伊吹山

日曜日(7/21)は講座で伊吹山へ行ってきた。

JR近江長岡駅からバスで伊吹山登山口へ。バスは通勤ラッシュ並みの混雑だった。天候は今ひとつとは言え、このあたりでは唯一の百名山なので休日は混雑する。

三之宮神社から出発。

「ケカチの水」は水量少なし。

30分ほどで旧ゲレンデ下に到着。一合目。

旧ゲレンデ斜面を登って三合目へ。

ハクサンフウロ(ヒメフウロ?)。

五合目から上部を眺める。六合目の避難小屋の上はガス。

足元には琵琶湖。

六合目の避難小屋。はたしてどういう人が利用しているのだろう。

イブキジャコウソウ。

カワラナデシコ。

次第に傾斜が強くなってきて、しかも濡れていて滑りやすいので要注意。あと一息。

神社から4時間近くかかってようやく山頂直下に到着した。

イブキトラノオ。

ヤマトタケルの像。

午後1時15分、山頂(1377.3m)に到着した。

だいぶ時間がかかったので、往路を下るのは止めてスカイテラスからバスで下山にする。最短コースでスカイテラスへ。

シモツケソウ。

イブキボウフウ。

ホタルブクロ。

その後、スカイテラス2時半発のバスで関ヶ原に下山した。

白山三峰

この三連休は天気が良ければテント泊で遠出しようと楽しみにしていた。しかしながら生憎の連日雨予報。しかしせっかくの三連休にどこも行かないというわけにはいかないし、生駒の日帰りで終わらせるわけにもいかない。

土曜日は陸上クラブの練習会に行って、少し天気が回復しそうな月曜日(7/15)の一日に賭けることにした。

行き先に困った時はやっぱり白山。ここ何年かは毎年白山に行っているが、今年はまだ行っていない。それどころか今年はまだ大きな山に一度も行っていない。ゴールデンウィーク前半に白馬乗鞍岳に行ってはいるけれど、あれは行ったうちには入らない。

と言うことで、久しぶりに行きたいと思っていた平瀬道を登ることにした。そして天気が悪くなければ三峰の周回。

中学生の時に学校のワンダーフォーゲルクラブに入って、最初に行った大きな山が白山だった。中学2年の夏で、別当出合から登って室堂に泊まって、翌朝御前峰に登ってから平瀬道を下った。ほとんど雨だった。

山スキーでは白山東面は何度か行っているけれど、平瀬道は中学以来なのでほとんど50年ぶり。記憶などあろうはずも無い。

その頃は大遠征の気分だったけれど、今や車で4時間くらいで登山口まで行けてしまう。

平瀬から林道に入る。ここは山スキーの時はザックとスキーをかついでマウンテンバイクで2時間近くかけて登った道。山スキーの時期はまだ林道は車では入れない。車でも30分くらいかかった。あんなことはもう二度とできない。以外と下りてくる車が多くて、すれ違いに難儀した。今度の車は車幅が広くて、こういう時は困る。

5時過ぎに大白川ダムの駐車場に着いた。小雨。

一人宴会で夕食を済ませて、8時前にはシュラフにもぐった。以外と暖かい。外は雨。

朝は3時に起きた。雨は止んでいた。しかしここで心配していたことが起こった。ライターの火が点かない。ライターは2個用意していたのだけれど、いずれも同じくらいの時期に買ったもので、ガスの残量が乏しかった。

わかっていたので来る時に買おうと思っていたのが、すっかり忘れてしまっていた。昨夜はかろうじて点いてくれて、そのまま消さずに夕食を終えた。

昨秋の白山でもコンロの不調で朝にお湯が沸かせなかった。原因は違うとは言え、またまた白山での不覚。致し方なく、おにぎりと行動食のドライマンゴーで朝食を終えた。

3時43分、駐車場を出発した。まずは登山口へ。

最初は木の階段が多くてあまり楽しくない。

歩き出して1時間もしたらすっかり明るくなった。登山道がしっかりと整備されていて助かる。

展望の開けた場所から御前峰(左)と剣ヶ峰(右)が望めた。行きまっせ。

いつものことですが、白山は活火山です。

ニッコウキスゲ。

キヌガサソウ。

真新しい鎖場。

5時半に大倉山避難小屋に到着した。標高2000mを越えた。

コイワカガミ。

ミヤマキンバイ。

標高2400mくらいになると視界が開けてきて、御前峰がすぐそこ。

バイケイソウ。

ハウサンフウロ。

ヨツバシオガマ。

室堂が見えた。ラジオ体操の音楽が流れてきて興ざめ。

6時47分、出発からほぼ3時間で室堂に到着した。ここでどら焼き休憩にして、御前峰に向かう。

クロユリ。

7時24分、御前峰(2702.1m)に到着。

雲がかかってアルプスの展望は望めない。山頂がちらっと出ているのはおそらく北岳。北アルプスは雲の中。

剣ヶ峰。

油ヶ池と大汝峰。

さて、剣ヶ峰を目指します。

7時55分、無事剣ヶ峰(2677m)に登頂。

最後の目標は大汝峰。ショートカットしようとしてハイマツ帯に阻まれて、結局ウロウロさせられることになってしまった。

8時40分、大汝峰(2684m)に到着。

大汝峰から見る御前峰(右)と剣ヶ峰(左)はいつも素晴らしい。

これで今日の課題はすべて終了したので、室堂に戻る。イワウメ。

あとはひたすら戻るだけ。室堂は雑踏なので避けて、平瀬道に入った所でおにぎり休憩にした。

帰りは花の写真を摂りながら下った。実は上の花の写真は大半が下りで摂ったものです。早朝はあまり咲いていないので。

平瀬道の下の方でギンリョウソウ。

その後、何かエンジン音が聞こえると思ったら、ブッシュ苅りをしている男性二人に出会った。本当にありがたい限りです。厚くお礼を述べておきました。おかげで朝は夜露で身体の右半分がびしょびしょに濡れたのが、快適に下りることができました。

室堂から2時間少々、11時半に登山口に下り立った。

その後は大白川露天風呂で汗を流して、気分良く帰ってきた。

満足の一日でした。

大文字山

水曜日(7/10)は京都一周トレイルの講座で大文字山に登ってきた。

地下鉄の蹴上駅に集合して、ねじりマンボをくぐる。

義経地蔵。今回初めて気がついた。

道ばたにキツリフネ。

日向大神宮へ。

そして天の岩戸をくぐる。

思案処で休憩。

展望場所から山科方面を望む。

大文字山の山頂(465.3m)で昼食にした。

山頂からの京都市内と西山の眺め。



実は大文字山の山頂は京都一周トレイルコースには含まれておらず、山頂の手前で鹿ヶ谷を下る。

これまでも取りあえず山頂までは来て、少し戻って鹿ヶ谷を下ったのだけれど、昨秋の台風の影響で沢筋はわりと荒れている。

そこで今回はこのまま火床を経由して銀閣寺へ下りることにした。

火床から眺める京都市街。真ん中奥は愛宕山。

そして大の字の左のはらいの部分を下る。

数分くらいで正規ルートに合流した。

銀閣寺。

参道の商店街を抜けて、公衆トイレの所で解散した。

今日はそのまますんなり出町柳まで歩いて帰った。

高塚山

月曜日(7/8)は講座で醍醐の高塚山へ行ってきた。本当は1週間前の予定だったけれど、天気予報の降水確率が高かったので延期になった。

こういう里山の低山は交野周辺を除いてはあまり知らないのだけれど、実はこの山は個人的に来たことがある。

地下鉄の醍醐駅に集合して、しばらく車道を歩く。

醍醐寺の裏のあたり。

右に行くと有料エリアの上醍醐。以前に講座で行った

登山道になると結構な登りが続く。

山道に入ってから1時間少々で横嶺峠に到着した。

お地蔵さんがあります。

醍醐山の方に寄り道する。

10分ほどで醍醐山の山頂(454m)に到着した。

電柱に標識が置かれている。前回来た時はまったく気付かずに通り過ぎた。

横嶺峠に戻って昼食にして、車道を北に向かう。

展望場所から山科や京都南部を望む。真ん中の低い山々は大岩山や伏見桃山城のあたり。

そして高塚山への山道に入る。

ほどなく高塚山の山頂(485m)に到着した。

展望場所から山科の北の方を望む。

そして長尾天満宮に下山した。

来し方を振り返る。左が高塚山。右が醍醐山。

醍醐寺の山門。

その後、醍醐駅に戻って解散した。

たかだか400m程度の山でも上と市街では随分空気が違うことを実感した。

高島トレイル 乗鞍岳から大谷山

野坂山地はあまり歩いたことが無い。記憶にあるのは講座で行った大谷山くらい。

高島トレイルは中央分水嶺に位置していて、ここの北側に降った雨は日本海に流れて、南側に降った雨は太平洋に出る。

7/6は好天は期待できないけれど、本降りの雨が続くということは無さそう。南の方は天候が悪そうなので、北に向かうことにした。

メタセコイアの並木道を抜けて、マキノの登山者用駐車場に車を置く。ここは初めて。まだ1台も停まっていない。

準備を整えて、7時15分に出発した。しばらくは車道の緩い登りで、途中から林道に入る。

次第に傾斜がきつくなって歩きにして、未舗装になってしばらく登って、8時22分に黒河越に到着した。ここには公衆トイレがある。

捕虫網を持った男性が一人おられた。

ここから左が赤坂山への登山道だけれど、乗鞍岳への登山口がよくわからない。何度か行ったり来たりして、ようやく林道の少し先に右に入る道を見つけた。

急な縦溝の道を登り切ると、幻想的なブナ林が現れた。いつクマに出会っても不思議では無い雰囲気。

しばらくこんな感じで、結構走れる。

ヤマボウシ。

コアジサイがたくさんあるけれど、咲いているのはまだごく一部。

黒河越から1時間10分ほど経って、突然車道が現れた。送電鉄塔の管理道路のよう。

高島トレイルにもハシゴがあります。

あと少しで乗鞍岳という所で一株だけササユリ。ササユリはシカの好物とか。

9時49分、乗鞍岳(865.1m)に到着した。展望は無し。

来た道を戻って、黒河越に11時3分に着いて、ここでおにぎり休憩にした。そして後半戦の赤坂山へ向かう。

ここでまた捕虫網を持った別の男性に遭遇。何を捕りに来たのか尋ねてみたら、カミキリムシとのこと。カミキリムシと言っても何百種類もあるそうです。

ジグザグを上がると突然お花畑。キリンソウ?

ヤマボウシの赤花。

11時53分、三国山(876.1m)に到着した。本日の最高峰。

次なる赤坂山へ向かうが、このあたりからちょっと山の雰囲気が変わってきた。乗鞍岳からこのあたりまでは野生の動植物の世界という空気だったのが、人の気配を強く感じるようになってきた。

案の定、何人かのハイカーとすれ違って、さらに中学生のような集団が坂道を駆け下りてきた。非常に危ない。引率者に文句を言ってやろうと思ったけれど、それらしき人はいなかった。

ちょっとリトル比良のような感じになって、明王の禿。

そして12時半に赤坂山(823.6m)に到着した。

展望は今ひとつだけれど、西の方、正面真ん中奥は雲谷山。その右は若狭湾。

ここでちょっと腰を下ろそうかと思っていたけれど、やはり何人かが昼食休憩だったので、写真を撮ったら先に向かった。

粟柄越。

このあたりのブナ林もいい雰囲気。ブナ林は晴れよりも曇っている方がいい。

午後1時21分、寒風(かんぷう)に到着した。

ガスが晴れてきてびわ湖が見下ろせる。

メタセコイアの並木道もくっきり。

正面真ん中に乗鞍岳。

こちらは真ん中やや左が三国山。かぶっていてわかりにくいけれど、その手前に赤坂山。やや右の禿げた部分が明王の禿。

そして南にはこれから目指す大谷山。

一度峠に下りてから登り返して、午後1時41分、今日最後のピークの大谷山(813.7m)に到着した。

寒風まで戻って、ひたすらスキー場に向かって下る。

寒風から40分ほどで、ようやくゲレンデが近づいてきた。

午後2時43分、無事、登山口に下り立った。

あとは車道を下るだけ。「さらさ」の温泉に寄って帰りたいところだけれど、今日は買い物をして帰らなければならないので諦める。

午後2時50分、駐車場に戻ってきた。

約30kmを7時間45分。山の雰囲気も非常に良くて、会心の一日だった。

甘南備山

どうしてもやらなければならない仕事ができたので、今日(6/29)は遠出はあきらめた。

しかし山田池のジョグでお茶を濁すわけにはいかないので、久しぶりに甘南備山(かんなびやま)へ行ってみようと思った。

前回、甘南備山へ行ったのはもう10年以上前だろうか。記録も残っていないが、かすかな記憶は片隅にある。

午後2時過ぎ、ポカリだけを持って家を出た。

穂谷川の堤防を走って、藤阪からR307に入る。

前方に甘南備山。ここを左に入る。


前回来たときは確か何の標識も無い山道に入ったはず。ここ?

道は以外としっかり整備されている。倒木もちゃんと伐採されている。

少し進むと道標が出てきた。やはりこれで合っていた。

出発して50分ほどで三角点(201.6m)に到着した。甘南備山からは結構離れている。

八幡の木津川方向を見下ろす。

ここから10分ほどで甘南備神社に到着した。

展望台から京田辺方面を望む。真ん中やや左の山は鷲峰山(じゅうぶせん)。右奥はおそらく童仙房の三ヶ岳。

本殿にお参り(221m)。奈良時代の創建と伝えられるが、この建物は昭和に改築されたもの。それでも結構劣化している。

前回来たとき、たしか山頂から少し下った所でR307に向かって下る道に入った記憶があったので、それらしい道を下ってみた。

しかしほどなくヤブが濃くなって前進を諦めた。

仕方無く元に戻って、三角点のすぐ下にあった分岐に入ってみたけれど、これも散策路をぐるっとまわって三角点を一周するだけで戻ってしまった。

もう元の道を戻るしかないと思っていたところ、氷室への標識を発見。

ひょっとしてこれだったかもと思って下ったところ、正解でした。トンネルでR307をくぐる。

そしてR307に出た。

あとは元来た道を戻るだけ。

約20km、2時間45分のショートコースだったけれど、それなりの満足感はありました。

生駒縦走 自宅から王寺

先月、弘法大師の道へ行った時、ずいぶん体力の低下を感じた。

それでなくても加齢とともに体力が低下してくのに、このところは普段のランニングも質量共に落ちている。

しかしながらもうレースに出ようという気分にはならないし、はっきりした目標が無ければ追い込んだトレーニングもできない。

そうは言ってもこのままずるずるとパフォーマンスが低下していくというのでは困る。今の自分のレベルなりにやりたいと思っていることはまだまだある。

追い込んだトレーニングはもうムリにしても、何か体力低下を極力少なく抑えられる方法が無いかと考えて、月に一度くらいは 40km 超のロング走をやるというのはどうだろうかと思った。

ロードや河川敷を追い込んで長距離走るというのはもはやムリなので、そこそこ走れるトレイルのロング走ならまだできるのではないかと考えた。

ちょうどおあつらえ向きのコースがある。

自宅発で生駒を縦走して王寺まで行くと 45km くらいになる。自宅発なのでアプローチの移動が不要で、今まで何度もやっているのでコースも熟知している。ただしアクシデント等で途中で降りなければならないような事態になるとエスケープルートはあまりよく知らない。

ちょうど昨日(6/23)は天気予報でも不安定と伝えていたので、初めてのエリアに行って雨に降られるよりは、練習モードで割り切った走りにしておいた方がいいだろうと思った。

曇り空の元、7時28分に家を出た。

穂谷川から津田のアルプラの前を通って、スパバレイへ。最近はこの程度の登りも走るのはちょっとつらくなってきた。

今日は練習モードなので国見山はパスして交野山(341m)へ。出発して1時間25分くらい。真ん中の緑のエリアは山田池公園。

くろんど園地の休憩所でぼたもち休憩を取って、ほしだ園地をかすめて飯盛霊園へ。水道を借りて顔を洗う。

住宅街を抜けて堂尾池へ。最近は釣り人を見かけなくなった。

出発して3時間40分くらいで、室池でおにぎり休憩にした。

出発してから4時間くらいでようやく阪奈道路の歩道橋まで来た。距離的には半分くらい。

ドライブウェイのそばの休憩エリアは団体が食事中だったのでパスして、生駒ボウルダーをキロ10分程度のスロージョグで進む。

生駒山山頂に上がる道はまだ通行止めだった。しかし昨年も登っていて様子はわかっているので入った。

登っていると、上からハイカーが下りてくるのに何度か出会った。いずれもわりと高齢のハイカーで、あの崩壊箇所を下りてきたのだろうかとちょっと不思議に思った。

登りが終わって右に曲がっていよいよ崩壊箇所というあたりにさしかかると、直進が通行止めになっていて、左から道が下りてきている。あのハイカー達はこの道を下りてきたようだ。

この石段を上がったらドライブウエイに出た。ここは通行止めになっていなかった。

山頂遊園地は結構賑わっている。三角点(642m)を探してみたけれどやはり見つからず。

少し進んで、自動販売機でコーラを買って休憩した。出発してからほぼ5時間、30km ほど来た。

生駒名物の電波塔。

パノラマ展望台から矢田丘陵を見下ろす。

暗峠は写真だけ撮ってすぐに通過。

ぼくらの広場から大阪市内を見下ろす。

昨年修復工事をしていた車道は完全に復旧しているようで、登山道も元に戻っている。十三峠の石仏。

午後3時前、ようやく信貴山(437m)に到着して、展望場所から金剛山地を望む。ただし霞んでいて遠方は見えない。

車道を走って、大和川にかかる明治橋から信貴山を振り返る。

午後3時42分、王寺駅にゴールした。

いつものように駅前の西友のトイレで着替えて、缶ビールを買って一人打ち上げをやった。

8時間15分、44.5km でした。

牛松山

昨日(6/16)は講座で亀岡の牛松山へ行ってきた。

JR山陰線の亀岡駅に集合して、バスで国分まで行く。そこからまずは愛宕神社に向かう。

ほどなく愛宕神社へ到着。

愛宕神社と言えば普通は愛宕山山頂にある神社を思い浮かべるけれど、歴史的にはここが本家らしい。

手前の石碑の新しさがいささか不釣り合い。

いよいよ登山道へ入る。今日は表参道は下山に使う予定。

なかなかの登り坂がずっと続きます。

登山道に入ってほぼ1時間で三角点(629m)に到着した。真の山頂はもう少し先。

山頂(636m)は電波施設があってあまり風情が無い。ここで昼食にした。

昼食後は少し下って金毘羅神社へ。

金比羅信仰というのは海運の神様だそうで、船のミニチュアが奉納されています。

表参道の風情は残っているけれど、参拝者は少なそう。

今日、初めての展望で亀岡盆地を見下ろす。

京都市内も見えた。正面の三角の山は山上ヶ峰。

表参道なので町石が置かれている。一番上が十八丁。

保津の集落に下りてきて、福性寺にちょっと寄り道。

その後は車道を歩いて、保津橋から牛松山を振り返る。

保津川下りの船の回収作業。

そして建設中のサッカースタジアム。

2時40分くらいに亀岡駅に着いて解散して、駅に入ったとたん雨が降ってくるという絶好のタイミングだった。

涼しくて(山頂あたりではちょっと寒いくらい)、歩きやすい一日だった。

「弘法大師の道」はこれ?

これはおもしろそうと感じて図書館で借りてきたのが、前登志夫氏の「吉野紀行」。

借りてきたのは1984年出版の新版で、最初に出版されたのは1967年。もう50年以上前になる。

これまでに訪れたことのある場所がたくさん出てきて、地図を見ながら楽しく読み進んでいる。

エリアごとに章が分かれていて、最終章に入った時、弘法大師のあの「吉野山から南に一日、西に二日」の文章が出てきた。

そこで示されていたのは、「南に一日」は洞川、もしくは天川村の川合あたり。そこから西へは天の川沿いに大塔町の阪本まで下って、野川道を辿ったと解説されている。

野川道というのがどの道なのかはっきりわからないが、おそらく野迫川村の中原川沿いの道だと思われる。この道の途中に「野迫川村旧野川小体育館」という施設がある。

地図でルートを確かめて、さらに例の「弘法大師の道」のかなりの部分を自分で歩いて体感した感じからすると、おそらく真の「弘法大師の道」はこちらだと思う。

緑のルートが Kobo Trail のコースで、赤が今回知ったコースを推測したもの。

2015年に開催された「弘法大師 吉野・高野の道」シンポジウムにおいても、プロトレイルランナーの横山峰弘氏(Kobo Trailのコースディレクター)が、かつて弘法大師がこの道を辿ったということは「正直、信じられない」と発言されている。

高野山大学名誉教授の村上保壽氏は「実際には山を良く知る狩人などが同行したはず」とおっしゃっているが、このシンポジウムの映像ではどこかすっきりしない感じがぬぐえない。みんな、本心では疑念を持っているのではないかという感じがする。

奈良県の本音は、このルートをハイキングコースとして集客したいというところにあるのではないかと思わざるを得ない。

そのためにトレランのレースを開催して知名度を上げて、ある程度のハイカーの往来が見込めたら本格的に整備していこうという狙いではないかと思われる。

しかし私がコースのかなりの部分を歩いた感じから言うと、ここはハイキングコースにはとてもならないと思う。ハイキングコースとしてはルートが厳しすぎる。しかも水場が無い。

さらにまともな公共交通機関があるのは両端の吉野と高野山だけで、それ以外は唯一、私がリタイアした天辻峠の1日3本程度のバスだけ。

車利用であれば2台で来なければ縦走できないし、その道も狭い林道だ。

まぁ、ちょっと話が横にそれてしまったけれど、つまり今から1200年以上も前に、弘法大師がこの道を辿って吉野から高野山へ行ったというのはちょっと信じられないということ。

もちろん、それよりも前に役行者は大峰奥駆道を開いているけれど、あちらは修験道の修行の道である。

やはり弘法大師が辿ったルートは前登志夫氏の説の方が説得力がある。もちろん、前氏がこれを書かれた時点では今の「弘法大師の道」はおそらく大半がヤブで道など無かったに違い無いけれど。部分的には植林で踏み跡があったかも。

そうは言っても Kobo Trail のルートはそれはそれで魅力的で、たとえ真の「弘法大師の道」ではなかったとしてもトレースしておきたい道であることには間違いは無い。

もう自分の中ではこのことは決着をつけたはずなのだけれど、なぜか後からまた新たな情報が出てくる。

いずれにしても前氏のルートは今は大半が川沿いの車道なので、ここを足で辿ることは絶対に無いけれど。

清水山

水曜日(6/12)は京都一周トレイルの講座で清水山を歩いてきた。

集合は東大路通りのバス停の馬町。まずは渋谷街道の車道を歩く。

裏から清水寺に向かう道から登山道に入る。

このあたりも昨秋の台風の被害がひどい。登山道にかなりの倒木が覆い被さっていたようで、通れるように切られた跡が散見される。

清閑寺山にある由緒不明の塔。

そして今日の最高峰の清水山(242.5m)。

高台寺の山林もかなり荒れているようで、以前は通れた道が通行止めになっている。

桂小五郎(のちの木戸孝允)の大きな碑。

そして東山山頂公園で昼食。

奥は比叡山。その手前は大文字山。

お次は西山方面の展望台。大阪市街も望める。

将軍塚の下のあたりもおそらく倒木が整理されたのだろう、以前は木が茂っていた場所がすっかり伐採されてしまっている。

尊勝院が開いているのは初めて見た。

旧東海道に下りて、粟田神社へ。

今度は北山の眺め。

その後、三条通を西に向かって、地下鉄の東山駅で解散した。

私はその後、京阪三条まで歩いて、すんなり帰路についた。