淀川スロージョグ、そして Jeff Beck

ちょうど1週間前の土曜日、キャノンボールの出場判断のために 1km ほど走って左膝の痛みが出て以来、久しぶりに走りに出かけた。昨日の夕方、近所を15分ほど超スロージョグして痛みが出なかったので、まだ若干の違和感は残っているが、ゆっくりならたぶん大丈夫だろうと思って、フラットな淀川へ行った。
4km ほど行ったあたりで知らない人に声を掛けられて、延々 30 分ほど話に付き合わされてしまったが、10km 少々を痛み無く走りきることができた。キロ6分より遅いくらいのペースだったが、無事に終われてほっとした。
そして夜は期待の Jeff Beck!!。会場は尼崎のあましんアルカイックホールというところで、フェスティバルホールのような大会場よりは一回り小さな会場。大きな期待感を持って出かけた。
6時の開演予定だったが、始まったのは6時15分くらい。1曲目は知らない曲で、ビート感あふれるがモノコードのシンプルな曲。以外と短い時間であっさり終わってしまった。
メンバーは Jeff Beck 以外はサイドギター、ベースの女性(Tal ではない)、ドラムのシンプルなカルテット。アンプや PA もかなりシンプル。
どうも安全運転という感じの演奏で、ソロも時間がわりと短め。もう少しソロを続ければ盛り上がるのに、というところで終わってしまう。ちょっと欲求不満気味。
1時間半ほどで一旦終わってしまって、お決まりのアンコールへ。
ここで想定外の Rollin’ and Tumblin’ !!。Cream 時代の Ginger Baker と Eric Clapton を彷彿させるような演奏で、一気に盛り上がる!!。待ってましたとばかりに会場から手拍子が始まったが、何とオモテの1拍3拍??。
どうもやりにくかったようで、ステージの上から大きな手振りでウラの2拍4拍にしようとしている。その後、会場からはオモテとウラの両方が混在するというとんでもない状況に??
ただ、Jeff Beck 本人はそんなことお構いなし、という感じで熱のこもった演奏を続けていた。
期待した Beck’s Bolero は聞かれず終い。8時前には終わってしまって、いささか拍子抜けという感じ。
悪くは無かったけれど、ちょっと期待感が大きすぎたかなというところだった。
しかし Jeff Beck はいつまでたっても若い!!。もちろん近くで見れば年相応(70 になるかならないか)だと思うが、演奏する音楽の質は前向きな姿勢を失っていない。
こういうタイプのミュージシャンは他には Miles Davis くらいしか知らない。
ミュージシャンというのは年を取ると円熟味が出てきて、どうしても無難な演奏になりがちだ。それはそれで味があるのだが、若い頃のアグレッシブさはもちろん失われている。
そういう演奏を聴くと、『やっぱり若い頃の方が良かったな』と感じることが多いのだが、年を経てもそういった円熟味とは無縁で、いつまでも新しいものを求め続けているのが Jeff Beck であり、かつての Miles Davis だった。
そういう姿勢のミュージシャンのプレイに生で触れることができたのは、非常に良かったと思う。
私もできる限り前向きの気持ちを持ち続けていたいと再認識した次第である。

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