奥比叡

5/10(水)は京都一周トレイルの講座で奥比叡を歩いてきた。

いつものように叡電の八瀬駅からケーブル比叡まで歩いて上がった。展望場所から先日歩いた西山の山並み。

このところ体力の低下が著しいので不安を感じていたが、おおむねこれまでと同じくらいの1時間20分ほどでケーブル比叡駅に到着した。

10時20分くらいに出発。

スキー場跡を見上げる。

ヤマツツジが満開。

見晴らし広場から京都北山の山々と右奥には比良山系。

しばらく歩いて最澄の御廟のある浄土院へ。

クリンソウ。

峰道レストランの広場で昼食にした。

ここにある伝教大師(最澄)の像。

ここからの琵琶湖東岸の眺め。

北に目を向けると蓬莱山と打見山。

昼食後はまずは玉体杉。

ほどなくせりあい地蔵へ。

ここで一周トレイルルートからはずれて2時過ぎに横川(よかわ)へゴールして解散した。

唐櫃越から小塩山、ポンポン山、天王山

京都一周トレイルの西山コースは松尾山から西芳寺に下りたところが登山道の終点になっている。「一周」と銘打っていながら実は逆Uの字のルートで、山の無い南側は欠落している。

これを繋いで本当の一周にしようという企画もあるそうだがどの程度実行されているのかは知らない。

そこで、個人的にこの先をトレイルで繋ぐルートを設定してみようと以前から企てていたので、この連休の好天の日に実行してみることにした。

ただし伏見桃山まではあまりにも遠いし、おまけに無理やり繋ぐとしても桂川や宇治川の河川敷を辿ることになると思うのでそこは省略する。

5/5(金)に阪急の上桂駅まで行って、ホームのベンチで準備を整えて8時半に駅を出発した。

しばらく住宅街をスロージョグで進む。このまま真っ直ぐ進むとすんなり唐櫃(からと)越に入れるのだが、一周トレイルの終点から繋ぐためにここを右に曲がって西芳寺のそばを通ってそこまで行くことにする。

駅から15分ほどで渡渉地点に到着した。昔はここは飛石伝いに渡るしかなかったのだが、何年か前から木の橋がかかっている。

ここから唐櫃越への道は初めて歩くのだが、意外としっかりした道で、わかりにくい分岐には案内板が設置されていて、迷うことなく10分少々の登りで唐櫃越に合流した。

唐櫃越は何度も歩いているのだが、実は前回歩いたのはもう5年目で、かなり記憶があいまいになっていた。

展望場所から比叡山と東山の山並みを眺める。右の奥は音羽山方面。

沓掛(くつかけ)山まではすぐと思っていたのだが、唐櫃越に合流してから1時間以上かかって9時46分にようやく山頂(414.7m)に着いた。

少し進んだところからの愛宕山。

山頂から30分ほどで車道に出た。

ここで唐櫃越と別れてしばらく車道を下る。フジの花。

このあと辿る西山連山。

20分ほどの下りで老ノ坂峠に出た。この歩道橋を渡る。

このあと山道の入り口がわからず、一旦少し反対方面(京都市内方面)に行ってしまってから引き返して入り口を発見した。実はこの道が見つけられるかどうかが今回の一番の懸念点だった。

この道に一歩入ると国道9号の喧騒からは想像できないようなひなびた雰囲気になって、しばらく歩くと小さな道標が目に入った。

「大枝山(おおえやま)」という山があるのを知っていたので迷わずにこちらに入ったが、しばらく急登の厳しい登りが続いた。

急登を20分ほどで人工施設跡に出た。大枝山がどこだったのかよくわからなかったが、このあたりだったのかも知れない。

この先で西山団地に出るので、その手前の倒木に腰掛けておにぎり休憩にした。

こんなところに団地があるというのは不思議な感じがする。民家は少なくて、だいたい作業場や工場のような建物が多かった。

団地の端にはグラウンドがあって、中学生くらいが野球の練習に励んでいた。

この先で登山道に入って、しばらく進んで車道に合流し、また登山道で小塩山に向かう。

12時20分、小塩山山頂(642m)の淳和天皇陵に到着した。

ここからは以前に一度歩いた道を逆に辿るのだが、それはもう8年前のこと。

25分ほどの下りで森林公園に出た。

以前に来た時にここの休憩所で休んだ記憶がある。今日もここで腰掛けてどら焼き休憩にした。

さて、ここからポンポン山の山頂までが今日一番の登りで、標高差で 300m 少々ある。ポンポン山から先もまだかなり距離が残っているのであまり疲れないように登った。

45分ほどの登りでリョウブの丘まで来た。

午後1時56分、おおむね予定通りの森林公園から1時間でポンポン山の山頂(678.8m)に到着した。

山頂から大阪方面の眺め。真ん中が生駒。右奥が葛城・金剛山系。

写真を撮ったら早々に先に進む。20分足らずで釈迦岳(630.8m)に到着。

ここからの下りも8年前に下ったのだが、よくわからない分岐がしばしば出てくる。まったく記憶の無い展望台(大沢山大展望台)に出てルートがわからなくなってしまったが、何とか正規ルートに戻れた。

右手にゴルフ場が現れた。

展望場所から比叡山と東山の山々。左奥には比良も見える。

この先で車道に出て一旦車道を少し走ってから、前回見落としたショートカットの山道に入った。

ちょっとした峠を越えて、車道を渡ってからまた天王山へのハイキング道に入った。

そして午後4時15分に天王山の山頂(270m)に到着した。ようやく終わりが見えてきた感じ。

石段を下って車道に下りてきたが、前回とは違う場所に下りてきた。どこに分岐があったのかよくわからない。

都合でJRの山崎駅に立ち寄る。前回、知らずに改札の無い北側に行ってしまったことを覚えていたので、今日は踏切を渡って南側へ向かった。

できればここをゴールにしてしまいたいところなのだが、淀川の向こう側は八幡で、距離にしたらわずかしかない。ここでJRや阪急に乗って京都まで戻るのはシャクなので、最後の意地で八幡まで行くことにする。

阪急の線路をくぐってR171を渡って堤防から八幡方面を眺めて愕然とした。渡る橋がこんなに遠いとは思っていなかった。

しかしここまで来て今さら駅まで戻るわけにはいかない。覚悟を決めて超スロージョグで橋に向かった。

河川敷から車道に上がったり、車道から下に下りられる場所は限られているので、それだけでもうんざりするほど遠回りをさせられた。

山崎駅から1時間近くかかってようやく木津川の御幸橋までたどり着いた。

京阪の八幡駅にゴールしたのは午後5時46分だった。

何となく軽く考えていたが、結果的には9時間超、約 36km という長丁場だった。30km 超の行程は久しぶりで、まだ何とかなるとプラスに考えるのか、もうこういう距離だとまともに走れないとあきらめるのか、微妙な結果だった。

小笹の宿から山上ヶ岳、大天井ヶ岳、吉野へ

4/27(金)はまずは山上ヶ岳に戻って、奥駆道で大天井ヶ岳を経由して吉野駅まで。

山上ヶ岳でご来光を拝もうと思って4時半にヘッドランプで小笹の宿を出発したが、思ったより時間がかかって、山上ヶ岳の手前で太陽が上がってきてしまった。

少し進んだら東の方向が開けた場所に出た。

実は山上ヶ岳の山頂エリアは東の方向は木があってあまり展望が良くなかったので、結果的にはラッキーだった。

大峰山寺の前から山道を下る。

山頂から10分ほどで西の覗へ。

例の岩場の上から金剛・葛城山系。

気温が上がってきたので薄いジャケットとオーバーパンツを脱いで、ヘッドランプもしまった。

しばらく歩いていたらキジに出会った。どこだったか林道を車で走っている時に道端にキジがいるのに出会ったことがあったけれど、間近で見るのはそれ以来。

6時20分に洞辻茶屋まで下りてきた。

椅子に腰掛けて少し休憩しようと思ったが、スマホが圏外だったので先に進むことにした。

吉野まで24kmあるらしい。吉野神社まで?

五番関までは遠かった。洞辻茶屋から1時間10分ほどかかった。

ここで腰を下ろして大福休憩にした。10分ほどの休憩で大天井ヶ岳への登りに入る。

50分ほどの登りで大天井ヶ岳(1439m)に到着した。

このあたり以前はもっと鬱蒼としていたのに葉が落ちてスカスカになっている。

写真を撮ったら早々に下山に移る。しばらくスカスカのままだった。

山頂から40分ほどで二蔵宿。

それから10分少々で車道に出た。

四寸岩山を経由するか車道を行くか迷った。この時、四寸岩山の標高を見間違えていて、登り返しが300mほどあると思いこんでいたので、距離が長くなっても登りの無い車道を行くことにした。もうすでに5時間くらい歩いている。

車道は思いのほか長かった。以前にトレラン モードで吉野から大天井ヶ岳を往復したことがあって、この時は復路でこの車道を走って40分ほどで登山道の入り口まで戻っていた。

しかし今日は荷物が重くて走れないせいもあって延々1時間半ほどかかってようやく登山口まで来た。

登山口はこんな雰囲気ではなかったような気がするのだが・・・

その後2分くらいで見慣れた登山口が現れた。

さすがに車道歩きもうんざりしてきて、おまけに肩も痛くなってきた。

さらに10分ほど進むと左に登山道の分岐が出てきた。

確かこの道は少し峠のようになっていて、ショートカットにもならなかったはずなのだが、土道を歩きたいと思ってこちらに入った。

前半は緩い登りだったが、久しぶりの登山道で気分は良かった。これなら四寸岩山も寄れば良かったと思った。

ほどなくまた車道に出て、すぐに青根ヶ峰への登り口に来た。

四寸岩山へ寄らなかったことを後悔したので、青根ヶ峰へは登っておくことにした。

ほんの3分ほどで山頂(858.1m)へ。

展望は無いが大きなベンチがあったのでそこに腰掛けてしばし休憩した。

ここを過ぎると数分で金峯神社で、ここでまた舗装路になる。

高城山(698m)にも登っておく。

休憩所の手前からは高見山がきれいに見えた。

休憩所からの金剛・葛城山系。

しばらく車道を下って、花矢倉の展望台から吉野の街並みと金剛・葛城山系。蔵王堂(右端)まではまだしばらくかかりそう。

ここでも腰を下ろして少し休憩した。

ここから40分ほどかかってようやく金峯山寺の蔵王堂まで来た。

大工事をやっていて、いつも通れた通路が通れなくなっていた。

銅鳥居。

午後1時半、ようやく近鉄の吉野駅に到着した。

あと5分ほどで阿部野橋行きの急行が出るタイミングだったがこれは見送って、土産物屋で柿の葉寿司と缶ビールを買って一人打ち上げした。

8時間、約 25km でした。

今回は初めてのものをいくつか試してみるのも目的の一つだったが、トレイルシェルター は雨さえなければ十分に使えると感じた。

昨日の夕方はまだ明るかったので外で夕食をとったが、朝はまだ暗くておまけに寒かったので、体はシェルターの中に置いて調理だけ外でやった。

しかしそれでもかなり寒かったので、お湯が湧いたらチャックを下ろして中で食べた。頭がつっかえて窮屈だったが寒いよりはマシ。

思い切って食後のコーヒーはシェルターの中でお湯を沸かしてみた。何とかいけそう。

アルコールの消費量が多かったのも外で使ったせいで燃焼効率が悪かったのかも知れない。風はなかったもののやはり炎はかなり揺れていた。

エアマットは地面の冷えが伝わりやすいのでポリエチレンのマットを購入したが、これもなかなか具合が良かった。嵩張るのが難点だがウルトラライト系のやわらかいマットよりはいいと感じた。

全般的に合格点でした。

洞川から稲村ヶ岳、山上ヶ岳、小笹の宿へ

先日の養老の泊まり山行のあと、いくつか道具を新調した。他にも買ったままでまだ試していないものもあるので、それらのデビューも兼ねてまた泊まり山行に行くことにした。

大峰の山上ヶ岳の少し南東にある小笹の宿は以前に通った時に、一度ここで夜を過ごしてみたいと思った。

そこで好天予報の4/27日(木)に、洞川までバスで行って稲村ヶ岳と山上ヶ岳を経由して小笹の宿へ。翌日は山上ヶ岳に戻ってから吉野に下山する計画を立てた。

下市口から洞川までのバスは1日3本しかない。朝の便は9時過ぎに出て10時半くらいに到着する。平日のせいもあるだろうが予想通りのガラ空きで、自分の車だったら走らない旧道を辿って洞川に到着した。

準備を整えて10時半過ぎに出発した。今回は軽量化して、OMMの32リットルのザックで来たので体感的にはずいぶん軽い。

相変わらず洞川の温泉街は閑散としている。

何年か前に嫁と泊まった「光緑園 西清」。どんな宿だったかまったく記憶に残っていない。

20分ほど車道を歩いて、登山道に入り口まで来た。ここに下りてきたことは何度かあるがここから登るのは初めて。

五代松鍾乳洞は開いているのを見たことが無い。

出発して1時間20分ほどで法力峠。

前方に大日山が見える。ここはまだ登ったことが無いので今日はぜひ登りたい。

次第に道の右側が急斜面で切れ落ちているクサリ場が出てくる。ここももう修復はされないのだろう。

法力峠から1時間ほどで山上辻に到着した。

ここでおにぎり休憩にして、ポールを出して稲村ヶ岳に向かう。まだ残雪があった。ただしここだけ。

20分ほどで大日山への分岐に到着。稲村ヶ岳へはこれまでに何度か来ているが、いずれも雪のシーズンだったので大日山へは寄ったことが無い。さすがにノートレースのクサリ場を行く根性は無い。

山頂まではほとんどずっとこんな感じ。

ポールが邪魔になるがここで仕舞うのも面倒だ。

10分ほどで大日山の山頂(1689m)に到着した。

また戻って、午後2時に稲村ヶ岳(1726.1m)に到着した。今回の山行の最高峰。

真ん中の左に山上ヶ岳、右に大普賢岳と行者還岳が望める。

反対側は金剛・葛城山系。

山頂から25分ほどで山上辻へ戻って、山上ヶ岳に向かう。今度は左側が急斜面で切れた場所が続く。5年ほど前に敗退した場所はここだろうか。

山上辻から40分ほどでレンゲ辻に下りたった。

急な階段を何度か這い上がると木の向こうに日本岩と西ノ覗岩が望める。

山頂エリアに出るとつい先ほど登ってきた稲村ヶ岳と大日山がすぐそばに見える。その向こうの左は弥山。

山頂(1719.4m)の湧出岩には3時52分に到着した。

折り畳みイスを出してスナックバーを食べながらしばし展望を楽しんでから小笹の宿に向かう。

大峰山寺も開いているのを見たことが無い。

山頂から40分ほど歩いて今宵の宿の小笹の宿に到着した。

ここは人気のテント場所なので平日とは言え誰かいるのではないかと心配したが、幸い誰もいなかった。もう5時前なのでこれから来る人はいないだろう。

今回は2年ほど前に買ってからまだ一度も使っていなかったトレイルシェルター を試してみることにした。ポール2本で立てられて、重さも200g程度という軽量シェルター。

そしてマットはエバニューの折り畳みの樹脂マットを新調した。

コンロはトランギアのアルコールバーナーを新調した。これまで使っていたトリニティワンは超軽量なのだが火力調整や消火などはまったくできないので、少し重いけれど使い勝手が良さそうなトランギア を購入した。

確かに使い勝手は格段に良かったが、アルコール消費量の多さには愕然とした。トリニティワンの時の倍くらいは消費して、こんなにはいらないだろうと思うくらい持って行ったのが危うく使い切ってしまいそうになった。

標高1600mを超えているのでシュラフはダウンにしたが、また膝が冷えてあまり眠れなかった。前回の教訓で膝のウォーマーを購入したのに、持ってくるのを忘れてしまった。

白尾山

4/16(日)は講座で京都の美山の白尾山へ行ってきた。

JR日吉駅からバスで美山のかやぶきの里へ。

集落の中を少し歩く。

何とシャクナゲが咲いていた。

山道に入ったが荒れていてなかなか厳しい。

沢筋で、おまけに前日が雨で濡れているのでヒルがいる。しばしば足元などを注意しながら登って、12時頃に稜線に出た。

稜線に出るとイワカガミがたくさん。ただし花はまだ一部。

12時45分に白尾山の山頂(748.6m)に到着して、ここで昼食にした。

山頂から長老ヶ岳を望む。

こちらは愛宕山方面。

下山は青谷川の方へ向かう。ミツバツツジがたくさん咲き誇っていた。

沢筋に入るとまたまた大荒れ。

倒木で荒れた道に時間がかかって、大内の集落に出たのは午後3時だった。

無事、大内のバス停にゴールしたが、予定していたバスはすでに行ってしまっていて、1時間後のバスで帰路についた。

雲母坂

4/12(水)は京都一周トレイルの講座で比叡山の雲母坂を登ってきた。

叡電の修学院駅に集合して、しばらく住宅街を行く。生憎の雨。

鷺森神社でお参り。

そして雲母坂の登山道に入る。

登り始めてしばらくしたら体調不良の方が出て、私はその方に付き添ってこの登山口まで一旦下りて、再度登り返して本隊を追いかけた。

何とか水飲対陣跡の手前で追いついた。

このすぐ上の展望場所から岩倉方面を見下ろす。

いつも通り、この少し上の浄刹結界跡で昼食にした。

さらにこの上の展望場所から京都市街を望む。

千種忠顕の碑に寄り道。

ケーブル駅の手前の展望場所から京都市街を望む。京都タワーが見えていたが写真ではわからない。

午後2時前にケーブル駅に到着して、ここで解散した。

養老山地2日目

ほとんど眠れないうちに5時に起きて、定番の棒ラーメンとコーヒーで朝食を済ませて6時半に出発した。

ありがたいことにゴミ箱があったので遠慮なく利用させていただいた。

公園の入り口のすぐ前に登山口がある。

今日はやっと登山道と思ったのも束の間で、ほどなく林道に出た。養老山頂まで 410 分という表記。4時間くらいで行けると思うのだが。

舗装路でないのがせめてもの救い。

30分ほどでようやく林道歩きから解放された。

さすがにこの時間にこの場所には誰もいない。

登山道に入って1時間半ほどで川原越まで来た。

ここは東海自然歩道と交差しているのだが、東の海津方向は廃道になっている。

少し進んだところに東屋があったので腰を下ろして大福休憩にした。

木の間から名古屋の方向。

津屋避難小屋の前で腰を下ろして休憩した。重荷なのでしばしば肩を休めるようにしている。

高い木が減って標高が上がってきた雰囲気になってきた。とは言ってもたかだか 800m 程度だけれど。

それにしても山頂に近づいてからも細かいアップダウンが次から次から出てきてうんざりする。

ようやく山頂への分岐。

分岐からはほんのわずかで、10時半に養老山の山頂(858.9m)に到着した。予想通りのテント地から4時間だった。

山頂に着いた時に単独の男性が一人おられたが、入れ違いのように下っていかれた。

展望が無いので山頂の少し下の木陰でカロリーメイトを補給した。

あとは養老の滝を目指して下るだけ。小倉山の展望台でしばし展望を楽しむ。

右の方は名古屋市街。

好天のせいか月曜日にもかかわらず登ってくる人とたくさん出会う。

三方山はどこかわからないうちに通り過ぎて、12時前に登山口まで下りてきた。

登山口の沢に人工物のような小滝。

予定通り、養老の滝のそばでしばしのんびりした。

あとは淡々と舗装路を歩いて、午後1時に養老駅にゴールした。6時間半、約 17km でした。

帰りも米原から新幹線を奮発して、5時頃には家に帰り着いた。

養老山地1日目

テント泊願望はずっとあるのだけれど、やるたびに重荷に苦しめられた印象ばかりが残って、なかなか思い切ることができないでいた。

しかし昔のような長距離トレラン がもはや満足できるレベルではできなくなってしまっているので、新たな満足感を得ようとするとテント泊くらいしか思いつかない。

と言ってもいきなり高島トレイルや大峰奥駆けではレベルが高すぎるので、まずはさほど高くはない山で一泊程度からと考えていろいろ探した結果、これまで行ったことのない養老山地が目についた。

養老山から南端の多度山までなら全行程で 40km 足らずなので一昔前なら一日で行ってしまおうと考えたと思うのだが、そこはもうそういうチャレンジは避けて、一泊二日の行程でコース設定した。

とは言っても荷物は格段に重くなるので軽装のワンデイより楽になるわけではない。今回は軽量化よりも快適性を重視しようと思って、テントは軽量のシェルターではなくてダブルウォールのものにした。

行程は一般的には養老からスタートして南下して多度山に向かう人が多そうだが、私は最後に養老の滝を眺めてのんびりしたいと思ったので、多度から北上することにした。

好天が二日続くタイミングを見計らって、4/9(日)に出発することにした。米原までは新幹線を奮発して、それから大垣に向かう。何と伊吹山は雪を被っていた。

大垣で養老鉄道に乗り換える。この鉄道は自転車で乗れるらしい。

大垣から小一時間かかってようやく出発地の多度駅に到着した。この駅で下車したのは私一人だった。

駅のそばで準備をして9時半過ぎに出発した。

しばらく車道を行く。目の前に多度山が望める。

ハイキング道入り口の宇賀神社。

山上まで舗装道路が続いている。自転車で登っているひともチラホラ。

土道が分かれているのが目に入ったので、こちらへ入ってみることにした。

展望場所から手前に揖斐川、向こうは長良川。

山道に入ってから30分ほどで多度山山頂(402.8m)に到着した。

快晴の日曜日なので人でいっぱい。

さて、これから縦走路を目指すのだが、道がいっぱいあってどこに進めば良いのかよくわからない。

案内板はあるのだがここに記載されている地名が手元の地形図には載っていないので、どこに向かうのが正解なのか確信が持てない。

とにかく北の方に向かう道に入る。

平坦なハイキング道を進む。出会うのは大半がトレイルランナー。近々トレイルレースが行われるという案内板が麓に立っていたので、下見に来ているランナーがたくさんいるのかも知れない。

昼前になったのでそろそろおにぎり休憩でもと思ってちょっと横道に入って美濃松山(612.7m)へ立ち寄ってみたら、すでに満員御礼だった。

眺めは良かった。

もう少し先の分岐の道標のある場所で横に入って、おにぎり休憩にした。

石津御嶽というのがどこなのかよくわからず、来た道を直進してしまった。あとから写真を見たら行止まりと表示されていたが、その時はまったく目に入らなかった。

gps でルートからはずれているのに気がついて戻ったが、荒れた林道があったのでそちらに入ってみた。

この道は正規の道から少し離れたところのほぼ廃道だったようで、ロストしたりしながら斜面を這い上がったら正規の道に合流した。その時はこの道がどこから来ているのかわからなかったのだが、先ほどの分岐で正しい方向に向かっていればこの道で来られたようだ。分岐でほぼ直角に曲がっていたのでこちらでは無いと思い込んでいた。

しばらく進んだら展望場所に出た。足元に揖斐川と長良川。ハンググライダーの発射場だったようだ。

さらに進んだら石津御嶽(629.1m)に着いた。

その先には奥の院。

しばらく下ると開けた場所の林道に出た。ここで腰を下ろして小さな大福を食べた。

田代越のあたりでまた山道に入ったが、次第にルートがわからなくなってきた。どうも正しいルートから外れてきているようで、gps を頼りにヤブ斜面を強引に下った。

道に出会ったら立派な林道で、遠くに車が停まっているのが見えた。

まさかずっと林道ではないだろうと思ったので脇道に入ったりしてみたが、いずれも無駄なロストだった。

桜番所という標識が現れた。

これのこと?

それにしても延々と林道でうんざりする。

肩が痛いので何度か休憩を入れながら、延々2時間半くらいの林道歩きの末、二之瀬越の県道に出た。

今日のテント予定地の庭田山頂公園まではほんのひと歩きだった。午後4時40分。

入ってすぐのところにトイレがあって、水道もあった。事前の情報では水が得られると書いてあったが、この水は「飲用不適」とのことだった。浄水器を持ってきているので大丈夫だろう。

適当なテント地を探すべく目の前の広いエリアに進んだ。

あまり奥まで行くとトイレと水道が遠くなるので、トイレそばの駐車場から影になるスペースにテントを張った。

7時間少々、23km ほどの行動だった。

標高 350m くらいだが夜はやはり冷えて、ファイントラックのペラペラシュラフとシュラフカバーでは安眠できなかった。特に膝が冷えて仕方なかった。

国城山

4/3(月)は講座で高野山の北の国城(くにぎ)山へ行ってきた。

集合は南海電車高野線の紀伊清水駅。

ここから高野参詣道の黒河(くろこ)道に入る。黒河道は数年前に歩いた。

まずは定福寺(じょうふくじ)に参拝。

この先で一旦、山道に入る。

岩掛観音の展望所から金剛山を望む。

しばらく登って鉢状弘法井戸。

このあとしばらく車道を歩いて明神ヶ田和へ。ここで国城山への道は黒河道から分かれる。

国城山頂の少し下に大きな桜の木。

昼前に国城山頂(552m)に到着した。

少し下りて国城神社の境内で昼食にした。

拝殿の下にも桜がたくさん。

和泉山脈を眺めながら山道を下る。真正面は南葛城山のあたり。

また車道に出て、和泉葛城山方面を望む。川は紀ノ川。

道端に大きなハナモモの木。

学文路(かむろ)駅の手前で人魚のミイラの苅萱堂(かるかやどう)へ寄り道。

前回来た時は中に入って人魚のミイラの写真を見ることができたのだが、今回は入れなかった。

このお寺の話ではありませんが、こんなニュースを見かけました。

2時半頃に学文路駅に到着して解散した。

ロッテアライリゾートスキー場

3/29(水)と3/30(木)に妙高のロッテアライリゾートスキー場へ行ってきた。

このところ週の半ばの天候がずっと今ひとつでなかなか遠方に出かけるチャンスが無かったのだが、今シーズンは雪解けが早いのでそろそろタイムリミット。ちょうどそのタイミングで好天予報になったので、当初は栂池高原へ行こうと考えていた。

ところが八方尾根でも下部のゲレンデが閉鎖という情報が入り、いよいよ栂池も危ないと思われたので、出発間際になって行先をこちらに変えた。

ここは非圧雪の広大な斜面が有名で、以前から一度行ってみたいと思っていたが、如何せん遠い。片道 450km くらいある。

もちろん志賀高原には何度も行っているし、妙高の山へも行っているのだが、遠さを知っているだけにかえってためらってしまう。

しかしこの雪の減り方ではもはや躊躇している場合ではない。これがチャンスと捉えて思い切って行ってしまうことにした。

高速の深夜割引を使うためにサービスエリアで夜を過ごして、妙高を正面に見てスキー場に向かう。

大きなリゾート施設で、道路からはゲレンデが見えないのでスキー場がどこにあるのかわからず、施設のフロントで尋ねてようやく駐車場にたどり着けた。

おそらく富裕層ターゲットの施設。

ゴンドラ1基とリフト実質3基(あと1基、子供用のような緩い斜面にある)だが、エリアは広大。一番上から妙高を望む。

基本的に雪のある斜面はどこを滑ってもいいというコンセプトのスキー場で、さすがにこの時期になると「どこでも」というわけにはいかないが、樹林帯でも自由に滑ることができて、プチ山スキー気分を味わえる。

これは斑尾方面。

ここではゲレンデにうるさい音楽がかかっていないのもうれしい。

温泉はここから車で 20 分くらいの「釜ぶたの湯」へ。入浴料 480 円という良心価格で、露天もサウナも水風呂もあります。

そして夜は新井ICそばの道の駅で過ごした。

久しぶりにまた来たいと思えるいいスキー場に出会えた。来シーズンはぜひ2月の雪の多い時期に来てみたいと思う。

帰ってから栂池の状況を見てみたところ案の定、下部は滑れなくなっていた。アライにして大正解だった。