秋田駒ヶ岳

10/23(水)は今回のテーマである再挑戦シリーズの第一弾の秋田駒ヶ岳。しかしながら天気予報通りで朝から雨。前回も朝から雨で、止むのを待って昼頃から出発した。

とりあえず国見温泉の登山口に向かう。雨のせいだろう、駐車場には車は一台も停まっていなかった。

ほぼ本降りの雨だがどしゃぶりというほどではない。時間潰しできるような場所も思いつかないので、終日雨の予報だが、雨天決行することにした。

前回は山スキー限定のコースだったので、今回は反対の南側から登る。

7時35分に駐車場を出発した。雨具を上下着て、ポールも始めから用意した。

温泉宿のそばから登山道に入る。硫黄臭がぷんぷんする。

登山道に入ってしばらく行くと木の階段が出てきた。ただの障害物でわずらわしい。

40分ほど登ると上部の稜線が見えてきた。

出発して1時間足らずで稜線に出た。

しばらくなだらかな稜線を行く。いつの間にやら雨がほとんど止んでいる。天気が良ければ快適だろうと思われる。

稜線に出てから30分少々行くと火山灰のエリアになった。

9時40分に横岳(1582.5m)に到着した。

少し行くと分岐があった。

あまり深く考えずに直進したところ、にわかに道が厳しくなってきた。道幅1メートル足らずの馬の背。

これはおかしいと感じて先ほどの分岐に戻ってから地図を確認して、阿弥陀池の方向に向かった。

しばらく下ったら木の道になって、少し行くと阿弥陀池避難小屋が現れた。

展望が無いので方向がよくわからないが、こっちだろうと思う方向に向かった。

あと少し。

10時17分、秋田駒ヶ岳最高峰の男女岳(おなめだけ)の山頂(1637.1m)に到着した。

避難小屋のそばまで戻って、阿弥陀池のそばを行く。

池の先の分岐のところのベンチでドーナツ休憩にした。

少し登り返して男岳(1623m)へ。

さて、これからどうするか。

雨はたまに小雨程度だが風が強くてコンディションはなかなか厳しい。

周回コースを行くつもりをしているが、今の場所はちょうど周回コースの中間地点あたりで、おそらく先に進んでも元に戻ってもおおむね時間的には同じようなものだと思う。

先に進むと未知のルートに向かうことになるが、戻るのであればこれまで辿ってきた道なので様子はわかっている。

しばらく悩んだ結果、予定通りの先に進むことにした。

先に進むと標高が下がるが、戻ればしばらく標高1500mの稜線を歩くことになる。早く標高を下げた方が安全だろうと判断した。

先に進んだところ、滑りやすい不安定な急斜面で強風に吹き付けられて、これなら戻った方が良かったかもと思ったりしたが、ここを登り返すのも大変。そのまま下り続けた。

しばらくすると標高が下がったせいか風も収まってきて、一瞬視界が開けた。

稜線の右側に田沢湖と集落が見下ろせた。

周回コースの内側はこんな景色。もうちょっと火山ぽい地形かと思っていたが、ただのヤブだった。

振り返ると女岳。

この先のなだらかな稜線が目の前に見下ろせた。

田沢湖の全貌。

男岳から1時間15分くらいで御坪分岐まで来た。

白滝方面はほとんど歩かれていない感じ。

ここが最低標高の峠かと思っていたが、実はこの先はしばらく荒れた道の下りだった。

その後はしばらく緩い登り返し。

御坪分岐から40分少々で往路に合流した。

あとは登山口まで下りるのみ。

稜線から35分ほどで登山口まで下ってきた。

ひとまず車に戻って着替えてから温泉に行くことにする。

13時48分に駐車場に戻ってきた。山中では誰一人会わず、駐車場も他には一台も無かった。

国見温泉には旅館が2軒あるが、上の方の森山荘に行った。

温泉はこの建物の右奥にある。

少し緑色がかった濃厚なお湯で湯の花が浮いていて、いかにも秘湯という感じだった。ただし露天は内風呂と場所が別で、着替えないと行けないので入らなかった。

森山荘では食事もできるので、きりたんぽ鍋をいただいた。ストーブが入っていた。

旅館があるのにスマホは圏外だった。

さて、明日は再挑戦第二弾で栗駒山を目指す。

2時間近く走って、横手市の道の駅十文字を今宵の宿にした。

森吉山

10/22(火)は森吉山(もりよしざん)へ。

フェリーはほぼ定刻の午前5時過ぎに秋田港に到着して、登山口のこめつが山荘に向かう。

途中、コンビニで朝食のパンを買ったり、コーヒーを飲んだりして、8時頃に駐車場に到着した。

準備を整えて8時20分に出発した。山荘の前を通って登山道に入る。

出発して1時間ほどで展望の開けた一ノ腰に到着。

山頂まではあと1時間くらいだろうか。

ほどなく雲嶺峠。帰りはここから別ルート(右方向)で下山の予定。

15分ほどで森吉神社避難小屋。

奥に森吉神社。

なかなか立派です。

神社の後ろには冠岩。

少し行ったら阿仁コースと合流した。阿仁コースは標高1100mあたりまでゴンドラで上がれる。写真は合流した先から振り返って写したものなので阿仁コースは左方向。

ちょっとした湿原がある。

阿仁避難小屋。このあたりから人が多くなってきた。

平日だが快晴のせいかハイカーがたくさん。

だいぶ山頂に近づいてきた。

10時25分、森吉山山頂(1454.2m)に到着した。

360度のパノラマ。岩木山、八甲田山、八幡平、岩手山、早池峰山、月山、鳥海山、ぜんぶ見えた。

山頂は風が強かったので、写真を撮ったら早々に下山。

小一時間で雲嶺峠に戻ってきて、予定通り松倉コースに入った。

道ははっきりしているがあまり歩かれていない様子。

50分ほどで林道に降り立った。

ここから30分足らず、林道を少し登り返して、こめつが山荘に戻ってきた。

下山後の温泉は阿仁前田温泉駅に併設されているクウィンス森吉へ。

入浴後にレストランで食事を取ろうと思ったが、昼食は午後2時までとのこと。20分ほど過ぎていたので諦めて田沢湖に向かう。

途中の道の駅で食事でもと思ったが、ここも昼食は2時までだったので、結局山用の行動食の残りで小腹を満たした。

田沢湖には午後4時過ぎに到着した。

田沢湖は海面下の深さが日本で一番とのこと。

2年前の4月に来た時と同じ駐車場に車を停めた。

東北へ

東北の山はこれまでに2回行った。

いずれも4月で、山スキーが主目的だったが、近年の雪不足で途中で雪が切れて敗退となったり、時間切れで山頂まで行けなかったりした山がいくつかある。

これらの山々に対してそれほど強い執着があるわけではないのだが、何となくすっきりしない思いは残っている。

そこで今回、これらの山々に決着をつけるべく、初めて無雪期の東北に出かけてみることにした。

まずはフェリーで秋田へ。

敦賀出港で新潟、秋田経由、苫小牧行きという便は週に一便しか運行されていない。

10/21(月)の早朝に家を出て、2時間ほど走ってから途中で朝食をとって、8時過ぎに敦賀港のフェリーターミナルに到着した。

定刻の9時半に出港した。秋田到着は翌朝5時の予定。

しばらく能登半島のそばを進む。見えているのは福井県。東尋坊が見えているはずなのだがどのあたりかよくわからない。

朝が早いので早めにベッドに横になったが、なかなか寝付けなかった。

東おたふく山

10/14(月)は講座で六甲の東おたふく山へ行ってきた。

JR芦屋駅からバスで東おたふく山登山口へ。

しばらく舗装路を歩く。

30分少々で峠に到着。

ここからようやく登山道になって、15分ほどで東おたふく山(697m)に到着した。

このあたりだけ展望が開けている。大阪市内方面。

少し下って雨ヶ峠。今日は好天の祝日なのでハイカーが非常に多い。

1時間少々歩いて横池で昼食にした。

昼食後はまずは風吹岩へ。

岩の上から大阪方面。午前よりはよく見えた。

その後、皆さんは芦屋川の方に向かって下山されたのだが、私は遅れた方に付き添って甲南山手に下山した。

氷室から鷹峯

10/9(水)は京都一周トレイルの講座で氷室から鷹峯まで歩いてきた。

地下鉄の北大路駅に集合して、バスで高橋南へ。

しばらく車道を歩いて一周トレイルのコースに合流。

ここから氷室までの道は序盤は穏やかだが次第に荒れてくる。

トレイルコースの整備をされている何人かの方々に出会った。

相変わらず倒木だらけ。

山道に入ってから1時間10分ほどで峠に出た。

ほどなく氷室の集落へ。

氷室跡に立ち寄って、ここで昼食にした。

午後はほとんど車道で、まずは氷室神社。

城山の峠を越えて、トイレ休憩のために「はせがわ」に立ち寄る。

京見峠の茶屋跡。

その後、一周トレイルのコースからはずれて旧道に入って千束に向かう。

頭の欠けたお地蔵さん。

千束まで下りてきた。

最後に旧道で鷹峯に登り返し。

然林房。いまだに一度も入ったことがない。

そして源光庵前のバス停で解散した。

関門トンネル人道、壇ノ浦

9/28(土)は最終日。

山陰本線も完走したので最後のおまけで関門トンネルの人道に行ってみる。

下関駅からバスで御裳濯(みもすそ)川まで行く。バスターミナルは大きくて立派。

10分ちょっとで御裳濯川に到着した。

橋は高速道路の関門橋。

人道の入り口はここから見えるところにある。

エレベータに乗って地下に降りる。通行は無料。自転車は20円だが料金箱が置いてあるだけ。夜間は閉鎖されている。

ここから県境まで400mの緩い下り。県境から門司側までは380m。

ジョギングしている人もいる。自転車はもちろん押し歩き。

のんびり歩いて10分ほどで門司側に到着した。

上に上がって下関側を眺める。

そばに和布刈(めかり)神社。

ここでは散骨ができるもよう。

下関に戻って、関門橋のふもとにある壇ノ浦古戦場址へ。

源義経と平知盛の像。

壇ノ浦の戦いは、そういう名称の大きな戦いがあったということは知っていたけれど、詳細はほとんど知識がなかった。今回、ここを訪れることになったのでにわか知識で少々調べた。

数え年で8歳(満6歳4か月)だった安徳天皇が祖母にあたる二位尼(にいのあま、平時子)に抱かれて入水した場所。

母である建礼門院(高倉天皇の中宮)も入水しているが、義経側の兵に引き上げられて、晩年は大原の寂光院で隠棲した。入水はしていないという説もあるとか。

そして安徳天皇を祀った赤間神社へ。

安徳天皇の陵。

さすがに天皇を祀った神社だけあってきれいだった松陰神社よりもさらに立派。

豪華です。

そばには耳なし芳一の「芳一堂」。この物語はこのあたりにあったと言われる阿弥陀寺が舞台になっている。

その横には平家一門のお墓。

その後、バスで下関駅に戻って、さらに山陽本線で新下関駅に行った。

新幹線の新下関は各停しか止まらないのでかなり待たされて、ようやく岡山行きのこだまに乗った。見たことのない車両だった。

徳山でさくらに乗り換えて新大阪に向かって、午後の早い時間帯に帰宅することができた。

山陰本線、松蔭神社

9/27(金)は山陰本線で下関まで行く。

山陰本線の山口県エリアは本数が少なくてなかなか大変と言われている。おまけに昨年夏の大雨で路線の一部が損傷して不通になっており、不通区間は代行バスの運行になっている。

いずれにしても1本ですんなり下関まで行くことはできないので、萩で時間潰しをしながらのんびりと向かうことにした。

9時半頃の普通列車で東萩まで行く。益田から先は普通列車しかない。

2両編成になっている。私が乗った車両は私一人で、もう一方の車両も誰も乗ってきた気配がなかった。

海岸沿いを走る。このあたりは海岸のゴミがなくてすっきりしている。

最終的に数人くらいの乗客で、益田から1時間15分くらいで終着の東萩駅に到着した。

萩は萩焼で有名だが、実は明治維新にゆかりのある人物の関連地がたくさんある。

もうちょっと観光地っぽい街かと思っていたが、そういう雰囲気はまったくなかった。もう一つ先の萩駅はどうなのだろうか。

15分ほど歩いて吉田松陰を祀った松陰神社に到着した。

吉田松陰は名前こそ知っているもののどういう人物だったのかはあまり知識がない。ただ、松浦武四郎と付き合いがあったようで、武四郎のことを書いた本で何度か見かけた。

松下村塾は有名なので知っている。

ただし松下村塾は松蔭が開いたものではなく、別の人物が始めたものを引き継いだ。指導していた期間もわずかだが、その中からは明治維新に大きな影響を及ぼした人物が何人か出ている。

幕府にはむかって捕らえられて、幽閉されていた建物。

松蔭神社の本殿。

個人、しかも幕府に逆らって殺された人間を祀っているにしてはずいぶん立派な造り。このあたりの人々にとっては英雄なのだろうと思う。

歴史館に入ってみる。500円なり。

幕末の時代なので写真はほとんど(まったく?)無かったが、解説のパネルだけではなくリアルな造りの人形がたくさん並んでいた。

こういうのが10箇所以上(約70体)あった。

なかなか手間がかかっている感じ。

相当頭のいい人間だったようだが、かなり過激な人物でもあったもよう。安政の大獄で処刑されて30歳で人生を終えたが、こういう人物にはふさわしい人生だったのかも知れない。

当初は午後2時台の電車に乗る予定だったのだが、ここで昼食をとって、一本手前の1時台の電車に乗ることにした。

先ほどと同じような車両で長門市に向かう。今度は数人の乗客があった。

また海岸沿いを行く。

50分ほどで長門市に到着した。

今回の旅に来るまで、長門市というのは福岡県あたりの九州の都市だと思っていた。

ここから先の一部で不通区間があるため、長門市駅から小串駅までは代行バスに乗る。小串駅まで1時間半くらい。

乗客は数人程度だったが、ほとんどみんな地元の人たちで、観光客風情の人は一人も見当たらなかった。

またまた海岸沿いを行く。

とんでもなく不便な地域なのだが、どこかに高校があるようで、高校生が何人か途中で乗ってきたり降りたりしていた。一日に数本くらいしか便のないような場所で学校に通うのは本当に大変だと思う。

今はネット通販があるのでたいがいのものは通販で買えるが、日常生活用品の調達は不便だろうと思う。

小串駅までの途中でスーパーのような店はまったく見かけなかった。

午後5時過ぎに小串駅に到着した。

ここから下関駅までは45分くらいで、電車の本数もそこそこある。

午後6時過ぎに下関駅に到着した。久しぶりに都会に来た感じ。

無事、山陰本線完走を果たした。

まずは駅の近くのホテルにチェックイン。

明日は最終日で、関門トンネルを歩いて九州に上陸するつもり。一息ついたら駅に戻って明日のバスの時刻をチェックした。

そして、下関と言えばやはり「ふぐ」でしょう。シーズンではないかも知れないけれど、それほどのグルメではないので気にしないことにしよう。

駅のそばの店にお手頃価格のセットがあったので迷わずそこに入った。

このあたりでは「ふく」と呼ぶらしい。「ふく」というのが正しい表現という説もあるとか。

ふぐを食べるのは何年振りがわからないくらい久しぶり。なのでどんな味がおいしいのかどうかよくわからないが、とにかく満足できました。