大峯奥駈道はわりと多くの部分を歩いているが、最南端の玉置山から熊野本宮大社まではまだ一度も歩いたことがない。アプローチが不便で、車を使っての周回ルートも考えにくいので、なかなか実行することができなかったのだが、久しぶりのテント泊で十津川村から入山して玉置山に登って、翌日に本宮大社まで行こうと思った。
そして下山後は新宮までバスで行って、まだ行ったことのない熊野速玉大社、そしてここはぜひ一度訪れたいと思っていた神倉神社のゴトビキ岩に行ってみようと思った。
登山口は十津川村の折立(おりたち)のバス停。日本で一番長い距離を走る路線バスと言われている大和八木から新宮へのバスで大和八木から約4時間。このバスも一度乗ってみたいと思っていた。
9/27(水)の朝、大和八木に電車で向かう途中、ふとザックの底に触れたら何と濡れている。調べてみたらフラスクの一つが漏れていたようだ。蓋はきっちりと閉めているので、どこかに穴があいていたのだろう。幸い、序盤で気づいたので大和八木のコンビニでスポーツドリンクを買うことができた。
このバス便は毎日3便が運行されているので、それなりの乗客がいるのだろう。JRの五条駅からも乗ることができるが、安全のために始発の大和八木から乗ることにした。
停留所には10人くらいの列ができていた。
五條バスターミナルまで1時間ほど走って、ここで10分ほどのトイレ休憩。その後、また1時間少々走って、谷瀬の吊り橋で20分ほどの休憩をとった。
9時15分に大和八木を出発して、ほぼ4時間で折立に到着した。バス停から少し行くと玉置山への車道の案内板が目に入った。
建物の陰で準備して、午後1時半過ぎに出発した。それにしても暑い。30度は優に超えていて、35度くらいあるのではないだろうか。
上で水が得られるかどうかわからないので2Lの水を余分に持っており、荷物が重いので最初からポールを出して歩いた。
30分ほど車道を進んで、登山道に入る。すでに汗びっしょり。
近畿自然歩道になっているがあまり歩かれていない感じ。道標は随所にあるので迷う心配は無い。
結構な登りがずっと続くので、適度に休憩をとって肩を休める。暑くてたまらない。
上の方で車道を横切る。
しばらく行ったらまた車道に出て、大きな駐車場があった。平日だが店が開いている。
この先に登山道の案内板があった。
午後4時20分、奥駈道に合流した。
しかし玉置山がどこなのかよくわからない。
どうも山頂の北側に出たようなので、南に向かう。
午後4時28分、玉置山の山頂(1076.8m)に到着した。
唯一、東方向の眺望。
写真を撮ったら早々に玉置神社に向かう。なかなかの急な下りが続く。
途中にある玉石社。役行者が財宝を埋めたとか。
本殿に到着。
この下に手水舎があった。できればこの近くにテント(シェルター )を張りたいが、まだ少し参拝客がおられるので時間潰しをする。スマホはつながったり切れたりと不安定。
薄暗くなって参拝客の気配がなくなってから石段の陰にシェルターを張った。
さすがに標高1000mであればそれなりに冷えるのではないかと思っていたが、そんなことはまったく無かった。