雄阿寒岳、摩周湖

7/19(火)は何とか雨は降っていないというどんよりした空のもと、雄阿寒岳に向かった。

登山口の駐車場への道はずいぶん細い土道で、入っていいのかどうか一瞬迷ったが、わりと新しい車の轍が見えたので入ってみた。小さなスペースで、すでに2台が停められていた。

7時ちょうどに出発した。駐車スペースのすぐ奥が登山口。阿寒湖の東の端になる。

太郎湖。

次郎湖はよく見えない。

ようやく上り勾配になってきて、出発して30分ほどで一合目の標記。背中が少しほてってきた。

ゴゼンタチバナ。

四合目からはしばらく急登で、9時ちょうどに五合目まで来た。五合目で「8割クリア」ってどういうこと?

リンネソウ。

ここにもシャクナゲ。

周囲が開けてきたが展望は無し。八合目には気象観測所の跡がある。

少し下って登り返す。

イワブクロ。

マルバシモツケ?

9時39分、雄阿寒岳の山頂(1370.4m)に到着した。

な〜んにも見えましぇん。

早々に引き返して、12時3分、駐車スペースに戻ってきた。

ここは狭いので少し先の大きな駐車場まで行って、そこでおにぎりなどを食べて一服した。

明日の予定は摩周湖畔のカムイヌプリ。今日は弟子屈の道の駅に泊まる予定だが、その前にコインランドリーでまた洗濯したい。

ネットで見つけた道の駅の手前のコインランドリーで洗濯。

洗濯している間にすぐそばのペンションのようなところの風呂へ。

コインランドリーはここが設置しているのではないかと思う。小さなお風呂だけれど露天もあって、400円で石けん、シャンプーも完備していた。

下山後は天気が回復しているが、明日はまたイマイチの予報。時間があるので今日のうちに摩周湖展望台の登山口を確認しておこうと思って向かった。

第一展望台の前に来たところ駐車場は有料になっている。今日は様子見だけなのでさらに先の第三展望台に向かってみた。第二展望台はどこ?

期待通りこちらは無料で、摩周湖を望める展望場所があった。

湖の向こうがカムイヌプリ。

摩周湖のパノラマ。

反対側には屈斜路湖。手前に硫黄山などの山々。

夜は道の駅「摩周温泉」で過ごした。名称とは違って温泉は無し。

雌阿寒岳

7/18(月)は雌阿寒岳へ。今回初めてすっきりした晴れの天気。今日は少し早めに7時前に雌阿寒温泉の駐車場に着いた。

7時過ぎに駐車場を出発して、少し車道を行く。

ほんのわずかで登山口。活火山なので十分注意するようにとのこと。

しばらくは木の根で歩きにくい。

登山口から10分ほどで一合目。富良野のコインランドリーで洗ってきたのにまだ背中が少しほてる。

登山口から40分ほどで樹林帯を過ぎて四合目に出て、上部が見えてきた。

ほどなく五合目。

だいぶ上がってきた。

頂上稜線に上がると西側の火口が望めるようになってきた。噴煙が上がっている。

あと少し。

8時42分、雌阿寒岳山頂(1499m)に到着した。

北側の火口と遠くに阿寒湖。そしてすぐ横に雄阿寒岳。

山頂には誰もいなかったが、山頂の少し手前で団体を抜いてきたので、自撮りは諦めて早々に先に進む。

少し南に下ったところから青沼と阿寒富士。

火口と雌阿寒岳。

360度のパノラマ。

標高で200mほど下って、阿寒富士に向かう。

阿寒富士の上りはザラザラの火山礫で歩きにくく、ついにポールを出した。

岩陰にご本家メアカンキンバイ。

メアカンフスマ。

ようやく山頂が見えた。

鞍部から30分足らずの登りで阿寒富士の山頂(1475.8m)に到着した。

雌阿寒岳を振り返る。

剣ヶ峰とその横に阿寒湖がチラッと。雄阿寒岳は雲に隠れている。

山頂の先に展望台のような場所があって登山者がいたので私も足をのばしてみた。

特にどうということもなかったが、このそばの岩陰でおにぎり休憩にした。ここから足元に雌阿寒温泉と下山予定のオンネトーが見下ろせた。

山頂の少し下の小岩に何か標柱のようなものが見えて(上の写真の右端の方)、これが気になったので立ち寄ってみたが、どうも何らかの観測機器の残骸のようだった。稼働しているようには見えなかった。

ここからはオンネトーがさらにはっきり見下ろせた。

さて、元の鞍部に戻ってオンネトーに向けて下る。

イワブクロ。

下の方まで下りてきたら何とシャクナゲが。

阿寒富士から1時間半ほどでオンネトーの登山口に下りてきた。

あとは散策路で雌阿寒温泉まで戻る。

意外と長くて、しかもやや上り勾配。このあたりにもシャクナゲが咲いていた。

12時12分、駐車場に戻ってきた。

後片付けをしてからお湯がすばらしいという評判の野中温泉へ。

入浴料400円なり。しかし風呂場は浴槽とイス、たらいのみで、洗い場はまったく無い。他には水道が一つだけ。露天は何とか入れたが内風呂は熱くてとても入れない。湯あみ用の板(おそらく)が置いてあった。

空いていたので唯一の水道を使って身体を洗うことができたが(もちろん石けんシャンプーは持参のもの)、混んでいたらお湯につかるだけしかできないだろう。

時間があるのでまた阿寒湖のアイヌコタンに車を停めて湖畔をぶらぶらした。

明日行く予定の雄阿寒岳。

湖畔の店でマリモソフトというのを味わった。どんな味なのか尋ねてみたら抹茶味とのことだったので試してみたが、おいしかった。まぁ普通の抹茶ソフトとそれほどの違いは感じられなかったけれど。

そして今日も道の駅あいおいに向かった。

阿寒湖へ

7/17(日)は雨の中を阿寒湖へ向かう。夜の間の雨はそれほど強くは降らなかったが、次第に本降りになってきた。時間は有り余るほどあるので途中に道の駅があるたびに時間潰しをして、それでも10時前には阿寒湖に着いた。

阿寒湖にはアイヌコタンというアイヌ文化を集約した一角があるということを直前に知ったので、そこの駐車スペースに車を停めた。幸いなことにフリーWi-fi サービスがあって、外は雨が強いのでしばらく車の中で時間をつぶした。

ずっと車の中にいるのもそれはそれで苦痛なので、傘をさして外をぶらついてみる。

あまりにも観光色が強すぎて店に入ってみようという気になれない。

アイヌシアターがあって、劇のようなものを演じているようだが、なかなかのいい値段(2000円くらい?)で、ここも入る気にはならない。公演は午後なのだが。

阿寒湖の方に向かう。

ここがマリモで有名な阿寒湖。

今日はまともな昼食を食べようと思って、食事のできる店をいくつか探してみたのだが、どういうわけかこの界隈の店はどこも店頭のメニューに値段が書かれていない。

カムイコタンの一角にも3件ほど食事のできる店があるのだが、そこもそうだった。

結局、カムイコタンの一角にある店で行者ニンニクのたっぷり入ったラーメンを食べた。1300円なり。あとで知ったことだがアイヌは行者ニンニクをよく食べるらしいが、ラーメンはアイヌの伝統食ではないだろうと思う。

3時頃まで何とか時間をつぶして、少し離れた旅館の温泉に行った。

古い旅館で、温泉は地元の人御用達という感じの風呂だった。

その後、20分ほど走ったところにある道の駅「あいおい」に向かった。

クマヤキとやらが名物らしい。たい焼きのクマバージョンか。

富良野岳、上ホロカメットク山

7/16(土)は富良野岳へ。土曜日ということもあって登山口の凌雲閣に着いた7時過ぎには駐車場はおろか路肩もほぼ満車状態。何とか土の部分に寄せて停めたが、実は窪みギリギリで危なかった。

準備を整えて凌雲閣の前を7時40分に出発した。

すぐ前に登山口。

ほどなく未舗装の道になって、三段山への分岐。

30分足らずで沢を渡るところまで来た。

今日は例のクマスプレーの後遺症対策のために別のアンダーシャツと上着に替えてきたのだが、それでもまたあのヒリヒリ感が出てきた。ザックの背中部分にも染み込んでいたのだろう。そこまでは考えが及ばなかった。

ゴゼンタチバナ。

出発して50分足らずで上ホロカメットク山への分岐。ここに下りてくる予定。

何度か沢を渡る。

ウコンウツギ? エゾウツギ?

チングルマ。

チシマノキンバイソウ。

トカチフウロ。

出発して1時間45分ほどで稜線に出た。

風が少し冷たいがジャケットは着ずにそのまま山頂を目指す。

チングルマのお花畑。

あと少し。

9時50分、富良野岳(1911.9m)に到着した。

昨日登った十勝岳(右)と美瑛岳(左)。

何とイワカガミ。

コマクサ。

人混みをはずれて稜線を上ホロカメットク山に向かう。

三峰(さんぽう)山(1866m)の登り返しは結構しんどかった。

稜線の右下の方には何とも魅力的な平原。後から調べたら原始ヶ原というらしい。

気持ちのいい稜線歩き。

雲の上に頭を出しているのはトムラウシ(左)とニペソツ(右)だろうか。

1時間半ほどの稜線歩きで上富良野岳手前の鞍部に到着。向こうが上ホロカメットク山。十勝岳が雲の中にうっすらと。

すぐそばの上富良野岳(1893m)に寄っておく。

ここからの噴火あとの眺めはすごい。

10分ほどの登り返しで上ホロカメットク山(1920m)に到着。

ここからの噴火あとの眺めもすごい。

鞍部に戻っておにぎり休憩にした。富良野岳を振り返る。

D尾根を下る。何度見てもやっぱりすごい。

30分ほどで分岐まで下りてきた。

このあたりから何故か右足のスネに痛みが出てきた。打ったりひねったりはしていないので、疲労の蓄積くらいしか思いつかない。

沢を渡ってから最後の林道は悪化しないようにゆっくり歩いた。

午後1時50分、登山口に下りてきた。

今日もまたフラヌイ温泉に行って、ぬるい源泉につかった。背中のヒリヒリは昨日ほどはひどくなかった。

ネットでコインランドリーを検索して、そこでシャツやザックを洗った。これでもう大丈夫だろう。

さて、このあとはトムラウシやニペソツに行きたいところなのだが、天気予報では明日は雨間違い無し。その後も不安定な天気が続きそうで、どうも今回は好天周期には会えなさそう。

ちょうど右スネの状態も気になるので明日は移動日兼休養日にしようと思う。とりあえず阿寒湖の方に向かおう。途中の適当な場所にある道の駅で今夜を過ごすことにしようと思う。

士幌町あたりまで行こうと思ったが意外と遠くて、結局少し手前の「うりまく」という道の駅に車を停めた。

十勝岳、美瑛岳

今日(7/15)は十勝岳へ。駐車場から雲に覆われた十勝の山々が望めた。

登山口の望岳台には7時半頃に着いたが、平日にもかかわらずすでに駐車場はほぼ満車。ただ不思議なことにこの時間で帰っていく車がちょこちょこある。

駐車場所を変えたりして準備に時間がかかって、出発したのは8時過ぎだった。

さすがに火山だけあっていきなり砂礫の荒れ地。

ゆっくり登っていたら背中が熱くなってきた。アンダーシャツは昨日水洗いしたのだが、それくらいでは取れなかったようで、むしろ全体に広がってしまったようだ。

しばらく登ってからたまらずアンダーシャツを脱いだ。解消はしなかったが多少はマシになった。

30分足らずで白銀壮への分岐。白銀荘は昨年の初北海道での初山スキーの起点になった場所で、思い出が深い。

出発して45分ほどでで美瑛岳への分岐。ここに戻ってくる予定。

すぐ上に避難小屋が見える。風が強くなってきた。

9時に避難小屋に着いた。中に入って雨具のジャケットを着て、ポールを出した。

すでに下山の登山者と時々すれ違う。前方の尾根は昨年登った前十勝のカバワラ尾根。

振り返ると広大な平地が広がっている。

荒れた急斜面を上がる。

右手の沢に残雪。

富士山の須走のような火山灰でザラザラの場所が出てきた。

あと少し。

10時48分、十勝岳山頂(2077m)に到着した。遠方の展望はまったく無し。人が多くて長居する気にならないので早々に美瑛岳方面に向かう。

しばらくだだっ広い尾根で、ペンキマークを目印に進む。もっとガスっていたら迷いそう。

しんとくコースへの分岐。

右手からの風が強くなって、さらに小雨交じりになってきた。ちょうど風がしのげるくらいの岩があったのでその岩陰で雨具のパンツを履いて、立ったまま甘納豆を補給した。

美瑛岳に近づくと花が多くなってきた。そして風も収まってきた。

イワブクロ。

メアカンキンバイ?

イワヒゲ?

チングルマ。

ピークの右側を回り込むようなルートになっているのだが、ペンキマークは右に下る方向に延びている。どう考えてもこれはおかしい。gpsで位置を確認して左側の斜面を適当に登ったところ、すぐにペンキマークが現れた。やはり先ほどのルートは美瑛富士へ向かうルートだったようだ。

ピークが見えた。

12時55分、美瑛岳山頂(2052.2m)に到着した。雲の切れ間から十勝岳が見えた。誰もいなかったので自撮りして、今日初めて腰を下ろしておにぎり休憩にした。

雲の間から十勝岳が少し見えた。

少し下ったらもう少しはっきり十勝岳が見えた。

風も雨もおさまったのでジャケットを脱いだ。

下りは思いのほか大変だった。しばらく下ると樹林帯に入る。ここがなかなかの急な下りで、しかも木の枝が両側から迫ってきてわずらわしいことはなはだしい。

そんな道を30分ほど下って、ようやく沢筋に出た。標識に従って少し上流に上がって対岸に渡った。

しかしこの先のルートがわからない。少し下流に向かってみたが、どうも違うようだ。上流に戻ると少し上にピンクテープが見えて、そこに行ったら道標があった。

ここからが思いのほか長かった。斜面をずっとトラバースしていくのだが、登り傾斜の部分もある。沢から1時間近くかかってようやく行きに通った分岐まで戻ってきた。

美瑛岳がはっきり望めた。

もう3時半。さすがに歩いている人は少ない。砂礫の斜面を淡々と下って、4時前にようやく登山口に戻ってきた。約8時間。長かった。

今日も昨日と同じくフラヌイ温泉に行く。背中がほてっているので冷たい源泉に入った。しかし上がってから急に背中のほてりが激しくなって、むしろ昨日のわき腹よりもひどいくらいになってしまった。

おさまるまでしばらく待って、食材を調達してまた今朝と同じ駐車スペースに車を停めた。

芦別岳

今の時期は朝4時はすでに明るい。

出発前にウトナイ湖をちらっと眺めておいた。

スマホはやはり不調だったが、車のナビに接続したら何とか正常に動き出した。ナビが動かないと身動きできないので胸をなでおろした。

今日(7/14)は芦別岳に向かう。富良野へ向かってナビに従って高速に入ろうとしたら何と工事で通行止め。ある区間だけが通行止めのようだがインターチェンジ名を見てもどこなのかさっぱりわからない。

仕方ないので下道ルートで進んだところ、一つ先のインターチェンジで高速に入れた。反対方向(札幌方向)は通行止めだったが、私の向かうほう方向は走ることができた。

この道は昨年の春にも富良野のスキー場に向けて走った。昨年は雪景色で異郷感を強く感じたが今年はそういう感慨はない。ナビに従って淡々と車を走らせた。

ウトナイ湖から2時間ほどで登山口の山部公園に着いた。駐車場に近づくと左側にフェンスが見えて、芦別岳登山口という標識が目に入った。

当初は北側の旧道を登って周回しようと思っていたのだが、先ほどの標識は下山予定の新道の入り口だった。天気もすっきりしないので新道を登って、上の様子でその先を決めようと思った。

今回は北海道の山では必需品のクマよけスプレーを持ってきている。フェリーで来た最大の理由はこれなのだ。最近は近畿の山でもしばしばクマが出没しているので、近郊の山でもわりとよく持参するようにしている。

レバーを押すと噴出するのだが、誤噴射防止のためのストッパーが付いていたが、いつの間にかそれを紛失してしまった。出発の準備をしていたところ、うっかりレバーを押してしまって、右わき腹あたりに少し吹き付けてしまったが、特に処置もせずに出発してしまった。

7時半に駐車場を出発して登山口に入る。日差しは無いが蒸し暑い。

オニユリ? クルマユリ?

見晴台からは平野は見えたが十勝の山は雲に隠れていた。試しにスマホの具合を見てみたがやはり通信できなかった。おそらく正常ならつながるはず。

出発してから1時間40分ほどでユーフレ小屋への分岐。

そして次第に登りが急になってきて9時48分に半面山(1377m)まで来た。

ザックに付けていたポールを出す。

そうこうするうちにクマよけスプレーを誤射した右わき腹あたりがヒリヒリと痛んできた。タプソールを大量に塗りたくったような感覚。どんどんひどくなってきてシャツをまくり上げて空気に当てようとするが、なかなかうまくいかない。まさかこんなことになるとは・・・。

下山者と二回ほどすれ違った。

チシマノキンバイソウ?

標高が上がって気温が下がってきたせいか、わき腹のヒリヒリ感は多少はマシになってきた。

前方にジャンクションピークが見えるが頂上はまだまだ先。

チシマフウロ?

間もなく山頂というあたりで右手のガリーにトレースがあり、真っすぐ進むのかどうかよくわからない。右はショートカットかもと思って少し上がってみたが、意外と厳しそう。一旦戻ろうとしたところ、真っすぐの道に石が並べられているのに気付いた。おそらくこちらではないという印だと思ってガリーを上がったところ、10時56分、芦別岳山頂(1726.1m)に飛び出した。少し離れた突起のような場所に男性が一人いるが、山頂には誰もいなかった。

少し先の突起。

ゆっくりと自撮りして、少し下りた場所でおにぎり休憩にした。そうこうするうちに途中で追い抜いた男女ペアのパーティが上がってきた。

旧道の方に周回するかどうか少し迷ったが、ガスで展望も無いので、元に戻ることにした。

あとは淡々と下るのみ。わき腹のヒリヒリはひどくなったりマシになったり。

見晴台で腰を下ろしてパンケーキ休憩にした。

午後1時48分、登山口まで下りてきた。

そして数分で駐車場に帰り着いた。

キャンプ場の水道が見えたので、アンダーシャツを洗った。

さて、このあとは富良野の温泉に行きたいのだが、スマホのナビが繋がらなくて動かない。一度繋がると終点までは行けるのだが、そこで一旦終わってしまうと再開できない。だいたいの方向はわかっているのでJRの駅の方向に向かって車を走らせる。

線路を渡って国道に出て少し走って、ようやく繋がった。

途中で自動販売機でジュースを買って残り物のパンを食べて、1時間半ほどかかって昨年も利用した富良野のフラヌイ温泉にたどり着いた。

JAF割引で550円なり。助かったのは、ここは源泉そのものの浴槽があって、ここは温度が30度くらいしかない。わき腹のヒリヒリで熱いお湯にはつかれないので助かった。

セイコーマートで食材を調達して、予定していた公園の駐車場に行ったところ、ラベンダーフェスティバルとやらをやっていて気楽には入れない状態になっている。

あきらめて別の公園に行ってみようと走っていたところ、たまたま広いスペースでトイレが設置されている場所が見つかった。ここなら夜中も停めておけそうな感じ。トイレも道の駅のような立派なものではないけれど、一応の清掃はされている模様。

明日は望岳台から十勝岳、美瑛岳を周回しようと思う。

北海道へ

今年二度目の北海道。昨夏は飛行機で往復したが、今年はフェリーで行く。

7/12(火)夜敦賀発の便で苫小牧に向かう。ほぼ定刻通りで、海も非常に穏やか。

翌日の10時頃、ちょうど航路の半分くらいで、敦賀行きフェリーとすれ違った。

昨年初めてフェリーで北海道へ向かった時は津軽海峡あたりで何とも言えない気持ちになったが、さすがに今回はそういう気持ちは湧いてこなかった。向こうの陸地は下北半島。

定刻の7/13(水)夜8時半に苫小牧に到着して、スーパーでビールや翌日の行動食などを調達してから昨年も泊まった道の駅ウトナイ湖に車を停めた。

どうもスマホの調子が悪い。接続が悪く、しかも不安定なのだ。再起動したり、設定をいじったりして、何とか家への連絡はできたけれど、ネットの閲覧はほとんどできなかった。先行きが心配。

稲荷山

7/6(水)は京都一周トレイルの講座で伏見稲荷から阿弥陀ヶ峰まで歩いてきた。

京阪の伏見稲荷駅に集合してから参道を行く。

観光客はかなり戻ってきている。特に修学旅行生が非常に多い。

まずは本殿を参拝。

千本鳥居の混雑もほぼ復活。

おもかる石の行列はそれほどではなかった。

ひざ松さんに立ち寄る。

こだま池。

四つ辻からの京都市内。後ろは小塩山などの西山。

四つ辻の店は閉まっていた。

時間があるので希望者だけで稲荷山を往復する。まずは三ノ峰。

お次にニノ峰。

そして稲荷山山頂(233m)の一ノ峰。

四つ辻に戻って一周トレイルのコースに向かうが、本来のコースは工事中で通行止めだったので荒神峰に上がる。

そしてこの先の展望場所で早めの昼食にした。

昼食後は住宅街を抜けて泉涌寺へ。

ちょっと寄り道して来迎院。

そして観音寺でトイレ休憩。

住宅街を抜けて剣神社に寄り道。

またしばらく住宅街を歩いて、ようやく山道の京女鳥部の森へ。

そして2時前に京都女子大の上にあるバス駐車場に下りてきた。

豊国廟に上がる階段の入り口の前で解散した。

神童子、和束、童仙房、野殿

先日インターネットの映像で和束の茶畑の風景を見た。私は普通の郊外の風景に惹かれることはあまりないのだが、この和束の茶畑の光景は以前から好きで、このあたりのトレランは何度も行っている。

久しぶりに和束へ行ってみようと思って、何か魅力的なコース設定ができないかと考えて、以前に加茂町から海住山寺、神童子に行ったコースと、加茂町から和束を経由して童仙房、野殿に行ったコースをつなげてみようと思った。

久しぶりの長距離。地図でのルートでも 30km 以上ある。はたして完走できるだろうか。そんな一抹の不安を抱えながら 6/27(月)の朝、家を出た。

出かける時にうっかり冷凍庫に入れておいた水を取り忘れるという失態を演じて、おかげで電車が予定よりも1本遅くなってしまって、JR奈良線の棚倉駅を出発したのは9時前だった。

しばらく車道で、案内に従って神童寺(じんどうじ)に向かう。それにしても今日も朝から暑い。ネッククーラーを持ってくるのを忘れてしまった。

神童寺は前回参拝しているので今日はパスして山城神童子の集落を進む。

前回、まさかと思うようなところに下りてきたことを覚えているので、たぶんここだろうと判断して横に入った(左の舗装道路の方)。

ほどなくクモの巣だらけのヤブに突入したが、かすかな踏み跡。おそらく地元の人ですら歩いていないだろう。

数分ほど上がると突然しっかりした道に合流した。こんな道、前回あったのかどうか思い出せないのだが、そばの茶畑のための道のよう。車が走った轍がある。

そのうちに轍が消えて竹藪になってきた。

しばらく進むと道標が出てきた。

かすかな記憶のある鳶ヶ城の案内。確か前回立ち寄ったはずなので今日はパス。

北側の森林公園への分岐。

出発して1時間半ほどで海住山寺まで来たが、ここも前回参拝したので今日はパス。

こんな道だったかなあと思いながらかすかな踏み跡を下りていたら、いつの間にかロストしていた。どこで間違ったのかまったくわからない。

三角形の二辺を辿って正しいルートに戻って、車道から加茂町を見下ろす。

和束までずっと車道なのだが、まだ4分の1くらいしか来ていないのに早くも脚が疲れてきた。緩い下り坂でもスロージョグ程度でしか走れない。

これでは到底予定のルートを走り切ることは不可能だと思ったが、和束まで行くとエスケープもなかなか大変。

しかし昔のマラニックの大会で走ったルートでJR玉水駅に戻るのではあまりになさけないので、なんとか童仙房までは行って、大河原へ下ろうと思った。

和束のエリアに入ると大きな茶畑が出てきた。

玉水へ向かう分岐のそばに日除けのかかったベンチがあったので、腰を下ろしてようかん休憩にした。

和束茶カフェを横目で見送って通り過ぎる。

和束川の北側の道から和束の街並みを見下ろす。

いつも通り和束川の川縁の道を進んでいたら、突然通行止めのフェンスが現れた。脇を通り抜ける。新しい橋がかかるらしい。

間違って一つ手前の大きな橋を渡ってしまったが、すぐに気づいて引き返した。

いつもの小さな橋のたもとから鷲峰山を望む。

東海自然歩道に入って、お好みの茶畑の畦道を登る。ようやく待望の景色に出会えました。このためにここまで来たのだ。

茶畑が途切れたあたりの木陰でおにぎり休憩にした。

出発から5時間。ようやく堂仙房への車道に出た。

緩やかな車道に出たがもうまともには走れない。しかし気持ちはもう野殿まで行こうと開き直っていた。大河原への分岐は迷うことなく見送る。

道端にホタルブクロ。

童仙房の中心街に入るが、来るたびに閑散としてくる。人の気配がまったく感じられない。

大河原へ下りなかったのは大きな理由があって、確かこのあたりに自動販売機があったはずと記憶していたから。まだ若干の水分は残っているが、冷たいものが飲みたい。

期待通りこの少し先で自動販売機を発見して、100円の缶コーラを乾いた胃に流し込んだ。

野殿へはまだ距離もアップダウンもある。一昔前はほんのひと頑張りだったけれど今日はただひたすら歩くのみ。

野殿に近づいたらお墓が見えた。お墓があるということは水道があるはず。やはりありました! 今日、初めて顔を洗って首筋などを冷やした。さすがに飲む勇気はなかったけれど。

ほどなく野殿の集落へ。今日は平日なので陸上クラブの仲間の別荘訪問はやめておいた。

つづら折れの車道を下って、押原まで1時間かかった。昔はここを50分で上ってきたのだけれど。

あとは交通量の多いR163を行くだけ。道の駅は通過。

何とか予定通りのルートを完走(完歩?)して、午後4時20分にJR月ヶ瀬口駅にゴールした。

駅やその周辺には自動販売機も無いというおそろしく閑散とした駅で、実はこれまでに何度か利用したことがあるのだけれど、そんなことはまったく記憶になかった。時間があるので残り物のパンを食べたかったけれど、それは途中の駅での乗り換え時間にジュースを買えるまでお預けとなってしまった。

約35km、7時間半。疲れました。

西方ヶ岳、蠑螺ヶ岳

6/19(日)は講座で敦賀の西方(さいほう)ヶ岳から蠑螺(さざえ)ヶ岳を歩いてきた。まったく同じコースを前回歩いたのはもう8年前のこと。

前回は貸し切りバスで往復したが、今回はJR敦賀駅に集合してタクシーで常宮(じょうぐう)神社まで行った。

敦賀湾のすぐそば。

お参りを済ませてから登山道に入る。

奥の院展望所でひと休み。

岩の上から敦賀湾を望む。足元の真ん中あたりの森が常宮神社。

ひと登りして銀命水。

岩のくぼみに水が湧いていて、カップが置かれていた。

今回もササユリが出てきた。このあとも随所に咲いていて、このあたりにはシカはいないのであろう。

またもや展望岩。

今度はギンリョウソウ。

そしてコアジサイ。

ちょうど12時過ぎに山頂手前の広場に到着して、ここで昼食にした。

広場のそばの展望場所からの敦賀湾。

昼食後はまずは三角点(763.8m)に立ち寄る。ここは展望は無し。

カモシカ台に立ち寄る。今回は岩には登らなかった。

西方ヶ岳から1時間少々で蠑螺ヶ岳(685.2m)に到着した。

木の間からチラッと水島が見えた。

一枚岩展望所の岩の上からの眺め。

さて、あとは浦底に向けて下る。途中でちょっとした湧水。きれいだそうだが飲む気にはなれない。

今日の山はいずれも標高はそれほどではないのだが、海抜ほぼゼロメートルからの登り下りなので標高差はそれなりにある。ようやく下界が近づいてきた。

蠑螺ヶ岳から2時間ほどでようやく下まで下りてきた。

車道に出たら海はすぐそこ。

その後、迎えのタクシーに乗って敦賀駅に戻って解散した。