安政火口、三段山1600mまで

10/10(金)は富良野に向かう。

夜は寒かった。

これまで10月後半に2回ほど北海道へ来ていて、ニセコで雪に降られたりしたこともあったが、気温そのものはまだ秋という感じだったので、その時の印象で装備を準備してきたのだが、昨晩は寒かった。

シュラフはダウンだが冬用ではないのでそれほど厚くない。

大阪ではまだ昼間は30度になる日もあるくらいだったので、頭ではわかっていても身体が冬モードにはなれず、ウエアも大阪なら暑すぎという程度で来た。

おまけに多少厚みのある中綿ジャケットを持ってくるのをうっかり忘れてしまったので、防寒着はトレラン用のペラペラの中綿ジャケットだけ。

秋用のヤッケ上下はあるけれどさすがにこれは山でしか着られない。

まさか何万円もする暖かいウエアをこちらで買うわけにもいかないので、あるもので耐えるしかない。

最近は体力に不安があるので山はそこそこにして、今回は温泉を楽しもうと思ってやってきた。

十勝岳温泉の駐車場には10時半頃に着いた。3年前に富良野岳へ行った時に訪れた。実は今日の一番の目的は下山後の凌雲閣の温泉。

10時45分くらいに出発した。

記憶にある広い道を15分ほどで三段山への分岐。

富良野岳方面に進むと安政火口が見えてきた。

富良野岳へはヌッカクシ富良野川を渡ってヘアピンカーブになるのだが、ちょうど沢を渡ったところに案内板があった。

道標に従って沢の左岸の踏み跡を辿ったが、ほどなく行き止まりになった。急斜面の上に出てしまって沢に下りることができない。

沢筋を見渡したら向こう側に案内の矢印が岩に書かれているのが見えたので、引き返して沢筋を遡ることにした。

安政火口が目の前に広がってきた。

道なき道を進む。

このあたりまで来ると硫黄臭が漂ってきた。あまり深入りすると危ないかも。

立ち入り禁止などの看板は無いが、このあたりでおしまいにしようと思う。

来た道を引き返す。

三段山の分岐でまだ12時前だったので、三段山に向かうことにする。

少し行くと小さな沼があった。

落石の危険があるので立ち止まるなという警告。

このあとしばらく厳しい登りになった。途中でポールを出した。

30分ほど急登を登って平坦なところに出たら富良野市街が広がっていた。

このあたりから冷たい風が吹きつけるようになってきたのでジャケットを羽織った。

ハイマツ地帯になると風が吹きさらし。

山頂までは標高差であと100m少々くらいだが、このコンディションでこういう場所に長居するのは危ないと思って、ここで引き返すことにした。

1時40分頃に駐車場に降りてきた。

フロセットを携えて凌雲閣へ。

入る前に建物の裏側の展望場所から富良野岳方面を眺める。

凌雲閣は全国に100ヶ所少々ある「日本秘湯を守る会」の会員温泉。ただし立地条件で言うとさほど辺鄙な場所ではない。

「日本秘湯を守る会」の温泉はこれまでに何ヶ所か訪れているが、共通しているのは入浴料金が高いということ。だいたいどこでも1000円で、ここも1000円だった。そのわりにはカランやシャワーなどの設備が貧弱なところが多い。

ここは源泉が二ヶ所あって、一つは含鉄泉なのでお湯が赤い。白いタオルが少し染まった。

露天は温度が低めで、のんびり長湯できる感じ。

いいお湯でした。

その後、セイコーマートで買い物をして美瑛の道の駅に車を停めた。

コンビニのコーヒーは安いわりにおいしくてお気に入りなのだが、このところずいぶん値段が上がって、一昔前は100円だったのが今はセブンイレブンで140円、ローソンは何と160円になっている。ところがセイコーマートは108円のまま。

私レベルなら味の違いはさほど感じないし、ある程度の品数を買うと無料でレジ袋に入れてくれる。

まさに正義の味方というコンビニなのだが、惣菜やレトルトなどの品質はセブンイレブンには見劣りする。まぁ値段相応というところか。