4/20(水)は八甲田山に向かう。当初、酸ヶ湯から毛無岱(けなしたい)、大岳、仙人岱(せんにんたい)、酸ヶ湯の周回ルートを予定していたが、私の車のそばに停められた方がスキーの準備をされているので行先を尋ねてみたところ、私が予定していたルートの反対回りで、大岳までずっとスキーで行けるとのこと。このあたりは良くご存じの様子だったので、急遽予定を変更して仙人岱から大岳に登って、それを下りてくることにした。
✳︎赤が登り、青が下り
今日も快晴。7時50分、駐車場の前の車道を渡って雪のカベを登って、今回初めての山スキーを開始した。
目の前には緩やかな斜面が広がっており、どこでも歩ける。
好天なのでジャケットはザックに付けているが、パンツははいておかないと面倒なので暑い。おおむね緩斜面なので何とか汗をかかずに登れる。
随所に標識がある。このあたりはバックカントリーのツアーがさかんなようだ。
30分ほど進むと大岳が見えてきた。
沢を回り込んで仙人岱のコルに向かう。
沢をつめていったら雪が切れていた。致し方なく板を担ぐ。10分ほど登るとまた雪の斜面になったが、ちょっと急な斜面だったのでその上まで担いで上がった。
仙人岱はもうすぐそこだが、先行されていた朝に出会った方がショートカットのような斜面に取り付かれていた。詳しい方のようだったので私もそちらに向かおうかと迷ったのだが、やはり初めてのルートなので忠実に進むことにした。
9時23分、出発して1時間半ほどで仙人岱に到着した。右手に避難小屋が見えている。
正面に大岳が聳えている。夏道が出ているような気もするが、右側の雪の斜面を行くことにする。ここでドーナツを補給する。そしてここでクトーを装着しておく。
ジグザグを切って斜面を上がる。振り返ると正面に硫黄岳。遠方は南八甲田連峰。
斜度はそれほど急ではないのだが、雪が柔らかくて登りにくい。途中であきらめて夏道の方に逃れることにした。
しかしこれがなかなかの難題だった。雪のすぐそばはササの斜面で、冬場の積雪の重みで枝が下向きになっているのでスキーブーツのソールが滑ってなかなか登れない。手で枝を掴んで強引に這い上がる。幸い、ササ原はそれほど長くは続かず、土の斜面になった。
夏道とはずいぶん離れているのでこのまま進む。
山頂の手前でようやく夏道に合流して10時33分、大岳の山頂(1584.5m)に到着した。山頂には誰もいなかった。
これは八甲田ロープウェイ方面。左奥が田茂萢(たもやち)岳かな。
東の方に高田大岳とその左に雛岳。
今日も写真を撮ったり、おにぎりを食べたりしてゆっくり過ごした。
山頂のすぐ下に雪の斜面があったので、下が見えないがそこでスキーを履いた。少し滑ったら斜面の全貌が見えた。何とこの斜面は予定の斜面とはつながっていなかった。ちょっとした尾根が間にある。どうもカルデラの斜面だったようだ。
稜線のそばで板を脱いで、板をかついで適当にヤブをこいで雪の斜面に出た。今度は間違いなさそう。
滑降はチョー快適だった。歓声を上げながら下まで一気に滑り降りた。その間、わずか3分。
その後、雪の切れた場所を板を担いで下りて、また履きなおして滑って、12時前に駐車場に下りてきた。
時間もあって天気がいいので車のそばでシールやジャケットなどを広げてのんびりした。
そして酸ヶ湯温泉に向かった。平日の昼食時にもかかわらず駐車場はほぼ満車。
タオル付きだが入浴料1000円! ヒバ千人風呂というのが有名らしいが、ここは身体を洗うことはできなくて、普通の内風呂は別の場所になる。つまり移動するためにはいったん服を着なければならない。
内風呂は4~5人くらいでいっぱいになるくらいの小さな風呂で、せめて着替えなくても移動できるようにしてほしい。
割引券で200円で買ったソフトクリームはおいしかった。
一息ついたら八幡平に向かう。ただし登山口へのアスピーテラインは夜間通行止め。これから行けば閉じる前に入ってしまえるが、夜中を中で過ごしていいのかどうかよくわからないので、手前のどこかで夜を明かして明朝に向かうことにする。
まずは十和田湖へ向けて車を走らせる。車道の脇は雪の壁。奥入瀬渓流のあたりを車で走り抜けて、十和田湖畔で一服。ゴールデンウイーク前のせいか観光客はほとんど見られない。
鹿角のセブンイレブンに向かおうと走っていたら手前でファミリーマートを発見。しかもすぐそばに道の駅がある。八幡平までは1時間以上かるがアスピーテラインが開くのは8時半なので、今夜はここで過ごすことにする。キャンピングカーやワゴンの車中泊の車がほかにも数台停まっていた。