山の登山口になる狭井(さい)神社へ。

ここで入山料(初穂料)を一人300円払うと、鈴の付いたたすきが渡される。登山(登拝)中はこれを着けておかなければならない。

入山前には自分でお祓いをする。

ここから先の山中は撮影禁止なので、写真はありません。

11時15分くらいに登り始めて、途中で二度ほど休憩を入れて、1時間半くらいで山頂(466.9m)の奥津磐座に到着した。

山中では飲食も禁止なのであっさりと下山して、午後2時前に狭井神社に戻って来た。

いろいろと見所がたくさんあるので、講座としてはここで解散ということになった。

私はその後、そばにある展望台へ行って、他の講座で面識のあるお二人と一緒にそばのベンチで昼食をとった。

展望台からは大和三山や葛城金剛山系の雄大な眺めを楽しむことができた。

帰りは急いだら1時間に2本の電車に乗れそうだったので、三輪駅まで小走りで行って、大阪経由で帰ってきた。

まぁ仕事でもない限りは二度と行きたくない場所でした。

向山

水曜日(1/8)は京都一周トレイルの講座で夜泣峠から向山を歩いてきた。

天気予報では午前中は降水確率も高くて、春の嵐のような天気と言っていた。出かける時はどしゃぶり一歩手前くらいの本降りで憂鬱な気分だったが、いつの間にやら止んでいた。

集合は叡電の二ノ瀬駅。バスで来る方もおられた。

線路を渡って、守谷神社と富士神社。前回来た時は台風の後で、かなり悲惨な状況だった。

守谷神社は惟喬親王、富士神社は惟喬親王の母親の紀静子を祀っている。

台風で崩れた場所はしっかりした迂回路が設置されていた。

しっかりした登りを20分ほどで夜泣峠に到着。

ここから15分ほどで向山(426m)に到着した。

さらに先に進んで、ベンチのある場所で昼食にした。風が強いので下まで下りるかどうか迷ったけれど、風を避けられる場所を選んで腰を下ろした。

あとは車道に向かって下るだけ。麓には「東北部クリーンセンター」という大きなゴミ処理施設があって、そこが散策路を整備している。

「CC」とは「クリーンセンター」のことです。

唯一の展望場所から東山方面を望む。

発電所まで下りてきて、目の前に十三石橋。

一周トレイルコースはここからまた山道で氷室に向かうのだけれど、今日の行程はここでお終い。叡電の市原駅に向かう。

これが東北部クリーンセンター。

住宅街を歩いて午後1時40分、市原駅で解散した。

もう少し天候が回復するかと期待していたけれど、それほどではなかった。でも朝の雨が止んでくれたので贅沢は言いません。

阿武山

今年最初の講座で 1/6 に高槻の阿武山(あぶやま)へ行ってきた。個人的にも初めての山。

JR摂津富田駅に集合して、バスで中萩谷へ。

ここから東海自然歩道の山道に入る。

30分ほど登って、武士(もののふ)自然歩道に入る。

12時前に、稜線でちょっと広いスペースのある所で昼食にした。昼食場所から南を望む。遠方は生駒山系。

このあとハプニングが発生!!。用足しに行った女性二人がなかなか戻って来ない。

いくら何でも遅すぎると思って探しに行ったところ、斜面の下の方から声が聞こえてきた。

この道は稜線に沿ってつけられているので、用足しのためにヤブに入ったとしても、高い方向に向かえば自然と道に出会うのに、どうして斜面の下におられたのでしょうか。

このあと道は一旦車道に出る。実は朝にバスで通った所。

車道は数分程度で、また未舗装路に入る。このあたりは新名神の工事中はダンプ街道になっていたそうだが、工事も終わって静けさが戻っている。

西の方を望む。遠方は六甲。

午後1時43分、阿武山(280.9m)に到着した。

武士自然歩道を南の方に下山する。展望場所からの大阪市街地。

このすぐそばには御神木があります。エノキだそうです。

そして阿武山古墳へ。ここは3年ほど前に古墳めぐりで来たことがある。

さらに武士自然歩道を下る。途中にお稲荷さんがあったがあまり気にせずに下ったところ、立派な鳥居が。

ほどなく車道に出て、少し下った安威のバス停で解散した。

実は私は家からJR摂津富田まで自転車で行った。枚方から高槻は直線距離は短いけれど、間に淀川が流れているので公共交通機関で行こうとすると以外に面倒なのだ。バス便は本数も多いけれど、時間帯によっては道が渋滞する。

安威からのバス便は茨木行きしかないので、摂津富田まで歩くことにした。

4km少々を 50 分ほどで歩いて、摂津富田駅まで戻って来た。google 先生のナビに従って歩いたけれど、よくこんな道を見つけてくれるなと感心するようなルートだった。住宅街のドブ川のフタの上のような道まで案内してくれた。

好天で気持ちのいい一日でした。

美ヶ原

さすがに諏訪では朝はかなり気温が下がって、ライターの火がなかなか点かなくてちょっとあせった。これからはオイルライターにしようと思う。

公園のトイレは快適なホット便座でした。

ビーナスラインが冬期閉鎖なのでちょっと大回りして、9時過ぎに美ヶ原の山本小屋前の駐車場に到着した。天気は曇り。ちょっと風があって結構寒い。

寒いのでジャケットとオーバーパンツ、帽子はボア付きの頭をすっぽりと覆うタイプのものを着用して、9時25分に出発した。小屋をちょっと過ぎた所でさっそくスキーを履いた。

美ヶ原は夏の避暑には2回ほど来たことがあるけれど、冬は初めて。ここもやはり雪が少ない。

美しの塔。

まずは王ヶ頭(おうがとう)に向かう。

雪面は雪上車のキャタピラの跡で堅くなっている。本当は柔らかい雪の上を歩きたいのだけれど仕方無い。

ホテルの手前は少しだけ登りになっていて、帰りにうまく滑れるかどうかちょっと心配という感じ。

出発して1時間ほどで王ヶ頭ホテルに到着した。ここはこの時期も営業していて、バスで送迎してもらえる。結構繁盛している感じ。

このあたりは生駒山並みに電波塔が並んでいる。

ホテルの向こう側には御嶽神社。ここから御嶽山が望めるということで名づけられているとか。

そしてそのすぐそばが王ヶ頭(2034.4m)。美ヶ原、そして今回全体での最高峰。

時間があるので王ヶ鼻(おうがはな)にも向かうことにする。背景は松本盆地。

ここから広い車道までは細い道をショートカットで下って行くのでスキーは担ぐ。

ほどなく車道に出て、またスキーを履いて進む。ホテルに泊まった観光客がたくさん散策している。

王ヶ頭から25分ほどで王ヶ鼻(2008m)に到着した。

このあと目指す茶臼山。背景の雲に隠れているのは南アルプス。

戻る途中のベンチのあった所でおにぎり休憩にした。

富士山と、手前には昨日登った車山。

これは浅間山。

王ヶ頭ホテルからの下りは何とかコケずに下れたが、これくらいの傾斜が限界という感じ。そのあとはタラタラで快適。

分岐まで戻って来た。今、12時18分。このまま戻ったら1時前に終わってしまうので、予定通り茶臼山へ向かうことにする。しかし道標には茶臼山まで3.2kmと表記されている。そんなことは無いだろう。

茶臼山へ向かう人が少なそうで、スノーシューやツボ足のトレースが少し残っているくらい。少し進んだ所で広い道から横にはずれる。ここの道標には1.8kmとあったので、これが妥当な感じ。

茶臼山へのルートはこれまでのように踏み固められていないので気持ちいい。

王ヶ頭、王ヶ鼻を振り返る。

せっかくなので新雪斜面に入ったりしてみたけれど、板の長さが短いせいか、以外と潜る。ササ藪に何度かスキーが突っ込んでしまって、これではラッセルもそれほど効果が期待できないかも。

山頂に近づいてくると急に登山道らしくなってきたので、スキーはここにデポしておく。

午後1時8分、分岐から50分で茶臼山山頂(2006.5m)に到着した。写真ではよく見えないけれど、真ん中奥に富士山。その手前に車山。左端は蓼科山。

山々は雲がかかっているとは言え、素晴らしい眺望。おまけに誰もいないので、ここで腰を下ろして大福休憩にした。

デポしたスキーを履いていたらスノーシューの3人パーティがやってきた。

今日はほぼ終日スキーを履いていたので、さすがに少しは慣れてきた。美ヶ原は HOK スキーには絶好のエリアだったけれど、残念ながらこんな場所は滅多に無い。

多少は楽しさを感じられるようになってきたので、またどこかへ行きたいけれど、さてどこへ行こうか? なんて考えていたら駐車場に戻ってきた。

午後2時38分、車までスキーを履いたままだった。

片付けをして、諏訪の温泉に向かう。最初に向かった温泉は数台分しかない駐車場が一杯で入れなかったので、この近くの小さな温泉に行った。ここも数台分しか無かったけれど運良く空きがあった。

ここ、下諏訪温泉・新湯はシンプルな街の銭湯で、入浴料は何と 240 円!!。当然石けん、シャンプーは無いので石けんだけ買ったけれど、それも 50 円。しめて 290 円でした。ちなみに昨日の片倉館は 750 円。

帰りはおそらく渋滞がひどいだろうと思って、時間つぶしをして遅くなってから帰ろうと思っていたけれど、どうも今のところそれほど渋滞はひどくない様子。なので渋滞に出会うまで走ろうと思って岡谷から高速に乗った。

予想外の快走で、プチ渋滞だった箇所も次第に解消されてきて、滋賀県までスムーズに戻ってきた。

これなら10時過ぎくらいには帰れそうだと喜んでいたら、何とまたもや事故!!。京滋バイパスに入る手前での事故で、通過時間が不明な状態。

結局、12/29に続いて草津田上で高速を降りて下道で帰ることになってしまった。

車山

せっかく買った Hok スキーを何とか楽しみたいと思って、好天期待の正月に雪原ハイクに行くことにした。

渋滞を避けるために日中の移動は避けて、2日の早朝4時過ぎに家を出て、一路霧ヶ峰に向かった。

諏訪ICで降りて、まずは燃料の補給。京阪神あたりで入れた軽油は寒冷地では凍ってしまうそうで、その土地で売られている軽油を入れるというのがディーゼル車のセオリーらしい。

9時半頃に車山肩駐車場に到着した。それにしても雪が少ない。標高1800mを越えているというのに、岐阜や福井の山よりも少ないんじゃないか。

左の方に見えている白いものが車山山頂の気象レーダー。

好天だが空気は冷たいので、ジャケットを羽織って9時50分に出発した。スキーは担いで。

35分ほどであっさり山頂(1925m)に着いてしまった。ちょうど反対側にはスキー場があって山頂直下までリフトが来ているので、スキーヤーもたくさん来ている。

山頂には車山神社。昭和の始め頃の建立。

富士山が望めるが、あまり白くは見えない。

富士山の右には南アルプス。

左には八ヶ岳。

さて、これから車山高原を周回するのだけれど、下に降りるルートが見つからない。降りたいルートはちょうどスキー場のゲレンデになっている。

うろうろした挙げ句、スキー場のコースの端を歩いて降りることにした。スキー場のコースをスキーを担いで歩いて降りるなんて、まったくサマにならない。しかしこの板を履いて滑って降りることは今の私には不可能。

10分ほどでハイキングコースの入り口にたどりついた。そしてそこでスキーを履いて、誰もいない静かな雪原に入って行った。

どうも私と同じようなスキーで歩いている人のトレースがある。しかし今日は雪面がわりと堅いので、何日か前のものだと思う。

ここは中央分水嶺トレイルのコースになっているらしい。

雪面が堅いので、ちょっとした下りでもすぅっと進んでしまってコケる。

ちょうど座れるくらいの岩がいくつかある場所に来たので、腰を下ろしておにぎり休憩にした。

このスキーはシールが装着されているけれど、普通の山スキーでの全面シールほどは抵抗がしっかりしていないので、登坂力は乏しい。それにエッジもあまりしっかり効かないので、まともな登りは難しい。

前のピークは山スキーなら何と言うこともない程度だけれど、このスキーではうまく登れないと思ったので、ここでスキーを脱いで担ぐことにした。このスキーの特性は多少はわかってきた。

幸い、ツボ足でも潜ることはなく、12時7分に山彦谷・南の耳(1838m)に到着した。背景は蓼科山。

このあと急斜面を一気に下ってから登り返して、12時20分に山彦谷・北の耳(1829m)。背景は浅間山。

来し方を振り返る。

このあとそばを通る予定の八島ヶ原湿原。

そしてゼブラ山(1776m)。背景は明日行く予定の美ヶ原。

今日のピークはこれでお終い。八島ヶ原湿原に向かって下るが、ササ藪に雪が積もっている感じで、結構足が潜る。それならということでスキーを履いてみたけれど、そこそこ傾斜があるのでとてもまともに滑れず、数分ほどであっさり諦めてまたツボ足で下った。

八島ヶ原湿原そばの道は林道のようなほぼ真っ平らの道。標柱に腰掛けてドーナツ休憩を取って、それからスキーで歩くことにした。

ツボ足でも歩けるけれど、せっかくなので慣れるためにも。

しばらくすると急な登りが出てきたので、また履くつもりで板を肩に担いで登った。

そのうちにまた平らになるんじゃないかと期待していたが、なかなかそうなってくれない。ずっと登り一辺倒の登山道。

gpsを見るともう駐車場は近いので、スキーはザックにくくり付けることにした。

午後2時40分、駐車場に戻ってきた。

もしただの歩きだけだったら面白くも何ともなかったと思うけれど、スキーで歩けたので結構楽しむことができた。

その後は一旦諏訪まで降りて、片倉館の千人風呂へ。

片倉館は歴史的に重要な建物だそうで、建物の見学などもできる(もちろん有料)。

風呂も歴史を感じさせるちょっとレトロな造りで、湯船の深さが何と1メートルほどある。底はタイルではなくて、丸い小石が敷き詰められている。黒いので深さがよくわからず、何気なしに足を下ろしたらあまりの深さにびっくりしてバランスを崩して、あやうく溺れそうになった。

その後、スーパーで食べ物を調達して、諏訪湖の近くの公園の駐車場で一人宴会にした。