Mt.乗鞍スノーリゾート

先週末は三連休だったのでぜひ遠出したいと思っていたが、土曜日は全国的に雨。日曜日も関西の中南部はそこそこの天気のようだが、中部地方は今一つの予報で、好天は月曜日だけになりそうだった。

あまり大きな期待はせずに土曜日の午後、雨の中を乗鞍方面に向けて家を出た。

山スキー道具一式と歩くスキー、ピッケル、アイゼン、ワカンと何とでもできる準備をしておいた。

雨は途中で止んだけれど、Mt.乗鞍スノーリゾートの駐車場に停めて一人宴会を楽しんでいた頃から雪が降り出した。

日曜日の朝も雪で、時折強い風が吹いている。こんな中で山歩きをする気は毛頭無いので、今日はゲレンデスキーをすることにした。

昨年、一度はもうスキーは辞めようと思ったので、この天候の中でのスキーにはあまり積極的な気持ちにはなれなかったけれど、まさか松本観光というわけにはいかない。

それにネットで調べてみたら、事前にカードで支払いを済ませておけばシニア一日券が 2800 円。駐車場もタダなので、これなら半日くらいでお終いにしても元が取れる。

リフトは全部で 10 本あるかないかというくらいのスケール。速いクワッド(4人乗り)が1基あるだけで、あとはすべて昔ながらの二人乗り。

コースの大半は初心者スロープで、部分的には漕がないと進まないくらいの平らな部分もある。今の私にはちょうどいいくらい。

昨年、何度か近場のゲレンデに行った時は半日券でも十分という感じだったけれど、9時前に滑り始めて、何度かの休憩をはさんで午後4時過ぎまで滑っていた。

滑り終えた後はスキー場の少し下にある「湯けむり館」という温泉に向かう。車道はすっかり雪に覆われていて、対向車線で中型バスが立ち往生していたりして、途中でしばらく車がまったく動かない状態になってしまった。

リフト券が入浴料の割引券になっていて、通常750円のところを550円で入れた。

お湯は乳白色の、いかにも温泉という感じのいいお湯だったけれど、駐車場の大きさや施設の規模に比べて風呂が非常に小さい。

露天はせいぜい10人くらい。内湯も15人くらいで満杯で、洗い場の数も少ない。水風呂も無し。もう少し大きかったら文句無しだったのだけれど・・・。

そしてまたスキー場の駐車場に戻る。翌日のことを考えて、一番上の休暇村のそばの駐車場に置いた。

さて、明日はどうするか。天気は良さそうなので乗鞍岳に向かいたいところだけれど、ここ何日か新雪が積もっている感じ。多分上部ではかなりの積雪だろう。おそらく久しぶりの積雪だと思われるので、状況としては雪崩の危険性大である。

やはりここは安全第一で、乗鞍高原を HOK スキーでスノーハイクをすることにした。

大国見

2/16 の日曜日は雨の中を講座で天理の大国見へ行ってきた。終日雨の予報だったためにドタキャン続出で、参加者は本来の人数の半分だった。

私が登山を始めた50年ほど前には近郊の低山への有料ツアーというのはまだ存在していなかったので、朝から雨の日に山へ向かうということは泊まりがけで遠方に出かける時以外はあり得なかったが、有料ツアーの場合はそういうわけにはいかない。

集合は天理駅。

街中を歩くと天理教本部の壮大な建物。前の道には祭りの出店が出ている。これはいつものことなのだろうか。

10分少々で石上(いそのかみ)神宮へ。ニワトリも雨やどり。

本殿にお参り。雨のせいか日曜日だというのに人が少ない。

ここからはしばらく山辺の道を行く。

ハタの滝。

このあと山辺の道を離れて大国見へ向かう。

少し車道を離れて、石上神社。こちらは「神社」です。地元では石上神宮の元社と言われている。

また車道に戻って、弘法大師ゆかりの桃尾の滝。万葉集にも「布留の滝」として詠まれている。

ここの前の休憩所で昼食にした。運良く雨が止んでいた。

これから大国見の登山道に入る。コンクリートの急登で、コケで滑りやすくて危ない。

登山道から少し横にそれて、大親寺。

登山道もなかなかの道で、おまけに雨で滑りやすい。

12時50分、大国見の山頂(498m)に到着した。生駒がかすかに見えていた。

地形図にも「大国見山」と記載されているが、もともとは「大国見」だった。近年はもともと「○○○」という山名だった山を「○○○山」と呼ぶことが多くなっている。

下山は北側に向かう。

車道に出て、名阪国道をトンネルでくぐる。

岩屋町には磨崖仏があるらしいが、どれかよくわからず。

このあともずっと車道で、天理教教祖のお墓。

午後3時10分、天理駅に戻ってきて解散した。

雨はそれほど強くなくて、昼食時にはたまたま止んでいたので、天候のわりには不快感は少なかった。

それにしても天理教関連の多くの建物にはちょっとびっくりした。大変な資金力だ。街全体が天理教という感じだった。

京都一周トレイル・高雄

2/12 の水曜日は講座で京都一周トレイルの高雄周辺を歩いてきた。

集合は栂ノ尾のバス停。ここからしばらく車道を歩く。

西明寺に寄り道。9世紀に弘法大師の弟子の智泉が神護寺の別院として開創したとのこと。

この時期は清滝川も水量が少ない。

清滝川の左岸を行く。左上は清滝の水力発電所に水を送る導水路。

散策路が崩れていて補修工事をやっていた。

右岸に渡った所の広場で昼食。

このあと右岸の側壁を少し登って車道に合流。

対岸に発電所の送水管。今も現役です。

そして表参道登り口の鳥居。

表参道を少し登って、廃線探索。戦前にあったケーブルの跡。

そして清滝のバス停で解散した。

私はいつもと同じく保津峡駅に向かう。このあたりの清滝川の眺めはお気に入りです。

清滝から45分くらいで保津峡駅に到着した。

飯道山、大納言、阿星山

先日の講座で十二坊からこの山並みを眺めた時、これはぜひ行かなければと感じた。

標高はおおむね 600m 台で、随所で稜線近くまで車道があったりしているので、わりと気楽に歩けるのではないかと思った。

下山後は車道を走って周回しても 20km にも及ばないくらいなので、2/11 の祝日に軽い気持ちで出かけた。

飯道神社への登山口の駐車場にはちょうど9時に着いた。駐車場手前の車道では日陰には雪が残っていた。

今冬は極端な暖冬で、気持ちが冬モードになっていない。とは言ってもここ何日か例年並みの寒気が入ってきていて、スキー場はほっと胸を撫で下ろしているというニュースが流れていたので、ちょっと考えればこういうことは想定できたはずだった。

今日は(と言うか、今日も)雪装備は持ってきていない。スパイクはおろか、スパッツもポールも無い。シューズは穴の開いた古い HOKA。

しかし行くしかない。9時15分に駐車場を出発した。

まずは飯道山へ向かう。20分ほどで飯道神社へ。

本殿にお参り。江戸時代まではお寺があって、修験霊場だった。

本殿裏の岩山にも登っておく。

10時7分、飯道山(664m)に到着した。

正面やや左が阿星山。手前の鉄塔のあるのが大納言。ずっと奥は雪をかぶった比良山系。

大納言に向かうが、いきなりの激下り。ロープが張ってある。

これまでの道とはうってかわって厳しくなった。雪があるのでルートもわかりにくい。所々にある古いテープを探しながら進む。

雄大な鈴鹿の眺め。右の方の尖っているのはおそらく鎌ヶ岳。左に武平峠、そして御在所岳、その左に雨乞岳。雨乞岳の手前は綿向山。

古い林道を渡って、白草山(613m)。

アセボ峠で車道を渡るが、降り口も上り口もよくわからなかった。

しばらく細かなアップダウンを繰り返しながら西に向かう。

12時5分、突然大納言の三角点(583.1m)に出た。ここの標石に腰掛けておにぎり休憩にした。

この先はしばらくすぐそばに車道がある。しかし一般車は入れない道だろう。少し進んで鉄塔のそばに大納言(596m)。山頂とは思えないが・・・。

このルートは所々にこういう標識が設置されている。ここは 541m ピーク。

このあと、稜線からはずれて斜面を激下りする場所はわかりにくかった。ロープが張られていた。

そしてこの下で激しい崩壊場所に遭遇。

進む方向がわからずうろうろしたけれど、何とか行けそうな方向に進んだところ、足下に古い林道が見えた。

急斜面を這い上がって阿星山に向かう。あと少しという所で車道に遭遇。少しだけ車道を歩く。

電波塔のそばから山頂へ。

最後にまたもやロープの急斜面。雪が無くて良かった。

午後2時16分、ようやく阿星山(693m)に到着した。思ったより遠かった。

ここのベンチに腰を下ろしてどら焼き休憩にした。

下山は少し戻って、南側の稜線を下る。しかしこの稜線、道らしい道が無い。写真では道のように見えるけれど、実は道ではない。

とは言っても森林組合の標識が所々にあるので、林業関係者は歩いているはず。何かの境界の標識が一定の間隔で置かれているので、それを見失わないように下った。

阿星山から30分少々で車道に降り立った。

あとはひたすら車道で飯道神社の駐車場に戻るだけ。正面真ん中が飯道山。

朝、車で通った一の鳥居。

午後3時48分、駐車場に戻ってきた。雪はすっかり消えていた。

もっと気楽なルートを想定していたけれど、思いの外歩きごたえのある道だった。飯道山以降は誰にも合わず、トレースも無いのでルートはわかりにくかった。逆に言うと、結果的にはなかなか充実感のある一日だった。

海住山寺、神童寺、椿井大塚山古墳

神童子(じんどうじ)から海住山寺(かいじゅうせんじ)への山道は数年前に京和トライアスロンクラブのマラニック大会で走ったが、その頃はまだタイムへのこだわりもあったので、見所は立ち止まることもなく素通りしていた。

(注)神童寺というお寺のある集落が木津川市山城町神童子。読みはいずれも「じんどうじ」。

私はちょっと変わった山名や地名に惹かれる人間なので、「神童子」や「海住山寺」は改めてゆっくり訪ねてみたいという気持ちはずいぶん前から持っていた。

しかしながらこのあたりはわざわざ一日を使って満足できるようなコース設定がなかなかできなかったので、これまで先送りしてきた。

2/9 の日曜日、朝イチで生協にまとめ買いに行って、それから出かけてみようと思った。ついでにここも一度訪ねてみたかった椿井大塚山古墳にも立ち寄って。

京阪、近鉄、JRを乗り継いで加茂駅まで行って、12時18分に駅を出発した。結構気温が低かったが、汗をかかないようにアウターは脱いだ。

恭仁大橋で木津川を渡る。

正面には辿る予定の稜線。

車道を歩いて登って、出発してから45分ほどで海住山寺に到着。境内に入って100円を払う。本堂は改修中。

海住山寺は奈良時代に良弁僧正によって藤尾山観音寺として建立され、その後の焼失を経て、13世紀に解脱上人貞慶によって補陀洛山海住山寺として旧寺を中興されたとのこと。

五重塔は国宝。

参道からそれて山道に入る。以前のマラニックの大会の時は神童子からの道はかなり不明瞭で、何度か集団ロストしたりしていたので、はたして今どういう状態になっているのかいささか不安だったけれど、出だしははっきりしていた。結構手入れされている感じ。

道標も随所に設置されていて、ハイキングコースとして整備されている感じ。

快適な自然林を気持ち良く進む。

しばらく進んだら「鳶ヶ城(とびがじょう)跡」という道標があったので寄り道してみた。

加茂町の街並みの向こうは奈良の山々。ここで腰を下ろしておにぎり休憩にした。

さらに進むと竹林になった。集落が近い。

神童子の集落に下りたって、まずは天神社(てんじんじゃ)に向かう。

十三重石塔は重要文化財。

そして神童寺へ。聖徳太子の創建で、役行者が修行したと伝えられている。本堂を始め、仏像の多くが重要文化財に指定されているが、中には入らず。仏像の値打ちはよくわからない。吉野山とのつながりが深い。

神童子の集落。

しばらく車道を走って、最後の目的地の椿井(つばい)大塚山古墳。古墳時代前期(三世紀後半)の古墳の中でも最古と位置づけられている。

奈良線の法面拡幅工事の際に石室が発見された古墳で、前方後円墳の真ん中を線路が横切っている。

後円部の墳丘。

墳丘からの生駒の眺め。

前方部には何と住宅が建っている。

この後は車道を走って奈良線の棚倉駅へ向かう。

午後3時18分、棚倉駅にゴールした。

ふと思いついて出かけたコースで、実動わずか3時間ではあったけれど、なかなか充実していて楽しかった。

先月の星田三山に続いて、半日程度でも楽しめる場所は探せばあるということを再認識した。

魚屋道

2/8 の土曜日は講座で六甲の魚屋道(ととやみち)を歩いてきた。先月の三輪山に続いて、女性のみの講座のピンチヒッター。

「女性のためのショートハイキング」というタイトルの講座なので、歩行時間や標高差はかなり少なめに設定されている。

なので朝はJR甲南山手駅に集合してからバスで昭内橋まで行って、ここからスタートする。

尾根道ではなく「難路」の沢筋を行く。

歩き出して 40 分ほどで蛙岩(かえるいわ)。どこがカエルなのかよくわからない。

その後、尾根道に合流して、風吹岩(437m)へ。

そして横池で昼食にした。

すぐそばにゴルフ場。今冬の暖冬はゴルフ場にとってはありがたいだろう。特にこういう標高の高い場所では。

このあとぐいっと登って、雨ヶ峠で一服。このあたりから雪がパラついてきた。

東お多福山には寄らずに林道へ出た。

土樋割峠(どびわりとうげ)。

午後2時20分、バス停に到着して終了となった。

来月はここをスタートして東お多福山を経由して六甲最高峰、そして有馬に下山の予定。

十二坊

2/3 は講座で滋賀県の十二坊(岩根山)へ行ってきた。前日の金勝アルプスの少し北に位置している。

集合はJR草津線の香西駅。

前日に続いて今日も快晴。正面の十二坊に向かってしばらく車道を歩く。

瀬田川にかかる橋の上から三上山を望む。

急な林道を少し登って、磨崖不動明王尊。江戸時代のものということで、それほど古いものではない。

一度車道に出てからまた登山道に入る。これがなかなかの急登が続く。

30分少々登って、十二坊の山頂(405m)に到着した。

正面に飯道山。右端は阿星山。

ここで昼食にして、午後は周回コースへ向かう。展望場所から、右奥が金勝アルプス。おそらく鶏冠山。朝に比べると空気がずいぶん霞んできた。

そしてシャクナゲ群生地。

林道に出ると何か大きな碑。

しばらく林道を下る。

そして十二坊温泉のゆららへ。

ここからまた山道に入って、善水寺(ぜんすいじ)に向かう。

時間の関係で善水寺は前を素通り。本堂は国宝になっている。

午後2時20分、岩根のバス停に到着した。

3時半過ぎのバスに乗って、香西駅で解散した。

金勝アルプス

先の日曜日(2/2)は好天間違いなしの絶好の登山日和だった。

しかし翌月曜日に講座が控えているので、あまりムリをしないようにということで、まだ行ったことの無い滋賀県の金勝(こんぜ)アルプスに向かった。

登山口の駐車場が有料と書いてあったのでちょっと躊躇したけれど、よく見たら有料なのは4月から11月までの間だけだった。

着いたのは8時20分くらい。しかしすでに結構な数の車が停まっていて、私の後からも何台かやってきた。こんな時期でもこれだけの登山者がいるのかと思って、ちょっと憂鬱になった。

8時半に鶏冠山(とさかやま)に向けて出発した。しばらく林道を行く。

沢筋の山道は気持ちいいけれど、少し荒れている。

落ヶ滝への道から別れて急斜面をぐいっと上がる。あれが鶏冠山?

さすがにアルプスと言うだけあって、ロープも出てくる。

展望場所から正面に三上山。手前の大きなトラックは競馬の栗東トレーニングセンター。

9時16分、鶏冠山(490.8m)に到着した。

少し進んだ展望場所から、琵琶湖と比叡山。

大きな岩が出てきた。そして登山者も多くなってきた。

天狗岩を見上げる。

岩をすり抜けて。

天狗岩の上から北東方面。奥の方に雪山が見える。岐阜の山と思うけれど、どこかわからず。

10時23分、白石峰(580m)に到着。

竜王山に向かう。茶沸観音。

山頂手前に大野神社の境外社。

10時38分、竜王山(604.6m)に到着した。

先ほどの境外社の裏でおにぎり休憩にした。

白石峰に戻る途中の稜線からの鶏冠山。

重ね岩。

国見岩から瀬田川方面。

岩の間をすり抜けて。

そして狛坂(こまさか)磨崖仏。奈良時代後期のものらしい。

林道に出て、新名神をくぐる。

逆さ観音。鎌倉時代のもの。元はもっと上の方に正しい位置で設置されていたのが、岩を削られてバランスを崩して落ちてきたとのこと。

オランダ堰堤。明治時代にオランダ人技師ヨハネス・デレーケ氏の設計で造られた。今も機能している。逆さ地蔵の岩はこの堰堤のために削られた。

駐車場そばのキャンプ場はこの季節でもそこそこ賑わっていた。

12時13分、駐車場に戻ってきた。

4時間足らずのショートコースだったけれど、それなりに楽しめるルートだった。

登山者とは何度も出逢ったけれど、駐車場の車の数に比べるとそれほど多くはなかった。