9/29(金)は新宮市をめぐる。
ホテルの朝食サービスをいただいてからまずは神倉神社に向かう。山腹の本殿が見える。
入り口がよくわからなくてずいぶんウロウロしたが、ようやくゴトビキ岩への登り口に到着。
熊野三山が祀られる以前に熊野大神が降臨された場所で、優に千年以上の歴史がある神社。
五百段以上の石段を登る。部分的にはかなり急で、ザックを背負っているのでちょっと手でささえて登るような場所もあった。
いつ頃この石段が整備されたのかわからないが、この石を運ぶのは大変だっただろうと思う。
下から10分近くかかってようやく本殿が見えてきた。
巨大なゴトビキ岩。
巨大な二つの岩と、その間に挟まれるように小ぶりの岩がある。
ゴトビキ岩は堪能したので石段を下る。
実はここから熊野速玉大社に向けてちょっとした山並みが続いている。地形図では最高峰の千穂ヶ峰への道はあるものの、ずっとつながっているような道は記載されていない。
石段を下りずに山道で速玉大社に行けないだろうかと思っていたのだが、石段を少し下ったところで山の斜面に看板が見えた。
適当にヤブを這い上がったところ、やはりハイキング道の案内板だった。
道は杉の枯れ枝で覆われており、ほんの踏み跡程度だが、一応はトレースを辿れそう。時間もあるのでここを辿ってみることにした。
道標は立派なものが設置されている。
10分少々、ちょっとした沢筋を上がると稜線に出た。せっかく昨日着替えたTシャツがもう汗びっしょり。
数分で権現山へ。
展望台がある。水を持ってきておいてよかった。
展望台から新宮市街と太平洋。
北には千穂ヶ峰。
ここからの稜線は西側が熊野川に向かって切れ落ちている。
転落防止の柵が設置されている。
権現山から数分で千穂ヶ峰(253.4m)に到着した。
三角点もあります。
25分ほどの下りで三本杉登山口に下りてきた。
このあたりには千穂ヶ峰への案内板のようなものは見当たらなかったので、こちらから登る時は登山口を見つけるのが難しそう。
そして熊野速玉大社へ。
ずいぶん汗をかいたのでまずは自動販売機でジュースを買って建物の陰で休憩して、それから本殿にお参りした。
これで熊野三山のすべてにお参りした。熊野本宮大社や熊野那智大社に比べると少々小ぶりの神社だった。
川の熊野古道の権現河原というのがあるそうなので熊野川の河原に出てみたが、特に何も見当たらなかった。
時間潰しに新宮城跡へ。
本丸。
先ほど歩いてきた山並み。右から千穂ヶ峰、権現山、神倉山。残念ながら神倉山には寄らなかった。行っておけばよかった。
わりと大きな公園だが、観光客は一人もいなかった。
新宮駅にゴール。
駅のそばの寿司屋でランチをいただいてから大きなスーパーのイートインのコーナーでソフトクリームを食べた。
帰りは特急で天王寺へ。海岸線の眺めが素晴らしいのだが、ビールのおかげでいつの間にやらうとうとしていた。
もう少し涼しければ奥駈道もきっと気持ち良かったと思うのだが、それにしても暑かった。今日の千穂ヶ峰の稜線は予想外に楽しかったが、とにかく暑い三日間だった。