今日はクラブ恒例の記録会、Mid Summer Games だった。クソ暑い真夏の炎天下、競技場を半日借り切って、外部の人も交えて 3000m、1000m、100m、50m などを楽しんだ。
私がエントリーしたのは 3000m と 1000m。昨年と同様におんたけウルトラの翌週なので、完走が目標と言ってもあながち冗談では無い。昨年は 3000m は何とか 12 分少々で走れたものの、1000m は最初の1周でつぶれてしまった。
これまでは終了後は山田池公園で打ち上げをやっていたのだが、準備の手間などが大変なのでこれが無くなった。と言うことで、普段の練習会と同じく家からジョグで出かける。
快晴無風で、9時にはすでに 30 度を超えているのではないかと思えるような天気。
最初は 3000m で、一番遅い1組でスタートしたが、やはり記録会ということで、みんな練習会に較べるとハイペースで出て行く。あまり遅れるのも格好悪いので、集団の後ろの方でムリをしないように着いていく。
ストップウォッチのタイムは確認できなかったが、1000m は 4’12” だった。序盤に飛び出した人たちが徐々に落ちてきて、私は自分のペースを守っていたら順位が上がってきた。
2000m はラップを取り損ねて、ゴールは 12’48” くらいだった。普通ならこれくらいの余裕で走れば後半に上げられるのだが、やはり身体が重かった。
1000m も一番遅い組でスタート。昨年はひどかったので、その再現だけは避けたいと思って走ったが、予定よりハイペースで、追い込んだときにたまに感じる舌のしびれが少し出てきた。
4分を切るのはムリと思っていたが、結果的には 3’53” だった。
暑さのせいもあって、走った距離に較べると身体へのダメージは思いのほか大きかった。脚筋疲労がかなりある。
ちょうど今週は登山教室の随行が何日かあるので、一旦身体をリフレッシュさせようと思う。
おんたけウルトラトレイル100k
昨日は久しぶりの大会で『おんたけウルトラトレイル100k』を走ってきた。今年になってからは篠山、キャノンボールとリタイア続きで、9月に控える UTMF も完走はかなり難しいので、不本意な結果のままで大会参加から身を引くのはちょっと淋しいので、それなりのプレッシャーはあった。
場合によっては最後の大舞台になるかも知れなかったこの大会だが、UTMF に当たったおかげで、UTMF への調整レースに格下げとなってしまった。しかし内容そのものが易しくなるわけではない。
今回は特に目標というものは無かった。昨年は終盤のラストスパートで何とか 15 時間切り(14:55:49)が達成できて、ゴール後はこんな走りはもう二度とできないだろうと思ったので、記録よりも今の自分にどんな走りができるのかをレースの舞台で確認してみたいと思った。同じ大会だと比較もやりやすい。
心がけることとしては、下りは昨年よりは攻めること。そしてエネルギー補給をしっかりとやること。
これまでのコースの一部が道路崩壊のために、今回は序盤のコースの一部が昨年と異なっている。その影響で、距離も若干長くなっているとのこと(例年は 101km くらいだが、今年は 101.5km くらい)。
ウエアをどうするは迷ったが、以外と気温が高く、昼間は暑くなることが予想されたので、上は半袖のジップシャツ、下はサポートタイツ付きのパンツにした。念のためにアームウォーマーと、転倒時のためにヒザにサポーターを着用する。先月、比良へ行ったときと同じスタイルだ。
シューズは昨年と同様、サロモンの XR CROSSMAX にゲイターを着ける。
都市マラソンに較べれば桁違いに少ない 1000 人程度の参加者だが、それでもスタートは混雑する。真ん中あたりの位置に入ったが、大屋根の下に入ったせいか、GPS が衛星をなかなか捕捉できない。
原良和さんが参加されているらしいが、姿はまったく見えず。
午前0時にスタート。ゲートを越えるまで1分くらいかかった。
駐車場に上がってくる車道を下るが、転倒している人がいた。うつぶせで動かない状態だったが、かまっている余裕も無いのでそのまま素通りした。ここで転倒して打撲でもしたら棄権の口実ができるなぁというような邪悪な気持ちが頭の隅にふと過ぎった。
橋を渡って少し車道を行くと、林道への登りにさしかかる。この大会のコースで良いのは、すれ違えないようなシングルトラックがまったく無いこと。登りでも自分のペースで行けるので、余計な体力を使ったり、イライラさせられたりすることが無いのだ。
5km ほど行くと未舗装の林道に入る。台風後の雨上がりなのでいたるところに水たまりができており、早くもシューズはどろどろのびしょびしょだ。10km は 1:23。後で確認したら昨年は 1:29 だった。このあたりはまだ昨年と同じコースなのだが、そんなに飛ばしたという感覚は無かった。
どうも GPS の調子が悪い。昨年もそうだったが、なぜかふと見ると GPS がオフになっている。スタートさせてもすぐに勝手にオフになってしまうのだ。最初にちゃんと捕捉できなかったのが原因かも知れない。あまりに調子が悪いので、トラッキングはあきらめた。
この後あたりからコースが昨年と異なる。一旦車道に下りて車道をしばらく行ってから林道を延々と登って行く。この登りはなかなか厳しく、早くもジョグのリズムでは行けなくなった。
それよりも不安は、右股関節に痛みが出てきたこと。
このところ大腰筋の簡単なトレーニングをやっているのだが、その影響で右の股関節に軽い痛みを感じることがある。ちょうどそれが出てきたのだ。まだ走りに差し支えるほどのものではないが、徐々に痛みが強くなってきているので、このままどんどん悪化するとまずい。まさかの第1関門でリタイアというような悪夢が脳裏をかすめる。
昨年は第1関門まで5時間少々だったが、今年は 3km ほど先になっているとか。すでに夜が明けている。気持ちはどんどん落ちていくが、こういう長いレースでは必ずいつか持ち直してくると信じて、足を進める。
第1関門に到着したのは 5:15 くらいだった。おそらく 38km くらい。昨年と同じく、おにぎり、バナナをいただいて、気休めにバッファリンを服用する。
ここから次のエイドまでは走れるコースが続く。しかしこれまでにかなり体力の消耗を感じるので、あまりムリをしないようにする。とは言っても、これまでなら抜かれることが多かった下りでもそれほどではない。下りやフラットな部分での走りを意識して練習してきたのが若干効果が出ているのかも知れない。
50km は 6:57 くらいだった。昨年も確かこれくらいだったように思うので(正確には 7:04)、思ったよりはいいペースだ。
三浦貯水池わきのフラットな道は昨年よりは走ったように思う。
いよいよ第2関門に向けての長い登りが始まる。ここがこのコースで一番厳しい部分だ。トップ選手たちはおそらく走って上がっていくのだろうが、我々のレベルだとほとんどみんな歩いている。たまの緩い部分でちょっとジョグにするくらいだ。
右股関節に痛みはバッファリンが効いたのか、おおむね治まっている。その代わりに左足首に違和感を感じるようになってきた。痛みというものではないが、何とも言えない変な疲労感だ。疲労が積もって関節がダメージを受けているような感じ。
たまに雨がぱらついてきた。時折晴れ間が出たりしたのでいよいよ暑くなるのかと思いきや、むしろ天候は崩れる方向のようだ。風が吹くと寒さを感じる。アームウォーマーを着用してきて良かった。ただ、まだジャケットを着用するほどではない。
第2関門に入ったのは 9:43 くらいだった。68km くらい。昨年よりは少し早いかも(昨年は 9:48)。
ドロップバッグからお楽しみのコーラを出す。これは大正解だったと思ったが、記録を見たら実は昨年もコーラを用意していた。手持ちの小さなパウンドケーキで腹ごしらえする。
10 時ちょうどにエイドを出発する。雨は強くなったり弱くなったり。時折風が吹くことがあり、その時はかなり冷える。ジャケットを着用しようかどうか迷うが、こういう天候だと風が止むと蒸れて暑いので、我慢してシャツのままで進む。
適宜ジェルを補給しながら進む。
第3関門までの下りは結構うまく走れた。たまたま同じようなペースの人が近くに二人ほどいたのが良かったのかも知れない。
12 時に第3関門に到着。 82km くらい。ここでは具無しそうめん、バナナ、ミニトマトなどをいただく。
このあたりで昨年よりいいペースで進んでいることを確信した。序盤はかなり弱気になることもあったが、なんとか気持ちと身体をうまくコントロールしてここまで来ることができた。
ここから 90km あたりまでの登りはなかなか厳しいが、昨年一度経験しているので気分的には余裕がある。おそらく昨年のタイムを更新できるだろう。
雨はあいかわらず弱くなったり強くなったりで、時折強い風が吹く。風が吹いた時はかなり冷えて、さすがにジャケットを着ようかと迷うが、あと1時間ほど頑張れば最後の下りになる。何とかそこまで耐えたい。
このあたりまで来ると道ばたで座り込んでいる人や、緩い下りなのにとぼとぼと歩いている人が増えてくる。申し訳ないが、こういうのを見ると元気が出てくる。つぶれた人の最後のエネルギーを吸い取って走っている感じだ。
90km の通過は 13:24 くらいだった。このあたりの下りは昨年は気持ちを切り替えてガンガン下ったところだが、足元も悪く、よくこんなところを攻められたものだと自分ながら感心する。
今日は 14 時間台はほぼ間違い無いので、この期に及んで転倒などのヘマをやらかさないよう、慎重に下った。
最後の水だけエイドを越えて少し緩い登りになる。あと 7km 弱。昨年は気落ちしながらも走り続けたが、今年は少し歩いてしまった。しかし昨年のことを思い出して、やはり最後まで力を振り絞らなければならないと思い直して、すぐに走りに戻した。
ようやく最後の車道になった。あと 5km くらいだろうか。GPS が動いていないのでペースがわからないが、キロ6分くらいだろうか。
100km の標識が現れて、あとわずかということで安心した。
ちょっとした登りを越えてスポーツ公園に入る橋を渡る。昨年はこの橋のたもとが 100km だった。
昨年はここからゴールまでの登りで最後のスイッチが入って、たくさんのランナーをごぼう抜きにしたが、今年はそこまでの余裕は無く、目の前のランナーもそれほど多くない。
この大会もこれが最後だと思って、その味をかみしめながら坂を登った。
結果は 14:43:54。昨年より 10 分少々タイムを更新した。コースが若干違うので単純な比較はできないが、昨年より距離が若干延びて、さらに第1関門までのコース変更は登りの標高差が若干増えたのではないかと思う。
ただしトレイルの大会ではコースを知っているかどうかはタイムに大きく影響するので、純粋に力が上がったとは言い切れない。ゴールした時の喜びは昨年にははるかに及ばなかった。
しかし記録更新は意識せず、自然な流れの中でこういう結果を残せたことは、素直に喜びたいと思う。ひょっとしたら UTMF も完走できるかも知れないという気持ちが若干は芽生えたのは事実だ。
ただ、走っている間に、レースそのものを楽しめているかどうかはかなり疑問が残る。はっきり言って、走っていて楽しいコースではないと思う。2回も走ればもうそれで十分という気持ちだ。
UTMF コース発表
UTMF のコースが早くも発表された。例年、かなり直前まで発表されなかったのに較べると随分早い。ただし『すばしり』から『中山湖きらら』までのルートは調整中とのこと。
一部調整中が残っているにも関わらず、距離 168.4km、累積標高差 8337m と発表されているのはちょっと腑に落ちない。
UTMF は第1回が 156km、制限 48 時間、第2回が 161km、制限 46 時間、第3回が 169km、制限 46 時間と、回を追う毎に条件が厳しくなってきている
当然ながらコースも毎回微妙に変わり、河口湖スタートゴールは変わらないものの、時計回りと反時計回りが交互に開催されている。
第1回と第2回は完走率がおおむね 70% くらいだったが、昨年の第3回は 60% 弱まで一気に下がった。
第4回の今回はおおむね前回のコースの反対向きだが、若干ロードが増えている感じ。
累積標高差が前回は 9300m くらいだったのが、今回は 8337m と、ほぼ 1000m 少なくなっている。
前回の完走率が大きく下がったので、このあたりが考慮されたのかも知れないが、完走ギリギリレベルの私にとっては朗報であることは間違い無い。
関門時刻も、100km あたりまでは何とかクリアできるのではないかと思われるが、その先は未知のエリアなので予想は不可能だ。
戦略としては当初の思惑通りで、本格的な山岳パートはせいぜい早歩きくらいで体力をセーブして、ロードや走れる林道をきっちりと走ること。エネルギー補給はきっちりと行って、エイドでは適切な休憩を取るようにすることなど。
当初予定していた 24 時間を超える練習はまったくやっていないが、今となってはそういう練習で心身に大きな疲労感を残すよりは、出たとこ勝負でリフレッシュな気持ちで臨んだ方がいいのではないかと思っている。
今度の日曜日は昨年に続いてのおんたけウルトラトレイル 100km。昨年は思いがけない終盤の頑張りでわずかに 15 時間を切ることができたが、今年はどうなるだろう。
昨年とは若干コースが変わっており、ひょっとしたら少し短くなっているのかも知れない。昨年は距離表示では 101km くらいだったが、今年は 2km くらい短いかも知れないので、単純なタイム比較はできない。
今年目標にしているのは、50km を越えたあたりの湖岸のフラットな部分をしっかり走ること。昨年は不安があって思い切れなかったが、昨年よりはチャレンジしてみたいと思っている。
墓参り
今日は京都の知恩院へ墓参りへ行ってきた。
知恩院の納骨堂で眠っているのは私にとってのクライミングの師匠だった方。数年前に不慮の滑落事故で亡くなられた。
屏風岩や北岳バットレス、錫杖岳、近場では雪彦や御在所など、ホンチャンのルートにいろいろと連れて行っていただいた。
所属する山岳会の仲間と4人で、四条通りを歩いて知恩院へ向かった。まるで梅雨明けのような蒸し暑い日だった。
知恩院に入ると周りの緑のせいか、急に空気が爽やかになった。
さらに階段を上って納骨堂へ。
その後は東華菜館でゆっくりとランチ。もちろんビールもたっぷりと。
この山岳会に所属してもうほぼ 30 年。会の行事にはおそらく 10 年以上ほとんど参加していない幽霊会員だが、ごく一握りの人たちとはずっとお付き合いが続いている。
毎年のように実力派のベテラン会員の方が退会されていって、私が入会した頃のような岩登りやアイスクライミングなどの例会はもはや皆無だ。
私自身も安くはない会費を払って会員を続けることに疑問を感じることも無いではないが、本格的な登山をやるきっかけはこの会に入ったことで、そのおかげで登山の幅が広がったことは間違いの無いことなので、会に対するお返しはほとんど何もやっていないけれど、まだしばらくは会員を続けるつもりでいる。
競技場レペティション
今日の練習会も競技場。先週、久しぶりにインターバルをやって、わりと気持ちが良かったので、今日も予定メニューの 3000m + 2000m + 1000m のレペティションをやることにした。強度は先週と同様に、目一杯まではいかない程度。
4’30” は切るというくらいの気持ちでスタートした。最初の 1000m は走っている時は時計がしっかり見えなかったが、4’25” だった。体感から考えるとそんな程度だと思う。
次の 1000m は 4’23″。最後の 1000m は少しペースアップして 4’12” だった。
先週のインターバルでは平均 4’10” くらいだったので、3000m の最後でこのタイムは悪くないと思った。
10 分ほど休んで 2000m の開始。
かなり余裕を感じて、1000m は 4’25″。いくら何でもこれではと思って、次は 4’11” だった。
最後の 1000m はちょっと気合いを入れて、4’03” だった。
心拍数も先週に較べると若干低めで、先週のインターバルが何か刺激になったのかなという気がする。
今週は起床時の心拍数も低めで、たまにはこういう強い刺激を与えるのも必要かもと思った。
この週末は天気が良ければ久しぶりに白山あたりに遠出してみようかと思っていたのだが、幸か不幸か天気も良くないし、おんたけウルトラトレイルが2週間後なので、もう長時間のランは控えることにした。
生駒全コース
昨日は自宅スタートで生駒を走って王寺まで行った。予定では朝護孫子寺を往復するつもりだったが、気持ちが切れて片道で終了した。
13時間以上かかると思ったので、朝5時37分に家を出た。空には厚い雲がかかっており、天候状況としては良い。
おおむね 80km くらいになるので、余裕のあるペースで穂谷川沿いを行く。おおむねキロ6分少々というところ。
1時間半くらいかかってようやく交野山山頂へ到着。大阪市内はよく見える。
生駒のロングの時はいつも一服するくろんど園地の休憩所は今日は通過する。
ゴルフ場の道から生駒山を望む。
いつも一服する生駒のハイキングコース入り口で一服しようと思っていたのだが、どうもそこまでは持たない感じ。ムリをするとダメージが大きくなるので、車道を渡って室池園地に入った所にベンチがあったので、ここでぼた餅休憩にする。スタートして3時間10分。
3時間半くらいで阪奈道路に出たいと思っていたが、おおむね予定通りだった。
いつも休憩する場所は通過する。人が一杯だったのでちょうど良かった。
今日は生駒山山頂へは行かずに舗装道路をそのまま進む。山頂への分かれを4時間20分ほどで通過。
しばらく舗装道路を行くが、ちょうどあじさいが満開で、突然ゲートが現れて『ランナーは走らないように』との警告。人も多いので、ここは早歩きで進む。
それでも走って上がって来るランナーが何人かいた。こういう連中がランナーの印象を悪くするのだ。
ショートカットの山道は空いていたので、ジョグで下る。舗装道路に合流した所はおそらくラン規制エリアをはずれていると思ったので、ここからはジョグで下る。
このあたりの坂はなかなか急で、復路は苦しいだろうと思いながら下った。
ぼくらの広場へ上がる登山道の下の休憩エリアでおにぎり休憩。スタートしておおむね5時間。
ぼくらの広場で大阪市内の展望を楽しむ。
復路では鳴川峠から舗装道路に下りて、ここはカットしようと思った。
滑りやすい道を注意して下って、鳴川峠を越えて先へ進む。もう信貴山まではほとんど登山道だ。アップダウンはそれほどではないが、舗装道路や林道を走るようなペースでは進めない。
まだ体力的には余裕はあるものの、疲労感は感じてきた。タイム的にはおおむね想定の範囲内だが、ここをまた戻るのかと考えると気持ちが重い。
十三峠を通過。
高安山から分かれて信貴山への道に入った頃には、気持ちは王寺へ下りる方に大きく傾いていた。
信貴山では山頂の展望エリアへ立ち寄った。
ここまで来るともうすっかり観光地だ。
当初予定していた折り返し地点へは12時半頃に到着した。もう気持ちはこのまま王寺へ下ることにほぼ決まっていたが、ひょっとしたら気持ちが変わるかもと思って、自動販売機でコーラを買ってベンチに座って一服した。
ここまでほぼ7時間だったので、復路は8時間以上かかるだろう。帰り着くのは9時くらいになるかも知れない。
まだ体力的には余裕があったので、何か新鮮味のあるコースならそれでも先に進んだと思うが、今回のような完全な練習モードではもはやそこまでの気力が出ない。
練習モードならコースを熟知している方がいいと考えていたが、実際にその場になってみると、そうではないようだ。特に電車の駅までさほど遠くない場所からの折り返しとなるとなおさらで、もはやここから戻る気持ちはまったく無くなっていた。
車道を走って王寺駅に着いたのはちょうど午後1時、約 46km だった。
駅前の西友のトイレで着替えて、休憩エリアで缶ビールを飲んだ。万が一に備えて最低限度の着替えとお金を持っておいたので助かった。
ビールはおいしかった。一息ついても、復路も行ったら良かったという気持ちはまったく起こらなかった。
練習のために一人でキャノンボールランをやろうと思っていたが、もう止めようと思った。おそらく今回と同じ結果になるだろう。
長い距離は来月のおんたけウルトラトレイル 100k だけにして、あとは先日の比良の様に自分自身が興味を持って楽しめるルートにしようと思った。
競技場インターバル
今日の練習会は久しぶりに競技場でインターバルをやった。
目標としている大会にはインターバルはもはや意味が無いと思っているが、たまには脚筋に強い刺激を与えるのもいいのではないかと考えて、今日はメニュー通りの 1000m X 5 をやることにした。ただし以前の様に4分未満を目指すのではなく、目一杯の一歩手前くらいの強度で。
4’15” から 4’20” くらいでいいと思っていたが、1本目は 4’10″。体感よりはいいタイムだった。
2本目は 4’07” で気分を良くしたが、その後は 4’10” あたりで最後まで。
体感よりはいいタイムのように感じたが、心拍数は 160 台後半から 170。ピッチも 210 くらいで、目一杯状態だった。
先月の 1000m ではキロ5分弱程度なのに心拍数が 160 くらいまで上がっていたので、インターバルでも4分少々というのはもうムリかと思ったりしていたのだが、まだそこまでは落ちていないようで少し安心した。
ロングトレイルとは違う脚筋疲労があって、やって良かったと思った。
荒地山
昨日の登山教室は六甲の荒地山。早朝までは大雨で、天気を危ぶんで欠席される方が多かったが、結果的には最初から最後まで晴れ時々曇りで、暑い一日だった。
阪急の芦屋川駅に集合して、高級住宅街を抜けて荒地山へのハイキングコースに入る。
荒地山へのコースの岩場が見える。
今回は岩場歩きがメインのテーマで、初心者向き講座にしてはなかなかのハイレベルコースだった。
雨が上がったから良かったものの、悪天だととても登れない。
12時過ぎに荒地山山頂(447m)に到着。
さらに30分ほど歩いて、横池で昼食。
ここでゆっくりお茶タイムを取って、風吹岩で展望を楽しむ。
昨年行った淡路島の山が望める。
ロックガーデンを上から見下ろす。
無事、高座の滝へ到着。
高座川の対岸にはあじさいが群生していた。
予想外の好天に恵まれて、コースもバリエーションに富んだ楽しい一日だった。
山田池クロカン走
今日の個人練習は山田池でクロカン走。先月一度やった、7.9km のクロカンコースを4周するパターン。
ロングトレイルが目的なので、途中で立ち止まって給水したりすることは躊躇しない。むしろ適切に補給して、長く一定ペースで走り続けることが目的だ。
1周目は 44’15″。曇り時々晴れという感じだが、先月よりは暑い。
2周目の途中で塩サプリを1粒補給して、42’58″(給水時間は含まず)。かなり汗が出る。
3周目は途中で小さなモナカを食べる。42’46″(補給時間は含まず)。先日の練習会に較べるとかなり余裕がある。
今日のシューズは先月と同じ NIKE で、いつも長時間になると右足小指付け根の外側が痛み出すのだが、今日も4周目になると同じ箇所の痛みが出てきた。
ソールのクッションがロング走に向いている感じなので、長距離の練習の時は愛用しているのだが、何故か毎回この痛みが出る。長いジョグ歴でもこういう痛みが出たことは無かったし、他のシューズでは出ない。
そんなに堅い作りのシューズではないのだが、おそらく足がむくんできて押さえつけられているのだろう。
そんな訳で2回、立ち止まって右足のヒモを緩める。そして塩サプリを1粒補給して、42’55″(給水時間は含まず)。
家までの往復を含めて 37.2km、3:25:08″(給食時間含まず)だった。山田池からの帰りは苦しかったが、今日は補給しているので止まらずに走り続けることができた。
走り終えた時のダメージ感はロングトレイルの後よりも強い感じで、ロングトレイルをしっかり走るためにはこういう練習も重要だと思う。
比良山系縦走
昨日は比良山系縦走へ行ってきた。終日曇りという絶好のコンディションに恵まれて、念願のコースを踏破することができた。
比良山系はおおむねYの字の形状になっている。
全山縦走と称して歩かれるのはたいがいYの字の右側コース。こちらの方が距離が短く、交通の便も良い。私もこれまでに何度か行っている。
それに対してYの字の左側コースは距離が長く、北側の交通の便が悪い。こちらのコースを行く場合もほとんどが朽木から蛇谷ヶ峰を終点、もしくは始点にしていると思う。
蛇谷ヶ峰のさらに北に阿弥陀山という小さな山があるのだが、この間はあまり歩かれておらず、道も不明瞭のようだ。
しかし稜線ははっきりとつながっているので、蛇谷ヶ峰で切るのでは不完全燃焼だ。やるからには完全にトレースしたい。
と言うことでこのコースはここ何年か温めていた企画なのだが、なかなか思い切るチャンスが無かった。正直言って、完全踏破する自信が無かった。
ようやく思い切ったのはやはり UTMF を控えているから。
ルートの不明瞭な北部から入って、もしまたルート迷い等で時間をロスしたら適当に下りてこられる時間の余裕を持っておいて、何度も歩いている南部は暗くなっても何とかなるだろうという気持ちで挑戦することにした。
先日、朽木へ行った時と同じ電車で安曇川へ行って、7時40分に駅をスタートした。
しばらくはフラットな車道を行く。彼方には蛇谷ヶ峰から武奈ガ岳への稜線がくっきり見える。
武奈ガ岳に何時頃に到着できるかが勝負ポイントだ。うまくいけば1時。2時くらいなら最後はライト覚悟で進もうと思っていた。
gps でルートを確認しながら阿弥陀山への登山道を目指す。林道から登山道に入る所がよくわからなかったが、何の標識も無い橋がそのポイントだった。道には雑草が生えて、ほとんど人が入っている雰囲気が無い。
道も崩壊している。
これでは先が思いやられると不安になってきた。
突然、太山寺城跡という看板。もうしばらく誰も来ていないだろう。ここで初めて阿弥陀山への道標に出会う。
登山道は、上部に行くにしたがってむしろはっきりしてきた。
8時50分に今日最初のピークの阿弥陀山(453m)へ到着。展望は無し。
何年か前の登山地図によるとこの先少し、ブッシュで難路とのこと。かすかな踏み跡を辿る。
このあたりはすぐそばに林道が来ている。少し行ったらそばに林道が見えて、迷彩色の服を着た自衛隊員が見えた。こちらを見てちょっとびっくりしている感じだった。
ここからしばらく林道を行く。どうも自衛隊の演習エリアになっているようだ。
ルートは思ったよりははるかにはっきりしていた。かなり古いが赤テープも随所に残っている。
そして突然ビワイチの道標が現れた。
ビワイチは入部谷越のトンネルの方へ下っていたので、そこは下らずに稜線をそのまま進む。かすかだが踏み跡はある。
不安だった箇所が予想外にスムーズに通過できそうで、一気に気分が上がってきた。これなら踏破できそうだ。
木々の間から朽木のスキー場のゲレンデが見えてきて、ゲレンデに飛び出した。
しかしここから蛇谷の頂上手前までの登りは苦しかった。曇りで気温があまり上がらなかったので何とか行けたが、もし快晴で暑かったら、蛇谷で終わりにしたかも知れない。
スタートして2時間40分ほどで蛇谷ヶ峰に到着した。
ここでぼた餅休憩。甲府から来た山岳部員と思われる女子4人と指導教官のような男性がいた。なぜわざわざ山梨からと尋ねてみたら、この夏にインターハイの登山競技がここであるとのこと。
ここから先はトレランのためにあるような超快適なコースだった。アップダウンも少なく、足元もフラットで、ガンガン行ける。
11時12分に地蔵山(790m)を通過。
この後、徐々に登りが始まって、ようやく視界が開けて釣瓶が見えた。
すぐに行けそうに見えたが、実際は近づくとニセピークが二つほどあって、11時55分にようやく釣瓶岳(1098m)に到着した。
少し疲れを感じてきたので、ここでおにぎり休憩にした。
視界が開けると武奈ガ岳が見えた。思ったより距離がありそうだ。早めに補給しておいて良かった。
ようやく登山者とすれ違うようになってきた。
武奈ガ岳(1214m)には12時35分に到着。スタートして5時間弱だった。
北方にはこれまで歩いてきた稜線が望める。こう見ると蛇谷ヶ峰はかなり遠く、阿弥陀山などはるか彼方だ。
武奈ガ岳は本当に久しぶりだ。比良には近年もしばしば訪れているが、武奈にはずいぶんご無沙汰している。しかし風が強くて少し寒いので、人混みを避けて早々に下ることにする。
予定のルートは中峠から金糞峠だったが、分かれをミスして八雲ヶ原の方へ向かってしまった。気が付いたが、スキー場が無くなってからの八雲ヶ原がどうなっているのか興味もあったので、そのまま下りることした。
沢筋の道は随所で崩壊していて、なかなかスリリングな箇所もあった。
沢の水を補給して、歩きにくい道が終わるとイブルキのコバ。
八雲ヶ原そのものは以前とあまり変わっていないように思える。
人混みからちょっと離れた場所で顔を洗って、クリ鹿の子を食べる。おいしい。
金糞峠へは13時36分に到着した。これなら明るいうちに下山できそうだ。
縦走路もわりと荒れていて、巻き道が作られているところもあった。
しばらく進んでいると、道をふさぐように子鹿が横たわっている。近づいても動く気配が無い。頭も下ろしているので、まさか死んでいるのはないだろうなと思って横を通り過ぎようとしたところ、突然驚いたように立ち上がって横の斜面に走り出した。
ところがこのシカ、まだ小さいのか、足元が不安定で転倒して、ゴロゴロと転がって落ちていった。
ケガをしていないだろうかとこちらが心配になったが、5mほど下ったら座ってこちらを眺めていた。写真上端の真ん中あたり、小さいのでわかりにくいけど。
さすがに疲れが出てきて、南比良峠では腰を下ろして干し梅などを食べる。
ここからしばらくは荒れた急な道のアップダウンが続き、心身ともに疲れる部分だ。HOKA の威力を感じる。
葛川越を越えて、比良岳まであと一踏ん張り。
比良岳(1051m)には14時47分に到着した。ここでも腰を下ろして、ジェルを補給。
難路を終えて、少し下った水場で水を補給する。
木戸峠まではすぐだった。
木戸峠のキャンプ場の施設はきれいになっていたが、やはり水道は締められていた。
びわ湖バレイのゲレンデを登って、15時25分にようやく打見山へ到着した。
自動販売機でコーラを買って、パックサンドを食べる。
15分ほど休憩して、少し下ってからまた蓬莱山へ向かってゲレンデを登る。
ノンストップで登り切って、15時55分に蓬莱山頂(1174m)へ到着。
権現山はすぐ近くに見える。
適当に下って行ったら、どうも小女郎池の方に行きそうで、縦走路に合流できそうにないので、笹藪を強引にトラバースして縦走路に合流した。
小女郎峠を通過。
ここから少し登った丘のような場所にはかつて山岳会で一緒だった方で、定年を過ぎていよいよこれからたっぷり山を楽しめると楽しみにされていながらガンで亡くなった女性のお地蔵さんがある。
酒の好きな女性だったが、今日は残念ながらアルコール類を持ってきていないので水をかけて清めて、お参りした。
ホッケ山を越えると権現まではあとわずか。
権現山(996m)には16時37分に到着した。
ここからの下山は霊仙山のピークを通過するルートと沢筋を下るルートがあって、当然沢筋ルートの方が楽で早いのだが、せっかくここまで来たのだからきっちりと霊仙山のピークを踏んで行こうと思った。
急でガラガラの道を慎重に下る。ようやく歩きにくい部分が終わったと思ったら、突然林道が!!。
一体何のための林道なのか。登山道が断ち切られている。所々に小さな標識が立ってはいるが。
gps には沢筋を行くルートを入れてきたので、霊仙山へ向かう分岐がわからない。
林道をそのまま下ると和迩に行くような道標があったので、あたりを注意深く眺めてみたら、霊仙山へ向かうと思われるかすかな踏み跡に気が付いた。
ちょっとした登りがあって、17時8分に霊仙山(750m)に到着。
それでなくても忘れ去られたような霊仙山だが、これでは一段と人が減るのではないかと思う。
最後の固形物でぼた餅休憩にする。
滑りやすい急な道を下りながら、もうまもなく終わってしまうのを少し淋しく感じた。
電波塔のある車道に出て、山道はこれで終了。
車道を和迩に向けて下って行く。HOKA のクッションに助けられて順調に下るが、時折右足首あたりに軽い痛みが出る。しかし先日とは違う箇所で、少ししたら消えていた。
緩い下りでもキロ6分をちょっと切るくらいだが、しっかりと走れている。
和迩駅に到着したのは18時10分。約45km、10時間30分だった。
駅のそばの平和堂に入って缶ビールを買って、椅子に座ってぐっと飲んだ。おいしいと言いたいところだが、実はそれほどではなかった。ジェルや飴、干し梅などで、舌の感覚が普通ではない状態になっていたせいかも知れない。
しかしこの時間は至福の時間帯だった。
今回、予想よりうまくいった最大の要因は天候だ。ずっと曇りで気温があまり上がらず、ウエアも上は半袖とアームウォーマーにして、いつもの長袖をやめた。下はサポートスパッツタイプの短パンとヒザに緩いサポーター。ヒザのサポーターは転倒時のヒザのケガ対策。
そして威力絶大だったのが HOKA のシューズである。これには随分助けられたと感じる。これまで愛用してきた軽量タイプのシューズだったら、もっと脚筋疲労が大きかったと思う。
HOKA のシューズはもう少し安くなってほしい。いくら何でも2万円近いというのはあまりにも高い。おまけに耐久性はあまり期待できない。
今回のように運良く上品の中古が入手できるチャンスなどそうは無いだろう。
大きな悩みである。