熊野古道伊勢路の峠道を一度歩いてみたいと以前から思っていた。そして関西本線に乗って伊勢方面に行って、紀勢線でぐるっと紀伊半島を廻ってみたいという気持ちもあった。
紀勢線の三重南部エリアは運行本数が少ないので、時刻表を眺めながら2泊3日の行程を考えた。
4/23(水)は降水確率が高いが、標高差の少ない峠道なので雨でも何とかなるだろうと思って、始発電車で出かけることにした。
天気予報通りの雨だが、それほど強い雨ではない。
河内磐船で学研都市線に乗り換えて、まずは木津まで。

加茂駅の乗り継ぎで時間があったので、ホームの待合室で朝食のパンを食べた。
その後、関西本線で亀山駅に向かう。関西本線は島ヶ原までは乗ったことがあるが、それより東に向かうのは初めて。次第に通勤客や通学の高校生などで混雑してきた。
亀山駅では雨はほとんど止んでいた。
亀山からは紀勢線に乗るのだが、乗った列車は多気から伊勢市の方に向かうので、多気で新宮行きの列車に乗り換える。
5時2分の京阪の始発に乗ってから数回の乗り換えを経て、10時50分にようやく目的の梅ヶ谷駅に到着した。

駅のそばに公園があって、ツヅラト峠コースの案内板が設置されていた。紀伊長島駅までおおむね4時間くらいとのこと。予定の電車までは5時間以上あるので余裕はある。

準備を整えて11時に歩き出した。念の為にクマスプレーを装着。雨は止んでいる。
しばらく車道を行く。

案内板は随所に設置されている。

出発してから1時間弱でようやく土道になった。

いかにも昔の峠道という感じ。

12時13分、出発して1時間10分ほどでツヅラト峠(350mくらい?)に到着した。

少し登ったところに展望場所があるので、ここでおにぎり休憩にした。

紀伊長島の市街地を見下ろす。

あとは南に向かって下るだけ。
「野面乱層積み」とあるが何のことかわからない。

山の神さま。

雨上がりの石畳の下りは滑りやすくて怖い。

「野面乱層積み」の説明がありました。

峠から30分少々で林道まで下りてきた。

林道を歩いていたら雨が降ってきた。しかも次第に本降りになってきた。
しばらく歩くとキャンプ場があって、東屋が見えたので、雨宿りを兼ねてどら焼き休憩にした。

雨は小雨が降ったり止んだりという感じ。
予定の列車まではまだ3時間くらいあるのだが、調べてみると1本手前の列車に乗れそうだった。
コンビニでコーヒーを飲んで、2時半頃に紀伊長島駅にゴールした。

そして3時半頃に尾鷲に到着した。

イオンに立ち寄って翌日の朝食と行動食を買ってからホテルに向かった。
尾鷲神社。

神社の前にある大楠。樹齢千年以上とか。

今宵の宿はホテルビオラ。このあたりはインバウンドの影響があまりないのか、素泊まりで数千円。

風呂に入ってさっぱりしてから、ネットで検索した居酒屋へ向かった。念の為に折りたたみ傘を持って出たが、本当に降ってきた。

評判に違わずおいしかった。店を出る時は雨も止んでいました。