釈迦ヶ岳

昨日(4/6)は大峰の釈迦ヶ岳へ行ってきた。
釈迦ヶ岳と言えば何と言っても山頂に立つ釈迦如来像。大正時代に「オニ雅」と呼ばれた強力の岡田雅行氏が一人で担ぎ上げたと言われている。と言ってももちろん一度ではなくて、いくつかに分けて運ばれたそうだが、それでも重い物は 100kg 近くの重さだったらしい。ただ、その後何度か修復されている。
おそらくその頃は東側の前鬼(ぜんき)からのルートだったと思われるが、今は西側の太尾(ふとお)登山口まで車道があって、標高約 1300m からわずか標高差 500m 程度で登ることができる。大峰の名のある山の中ではもっとも簡単に登れる山なのではないだろうか。

朝3時半に家を出て、途中でカップ麺とおにぎりの朝食をとって、3時間少々で登山口に到着した。すでに数台の車が停まっていた。
準備を整えて、6時50分に出発した。
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しばらくぐいぐいと上がるが、ほどなくなだらかな稜線に出る。
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西から冷たい風が吹き付けてきて耳が痛い。天気予報では好天で気温が高くなると言っていたので耳を覆える帽子を持ってこなかった。これ以上冷えたら雨具を着てフードを被るしかない。
古田の森を通過。
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そろそろ雪が出てきた。かくし水と呼ばれる水場があるけれど、今日は流れていない。
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ほどなく奥駆道に合流した。
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出発して1時間半であっさり釈迦ヶ岳の山頂(1799.9m)に到着した。
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まさかこれだけで戻るわけにはいかないので、さらに北に向かって、釈迦ヶ岳より高い仏生ヶ岳まで行こうと思っていた。ところが、
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ロープのある急斜面のノートレース。チェーンスパイクは持ってきているけれど、こういう軟雪ではチェーンスパイクはほとんど効果が無い。このあたりはしばらく難路なので、あっさりと諦めることにした。
代替案は逆に奥駆道を南に向かうこと。ただし南に向かうと標高が下がっていくので、戻りが登り返しになる。ほどほどの所までで戻ることにする。
釈迦ヶ岳から30分ほどで深仙宿に着いた。
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実はここから帰りにショートカットの破線ルートがあるようなので、それを確認しておく。大丈夫そう。
展望は今ひとつ。
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避難小屋はたき火のにおいが漂っていて、こんなところには泊まりたく無い。
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少し登って振り返ると、大きな岩場がいくつかある。大峰にはこういう岩場が随所にある。
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大日岳の麓の道標。あまり危険なことはやりたくないので、行場はパス。
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いかにも厳しそうな山容。
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しばらく行って、太古ノ辻。前鬼からの道はここに出てくる。
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ちょっとしたコブの仙人舞台石。
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ここから30分の所に石楠花岳というのがあるそうなので、そこまでにする。
わずか10分少々で石楠花岳(1472m)に到着した。ここで今日初めて腰を下ろしてぼたもち休憩にした。
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深仙宿からのショートカットルートははっきりしている。
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深仙宿から25分ほどで元の道に合流した。
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ここからは来た道を戻る。行きには気が付かなかった千丈平。
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八経ガ岳は木々の向こう。
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先ほど歩いた道が南東方向に見える。真ん中の尖っているのが大日岳。その左のコルが深仙宿。
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この後、軽装のハイカーがたくさん登ってきた。
12時4分、登山口に戻ってきた。
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行動時間5時間15分程度。累積標高差もおそらく1000mにも満たないくらいで、不完全燃焼感は否めないが、山は無事に戻ってくることが何よりも大切なので、これでいいのだと自分を納得させようと思った。