木津川マラソン後にカゼをひいた。3日ほど熱が出たので体温を計っていたのだが、平熱に下がった時の体温がずいぶん低かったので、その後も頻繁に体温をチェックしている。
その結果、私はどうも低体温ぎみではないかと思うようになった。
実は若い頃から末端冷え性ぎみなのははっきりと感じていた。冬山登山から足を洗ったのもこれが最大の要因で、とにかく手足の指先が冷えるだ。もちろん冬山へ行けば身体が冷えるのは当たり前のことだが、周りの人たちと較べると手先の冷え方がかなり大きいと感じていた。
靴紐を結ぶ時や食事の時に素手になる時など、他の人がわりと平気でいる時も、私は非常に冷たくて(と言うよりも痛いくらい)、あわてて手袋をするということが何度もあった。しかし一度冷えると手袋をしてもなかなか暖まらない。
50歳を境にマラソンのパフォーマンスが一気に低下して、山スキーへ軸足を移していた時期があったが、この時も同じだった。手の指先に軽い凍傷を負ったことも2回ほどあった。
生姜湯を飲んだり、ニンニクを食べたりしてみたがさしたる効果も無く、挙げ句はヒーター入り手袋を試したりしてみたが、かさが高くて使い心地が悪かった。
身体そのものはさほど寒がりではないと思っていたので、どちらかと言うと冬場でも薄着で過ごす方だ。あまり暖かくしてしまうと耐寒性が落ちてしまうような気もしていた。
しかしどうも根本原因は体温が低いということだったように思う。
体温は個人差があるし、時間帯によっても変動する。昼間が高めで、夜から朝にかけて低くなる。
どうも日本人は全体的に、この数十年で体温がかなり下がっているらしい。数十年前は36.5〜36.6度くらいだったのが、今は36度少々くらいになっているらしい。
私も昼間で36度ちょうどから36.2度くらい。朝方は36度未満である。
冬場はやはり体温が低めになるそうだが、それにしてもやはりこれでは低いと感じる。
ちなみにかつてヨーロッパアルプスへ登山に出かけた時に、白人の耐寒能力の高さにびっくりしたことが何度かあるが(日本人はだいたいみんな同じ経験をする)、白人は体温がかなり高いらしい。平常時でも37度近くあるとか。
小さな子供が寒さに強いのも、体温が高いせいだろう。加齢と共に体温も下がってくるのだ。
『体温が上がると免疫力が上がる』というような書物がいくつかあるようだが、これはおそらく真実だろうと思う。
そこで、体温を上げる対策に少し本気で取り組んでみようと思った。
体温を上げる対策はいくつかあるが、最も効果が大きいのは食事の改善である。身体を冷やす食品を避けて、身体を温める食品を増やすこと。
特に影響の大きいのが飲み物で、身体を冷やす最もポピュラーなものはビールである。逆に身体を温めるのは日本酒とか。
そこで、ちょうど今は寒い季節なので、思い切ってビールを止めることにした。今の時期は350の缶ビール1本だけだが、それでも食事の最初に冷たいビールが胃に入ると、身体を冷やす効果は絶大らしい。
私は日本酒は大好きなので、この対策は今の時期であればほとんど抵抗が無い。
もう一つはコーヒー。私はコーヒーも好きなのだが、そうは言っても朝と午後の2杯だけ。
そこで、コーヒーの代替飲料で身体を温める飲み物ということで『たんぽぽコーヒー』というものが紹介されていたので、さっそくこれを購入して試してみた。
思った以上にいける。値段もさほど高くないので、これなら続けられそうだ。
朝のパンの時の牛乳は適当な替わりが見つからなかったので、温めて飲むことにした。
生野菜も好きなのだが、これも控え気味にすることにして、これをしばらく続けてみたいと思う。
3ヶ月ほど続ければ多少は効果が出てくるだろうと期待している。