昨日は朽木の山へ行ってきた。
本当はもっと長い距離を踏んで、鞍馬までは行くつもりだったのだが、思いがけない序盤のルートロストで変なところに下りてしまい、予定の半分にも満たない状態で終わってしまった。
ルートの前半は昨秋にトレイルレースが開催された場所なので、まさかこれほどコースが不明瞭とは思わなかった。
朝5時半に家を出て、朽木の道の駅をスタートしたのは3時間後の8時半だった。
今日は久しぶりに gregory のザックで、ボトルポーチにボトルを入れてショルダーハーネスに付けたのだが、はやりボトルが揺れて具合が悪い。以前にも何度か同じ思いをしているのだが、また懲りずにやってしまった。
登山地図のルートに従って車道を進むが、明護坂への登山道がよくわからない。山へ入って行く雰囲気の道が左にあるが、道標などは何も無い。このまま車道を進むと下って行きそうだったので、ここを左へ行ってみることにした。
山に入るあたりに『近畿自然歩道』という標識があり、少し登ると明護坂への標識が現れた。
なかなかの急登だが、急登は以外とすぐに終わった。
このあたりからイワカガミが出てきた。
9時過ぎに最初のピークの東山(417m)へ到着。
なかなかいい雰囲気のエリアで、昨秋のトレイル大会は『フェアリートレイル』という名称になっていたのだが、なかなかいい名前の付け方だと思った。本当に妖精が出てきそうな雰囲気だ。
次のピークは行者山(571m)。
登りはあまり急ではないので、快調に距離が稼げる。おまけに誰にも出会わず、今日は素晴らしい一日になりそうだとテンションが上がった。
次なるピークは雲洞谷山(622m)。9時40分。ここでボトルポーチをはずしてサイドポケットにボトルを入れた。
次のピークは頂上を経由せずに西側をトラバースする道の方へ入った。所々に現れる赤テープに導かれて行った。
結構な傾斜の斜面をトラバースしていく。落ち葉がかぶっていて足を滑らせたらずり落ちて行きそうだ。しかし明らかに踏み跡に見える。
頂上経由の道に合流したらまた赤テープが現れた。そしてほどなく送電線の鉄塔に出会う。
送電線は2本通っているのだが、2本目を過ぎてからの道がまったくわからない。gps を見ると本来のルートからは少し西にずれているようだが、この尾根の東側はわりと急に切れ込んでいて、そちらに道があるとは思えない。
よくわからないまま強引に下ってみたが、本来のルートからはさらにはずれていくので、ヤブを適当に東側に向かって進んだが、なぜか切れ込んだ沢が見える。
結局ヤブをかき分けて鉄塔の所に戻った。そして赤テープのある場所まで戻って、もっと東へ向かう道があるのではないかと探してみたが、それらしい踏み跡は見あたらず。
鉄塔からの斜面は植林で、人手が入っている。下生えはあまり無いので、行こうと思えばほとんどどこでも行ける。
それらしい雰囲気の方向へ下ってみるが、やはり gps のルートからははずれる。
またまた鉄塔まで戻って、何となくこれがルートではないかと思える踏み跡を発見して、そこを下った。ここも gps のルートからは西に外れていくが、もうここくらいしか考えられない。
少し下ると下の方に車道が見えてきた。はやり西側の谷に下りてしまったと思ったが、もはやまた登り返してルートを探す気持ちにはなれなかった。
時間は11時。今日は適当なところで切り上げてバスで戻るしかないと思った。
ひとまず道路脇に腰を下ろして、おにぎりで休憩する。
地図を見るとこの車道はR367と鯖街道で走る車道の間に位置していて、鯖街道の車道に出るにはまだそこそこの距離がある。しかも出るのは平良より北で、そんな所に出たら鞍馬まで行くのも大変だ。
北へ向かうと朽木に出られる。これなら距離的にも問題無さそうだが、それではあまりにつまらない。それに、今日のコースはぜひ再挑戦したいが、ロストした場所の確認をしておかなければまた同じことを繰り返しそうだ。
登山地図を見たところ、今休んでいるあたりから本来のルート上の大彦峠へ出る道がある。これを辿って峠へ出て、そこから北上すれば今日来たルートにどこかで合流できる。そうすれば間違った箇所がわかるはずだ。
そう考えてこの道へ行こうとしたのだが、これがまたさっぱりわからない。地図で見る限りではまさにこのあたりから東へ道が書かれているのだが、うろうろしたがそれらしい道も道標もまったく見あたらない。
ただ、このあたりの山肌も植林なので、尾根状のところを強引に東へ向かって登って行った。結構な急登だったが、期待通り20分ほどで稜線の本来のルートに合流した。
ここから南に向かってせめて白倉岳だけでもという考えもチラッと浮かんだが、梅の木からのバスの時間もまったくわからないし、それに何と言っても今日のミスの原因をはっきりさせておかなければならない。
と言うことで本来のルートを逆に戻ることにした。大彦峠はすぐだった。
登山地図にあった車道からのルートは、もっと北にあったのかも知れない。
しばらく登ると送電線の鉄塔に出た。うろうろ迷った場所とは明らかに違う。つまり鉄塔に出た時にはすでにルートをはずしていたのだ。実は gps でも少し西側にずれてはいたのだが、それまでのテープ表示などなどでそこがすでに違っているという考えは浮かばなかった。
さらに登って行くと gps のトラックに近づいてきた。ちょっとしたピークを越えて少し下った所で、gps のトラックに合流した。
左側を見ると赤テープが2カ所見えた。
あのテープに導かれて進んでしまったのだ。あのトラバース道だ。昨秋の大会ではここは北上しているので、それならまず間違うことはない。
間違った場所がはっきりと特定できて、気分がすっきりした。これで次回は大丈夫だろう。
戻る時に鉄塔から北の方向を眺めると、先ほどうろうろしていた箇所が見えた。
向こうの尾根の鉄塔で迷っていたのだ。
大彦峠からはR367の岩瀬に下りることにした。そしてR367を梅の木まで行こう。そうすれば出町柳へのバスがある。ただ、一日に2本しかなく、時間はまったくわからない。いずれにしても夕方だ。結構待たなければならないだろう。
UTMF を意識して、車道は普段よりはちょっと気合いを入れて走った。このところ車道の下りなどで思い切った走り方がぜんぜんできなくなっているので、そのあたりを少し練習しようと思った。とは言ってもキロ5分半くらいのペースだが。
岩瀬に出たのはほぼ午後1時だった。ここからは前方左に蛇谷ヶ峰。
右には釣瓶岳が望める。
R367は交通量が多い。こんな道を走るのはうんざりだが、ここはロードの練習と割り切って、緩い登りでキロ6分少々、下りでは5分後半くらいのペースで梅の木を目指した。このままのペースで何時間も走り続けるのはムリだが、これくらいは巡航速度と感じられるようにはしておきたい。
1時間少々で 10km ほど走って、午後2時過ぎに梅の木に到着した。ここでのんびりバスを待とうと思った。
が、バスの時間を見てみると、出町柳行きは何と5時過ぎ。いくら何でもこれは遅すぎる。しかし堅田行きが3時43分にあるらしい。これで帰ることにしよう。
停留所のそばの休憩エリアの自動販売機でコーラを買って、トイレ脇のベンチに座ってサンドイッチを食べた。
そしてこのあたりでのんびり時間をつぶそうと思ったのだが、持って生まれた貧乏性で、何もせずにぼんやりと時間を過ごすということができない。かと言って、もはや気持ちも切れているので、もう一度走ろうという気分にはなれない。
そこで、時間つぶしとバス代節約を兼ねて、南を目指してR367を歩くことにした。
結局、中村の学校前まで 5km ほどを1時間ほどかけて歩いた。バスの時刻まではまだ20分ほどあるが、この先を目指すとバスに追い越されてしまう可能性があるので、ここでバスを待つことにした。
何とも締まらない一日だったが、まぁこんなこともあるだろう。