国境高原スノーパーク

ここ2年ほどまた雪のある山に出かけるようになって、もうやることは無いだろうと思っていた山スキーへの郷愁が蘇ってきた。
正月に釈迦岳を敗退した時、新雪の斜面を見て、スキーなら快適に登れるのに、と感じた。と同時に、こんなところをツボ足でラッセルするなんてあまりにもバカバカしいと思った。
しかしいざ再開するとなると不安は大きい。体力もさることながら、脚力の衰えも著しい。スキーはジョギングよりも脚力が必要と感じるし、山スキーとなるとさらに厳しい。4年前の取立山の山スキーでの失望感も脳裏に深く焼き付いている。
しかし再開するのなら一日も早い方がいいし、本当にもうダメかどうかはやってみないとわからない。道具は揃っているので、あとは出かける決心をするだけだ。やってみてやはりダメということになれば諦めもつくだろう。
と言うことで、日曜日(2/3)は天気予報も午後からは雨模様とのことだったので、午前の半日で国境(くにざかい)高原スノーパークへ久しぶりにスキーに出かけることにした。
8時のリフト運行開始に合わせて5時半に家を出て、予定通り2時間で到着。車の中でカップ麺とおにぎりの朝食をとって、8時過ぎにゲレンデに出た。
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車の中に置きっぱなしになっていたリフト券ホルダーを見ると、2010年のここのナイターリフト券が入っていた。つまり9年ぶりということ。以前は土曜の夜はナイター営業をしていたのだけれど、いつの間にか無くなってしまっている。
まずは下のリフト横の緩斜面で試してみる。
スキーで雪の斜面を滑るという感触をすっかり失ってしまっているので、最初は怖々プルークボーゲンで制動しながらゆっくり下る。途中で一度休まなければならないくらい脚に力が入った。
それでも3本くらい滑ると多少は感覚も戻ってきて、最初の緊張感はほぐれて横ずれの感触が味わえるようになってきた。
予め YouTube の動画で見つけた、横ずれで制動する練習を繰り返した。昔からターンの直後が暴走気味になるクセがあるので、それを矯正するための練習。
2時間ほど滑って、一旦車に戻ってコーヒーブレークにした。
スマホで練習動画を再確認してまたゲレンデに戻ったところ、下のリフトの待ち行列が少し延びていた。と言ってもほんの2〜3分程度の行列なのだけれど、それまではスイスイ状態だったのでわずらわしい。
で、後半戦は上のリフト横の斜面に行くことにした。ここは上部は若干傾斜がきつい印象があったので、今日の練習にはどうかだろうかと思っていたのだけれど、いざ行ってみるとそれほどではなかった。
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今度はこの斜面でひたすら同じ練習を時間ギリギリの午後1時直前まで繰り返した。
わずか半日の練習だったけれど、あせって昔の残像を追い求めようとせずに基礎練習に集中したせいで、いい感覚で終わることができた。こういう練習を何度か繰り返せば、ゴールデンウィークあたりにはアルプスのロングルートにも行けるのではないかと感じた。
問題はあと何日練習に行けるかということで、近場のスキー場はおおむねあと1ヶ月少々くらいしか滑れない。3月後半になると日帰りエリアはまずムリなので、時間も金もかかる。
中辺路の後半部分も早いうちに行ってしまいたいところだけれど、こちらはスキーほどはシーズンの制約が無いので、スキーシーズンが終わってからでもいいかも知れない。