準備

明日からの西穂高の準備をしている。
普通の歩きの登山は久しぶり。しかも小屋泊まりとは言え、泊まりでの山行となると、いったいいつ以来か思い出せないくらいだ。
おまけに今回は補助要員としての参加なので、あまり極端に軽量化するわけにはいかない。受講生の手前もあるので、非常用のものなどもしっかり持っておかなければならない。
つい先日、中央アルプスで韓国人のパーティが大量遭難して、4人ほど犠牲者が出たばかりだ。幸い、今週末は天気は悪くはなさそうなので、韓国パーティのような悲惨な状態になる危険性は無さそうだが、ルートには岩場も何カ所かあるので、十分注意しておかなければならない。
主催者の親会社は全国レベルの有名メディアなので、万が一にもそのブランドに傷をつけるようなことをしてはならない。
その割にはギャラは学生のバイトかスーパーのパート程度だが、参加費と実際にかかるコストから考えると、それほどの利益が出ているとも思えないので、これは致し方の無いところだ。元々わかっていたことでもあるし。
せっかくなので、アルプスの景観をたっぷり楽しんできたいと思う。下山後は、個人的にはこれまで入った温泉の中で最もお気に入りの『ひらゆの森』に寄れるので、これも楽しみである。

携帯トイレ

使い捨ての携帯トイレを100円ショップで買ってきた。今度の山行での携行品。
登山者の多い山域では携行するようにしているとのことだが、今回のコースのように山小屋がある場所では実際に使うことは無いようだ。
登山における糞尿の処理の問題はなかなか難しい。昔はほとんどの山小屋では糞尿は垂れ流しだったが、人気山域では自然分解をはるかに越える量が溜まるようになり、その処理が大きな問題になっている。
糞尿処理の設備は多大なコストがかかるため、山小屋にとっては大きな負担となる。トイレを有料にしている小屋もたくさんあるが、それはそれで少し離れた場所にこっそり・・・というのが後を絶たない。
ペットの糞尿と同様に、量がわずかであれば自然分解するし、自然な肥やしになるという側面もある。ずっと以前はさほど問題にはならなかったことだ。私自身も、トイレがある場所ではそこを利用するようにしているが、無い場所では陰でこっそり・・・というのが本当のところだ。
この春に落石を受けて亡くなった山スキーヤーの方は、自分の出した糞尿はすべて持ち帰るようにされていたらしい。大したものだと思うが、自分にはそこまではできないという気持ちも少なからずある。ゴミは小さいものでも必ず持ち帰るようにしているが、さすがにウ○コをザックに入れて持ち帰る気にはなれない。
まだまだ修行が足りません。

週末は西穂高岳へ

今週末は西穂高岳へ行くことになった。
所属している山岳会の人が某カルチャーセンターの登山教室の講師をやっておられて、その補助要員ということで行くことになった。
信州の山へ行くのは、昨年8月に野口五郎へ行って以来だ。最近はアルプスの稜線でも、真夏はそれほど涼しくない。もちろん、天気が荒れれば疲労凍死することもあり得るが、最近は何日もかけて縦走するような山行はやらないので、そういう悪天に捕まることはまず無い。
このところはアルプスでも日帰りのトレランばかりだったので、小屋泊まりで2日間山に入るというのは本当にひさしぶりだ(実質的には半日プラス半日程度だが)。しかも中高年中心の登山教室なので、おそらく歩くペースもゆっくりだろうと思う。
単純に考えるとストレスが溜まりそうだが、そこは気持ちを切り替えて、引率という仕事という責任感と、たまにはのんびりゆっくり登山を楽しむという気持ちで、楽しんできたいと思う。

競技場レペティション

今日の練習会は競技場で 3000m + 2000m + 1000m のレペティション。
さすがに昨日、生駒山往復をやった後ということで、いつものようなペースでのスピード練習に取り組むつもりはなかった。しかしせっかく競技場での練習会なので、一人でもできるようなただのジョグだけではもったいないので、今日できるレベルでのレペティションということにした。
最初は股関節に少し痛みのあるのが気になったが、徐々にそれもなくなって、おおむね 4’40” から 4’50” くらいのペースでメニューを消化した。今日の状態でこの練習ができれば上出来だ。
若い頃に較べてスピードは当然落ちたが、長い距離を走った後の疲れ具合は今の方があまり残らないように感じる。ただこれは、疲れが残りにくくなったというよりは、レースのような場で本当の限界まで力を出し切れなくなってきたせいだと思う。決して手抜きしているわけではないのだが、加齢とともに身体の防衛本能でムリを防いでいるのではないかと思う。
昨日のような練習は若い頃なら絶対に消化できなかったと思うし、これまでにはなかった新しい自分に出会えるというのは、うれしいことでもある。

生駒山往復

はたしてこの時期に生駒山往復がきっちり走りきれるかどうかかなり不安だったが、とにかくスピードよりも長時間動き続けることだけを考えて、7時前に家を出た。

より大きな地図で 生駒山往復 を表示
朝の日射しはそれほど強くはなかったが、それでも走り出して10分もすると額に汗が浮かんできた。トレイルということで、ヒザまでのタイツを履いているが、あっと言う間に汗で湿ってきた。
いつもなら走る登りも、少しでも不安を感じたら歩くことにした。
そして、今日はしっかりと補給することも重要なテーマにしている。これまではどちらかと言うと、補給は必要最低限度にして、できるだけ軽快に走るようにしてきたが、ロングトレイルではそういう戦略は通用しないということを感じてきた。
そんなわけで、今日はジェルを4つ持って、カリカリ梅という新兵器も用意してきている。身体が欲しなくても、しっかりと補給するつもりだ。
まずは白旗池で水道水をしっかり飲んで、塩タブレットをかじる。そしてゆっくりと交野山へ。空気は霞んでいる。
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ここで一つ目のジェルを補給。
くろんど園地のバーベキュー広場で、『飲まないように』という表示のある水をたっぷり飲んで、解毒のために梅干しをかじる。
ほしだ園地では小さな沢の水を飲んで、飯盛霊園では頭から水をかぶる。舗装道路は暑くて厳しい。
むろいけ園地で腰をおろしてキンツバを食べようとしたが、二口食べただけで口が受け付けない。スタートから3時間近くたっていて、疲れも感じてきている。
ようやく阪奈道路に出た。結構疲れているが、なぜかここで戻ることは考えなかった。コンビニには寄らずに歩道橋を渡る。
生駒のハイキング道路は、できるだけトレイルを行くようにする。その方が距離も短いし、気分も良い。この登りがきっちり走れるかどうか不安だったが、思ったよりもしっかり脚が出てくれる。
いつものショートカットから山頂遊園地へ向かい、長い階段を上がって休憩エリアに到着した。スタートしてからおおむね4時間半。思ったよりもしっかり走れた。
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鏑木さんイチ押しのコーラを自動販売機で買って、ここでもしっかりと補給する。ただ、総菜パンは一口かじっただけで、ノドを通らない感じがしてやめた。
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ここまで来られたのは良かったが、ここまで来てしまったら何が何でも戻らなければならない。トイレで頭を冷やして、早々に下る。
下りでは脚に負担がかからないように、あまりペースを上げないようにした。しかし、しばらくすると急激に疲れを感じてきて、舗装の緩い下りが走れなくなってきた。これはヤバイ!! まだまだ先は長いのだ。
往路でも休んだベンチに腰掛けて、少し時間をかけて休むことにした。
10分くらい休んだだろうか。おそるおそるスタートしたら、少し回復していた。コンビニでまたコーラを買おうと思った。
コンビニで500mlのコーラを買って、コースの脇に腰掛けてゆっくり休憩した。おかげで、また少し回復してきた。今日のテーマとして、『疲れからの回復』というのもあるのだが、おおむね期待通りにいっているようだ。ロングトレイルでは体調の波があるので、それをうまくコントロールすることも重要なテクニックだ。とにかく疲れを感じたら絶対にムリをしないこと。
下りてくるにつれて暑くなってくるが、おおむね曇りという天候に助けられている。これが快晴だったらとっくの昔にリタイアしていただろう。
飯盛霊園の登りも、何とかスロージョグで上がることができた。残るはゴルフ場とくろんど園地の長い登りだ。
ゴルフ場の登りは冬に生駒山往復をやったときには走れたが、今日はムリだ。足元を見ながら黙々と上がる。かなり疲れてはいるが、まだ気持ちは折れていない。しかしくろんど園地への下りでは、また緩い下りが走れない状態になってしまった。
くろんど園地の自動販売機ではちょうどコーラの500mlがあったので、これ幸いとがぶ飲みした。
バーベキュー広場への登りは歩いたり走ったりで、ようやく傍示まで戻ってきた。ここまで来ると気分的にはかなり近づいてきた感じがする。
白旗池の水場では今日4つめのジェルを補給して、最後の一踏ん張りへと重い腰を上げた。
津田のサイエンスヒルズに出ると、あとは舗装道路のみ。スパバレイの前を通過して、このまま最後まで行ってしまおうと思ったが、アルプラの前を通過する時に自動販売機が目に入って、吸い込まれるようにそちらに脚が向かってしまった。
またまたコーラ500ml。
残りは穂谷川沿いの約5kmだ。実はここが最後に走れるかどうかということをかなり心配していたのだが、思いの外しっかり走れている。おおむねキロ6分半くらい。どう考えてもこれはアルプラで飲んだコーラのおかげだ。もしあのまま水だけで進んでいたら、ラスト2kmくらいは地獄になったのではないかと思える。
いよいよゴールとなると、ほんの少しだけ、この状態をもう少し楽しんでいたいという気分になった。
トータル10時間05分、61kmの長旅だった。

明日は生駒へ

明日どうするかは随分迷った。
今週の初めあたりは、山田池で長時間持久走をやろうと思っていたのだが、トレイルでの下りもしっかり走っておきたいという気持ちになって、それなら思い切って京都トレイル完走(70kmくらい?)を考えてみた。
しかし明日もかなり暑くなりそうで、いくら暑さ耐性が少しは向上してきているとは言うものの、昨夏に何度か惨敗したことを考えると、あまりにも飛躍しすぎだろうと・・・。
と言うことで、今年2月にキャノンボールの準備としてやった、生駒山往復(約60km)の夏ヴァージョンにトライすることにした。
昨年8月には、生駒を信貴山口まで行こうと思いながら、室池手前で早々と断念して、四条畷に敗退した実績がある。
いくら何でもそれ以上は走れると思うが、正直なところ、これに失敗すると精神的ダメージが大きそうで、かなりプレッシャーを感じている。

競技場インターバル

今日のナイター練習会は 1000m X 5 のインターバル。
スピード練習という意味ではまだ記録会の疲れが残っていたので、今日はタイムよりも速いペースでのフォームを意識して走った。まぁ、本音のところはキツいスピードから逃れたかったというところはあるけれど。
最速 4’01″、最遅 4’12” ということで、かなり遅めではあったけれど、おかげで意識したフォームは崩さずに走ることができた。ただ、アキレス腱を使った走りというのはまだ感覚がよくわからない。
鏑木さんの本を読み返したり、ビデオを見たりして、モチベーションを上げている。
鏑木さんは本当に遅咲きの人で、走りもスロースターター。元々スタミナはかなりある方だったようだが、スピードはそれほどではなく、まさに努力で上がってきた人だ。しかももう 40 台半ばだ。
こういう人の存在は本当に勇気づけられる。
マラソンのトップランナーの活躍を見ても、あまりにも次元が違いすぎて、自分のモチベーションにつながることはまず無いが、鏑木さんのような選手の活躍は本当に刺激を受ける。レベルは違うが、自分も頑張ろうという気持ちにさせてもらえる。
これまでに知ったランナーの中では最も刺激を受けた選手に間違い無い。

再起動

記録会は 3000m + 1000m + 50m と、距離的にはほんのわずかだったものの、普段なら絶対に出さないスピードで走ったので、思いの外、疲労が残った。
しかし今日まで二日間のスロージョグで、ほとんど回復した。
身体的なことよりも、気持ちが切り替わってきたということ。
次の目標は100マイル!! 一時的な高揚だけで完走できる舞台では無い。そのためにはしっかりとした準備が欠かせない。
暑い夏場に長時間の練習をこなしていくためには、何よりもメンタルを強くしなければならない。その前提は、自然な意欲が湧いていること。無理矢理な精神状態では絶対に続かない。
ようやくそういう状態になってきたと感じている。
週末の走り込みをどうしようかと考えている。当初は近場のトレイルで長い距離にチャレンジしようと思っていたのだが、あえて山田池で一人8時間走なんてのもいいかなと思ったりしている。
この時期、暑い平地で、いつでも止められる環境で、一人で長時間耐えるというのは、肉体的にも精神的にも厳しいトレーニングになると思う。山田池なら水は持たなくても良いというメリットもある。
明日はナイター練習会。どういうメニューになるのかわからないが、ひとまず明日はスピード練習だ。

競技場記録会

今日は恒例の、競技場での記録会。朝から強い日射しで、昨日の爽やかさから一転して、走るには厳しいコンディションだ。
まずは3000m。目標は12分以内に設定したものの、かなり厳しいと思っていた。
走力の近い人たちがたくさん同じ組だったが、やはり記録会になるとみんなペースが速い。最初の1000mは3分台だったが、秒はよくわからなかった。それでも一時、組の最下位に落ちる。
しかしこのペースを維持すれば、必ず後半に順位が上げられると信じて、ムリをせずにペースを維持することだけに集中した。
予想通り、最下位を脱してからは少しずつ順位を上げたが、当初目標にしていた人には大きく離されて、ゴールは何とか目標以内の11’55″。ほっとした。
1000mも前半は最下位だったが、これも中盤以降は順位を上げて、結果は3’37″。昨年が3’35″だったので、これなら十分だと思った。
最後はお遊びで50mを走ったが、こういう短距離は走り方がよくわからない。昨年、思いっきり出て、転倒しそうになったので、今年はそうならないようにスピードをセーブして走った。タイムは不明。
終わってからは山田池公園に移動して、打ち上げの宴会。走った後のアルコールは最高だ。身体にはあまりよくないらしいけれど。
と言うことで、これからは八ガ岳に向けてスイッチ入れ替えである。

山田池ジョグ

昨日は図書館で、鏑木毅さんの『激走100マイル』を借りてきて、一気に読了してしまった。
UTMBでの3位入賞から、安定した仕事を辞めての独立、その後の故障、UTMFのことなど、ある程度のことは知っていたものの、一冊にまとめられて読んでみると、それはそれはUTMBを完走する以上の大変なことだったと思う。
そろそろシビアな第一線からは徐々に離れていかれるのではないかという気がするが、できるだけ長く、競技の場にいてもらいたいと思う。実は数年前に京都の東山マウンテンマラソンで、鏑木選手のはるか後ろを走ったことがあるのだが、ただの一度も見かけることなく終わってしまった。
そんな刺激もあって、今朝は目覚ましで起きた後に二度寝しかけたのだが、なんとかこらえて山田池へ走りに行くことにした。
明日はクラブの記録会があるので、多少は余裕を残して終わりたい。しかし八ガ岳のことを考えると、あまり短い距離のジョグではまったく意味が無くなってしまう。と言うことで、暑い日の30kmジョグにした。
日射しは強いものの、湿度は低めで、木陰であれば快適に走れるくらいの天気だった。後頭部クーラーとネッククーラーも有効で、途中で塩飴を舐めたり、パワーバージェルを補給したりしながら、キロ6分を少し切るくらいのペースで30km少々を無難に走り終えることができた。
この時期の晴天の日にしては条件が良かったとは言うものの、このところ暑い日のロングジョグを何度かやってきた成果が出てきているように感じる。暑さにはめっぽう弱かったので、昨年までなら今日のようなコンディションでも30kmは走れなかったと思う。
明日の記録会が終わればいよいよ八ガ岳一直線というところなのだが、8月の前半はいろいろと予定が入っていて、週末の走り込みができない。ちょうど本番の1ヶ月前で、しっかり走り込むのには最適の時期なのだが、エントリー以前に決まっていた予定なので如何ともし難い。何とも悩ましいところだ。