赤倉山、池木屋山

先週の弘法大師の道は快適だったけれど途中リタイアに終わってしまったので、満足感としては今ひとつだった。

しかしやはり山はこうでなくてはという感を再認識したので、静かな山で、まだ行ったことがなくて、充実感の味わえそうな山ということで探したのがここ、台高山脈の赤倉山、池木屋山。

どちらも南側から向かうと短い距離で登れるけれど、それではつまらない。

いろいろと記録を調べてみると、大又から明神平を経由して稜線を南下すると、片道10km少々くらいで池木屋山まだ行けそうだ。往復で20kmならそれなりの充実感も味わえそうで、台高山脈の稜線歩きに期待して、土曜日(6/1)の朝3時半に家を出た。

途中でおにぎりとカップ麺を食べて、コンビニコーヒーを飲んで、6時前に大又に到着した。到着した時は駐車場の車は1台だけだった。

準備を整えて、6時12分に出発した。今日のコースは私のニガ手な飛び石伝いの沢渡りが何カ所かあることがわかっているので、ポールを持参した。

ここから明神平までは講座で2回歩いたことがある。

おそらく昨秋の台風の被害。前回はこんなことはなかった。

沢筋に入ったらさっそく出てきました。しかしここはロープが張ってあるので問題無し。

この後も何度か沢渡りが出てきたけれど、ポールを持っている安心感か、講座で歩いた時ほどの不安感は無かった。

沢筋を離れるとつづら折れになる。静かで気持ちいい。

7時25分に明神平に到着した。バイケイソウが一面に。ただし花はまだ。


テントを張っている3人パーティがいた。駐車場に停まっていた車の所有者だろうか。

稜線に上がるとヤマツツジ?

穂高明神(1432m)には7時43分に到着した。出発してちょうど1時間半。ここに来るのは2回目。実は今日のコースの最高峰。

ここから先は未知の領域になる。ルートが多少不明瞭という情報もあって、期待と不安が半々。

古いテープに導かれて笹ヶ峰を越えたあと、なだらなかなピークでルートがよくわからなくなった。

gps のおかげで正規ルートに戻れて、8時半に千石山(1380.5m)を通過。この稜線は自然感がたっぷりで、非常に快適だ。

このあとぐんぐん下る。あまり下りたくないのだけれど・・・。その時、左のポールが木の根に引っかかって、「あっ!」と思った瞬間、ボキッという音。折れました。カーボンの軽量ポールなので横方向の力がかかると簡単に折れる。折れたのは2回目

標高1212mあたりが最低鞍部だった。こんな稜線のほんのちょっと下に何故か水が流れている。弘法大師の道もこんな場所が途中にあればテント泊で行くのだけれど・・・。

赤倉山への登りで来し方を振り返る。右の突起がおそらく千石山。遠方の稜線の一番高いのが薊岳。



9時23分に赤倉山(1394m、赤嵓山、コクマタ山とも言う)に到着した。ここで腰を下ろしておにぎり休憩にした。

数少ない展望場所から大峰方面。どの山かわからず。

霧降山(1360m)を10時ちょうどに通過。

このあとあたりから道に低木が生い茂るようになってきた。何の木か知らないけれど、今日は膝上までのスパッツで来ていて、ヒザの部分はムキ出しになっている(ふくらはぎはサポーターを着用している)。ちょうどその部分の高さあたりに枝が茂っていて、結構痛い。

池木屋山(いけごややま、1395.9m)には10時25分に到着した。出発してから4時間13分だった。

展望も無いので、ほんの3分くらいで踵を返した。何せ若干とは言え穂高明神の方がここより標高が高いので、復路の方が時間がかかる。

ピークから少し下った所に池があった。行きには気がつかなかった。

シャクナゲはもう終わっていた。

この先で、テント泊していた3人パーティにすれ違った。軽装で歩いていたので、おそらく荷物を置いてピストンなのだろう。

帰路も赤倉山で腰を下ろしてどら焼き休憩を取った。

最低鞍部からの標高差150mほどの登り返しはしんどかった。

このあたりでマットを背負った単独行の男性に出会って、さらにその後に、道から少し離れた場所に一人でテントを張っている人がいた。確かにこういう場所でテント泊するのは気分いいだろうとは思うけれど、水場は?

そして往路で少し迷ったなだらかなピークでまたもやロスト!!。今度も gps のおかげで助けられました。

だいぶ戻ってきた所から国見山を望む。

午後1時20分に明神平まで戻って来た。ここだけは人が多い。

人のいる場所はノンストップで通過して、つづら折れは走った。最後の林道部分も走って、明神平から50分、午後2時9分に駐車場に戻ってきた。駐車場は満車に近い状態になっていた。

このあと、やはた温泉に立ち寄って、汗を流してから帰った。

約24kmでほぼ8時間。コースも非常に気分が良くて、久しぶりにいろんな意味で満足できる山行きだった。