白山三峰

この三連休は天気が良ければテント泊で遠出しようと楽しみにしていた。しかしながら生憎の連日雨予報。しかしせっかくの三連休にどこも行かないというわけにはいかないし、生駒の日帰りで終わらせるわけにもいかない。

土曜日は陸上クラブの練習会に行って、少し天気が回復しそうな月曜日(7/15)の一日に賭けることにした。

行き先に困った時はやっぱり白山。ここ何年かは毎年白山に行っているが、今年はまだ行っていない。それどころか今年はまだ大きな山に一度も行っていない。ゴールデンウィーク前半に白馬乗鞍岳に行ってはいるけれど、あれは行ったうちには入らない。

と言うことで、久しぶりに行きたいと思っていた平瀬道を登ることにした。そして天気が悪くなければ三峰の周回。

中学生の時に学校のワンダーフォーゲルクラブに入って、最初に行った大きな山が白山だった。中学2年の夏で、別当出合から登って室堂に泊まって、翌朝御前峰に登ってから平瀬道を下った。ほとんど雨だった。

山スキーでは白山東面は何度か行っているけれど、平瀬道は中学以来なのでほとんど50年ぶり。記憶などあろうはずも無い。

その頃は大遠征の気分だったけれど、今や車で4時間くらいで登山口まで行けてしまう。

平瀬から林道に入る。ここは山スキーの時はザックとスキーをかついでマウンテンバイクで2時間近くかけて登った道。山スキーの時期はまだ林道は車では入れない。車でも30分くらいかかった。あんなことはもう二度とできない。以外と下りてくる車が多くて、すれ違いに難儀した。今度の車は車幅が広くて、こういう時は困る。

5時過ぎに大白川ダムの駐車場に着いた。小雨。

一人宴会で夕食を済ませて、8時前にはシュラフにもぐった。以外と暖かい。外は雨。

朝は3時に起きた。雨は止んでいた。しかしここで心配していたことが起こった。ライターの火が点かない。ライターは2個用意していたのだけれど、いずれも同じくらいの時期に買ったもので、ガスの残量が乏しかった。

わかっていたので来る時に買おうと思っていたのが、すっかり忘れてしまっていた。昨夜はかろうじて点いてくれて、そのまま消さずに夕食を終えた。

昨秋の白山でもコンロの不調で朝にお湯が沸かせなかった。原因は違うとは言え、またまた白山での不覚。致し方なく、おにぎりと行動食のドライマンゴーで朝食を終えた。

3時43分、駐車場を出発した。まずは登山口へ。

最初は木の階段が多くてあまり楽しくない。

歩き出して1時間もしたらすっかり明るくなった。登山道がしっかりと整備されていて助かる。

展望の開けた場所から御前峰(左)と剣ヶ峰(右)が望めた。行きまっせ。

いつものことですが、白山は活火山です。

ニッコウキスゲ。

キヌガサソウ。

真新しい鎖場。

5時半に大倉山避難小屋に到着した。標高2000mを越えた。

コイワカガミ。

ミヤマキンバイ。

標高2400mくらいになると視界が開けてきて、御前峰がすぐそこ。

バイケイソウ。

ハウサンフウロ。

ヨツバシオガマ。

室堂が見えた。ラジオ体操の音楽が流れてきて興ざめ。

6時47分、出発からほぼ3時間で室堂に到着した。ここでどら焼き休憩にして、御前峰に向かう。

クロユリ。

7時24分、御前峰(2702.1m)に到着。

雲がかかってアルプスの展望は望めない。山頂がちらっと出ているのはおそらく北岳。北アルプスは雲の中。

剣ヶ峰。

油ヶ池と大汝峰。

さて、剣ヶ峰を目指します。

7時55分、無事剣ヶ峰(2677m)に登頂。

最後の目標は大汝峰。ショートカットしようとしてハイマツ帯に阻まれて、結局ウロウロさせられることになってしまった。

8時40分、大汝峰(2684m)に到着。

大汝峰から見る御前峰(右)と剣ヶ峰(左)はいつも素晴らしい。

これで今日の課題はすべて終了したので、室堂に戻る。イワウメ。

あとはひたすら戻るだけ。室堂は雑踏なので避けて、平瀬道に入った所でおにぎり休憩にした。

帰りは花の写真を摂りながら下った。実は上の花の写真は大半が下りで摂ったものです。早朝はあまり咲いていないので。

平瀬道の下の方でギンリョウソウ。

その後、何かエンジン音が聞こえると思ったら、ブッシュ苅りをしている男性二人に出会った。本当にありがたい限りです。厚くお礼を述べておきました。おかげで朝は夜露で身体の右半分がびしょびしょに濡れたのが、快適に下りることができました。

室堂から2時間少々、11時半に登山口に下り立った。

その後は大白川露天風呂で汗を流して、気分良く帰ってきた。

満足の一日でした。